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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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純愛偏差値 未来編 一人称版 50話

《ナミネ》

朝、目を覚ますと私はカラン王子が使った客間での布団の中にいた。そっか、昨日セレナールさんがカンザシさんとヨルクさんを間違えカンザシさんに殴られ、マモルさんに渡したんだった。
私、セレナールさんはラルクのこと好きだと思ってたから一歩間違えたらヨルクさんが犯されていたと思うと苛立って……。

私は起き上がった。
「ナミネさん、お目覚めですか?」
「あ、はい、何かすみません」
って、布団の距離遠っ!
「布団は僕が片付けますので、ナミネさんはヨルクさんのところへ行ってあげてください」
そ、そんな王子に片付けをさせるなどと……。
「い、いえ、自分で片付けます!」
私は慌てて布団を押し入れに入れた。
「あの、セレナールさんはヨルクさんのことが好きなんでしょうか?」
私はそこまで親しいわけでないカラン王子に聞いた。
「ヨルクさんは、女の子の憧れの的です。セレナールさんはラルクさんを好きながらもヨルクさんを憧れていたのではないでしょうか」
そっか。確かに顔だけで言うなら女の子のからの人気いっぱいあるかもしれない。この時の私は、どうしてヨルクさんが好かれやすいのか気付いていなかった。
「やっぱりマモルさんは芸能界追放でしょうか」
「そうなると思います。あの、僕が言うのも変ですが、カンザシさんとは距離を置いたほうがいいと思います」
「そ、そうですよね。では、第4居間に行くとしますかな」
私はパジャマのまま第4居間に向かった。

第4居間では、みんな深刻な顔をしていた。

あの後、落ち武者さんは、ナルホお兄様に、セリルさんを呼び出す前に自分がカタを付けると言って、落ち武者さんはそれを信用し、全てをナルホお兄様に託すことにしたみたい。
けれど、これにはマモルさんだけでなく、カンザシさんの芸能界追放も含まれている。

リリカさんの聞き取りによると、カンザシさんは夜中にセレナールさんの客間に行くと、セレナールさんから誘ってきたものの、いざ、ことに及ぶとセレナールさんは最中の中、ヨルクさんの名前を呼び、カンザシさんはヨルクさんの代わりにされたと深く傷つき、セレナールさんの全身を殴った後、マモルさんに引き渡したらしい。マモルさんは、最初は戸惑ったものの、裸で横たわるセレナールさんを見て、ことに及んでしまったらしい。
2人とも反省はしているものの、あまりに残酷だと判断したリリカさんは、ニンジャ妖精の事務所に映像を送ると共にマスコミにも同じ映像を送った。

セレナールさんは、月城総合病院にて洗浄をした後、カナエさんが閉鎖病棟にいるウルクさんを呼び、マモルさんがセレナールさんをイジワルしたことをなかったことにしてもらったものの、セレナールさんの記憶は残り、マモルさんとカンザシさんから慰謝料を請求すると共に、2人を絶対に許さず、芸能界追放へと動きはじめたらしい。

結論として、リリカさんのリークで、マモルさんはニンジャ妖精の脱退、芸能界から追放されることが決まったが、カンザシさんは罪がないと見なされ、マスコミも動かなかったのである。
ナルホお兄様も、カンザシさんを芸能界から追放しようと動いたところ、事務所もマスコミも揉み消してカンザシさんの無事は守られた。更にはカンザシさんが逆にイジワルされたとマスコミは記事を書いた。
納得いかないと落ち武者さんがセリルさんに話したところ、実の妹をイジワルされたセリルさんも黙ってはいられず、カンザシさんの芸能界追放に動いたものの、今度は皇帝陛下から『カンザシを不問にする。セレナールはカンザシを陵辱したとし、皇室の初級武官による2時間の拷問を受けなければならない』との文が送られてきたのだ。

まさか、セリルさんが出し抜かれるなんて……。
カンザシさんのバックには、いったい誰が着いているの?
私は一度第4居間を出て自分の部屋に入り着替え髪を整えて、また第4居間に戻った。

私は文を書いて紙飛行機にし、窓を開けて皇室に飛ばした。
20分後、皇室から返事が来た。私は紙飛行機の中を開いた。
『カンザシを芸能界から追放する』
やっぱり、お母様に言うって書いただけで皇帝陛下は意思を覆した。
「落ち武者さん、皇帝陛下からこれ届きましたよ!」
私は皇帝陛下の刻印が押された文を机に置いた。カンザシさんを見ると顔が青ざめていた。
「ナミネ、相手はセリルさんでさえ敵わないんだ。この文はまた変わるよ」
そうなのかなあ。でも、セリルさんでも敵わない相手なんているんだ。見てみたい。
私は呼び出しカードでキクスケさんを呼んだ。
「お呼びでしょうか」
「あの、時間おかしいですよね?それから、カンザシさんのバックにいる人って誰なんですか?」
「時間は遠い昔、時計騎士だった人が遅らせています。ズームさんと言ってその人がカンザシさんを助けています。時間は私も元に戻そうとしていますが復旧はまだまだかかるでしょう」
時計騎士……。なんだろう。聞いたことがない。それにズームさんて誰?
「ズームさんは今でも時計騎士ですか?どうしてカンザシさんを助けてるんですか?イジワルした人助けるとか犯罪じゃないですか?」
「ズームさんとカンザシさんは幼なじみで小さい頃からいつも一緒にいました」
幼なじみ……か。私とラルクのようなものだろうか。
「なあ、そのズームって何者なんだよ!」
「お答え出来ません」
「ニンジャ妖精さんのマンション代払っているのもズームさんですか?」
「お答え出来ません」
うーん、番人ロックでもかかっているのかな。私は、一度キクスケさんを番人部屋に戻した。そして、カンザシさんから携帯を奪い取った。
えっと、ズーム、ズーム……。あった。
私はズームさんにテレビ電話をかけた。
出た。
「はじめまして。ナミネです!」
『何の用ですか?』
「ズームさんは顔を出さないのですね」
『当たり前でしょう。見ず知らずの人に個人情報は出しません』
「そうですか。イジワルを擁護って卑怯じゃないですか?」
『何のことか分かりません』
声だけだじゃ人柄分かんないな。
「カンザシさんは皇帝陛下により芸能界追放になりましたよ」
『そうですか。それが何か?』
「おい、またカンザシが不問になったぞ」
やっぱりナルホお兄様の言った通りの展開。この人手強い。私はカンザシさんと並んだ。
「私とカンザシさんは仲良しなんです。ズームさんとカンザシさんはどれだけ仲良いのでしょう」
『あなたもカンザシに弄ばれているんですか』
「はい、そうです!」
『おい、カンザシ!この女何とかしろ!』
あーあ、嫌われちゃった。
「ズーム、ナミネさんは特別なんだ。一度会って欲しい」
『は?お前、この女に弱みでも握られてるのか?』
「ズームさん!電話では何なので今日、自宅訪問しますね!」
『カンザシ!いい加減にしろ!お前、本当にイジワルしたのか?』
「してない!相手が他の人と間違えた挙句全てを僕に擦り付けたんだ」
カンザシさんとズームさんの関係ってなんだろう。やっぱりカンザシさんを支えるにはそれだけの力あるってことだよね。
『お前、本当にマヌケだな!その件はこっちで何とかする。だから、その変な女何とかしろ!万が一僕の家に来たらカンザシとは縁を切る!』
うわー、怖い人。こんな人にカンザシさんはしがみついているの?
「ナミネ、電話してないで、朝食食べて」
「顔だけヨルク、邪魔すんな!」
『カンザシ、今の男か?』
「うん……。相手にはまんまとハメられた」
『分かった。さっきの男の名前と住所言え!』
「はい?ヨルクさんをどうなさるおつもりですか?まさか、無実の人間に泥を塗るわけではないですよね?」
私はカンザシさんに扇子を突き付けた。
『カンザシ!その変な扇子何だ!』
落ち武者さんとリリカさんもカンザシさんに扇子を突き付けた。
『ズーム、助けて』
「もう、ナミネ、誰と電話してるの?」
ヨルクさんはあっさり私から携帯を取り上げた。
「あの、どなたでしょうか?」
『先に名乗るのが筋じゃないですか?』
「クレナイ家 次男 ヨルクです。ナミネとはどのような関係でしょうか?」
『そのナミネって女がいきなり僕に電話かけてきたんですけど、やめてもらえませんか?迷惑です』
はあ、ややこしくなっちゃったよ。ヨルクさんが顔見せたら相手の思う壷じゃん。
「そう言われましても私には何がなんだか分かりませんし。ナミネに言っても聞かないと思います」
『女1人言うこと聞かせられないんですか。1つ教えましょう。そのカンザシを馬鹿にした女、あなたのこと交際したい1歩手前に思ってますよ』
えっ、セレナールさんが!?
「でも、セレナールさんはラルクと交際してるんです!」
『そのラルクさんは時を超えた恋愛に夢中になっているようですね』
どうして見ず知らずの人がそんなこと知っているの?カンザシさんが話したのだろうか。
「へえ、あんた、そこまで調べてんのか。強気なナミネ、もう一度、皇室に文送れ!」
「分かりました」
その後、カンザシさんは皇帝陛下により芸能界追放となったが、ズームさんがまた元に戻し、私はまた皇室に文を送ってカンザシさんを芸能界追放にしたが、ズームさんがまた元に戻し、しばらくこのやり取りは続いた。
「忍耐力ならこっちのほうが有利だ。あんた、連続で何日起きてられる?こっちは10日は起きてられる」
落ち武者さんとリリカさんはカンザシさんに扇子を突き付けたまま、ヨルクさんが持ってる携帯に映りこんだ。
『そうですか。では10日起きていたらどうですか?僕はこれ以上、あなた方と話すつもりはありません。カンザシ、この人ら何とかしないと援助打ち切るぞ!』
そう言うとズームさんは電話を切った。
なんて一方的な人なのだろう。
「本気でムカついた。強気なナミネ、アイツの家行くぞ!」
「分かりました!」
落ち武者さんの苛立ちから、私と落ち武者さん、ヨルクさん、エルナさん、カンザシさん、ナルホお兄様がナノハナ家 ヘリコプターでズームさんの実家に向かうことになった。

ズームさんの実家の上空に着いた。
てか、家デカくない?
「デッケー家だな」
「ねえ、どこの誰だか分からない人の家来てどうするの?」
「あんた、聞いてなかったのかよ!ここのボンボンがカンザシのバックで姉さんのイジワルを揉み消したんだよ」
「え……帰ったほうがいいと思う。そういうのってヤクザ絡みじゃない?」
この家のどこがヤクザなのだろう。そもそも、ヤクザにビビってる時点で武士アウトでしょ。ヘリコプターがズームさんの家の敷地内に着陸すると、私たちはヘリコプターを降りてズームさんの家のチャイムを鳴らした。

運良くズームさんの友達だと伝えるとお手伝いさんが、ズームさんの部屋に案内してくれた。
「ズームさん〜!来ましたよ〜!」
「本当に人の迷惑を考えないんですね」
てか、部屋広っ!ズームさんて視力悪いのかな?でも、遠い昔は時計騎士だったんだよね。
「君がズームさんだね。僕はナノハナ家 長男 ナルホだよ」
「そうですか」
「あんた、なんで姉さんのイジワル擁護した」
「知りません」
私はズームさんに近づきズームさんの頬に口付けをすると、そのままズームさんを押し倒した。
「ズームさん、教えて教えて」
「ハニートラップですか。そんな姑息な真似僕に通用するとでも?」
はあ、私ってそんなに魅力ないのかな。落ち込んだ私はズームさんから離れ、ズームさんの本棚から古いアルバムを手に取った。ズームさんは何度も私からアルバムを取り戻そうとしたけど、私は避け続けた。
「あー、これカンザシさんの小さい頃の写真?可愛い」
あれ、何か挟まってる。私はアルバムに挟まっているものを取り出した。
嘘、遠い昔の私の伝説武官の時の写真?写真には私しか写ってない。てか、どうしてここにあるの?
「落ち武者さん、これ見てください!」
「あんた、強気なナミネとどんな関係だったんだ!なんで、強気なナミネの写真持ってるんだ!」
「知りません」
「あんためんどくさいな」
落ち武者さんはズームさんにフェアリーングをかけた。
「強気なナミネとどういう関係だったんだ?」
「遠い昔、交際してました」
えええええ!私、見ず知らずの人とも交際してたの?ヨルクさんの前だし、めちゃくちゃ気まずい。これじゃあ私が男たらしみたいじゃん。
「どっちから告った?なんで交際してた?」
「カンザシに彼女を寝盗られた後、その人が突然現れ、あまりの美しさに思い切って告白しました」
カンザシさんもラハルさんもサムライ妖精さんも私のこと綺麗とか言ってたな。てか、さっきこの人、ハニートラップに引っかからないとか言ってなかった?
「あんた、相当な面食いだな。で、なんでカンザシ擁護する」
「僕の意思ではありません。僕とカンザシの背中には生まれつき、勾玉のアザがあります。カンザシに危機が迫れば最悪僕の命は亡くなります。しかし、その逆はありません」
つまり、ズームさんはいやいやカンザシさんのワガママに付き合ってるってこと?
「はあ、あんた、不運な運命に縛られてるってわけか」
落ち武者さんはフェアリーングを解いた。
「おい、カンザシ!なんてことしてくれたんだ!」
「ズーム、許して欲しい」
「ズームさんが悪い人でないことは分かったから、とりあえずナノハナ家に来てくれるかな?」
1分ほどの間があった。まさかの無視?
「分かりました……」
て、来るの?
カンザシさんが芸能界に残ることは、みんなに話さないとだし、何よりラルクを探さないと!
私たちはズームさんの家であるブランケット家を出てヘリコプターに乗った。

ここのところ色んなことがありすぎて、11月に入っていたことさえ忘れていた。もう11月も半ばにさしかかろうとしている。
「ねえ、ナミネ、ズームさんと交際していたの?」
え、どうして今聞くの?
「い、いえ、私何も知りません!」
全然覚えてないよ。ラハルさんのこともだしさ。
「もう、あの時のみの縁(えにし)だと思っています。現世のナミネさんには何の魅力も感じませんし、今は他に好きな人がいますので」
って、私一方的にフラれてるし。それにしてもあんな大きな家。親何してるんだろう。
「あ、ズームさんのご両親て何をされてるのですか?」
「知りません」
はあ、会話もしたくないのか。この人友達いるのかな。
「ナミネが過去に誰と付き合ってても、今は私の彼女だからね」
ヨルクさんは私の手を握った。どうして、今話すの?ヨルクさんだって私以外の嫁と結婚しまくってたじゃない。私はムスッとしてしまっていた。

ナノハナ家に着き、第4居間に入るとセレナールさんとカナエさんが戻っていた。そして、テレビからはニュースが流れていた。
『ニンジャ妖精のリーダーのマモルさんが一般人の女子高生をイジワルし芸能人をやめることになりました。今後は、カンザシさんがリーダーとなり、新しいメンバーを募集するそうです』
そっかあ。やっぱりマモルさんだけが追放になっちゃうのか。
その時、お腹が痛くなって慌ててトイレに行こうとしたらズームさんとぶつかり、そのままズームさんを押し倒してしまった。てか、今唇触れたよね。それより、完全に漏れちゃった。
「す、すみません」
私は起き上がった。
どうしよう。ズームさんのズボンについてる。
「あ、替えの服持って来ます」
「結構です」
「ナミネ、ズームさんのズボンは元に戻しておくから、これ持ってトイレ行って着替えておいで」
「は、はい」
私は気まずいながらも走ってトイレに駆け込んで、ショーツに履き替え、ナプキンを付けると2階に上がって服を着替えた。汚れたのはカゴの横に置いとこう。
うーん、やっぱり汚しちゃったし、後日買ったほうがいいよね。

部屋から出るとカンザシさんがいた。
えっ、なんでいるの?
「ナミネさん、幻滅しましたか?」
いや、誰だって普通するでしょう。とも言えず……。
「そんなことないですよ。でも、マモルさんは残念でしたね」
言葉が見つからない。
「おい、何やってんだ!これからラルク探すぞ!早く来い!」
「はい、今行きます!」
私は逃げるように階段を降りて行った。

再び第4居間に戻ると、セレナールさんがカンザシさんのことを何度も納得いかないと騒いでいた。
「セレナール、あなた調子に乗りすぎたと思うわ。ラルクがいるのにヨルクと関係持とうとしてたなんて浮気よね」
うわー、女同士の争いって怖いなー。
「私もユメさんの言う通りだと思う。カナエのこと見下してたし、バチが当たったんじゃない?」
セナ王女も攻撃モード。
「何よその言い方!ユメさんにも同じ体験させてやるわ!」
「とりあえず、みんな今はラルクのことに集中してくれるかな」
ラルク、どこにいるの。無事なの。
「見つけました。森の湖南駅から30分歩いた古い民家にいます」
えええ、もう見つけたの?
「あんた、早いな。カンザシのパトロンにしておくには勿体ねえな」
あ、痛み止め飲むの忘れた。でも、ここから出てまたカンザシさんいたらいやだしな。
「ヨルクさん、痛み止め持ってませんか?」
「部屋にあるよ」
うーん、部屋に行くに行けないんだよな。
その時、無言でズームさんが痛み止めを渡して来た。
「あ、すみません」
私はミネラルウォーターで痛み止めを飲んだ。
「じゃあ、今からナノハナ家運転手の車でラルクのところに行くよ」
「平和ボケなナルホ、メンバーどうすんだよ」
「僕と、ナミネ、ヨルク、セルファ、ズームさんで行こうと思う」
「分かった」
はあ、カンザシさんいなくて良かった。
「私も行くわ!」
「セレナール、悪いけど、浮気するあなたにラルクは渡せない。ラルクとはキッチリ別れてもらうわ!」
やっぱりそうなるか。ラルクはクレナイ家の跡取りだもんな。
「リリカ、許して……今度こそラルクを大切にする」
「もう今だからハッキリ言うけど、カンザシ、お前、イジワルとか最低だな。事件起こしておいて責任も取らず芸能界に居座るなんて、どんな神経してんだよ」
うわー、あっちもこっちも修羅場だ。
「カンザシさんの件はラルクを連れ戻してから話すから、まずはラルクを連れ戻しに行くよ」
私たちはナノハナ家 運転手の車に乗って、あの古民家が並んだ町へと向かった。

何故カンザシさんがいるのか分からない。このタイミングで関わるのはめちゃくちゃ気まずい。私はナルホお兄様の手を握った。
少し歩くと黄色い屋根の民家が見えてきた。
この家だけ他の家と違って人が住めそうな感じなのは何故だろう。
「ここです」
え、ここでラルクが住んでたの?

私たちは中に入った。
そこにはラルクと森の湖にいるはずのセレナールさんがいた。
「ラルク!」
「ナミネ……」
え、ラルク泣いてる?
「ラルク、どうしたの?」
「セレナール先生に利用された」
利用?いったいどういうこと?
「利用って何?」
「時を超えての恋愛は厳しいし、いつまでも森の湖にいられないから、皇太子様と一緒になりたいって。それとヨルクお兄様をもう一度連れてきて欲しいと」
「何それ!ラルク、利用されたんだよ!セレナールさんはヨルクさんと皇太子様の二股かけるつもりだよ!」
酷い、あんまりだよ。結局、森の湖のセレナールさんも恋多き人だったのか。ラルク、可哀想。
「違うの!ラルクを利用してない!ラルクへの好きと皇太子様への好きとヨルクへの好きが全て異なってるの。ラルクのことは弟みたいな存在で、皇太子様とは同じ時代に生きる人として一緒になりたくて、ヨルクとは時空を超えて愛し合いたいの」
もう詐欺師レベルじゃん。こんなのに、ラルクはいつまでも時間取られていたの?
「つまり、セレナールはラルクではなく、結論として皇太子様と一緒になりたいんだね?」
「ううん、ヨルクが好き。一度会った時、ナミネのこと凄く大切にしていてナミネが羨ましかった。私もナミネみたいに愛されたい」
「あの、現代のセレナールさんも同じこと言ってるんですけど、そんなに私が好きなら、いっそあなたと同じ時代の私に会ってください。クレナイ家に私はいます」
ヨルクさんはセレナールさんに地図を渡した。セレナールさんの恋って何なの?ラルクを利用してイケメンと付き合いたいの?ヨルクさんは渡さない。森の湖と同じ時代のヨルクさんも私の彼氏になってもらうから。
「セレナール先生、どうして、僕を騙したんですか?」
「騙してないわ。最初は好きだった。でも、恋でないことに気づいたのよ。皇太子様と一緒になれば将来は安泰だし、ヨルクと一緒になれば最高の恋が経験出来る。ごめんね、ラルク」
「ラルクを騙してタダで済むと思わないでください!」
私はセレナールさんを引っぱたいた。
「ナミネ、やめようか。歴史は変えられないんだよ」
ナルホお兄様は昔の夕刊を私に見せた。
『セレナールと皇太子が交際する』
そっか。結局、何も変わらないんだ。これまでのラルクの時間は何だったんだろう。時を超えての恋なんて成り立たない。
セレナールさんはラルクを騙すだけ騙して、元の軸に戻ったんだ。何て卑怯な人。
「ラルク、セレナールさんとお別れの時間だよ。セレナールさんは皇太子様と付き合うんだよ。ラルクと別れてね」
「僕はここにいます」
「ラルク、帰ろう。セレナールさんとはもう一緒になれないんだよ」
ズームさんはため息をついた。
「あなた方はくだらないことに時間を使うのですか?これを見てください」
ズームさんは小型ノートパソコンの映像を再生した。
映像はカラーだった。
森の湖のセレナールさんは時計屋で皇太子様と出会った。
それから、セレナールさんはラルクのいない時に毎日のように皇太子様と時計屋で落ち合った。また、セレナールさんは皇太子様に猛アタックしていた。
その一方で、セレナールさんはラルクにヨルクさんがどこにいるのか会う度に聞いている。
『どうしてヨルクお兄様と会いたいんですか?』
『ただ、会いたいだけよ』
けれど、別の日にはオシャレをして皇太子様に会っている。
『皇太子様、私、皇太子様といる時間がとても幸せです』
そして、時は来た。
『セレナール交際して欲しい』
『嬉しい!ええ、是非!』
皇太子様は薔薇の花束をセレナールさんに渡した。
その夜セレナールさんは家の部屋にいた。
『ヨルク……好き……会いたい……』
映像はそこで途切れていた。

そんな……そんな……そんな……!許せない!
「ラルクの心を返してください!」
私はセレナールさんに扇子を突き付けた。

……

あとがき。

祝・50話!
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