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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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純愛偏差値 未来編 一人称版 89話

《ヨルク》

妖精村に戻ってきたナミネは、紀元前村にいた時とは別人になったかのようにナノハナ家では何もせずゴロゴロしている。それだけ、紀元前村では張り切っていたのだろうか。けれど、また私がナミネのお世話をする役目が出来て、とても嬉しい。
紀元前村でもナミネとは一緒の寝袋で寝ていたけれど、こっちに戻ってきてからも一緒にお風呂に入っているし一緒に寝ている。
でも、突然知ってしまったレタフルという人魚の存在。私は、そのような人魚に会ったことさえない。けれど、ナミネはレタフルという人魚の存在を気にして落ち込んでいる。どうにか励ましたくて可愛い下着ショップに誘ってみたものの……。
「ヨルクさん、セクハラです!」
ナミネは泣きながら第4居間を出て行ってしまった。
「あんたも不器用だな。強気なナミネはサイズが大きくなったんだよ」
「えっ、そうだったの!?」
いつもナミネの洗濯をしているのに全く気づかなかった。私はナミネを励まそうとして逆にナミネの乙女心を傷付けてしまったのか。このままではナミネに嫌われてしまう。
私はキッキンで、紀元前村で作っていた材料でスコーンを作った。

「ナミネ、入るよ」
私はスコーンを持ってナミネの部屋に入った。扉を閉めると私は机にスコーンの入ったお皿を置いた。洗濯物を見ると確かにAカップからBカップになっている。
毎日一緒にお風呂に入っているのに全く気づかなかったなんて恥ずかしい。ナミネはショックだったのか布団に横になっている。
「ナミネ、ごめんね。紀元前村で使っていた材料でスコーン作ったから食べて」
「ヨルクさんは浮気者です!すぐに心変わりします!胸の大きな人がいれば、そっちに乗り換えます!出てってください!」
多分ナミネは泣いている。私はナミネ以外を好きになったことはない。けれど、ラルクの結界でナミネとアルフォンス王子の会話を聞いていたとも言えず、私は慰めの言葉1つ見つけられずにいた。
「このスコーン、なかなかイケるじゃん」
ふと見ると、ナミネのために作ったスコーンを落ち武者さんが食べていた。
「ねえ、どうして落ち武者さんが食べてるの!ナミネのために作ったんだけど」
「これだけあるんだから1つくらいいいだろ」
まあ、1つならいいけれど。出来ればナミネに食べてほしい。
「ヨルクさん、出てってください!」
「ナミネ、何があったの?このままナミネに嫌われたままだといやだからちゃんと話したい」
私はナミネの布団をめくった。すると、ナミネは布団の中でポテトチップスを食べていた。しかも、布団にポロポロこぼれている。
「ナミネ、どうして布団の中で食べるの!布団が汚れてるじゃない!」
ナミネはそそくさに布団から出て、机に置いたスコーンを凄い勢いで食べはじめた。私はナミネが汚した布団を小型の掃除機で綺麗にした。
「浮気者はこうやって女の胃袋つかむんですね」
今度は机が汚れている。
「ナミネ、私は浮気なんてしてない!小さい頃からずっとナミネのこと見てきた。ナミネ、ちゃんと話そ」
「浮気者と話すことなんてありません!」
いくら夢を見たとはいえ、その言い方、癪に障る。
「どうして私が浮気者なの?証拠でもあるの?」
「今はありませんが、近いうちに出てきます!」
「何それ!話し合いもせず、いきなり私を浮気者扱いして気分が悪い!もういい!お風呂入る!」
心が狭いだろうか。レタフルという人魚のことで突然ナミネから無実の罪を着せられ、私も対処のしようがなく、怒ってしまった。

ただでさえ広いお風呂。1人で入ると余計に広く感じる。
少し眠ってしまっただろうか。ふと、横を見るとナミネがいた。
「ナミネ!」
ナミネは無言で私にもたれかかった。紀元前村で公衆浴場に入ったのは1回だけだから、こっちに戻って来てからナミネと2人きりで、お風呂に入るのは新鮮な気持ちだ。いつもは落ち武者さんに邪魔されるから。
「ヨルクさんは、本当に私と結婚するのですか?」
「するよ!ずっとナミネと一緒になりたくて、縁談書持って来てた。返事なくても、それでもナミネと交際したくて諦めなかった。あの日、思い切って告白してよかったと思ってる!」
ナミネは今どんな気持ちだろう。やはり、見知らぬ人魚のことで落ち込んでいるだろうか。それでも、私はこの先、何世紀経とうと、ずっとナミネを好きでいる。ナミネ以外だなんて考えられない。
「ヨルクさん、絶対心変わりしないでください。私を捨てないでください」
ナミネ、いったいどんな夢を見たの。こんなにも落ち込んでいるだなんて可哀想に。
「絶対に心変わりなんかしない!私は何世紀経とうとナミネと、ずっと一緒にいる!」
「ヨルクさん、人魚の湖は、お留守番していてください」
何故そうなる。今は信用してもらえないのだろうか。けれど、そこに行かないわけにはいかない。ちゃんと、ナミネが精神を病んだ原因のレタフルという人魚に会って話を聞かないと。
「ナミネ、私も行くよ」
私はナミネの手を握った。
「あんたら、仲良いな」
「ねえ、落ち武者さん、どうしていつも邪魔するの?せっかくのナミネと2人きりの時間なのに」
「ここ、あんたらだけの風呂じゃないだろ。もうすぐみんな入ってくるし、みんなに出てけって言うのかよ」
もう、そんな時間になっていたのか。ナミネはポテトチップスとスコーンをいっぱい食べたから夜食は、お粥でも作っておこう。
「ナミネ、夜食にお粥作るから、お腹すいたら食べて」
「はい」
私はお風呂から上がりキッチンへ向かった。

ナミネのお粥っと。
私は玄米と白米を混ぜて塩で味付けして上に梅干しを乗っけた。ナミネの部屋に持って行こうとすると、ナミネが濡れた髪のままで後ろにいた。
「ナミネ、髪濡れてる。部屋に行こっか」
「はい」
私はナミネを連れて部屋に行った。

お粥を机に置くと、私はナミネの髪をタオルで拭いて乾かしはじめた。ナミネの髪も定期的に乾かしている。紀元前村では、ナミネはずっとお風呂に入らず髪を後ろで結んだままだったから、こっちに戻ってきてからの暮らしは何気なく新鮮だ。
ナミネ、少し髪が伸びただろうか。また伸ばすのかな。
「ナミネ、お腹すいたら、お粥食べてね」
「はい」
ナミネはテレビを付けて私にくっついた。ナミネ、可愛すぎる。私がナミネを抱き締めた瞬間、落ち武者さんが入って来た。
「ねえ、落ち武者さん、どうして家に帰らないの?」
「みんないるんだからいいだろ」
「でも、ここじゃなくても客間とかあるでしょ」
「僕だけ仲間外れってわけ」
また、この狡い反応。どうして客間に行かず私とナミネとの時間を邪魔するのだろう。
「そうじゃないけど……」
後からエルナも来た。これでは、紀元前村のテントの中の時と変わらない。
「エルナも帰らないの?お家の人とか心配しない?」
「やっぱり紀元前村での名残がなかなか消えないのよ。今は役割なんてないのに、それでも、あの時の時間が忘れられないわ」
みんなそういうものなのか。私はナミネがいるからナノハナ家に留まっているけれど、みんな共に暮らしていた紀元前村でのことが頭から離れないのかな。私もナミネと交際していなくて片想いのままだったら、ナミネに近づくためにここに来ていたかもしれない。
「そういうもんなんだね」
「強気なナミネ、僕、副委員長なんだ」
何故こういう時に関係のない話で自慢する。
「わあ、やっぱり落ち武者さん社交的だから、そういうの似合いますね!こっちはまた委員長は同じです」
そして、何故私以外の人と話す時、ナミネは明るくなるのだろう。
「あんたは副委員長とかしないのかよ?」
「私は作業とかめんどくさいので、そういうのはしてません。副委員長は、おっとりした女の子です。茶道部もラルクが部長をするかで話し合ってます」
何故、3年生の私を差し置いてラルクが部長をするのだ。
「へえ、あんたら、また同じクラスってわけ。僕も茶道部入ろうかな。甘えセナやセリルたちも高校3年生になったし、進路とか忙しそうだから、僕らが遊んでられるのも今のうちだね?」
「ですよねー!けど、ナヤセス殿も進路はもう決まってますし、カラルリさんは家業継ぐでしょうでし、何だかんだで今年もいっぱい遊べるんじゃないんですか?落ち武者さんも是非、茶道部に入部してください。もうミナクさんもナナミお姉様も高等部に行ってしまったから今の茶道部は案外自由なんですよね」
何故、急に明るくなる。さっきまで、めちゃくちゃ落ち込んでいたのに。
「じゃ、僕とエルナ、茶道部入る」
何故、エルナも入ると決めた。私もナミネと楽しく会話したいんだけどな。私が話しかけると、やっぱりナミネは暗い気持ちになるだろうか。
「分かりました。入部手続きしたら、その日から入れますので」
「ナミネ、そろそろ寝ようか」
「今日はエリートを目指す教室があるので起きてます」
今日というより、それ明日だよね。あまり夜更かしすると明日に響くだろうから心配だな。
「ナミネ、それは0時半からだから、録画して今度見よう。明日のお祝い会のほうが重要だし」
どうしてかナミネは膨れてしまった。そして、私の作った夜食のお粥をレンジで温めると食べはじめた。ナミネってどうしてすぐに食べるのだろう。これだと、またナミネがお腹すいた時のために何か作らないと。
「ナミネ、それ夜食に作ったんだよ。お腹すいても我慢してね」
「ヨルクさん、意地悪です!私、晩ご飯も食べてないんです!」
スコーン食べてたから、夕ご飯入らないと思って、あえて夜食作ったのに。けれど、今のナミネは精神的に不安定だから刺激するのもよくない。
「分かった。別の夜食作ってくるから、エリートを目指す教室見たらすぐ寝てよ?ナヤセスさんとロォハさんのお祝い会行けなかったら後悔するのナミネだからね」
「ヨルクさん、いちいちうるさいです!エリートを目指す教室見てもちゃんと起きれます!」
もうっ、どうして、こんなに憎たらしくなっちゃったの。そういえば、ナミネ、生理遅れてる。生理前でイライラしているのだろうか。仕方ない。夜食だけ作り直してこよう。
「ナミネ、夜食だけ作ってくるね」
「はい」
私は部屋を出て夜食を作りに行った。

キッチンに入るなり停電して、炎の舞を十分に使えない私は咄嗟にイチゴとミカンのフルーツサンドと、フルーツスムージーを作った。あまりクリームは使いたくなかったが、停電してしまっては仕方ない。それにしても、どうして突然停電したのだろう。すぐに復旧するだろうか。
私は再び部屋に戻ろうとした。
「ズーム!もう、あのマンションの家賃払いきれない!これまでみたいに払え!」
「カンザシ!僕にはもうその義務はない!自分の力で稼いで払え!」
カンザシさんとズームさんが口論しているが、私はナミネの夜食を持って行こうとした。すると、誰かが私に抱き着いた。
「ナミネ?」
もし、ナミネじゃなかったらどうしよう。変に誤解されるのもいやだし、ナミネかどうか確かめないと。
「ヨルクさん、どこ触ってるんですか!セクハラです!」
ナミネだった。
「うん、ごめん。暗くてよく見えないからナミネじゃないと、またナミネと喧嘩になると思って」
「だからって、どうしてそういうところ触るんですか!」
でも、それしか確かめる方法ないし、とにかくナミネでよかった。
「ヨルクさんて、女なら誰にでも反応するんですね!」
「ナミネ、やめて!私は後々誤解のないようナミネかどうか純粋に確認しただけだから!」
どうしていつも触ってくるの。本当、色んな意味で交際前だと考えられない。ナミネが私に心を許してくれているのは嬉しいけれど、変な罪を着せられるといやな気持ちになる。
「ナミネ、停電して火が使えないからフルーツサンドとスムージー作ったから、お腹すいたら食べて」
「今食べます」
えっ、ナミネいっぱい食べてたじゃない。どうしてこんなに食べるの?
「ナミネ、今日はいっぱい食べたし、これ以上食べるとお腹壊すよ。それに私、太った人無理だから!」
「ヨルクさんて、体型で決めるんですね。じゃあ、私が太れば関係も終わりですね」
「そうじゃなくって……」
私はただ、ナミネに食べすぎてほしくないだけなのに。ナミネの管理は難しい。
「ちょっと、何騒いでるの!」
セナ王女、起きてきたのかな。
「あ、カンザシさんが、金銭面で騒いでいまして」
「マンションとか見栄はらなくてもアパートで十分でしょ。明日のお祝い会、停電していても決行するから!」
停電でも決行?けれど、朝が来て明るくなっても電気もガスも水道も使えない。これではまるで紀元前村の蓮華町だ。
「しかし、電気もガスも水道も使えないんですよ?」
「何言ってるのよ!私たちには紀元前村で過ごした経験があるじゃない!携帯が必要な人はバッテリーでも持ってくることね」
そうか。携帯はバッテリーが持つ限り使えるのか。けれど、携帯のバッテリーなんてサバイバル用でしか買ってないから2つくらいしか持ってない。
「ねえ、ラルク。私ね、携帯のバッテリー20個あるの」
何故そんなに持っている。目が慣れてきた。ラルクだけでなく、メンバーの過半数が来ているのか。
てか、ナミネがさっき私が作ったフルーツサンド食べてる!それにナミネの部屋で携帯のバッテリーなんて見たこともない。まさか、ナミネ、押し入れに色んなもの詰め込んでいるのでは。
「なあ、ズーム……」
「ねえ、ナミネ!それ夜食だって言ったよね?それに、また押し入れグチャグチャになってるの?停電終わったら片付けるから!水は必要だから今からスーパーで箱買いしてくる」
ここは紀元前村の蓮華町と違って、飲み水の川など存在しない。停電が続くのなら色々買い溜めしておかないと。
「水なら庭に井戸があります。使用人が保管しているガスコンロもありますし、蔵には昔使っていたランプもあります」
そうか、確かに武家にはまだ井戸が存在している。ガスコンロとランプがあるならサバイバルにはなるけれど、過ごせなくもない。
あれ、ナミネのルームウェアが汚れている。
「ナミネ、生理なんじゃないの?今、ポーチと簡易トイレ組み立てるから待ってて!」
「はい」
私は慌ててサバイバルリュックを取りに部屋に戻った。

ナミネの部屋に入ると、ナミネの生理用品が入ったポーチと着替えと、簡易トイレとトイレットペーパーを持って、1回の適当な客間に簡易トイレを設置して、トイレットペーパーとポーチ、着替えを置いて、再び第4居間に戻った。

「ナミネ、4番目の客間に簡易トイレ設置したから行ってきて!着替えとポーチもあるから!汚れたのはビニール袋に入れて持って来て!」
「はい」
ナミネは第4居間を出た。紀元前村から戻って来て、また簡易トイレを使うことになるとは思わなかった。本当、いつ何が起きるか分からない。備えは常に必要だ。
「顔だけヨルク、皇室からだ」
皇室から知らせが入ったのか。私は落ち武者さんから文を受け取った。
『現在、妖精村全域停電。復旧は未定。
皇室』
やはり、いつ復旧するか分からないのか。
その時、ラルクがランプを人数分持って来て、炎の舞で明かりを灯した。こんな夜だとランプがあるとないとでは全然違う。
「みんな、第2のサバイバルよ!簡易トイレは男女別に客間に2つ置いて、ガスコンロは通常通りキッチンで使って、水は井戸で汲んだのをタンクに入れるわよ!」
リリカお姉様、いつ戻ってきたのだろう。これじゃあ、もうはたからみたらラハルさんと恋人だな。けれど、ラハルさんや、ここにいない人は大丈夫だろうか。
「分かったわ!また役割決めないとね!」
その時、ナミネが戻ってきた。
「ナミネ、大丈夫?汚れた衣類は後で洗っておくね」
「はい」
ただ、ここには果樹園も薬草園もない。スーパーやドラッグストアで色々買わないと。
「セナ王女、簡易トイレの設置が終わったら、明日のお祝い会で必要なものを紙に書き出してくれませんか?」
そうか、お祝い会でも不足のないよう準備をしなければならない。セナ王女も、どうしてこんな時に決行をするのだろう。
「分かったわ。簡易トイレの設置、お願い出来るかしら」
「はい。皆さん、再びサバイバルがやって来ました。サバイバルとはいえ、電気、水道、ガスが止まっただけで、あとのものは存在しますが、それでも、洗濯器は使えません。お風呂も湧かせません。ガスコンロも限りがあります。ここには果樹園も薬草園もないので、おおむね混むだろうスーパーに買い出しもしに行かないといけません。簡易トイレの設置は私とラルク、落ち武者さんて行います。ヨルクさんは、ここにいない人たちに連絡してください。注意点ですが、タライで洗濯はしますが、分厚いコートとかは流石に入り切りません。もう4月なのでカーディガン程度にしてください。では、取り掛かります」
さっきまで、ゴロゴロしていたナミネは、また紀元前村の時のように仕切りはじめた。何故ナミネはいつもキビキビ動かないのだろう。仕事とプライベートというヤツなのだろうか。
ナミネとラルク、落ち武者さんは簡易トイレ設置のため、第4居間を出た。私は、ラハルさんと、ロォラさん、ナヤセスさんに連絡をした。
『あの、妖精村全域が停電ですが大丈夫ですか?』
『ああ、アニキいるし私は大丈夫だ。明日、決行だってな。セナ王女も曲げない人だな』
ロォラさんは大丈夫と。ロォハさんは医者だから、持ち前の知恵で乗り切るだろう。
『大丈夫だよ。色々買い溜めもしてたしね』
ナヤセスさんも大丈夫。やはり、こういった時の買い溜めはスペースがあるのなら、買っておくに越したことはない。
『こっちでは普通の暮らししたかったけど、慣れてるからね。僕は何もなくてもやっていけるよ』
こういう時に1番強いのは、やはり経験者より、その暮らしが当たり前だった人か。色々考えさせられるなあ。
『今日1日は大丈夫だけど、明日からそっちでお邪魔してもいい?』
『はい、大丈夫です。明日はナノハナ家で朝食取ってください』
ラハルさんは、やはり電気、ガス、水道が止まると調理も出来ないし不便だよね。
「リリカお姉様、明日からラハルさん、ここで過ごすそうです」
「今すぐ迎えに行くわ!」
何ともリリカお姉様らしい。ラハルさんのこととなると、奈落の果てまで着いて行きそうだ。
リリカお姉様と入れ違いにナミネたちが戻って来た。
「皆さん、今、客間に2つずつ簡易トイレを設置しました。女子用はナプキン、サニタリーパンツ、汚れた衣類を入れる箱を置いています。けれど、ここはナノハナ家。極力汚さないでください。何度も言いますが、これはサバイバルです。地面に簡易トイレわ置くのと、家の中に置くのとでは天と地の差です。我が家を汚されては困りますので、トイレ掃除は私がします。それと、ここには果樹園も薬草園もないため、スーパーに買い出しに行かないといけません。買い出しは私とラルクで行きます」
これが仕事モードのナミネなのだろうか。ダラけている時とは全然違う。
「いや、僕とエルナで行く」
買い出し。こんな状況では買えるかどうかも分からない。品物を人より先に取るには落ち武者さんやエルナが相応しいだろう。
「では、買い出しは落ち武者さんとエルナさんにお願いします。私はトイレ掃除と水汲みをします。水は洗濯用のタライと飲み水用のタンクに入れます」
「ナミネがそんなのすることないわ。トイレ掃除は、アヤネとセレナールにさせるわ。ここでも、紀元前村の時と似たような役割がよさそうね」
リリカお姉様、もう戻ってきたのか。ラハルさんのアパートはここから近いというけれど、本当に近いんだな。
「ミツメさん、素朴な疑問ですが、こういう時でもマンションの家賃て取られるのでしょうか?」
「はい、借りている以上は停電が起きたとはいえ、家賃は払わなくてはなりません。もうここまで来るとリーダーに借金してもらうしかありません」
「カンザシのことは私が助ける!マンション代も私が払う」
タルリヤさんは、かなりの困難な中、生きてきたというのに、パトロンのいる人は、こうまで楽が出来るものなのか。
「ナミネとラルクは水汲み係、カナエとナルホは植物係、セルファとエルナは買い出し係、セナ王女とナナミ、私は加熱係、カラン王子、ユメさん、クラフ、ズームは料理係、アルフォンス王子、カラルリさん、ヨルク、ミネスは洗濯係、セレナール、アヤネ、ミネルナ、カンザシ、ミツメはトイレ係をしてちょうだい」
私は洗濯係か。紀元前村の時と同じだな。
「洗濯係なんて出来ない。せめて加熱係に回してほしい」
紀元前村では、あれほど加熱係をいやがっていたのに、ここでは崖に登らなくてもいいから、難易度の高い加熱係を希望したか。
「それなら、水汲みをしてくれないかしら?ナミネとラルクだけでは足りないわ」
「分かった。ナミネとラルクがするのならやる」
何故、ナミネとラルクに拘る。あれ、ラハルさんは何をするのだろう。ここでも、リリカお姉様がいるからラハルさんだけはのんびりしてられるのだろうか。
「トイレ掃除なんていやです」
「私もいやだわ」
「どうして私がトイレ掃除なのよ!」
やはり、セレナールさん、アヤネさん、ミネルナさんは拒絶するか。
「与えられた役割をしない人は自分の家に帰りなさい!エンジンも限られているから馬で帰ることになるだろうけどね」
3人は黙り込んでしまった。予期せぬ、第2のサバイバル。乗り切れるだろうか。その時、セナ王女が明日必要なものをみんなに見せた。

……

あとがき。

サバイバルの後でまたサバイバル!

……

この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
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Copyright (C) 2009 雨の音を聴きながら, All right Resieved.
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