日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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女性
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地主(土地貸してます)
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
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ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 46話
《ナミネ》
ヨルクさんが、ビルの屋上から飛び降りて数日が経った。
あの時の私の精神状態は酷く取り乱され、カナエさんにヨルクさんとの中を引き裂かれたと思い、カナミさんのクラスでカナミさんの制服をちぎり、カナミさんがボロボロになるまで殴り続け、カナエさんの前でアルフォンス王子のものを切断した。
けれど、ヨルクさんとの中を引き裂かれた私は少しも悪いことをしたとは思っていなかった。寧ろ、ヨルクさんとの幸せな日々を返して欲しい、そんな思いで私は壊れた。
カナミさんのことは、キクスケさんに頼んでなかったことにしてもらったが、カナミさんはショックのあまり、閉鎖病棟送りとなった。
その後、ナノハお姉様が、カナミさんに何度も謝罪をし、持ち前の精神分析能力でボロボロになったカナミさんの80%を回復させた。カナミさんは元の状態に戻ることが出来た。カナミさんとナノハお姉様は同級生で昔からそこそこ仲が良い。カナミさんはナノハお姉様に私のことは恨まないと言っていたらしい。
けれど、私はカナミさんに謝らなかった。
逆にカナミさんから『ごめんなさい。私の監督不足だったわ。カナエには二度とあんな真似はさせない』と謝られた。
セリルさんが説得したのかカナコさんも『ごめんなさい、会議では、あなたの責任にしようとしたけれど、同じ立場だったら、私もカナエを恨んだわ。カナエには言い聞かせるから時間を頂戴』と謝られた。
そうだね、カナコさんがもし他者のしたことでセリルさんと離れ離れになったら、タダでは済ませないよね。
私は悪くない。
だから、ヨルクさんとも別れない。
けれど、カナミさんとアルフォンス王子を傷付けても私の心は何も晴れなかった。私がヨルクさんに助けを求めるメールをした時、ヨルクさんと、落ち武者さん、エルナさんが駆け付けた。私は何故か、桜木町の空き地にいた。
ヨルクさんが何度も謝る中、落ち武者さんは無理矢理私とヨルクさんを別れさせようとした。
『悪いのは私ですか!』
私は無意識に落ち武者さんを殴り付けた。落ち武者さんは死にかけ、救急車で運ばれた。
落ち武者さんが気が付き次第、私は自分のしたことを悔い、落ち武者さんに謝った。
『二度とあんたらを無理矢理別れさせることはしない。今後はあんたを支える』
落ち武者さんは、放心状態の中、私に助けを求めるかのように言った。
ヨルクさんは、キクリ家と王室に毎日謝罪に行った。
元々は、私との話し合いを放棄して私を追い込んだ自分の責任だと、ひたすら謝り続けた。けれど、キクリ家も王室もヨルクさんを相手にしないどころか、ヨルクさんを殴る蹴るなどして憂さ晴らしをした。私は、キクスケさんに依頼し、ヨルクさんを殴った全ての人に罰を与え二度とヨルクさんに危害を加えないよう皇帝陛下に書類を作成してもらった。
ヨルクさんが殴られて、苛立った私はヨルクさんを殴った男の性器を切断しようとしたところ、落ち武者さんとエルナさんに止められ、思いとどまった。ヨルクさんは、ただただ泣いていた。
関係のない人を巻き込んだ挙句、力でみんなを支配しているのは分かっている。でも、私は悪くない。みんなの兄弟は健全じゃない。でも、私は違う。不本意なやり方でミドリお姉様を奪われた。
カナエさんのような幸せな人が、私を陥れて、カナミさんやアルフォンス王子を傷付けて何が悪いの?傷付けられたくなければ、歴史なんて変えなければ良かったじゃない。
私はヨルクさんとは別れない。寧ろ、ヨルクさんとの幸せをみんなに見せつけてやる。無理矢理引き裂こうものなら、私が容赦しない。
私はカナエさんのしたことに対して、完全に苛立っていた。
けれど、気になることが1つある。
カナミさんの件は、お母様が皇帝陛下に頼んで私を不問にしたけれど、でも、アルフォンス王子の件が不問になったのは何故だろう。誰が私を助けてくれたのだろう。
お昼休み。
私はいつものように広場に向かった。やっぱりみんな来ていた。
「今日は皆さんにお伝えしたいことがあります。私は誰からも攻撃を受けなければ私からは皆さんに何もしません。けれど、今までの状況からしてどうでしょう。何かあった時、自分の身を自分で守れなかったことを私に責任転嫁。助けたい人のために私を囮にする。挙句には歴史を変えて私とヨルクさんの仲を引き裂く。私からは一度たりとも皆さんに攻撃していないのに、皆さんは違いますね。では、宦官になったアルフォンス王子のものを見てください」
私はタッパーのフタを開けた。
アルフォンス王子の切り取られたものを見たみんなは顔を青ざめた。ヨルクさん、セレナールさん、ミナクさん、カナエさん、アルフォンス王子、カラン王子、ユメさん、委員長は吐いた。
「では次に、皆さんに送った画像を開けてください」
また、さっき吐いた人が再び吐いた。
「私はこのようにミドリお姉様を無惨な形で亡くしています。皆さんに送ったのはミドリお姉様の最後の姿です。私は泣きました。叫びました。病室中の窓ガラスを割りました。今でも傷は癒えていません。そんな私にカナエさんは、私の唯一の支えであるヨルクさんとの仲を引き裂きました!だからアルフォンス王子にはミドリお姉様と同じ状態になってもらいました。アルフォンス王子、宦官になった気分はどうですか?カナエさんと別れるなら元に戻しても構いませんよ」
「本当にすまなかった。二度とカナエにナミネとヨルクの仲を引き裂く真似はさせない。どうか、私を元に戻して欲しい」
流石のアルフォンス王子も懲りたか。一応、キクスケさんにお願いして元には戻すつもりだけど、今すぐは出来ない。私とヨルクさんの仲を引き裂いて私を陥れて、すぐには許せない。
「カナエは悪くありません!ナミネとヨルクは勝手に仲違いしたのでしょう!カナエは、あの時、誤って扇子を開いてしまいました!」
「何が誤ってよ!私をセイにイジワルさせたことは絶対に許さないし兄さんからカナコさんに話してもらうわ!」
「セレナール!卑怯な真似はやめるのです!カナエは何もしていません!」
この期に及んで白々しい。彼氏が宦官になったというのに、まだ足掻くのか。
「念を押しますが、私とヨルクさんの仲を裂く者は、女も男も切断の罰を受けてもらいます!二度と私とヨルクさんの仲を引き裂かないでください!」
「ナミネ、お姉さんはどうして……」
そっか、委員長は知らないんだっけ。
「姉は帰り道にガラの悪い同級生と出くわして、姉の友達は助けを呼びに行くから時間を稼いでと嘘を言って姉を差し出したの。姉はイヤガラセされた。第3が破られた後、突然死したの。顔は殴られ腫れて、お腹まで引き裂かれて中のもの出てるよね。当時、姉の縫合をしたのが月城総合病院の先代だったんだよ。私ね、受け入れられなくて毎日病院の屋上で心臓刺して飛び降りたの。そのたびに、先代は私を治療したんだよね。先代は……」
言いかけて私は涙を流していた。
ミドリお姉様の最後の姿を見た私は喚き散らして病院中に迷惑をかけた。それでも受け入れられなくて、私は壊れた。そして、ミドリお姉様をあんな目にあわせた全員の復讐を決意した。
ヨルクさんとの幸せを手に入れても邪魔をされる。森の湖でカナエさんがしたことに対しては我慢の限界だった。
「そうだったんだ。全然知らなかった。僕に出来ることがあったら言って。役に立てるか分からないけど」
「ありがとう、委員長」
その時、ミナクさんが私を抱き締めた。
「これがミドリさんの最後の姿だったんだな……ナミネ、これからは私が兄としてナミネを支える」
「ミナクさん……」
私は、ただ泣いていた。
「ナミネ、本当にごめん。二度とナミネを突き放したりしない」
私はあの時、ヨルクさんとの交際はちゃんと考えていた。けれど、突然のことで、すぐにヨルクさんと向き合えなかった。そしたら、ヨルクさんが私を拒みはじめたのだ。いざ、拒まれるといい気はしなかった。でも、その後、ヨルクさんが自殺を図ったと聞いて、私は、カナエさんに陥れられたと思った。
「カナエさん、一度だけ聞きます。どうして森の湖で歴史を変えてしまったのですか?」
カラン王子……。聞いたって答えてくれないよ。
「カナエは本当にわざとではありません。みんなでカナエを責めないでください!ナミネからはアルフォンス王子を酷い目にあわされ、こっちは完全な被害者です!」
私がカナエさんの脇腹を蹴ろうとした時、落ち武者さんが、代わりに蹴った。私はセレナールさんにセイさんとのラブ映像を送った。その瞬間、セレナールさんはカナエさんを押し倒し殴り付けた。
「やめるのです!みんなでカナエをイジメないでください!」
みんなは見て見ぬフリをした。
「カナエさんが、わざと歴史を変えたせいでヨルクさんはビルから飛び降りました。皆さんもカナエさんに歴史を変えられて幸せでしたか?セレナールさん?アルフォンス王子?」
「幸せどころか、大っ嫌いなセイにイジワルされて今にもカナエを殺してやりたいわ!」
「正直、大切なものを奪われる事態になってカナエとは少し距離を置きたい」
アルフォンス王子は相当滅入っているわけか。本来ならここで2人には別れて欲しくはないが、もう私は介入しない。2人の未来など私が知ったことではない。
「そうですか。カナエさんと別れたいなら好きにしてください。セレナールさんもラルクに何とかしてもらってください。私はヨルクさんとは別れません!ヨルクさんとは愛し合っています。後、これはアルフォンス王子のものなので、お返しします」
私はアルフォンス王子に、切断したものを返却した。その瞬間、アルフォンス王子はカナエさんを殴り付けた。
「よくも歴史を変えて、みんなを不幸にしてくれたな!こんな卑怯な女だとは思わなかった」
「まあ、後のことは皆さん次第です。別れるなり何なり好きにしてください。私は知りません」
それだけ言うと私は立ち上がり、クラスに向かった。後ろからヨルクさんと落ち武者さん、エルナさんが着いてきた。
「ナミネ、本当に……」
私はヨルクさんを突き飛ばした。
「あの日、私は仲直りしたと思い込んでいました。けれど、ヨルクさんは私の話も聞かず私を突き飛ばしました。同じことされた気持ちはいかがですか?あなたを陥れたのはカナエさんでしょう!二度と私に当たらないでください!次、同じことしたら誰のが切断されるでしょうかね。カラルリさんですかね?セイさんですかね?」
ヨルクさんは起き上がるなり私に土下座した。
「本当にごめん。全て私があの時ナミネを突き放したせいでみんなが拗れてしまった。二度と同じ誤ちは繰り返さない。だから許して欲しい」
「ナミネ、セルファに危害を加えないで欲しいの。セルファはあなたに再会出来てとても喜んでるわ」
エルナさんは、まだ落ち武者さんのことが好きなのか。
「けれど、落ち武者さんはミドリお姉様を失った私を更にどん底に突き落とそうとしました。それがいいことなんですか?だったら、私もお二方に恋人が出来た時に自由に関係を引き裂いても構いませんよね」
「強気なナミネ、僕が間違ってた。二度とあんたら引き離さない」
そもそも、どうして落ち武者さんが勝手に私とヨルクさんを引き離そうとしたのか。私には理解出来なかった。過度に他人のことに首を突っ込む落ち武者さんが。
「ナミネ、本当にごめん。全て私のせいだ。二度とナミネに酷いことはしない」
「ヨルクさんは身勝手ですね。私が話し合いを持ちかけた時は全く聞かず、カナミさんとアルフォンス王子を犠牲にしたのはヨルクさんです!次に同じことをすれば破談にし、みんなの前では恋人を装ってもらいます!正直、今めちゃくちゃ気分を害しています。あの時、話し合いに応じれば良かったものの」
ヨルクさんの謝罪を聞かず、私はヨルクさんのズボンとパンツを脱がせ、そのまま猛ダッシュで、その場から立ち去った。
その足で私はカナミさんのクラスへ行った。
カナミさんのクラスに着くなり、私はキクスケさんを呼び出した。そして、カナミさんのクラスに入った。
私はカナミさんのクラスに入るなり、またカナミさんの制服を引き裂いた。カナエさんのことで猛烈に苛立っていた私はキクスケさんが連れて来た中年おじさんにカナミさんを犯させた。
クラスのみんなはアラレもないカナミさんの姿を見て嘲笑った。
「カナミさん、カナエさんは全く反省していません!カナエさんを反省させないとあなたには一生苦しんでもらいます!今回は1週間後、今カナミさんが体験されたことはなかったこととし、カナミさんの記憶の中からも消えます。しかし、私が1週間カナエさんに苦しめられたように、1週間は苦しんで恐怖に怯えてください」
カナミさんは泣いたまま、何も言わなかった。
「返事は?」
「わ……かった……」
「では、1週間お楽しみください。キクリ家の次女が無様ですね。でも、こういうのって連帯責任ですし、家族が責任取るのは当たり前ですよね」
カナミさんはボロボロになったまま起き上がった。クラスの視線に耐え切れなくなったカナミさんは走ってクラスを出て行った。
中等部に戻るなり、私はヨルクさんにメールをした。
『ヨルクさんのせいで、またカナミさんが犠牲になりましたよ。私の機嫌が直らない限り、次々に人に苦しんでもらいます』
『ナミネ、私が悪かった。許して欲しい』
その時、落ち武者さんからもメールが来た。
『あんたの機嫌を損ねることはしない。顔だけヨルクは今、保健室にいる。会いに来てやれ』
私は歴史を変えたカナエさんが許せない。私の話し合いに応じなかったヨルクさんが許せない。けれど、膨らみ続ける風船をどうにも出来ず更に空気を入れてしまう自分が1番許せなかった。なのに、ミドリお姉様との別れは私を大きく変えてしまった。もう引き返せない。私はミドリお姉様を置き去りにした4人よりも残酷な人間になってしまった。
放課後、私は教壇の下でラルクといた。
「ラルク、この1週間で何もかも変わっちゃったね。セナ王女がカラルリさんとまた寝ちゃうなんて笑えるよね」
「まあ、記憶が抜けていたらああなっても不思議ではないだろ。ナミネ、僕はセレナール先輩のこと好きでもなんでもない。僕が好きなのは森の湖にいるセレナール先生なんだ」
そっか。困っている時に少しもセレナールさんに寄り添ってなかったとは思っていたけど、やっぱり、現世のセレナールさんには何の感情もないんだ。
「そうなんだね。時を超えての恋愛にはなるけど、森の湖にはまた行けるし、乗り継ぎややこしいけど民家側の森の湖南駅で下りたら森の湖まですぐだしさ」
今更ながら森の湖南駅で下りれば、セレナールさんもユメさんも体調を崩さずに済んだと思う。調べが足りていなかった。
「そうだな。これからは、森の湖に定期的に行く。相手は時代の違う人だけど、必ず恋仲になる」
「でも、皇太子様と交際したら森の湖にいなくなっちゃうよ」
「それまでに恋人になる」
えっ、それって歴史変わってしまわない?私、またヨルクさんと交際してたこと忘れてしまうの?
「ラルク、それって、歴史変えてしまうことにならない?」
「そうかもしれない。でも、好きな人と幸せになりたい。僕だって幸せになりたい。みんなの幸せ見てるだけじゃもう辛すぎる」
「そっか。そうだよね。ラルク、幸せになりなよ。私はラルクを応援する」
「ナミネ……」
私とラルクは抱き締め合った。
この時の私は、先のことなんて少しも考えていなかった。ラルクが昔のセレナールさんと交際した後のことなんて視野になかった。ただ、私はラルクに幸せになって欲しい。その気持ちしか今はなかった。
私と話した後、ラルクは早速、森の湖に行ってしまった。
私はキクスケさんにメールをした。
『あの、もし、森の湖にいるセレナールさんとラルクが交際したらどうなりますか?歴史変わりますか?』
『その場合もやはり歴史は変わります。現世でセレナールさんと関わった全ての人の記憶が変わってしまいます』
そっか。ラルクと森の湖にいるセレナールさんが交際しても、またみんなの人生変わっちゃうんだ。でも、もうヨルクさんとのことは忘れたくないよ。
『例え歴史が変わっても、私とヨルクさんの記憶は今のまま、交際をしたままでいられるようにしてもらえませんか?』
『かしこまりました。ですが、万が一、遠い昔のセレナールさんとラルクさんが交際したとしても上手くはいかないでしょう。時を超えての恋愛が成立した事例はかなり少ないです』
それでも、ラルクが幸せになれるならば……。もう色々仕方ない気がする。
『そうですか。あの、やっぱり、今のメンバー全員の記憶を変えないでもらえないでしょうか?』
『カップル日記を開くようナミネさんから皆さんに伝えてください。ラルクさんは遠い昔のセレナールさんと交際出来れば、遠い昔のセレナールさんに携帯を渡してカップル日記をさせるでしょう。ラルクさんが森の湖に行くたびに遠い昔のセレナールさんの投稿は反映されるでしょう』
そうか。あの時、この方法を知っていれば、ラルクが遠い昔のセレナールさんに携帯渡していれば、みんなは記憶失わずに済んだのか。もう、色々難しいな。
『分かりました』
キクスケさんとのメールを終えた私は保健室にヨルクさんを迎えに行き、話があることを伝え、ナノハナ家に連れて行った。
ナノハナ家に着くなり、私たちは私の部屋に行った。部屋に入ると……。
そっか、忘れてた。あれからクレナイ家ばかり行ってたから、このままだったんだ。
「あんた、これ何なのさ」
「今片付けます」
空白の1週間の最後に私はヨルクさんとの交際を決意し、部屋に飾り付けをしたのだ。まるで、誰かの誕生日パーティーだ。
「待って!ナミネ、私との交際考えてくれてたの?」
今更言われてもなあ……。
「はい、記憶の抜けた1週間のうちにヨルクさんとの交際を決めて、飾り付けしました」
「そうだったんだ……私何も知らなくて……」
ヨルクさんはまた泣き崩れた。
「とりあえず、記念に写真だけ撮っとけ」
私とヨルクさんは飾り付けの真ん中に行き、落ち武者さんに写真を撮ってもらった。後でカップル日記に投稿しよう。
私たちは飾り付けを片付けた。
使用人が茶菓子を運んで来る中、私は本題に入った。
「ラルクは現世のセレナールさんではなく、森の湖にいるセレナールさんが好きなんです。ラルクは今後、森の湖に通うつもりです。交際が成立すれば、またみんなの記憶は失われてしまいます。けれど、交際が成立すれば逆にラルクはセレナールさんに携帯を持たせるかもなので、カップル日記を開くことでみんなの記憶は消えないそうです」
「難しい話しね。私は例え交際が成立したとしても上手くいかないと思うわ」
そうなんだよね。分かってはいるけれど、あんな必死なラルク見たら止めるに止められなかったし。
「とりあえず、カップル日記のみんなのとこにコメントしといた。けど、ラルクの前に誰かが歴史変えたらカップル日記の効力なくなるな」
それは私も薄々気付いてはいた。落ち武者さんによると、あの後、月城総合病院で手術を受け、大切なものが元に戻った後、カナエさんに別れを告げたらしい。
カナミさんは、私の怒りに触れた後、高等部の保健室で酷いヒステリーを起こし、カナコさんとセリルさんが月城総合病院に連れて行って、今は閉鎖病棟にいるとか。
一度目のカナミさんのことがあってから、キクリ家は、カナエさんを馬小屋に閉じ込めたらしい。今回の件ではキクリ家は歴史を変えたカナエさんに全責任があると見なし、引き続き住まいは馬小屋となり、カナエさんはキクリ家どころか、全てのお武家から四面楚歌になってしまった。
「そうですね、森の湖南駅からだと私たちが歩いた険しい森道なんて行かなくていいですし。タクシー使えば定期的に行けなくもないですよね」
「今、リリカお姉様に詳細話して、お武家連盟会議開かれるみたい。カナエさんの森の湖行きは阻止されると思う」
うーん、カナエさんって、案外手強いし、そんなに上手くいくかな。もし、私がヨルクさんとの記憶を失ったら、もうその時は全てを諦めよう。ラルクの幸せのためだから。でも、記憶が抜けた時、自分が伝説最上級武官の資格取ってたことも忘れてしまったんだよな。
一応、個人日記には一部始終を書いておこう。
「交際が成立したらラルクはそのまま森の湖に残るのかしらね」
「流石にそれはないだろ。24時間一緒にいられるわけでもないし。姉さんは森の湖に来なくなるかもしれない。リスクかかったことラルクがやるとは思えないけどね?」
多分、ラルクは『残る』ではなく『通う』だろう。
落ち武者さんのコメントにより、カップル日記は荒れた。セレナールさんのところからラルクが退会していたため、ヨルクさんと喧嘩した時に作った私とラルクのカップル日記に、みんなからの不安と苦情のコメントがたくさん投稿されていた。
『森の湖のセレナールを亡き者にするしかありません』
やっぱりカナエさんはセレナールさんのみを恨んでいる。ラルクが私とのカップル日記を退会しないのは、閲覧のためだと思う。セレナールさんのとこ退会しても、私のとこ退会しなければ、みんなの動向知ることが出来るから。
ラルク、あの後、森の湖でセレナールさんと会えたかな?
……
あとがき。
何だか言葉に出来ません。
自分で書いていて自分で分からないです。
走り書きの時は、ラルクとセレナールはまだこの時点では拗れていませんでしたし、まさか、ラルクが森の湖通いをすることになってしまうだなんて。
ラルクの片想いは成就するのでしょうか。
《ナミネ》
ヨルクさんが、ビルの屋上から飛び降りて数日が経った。
あの時の私の精神状態は酷く取り乱され、カナエさんにヨルクさんとの中を引き裂かれたと思い、カナミさんのクラスでカナミさんの制服をちぎり、カナミさんがボロボロになるまで殴り続け、カナエさんの前でアルフォンス王子のものを切断した。
けれど、ヨルクさんとの中を引き裂かれた私は少しも悪いことをしたとは思っていなかった。寧ろ、ヨルクさんとの幸せな日々を返して欲しい、そんな思いで私は壊れた。
カナミさんのことは、キクスケさんに頼んでなかったことにしてもらったが、カナミさんはショックのあまり、閉鎖病棟送りとなった。
その後、ナノハお姉様が、カナミさんに何度も謝罪をし、持ち前の精神分析能力でボロボロになったカナミさんの80%を回復させた。カナミさんは元の状態に戻ることが出来た。カナミさんとナノハお姉様は同級生で昔からそこそこ仲が良い。カナミさんはナノハお姉様に私のことは恨まないと言っていたらしい。
けれど、私はカナミさんに謝らなかった。
逆にカナミさんから『ごめんなさい。私の監督不足だったわ。カナエには二度とあんな真似はさせない』と謝られた。
セリルさんが説得したのかカナコさんも『ごめんなさい、会議では、あなたの責任にしようとしたけれど、同じ立場だったら、私もカナエを恨んだわ。カナエには言い聞かせるから時間を頂戴』と謝られた。
そうだね、カナコさんがもし他者のしたことでセリルさんと離れ離れになったら、タダでは済ませないよね。
私は悪くない。
だから、ヨルクさんとも別れない。
けれど、カナミさんとアルフォンス王子を傷付けても私の心は何も晴れなかった。私がヨルクさんに助けを求めるメールをした時、ヨルクさんと、落ち武者さん、エルナさんが駆け付けた。私は何故か、桜木町の空き地にいた。
ヨルクさんが何度も謝る中、落ち武者さんは無理矢理私とヨルクさんを別れさせようとした。
『悪いのは私ですか!』
私は無意識に落ち武者さんを殴り付けた。落ち武者さんは死にかけ、救急車で運ばれた。
落ち武者さんが気が付き次第、私は自分のしたことを悔い、落ち武者さんに謝った。
『二度とあんたらを無理矢理別れさせることはしない。今後はあんたを支える』
落ち武者さんは、放心状態の中、私に助けを求めるかのように言った。
ヨルクさんは、キクリ家と王室に毎日謝罪に行った。
元々は、私との話し合いを放棄して私を追い込んだ自分の責任だと、ひたすら謝り続けた。けれど、キクリ家も王室もヨルクさんを相手にしないどころか、ヨルクさんを殴る蹴るなどして憂さ晴らしをした。私は、キクスケさんに依頼し、ヨルクさんを殴った全ての人に罰を与え二度とヨルクさんに危害を加えないよう皇帝陛下に書類を作成してもらった。
ヨルクさんが殴られて、苛立った私はヨルクさんを殴った男の性器を切断しようとしたところ、落ち武者さんとエルナさんに止められ、思いとどまった。ヨルクさんは、ただただ泣いていた。
関係のない人を巻き込んだ挙句、力でみんなを支配しているのは分かっている。でも、私は悪くない。みんなの兄弟は健全じゃない。でも、私は違う。不本意なやり方でミドリお姉様を奪われた。
カナエさんのような幸せな人が、私を陥れて、カナミさんやアルフォンス王子を傷付けて何が悪いの?傷付けられたくなければ、歴史なんて変えなければ良かったじゃない。
私はヨルクさんとは別れない。寧ろ、ヨルクさんとの幸せをみんなに見せつけてやる。無理矢理引き裂こうものなら、私が容赦しない。
私はカナエさんのしたことに対して、完全に苛立っていた。
けれど、気になることが1つある。
カナミさんの件は、お母様が皇帝陛下に頼んで私を不問にしたけれど、でも、アルフォンス王子の件が不問になったのは何故だろう。誰が私を助けてくれたのだろう。
お昼休み。
私はいつものように広場に向かった。やっぱりみんな来ていた。
「今日は皆さんにお伝えしたいことがあります。私は誰からも攻撃を受けなければ私からは皆さんに何もしません。けれど、今までの状況からしてどうでしょう。何かあった時、自分の身を自分で守れなかったことを私に責任転嫁。助けたい人のために私を囮にする。挙句には歴史を変えて私とヨルクさんの仲を引き裂く。私からは一度たりとも皆さんに攻撃していないのに、皆さんは違いますね。では、宦官になったアルフォンス王子のものを見てください」
私はタッパーのフタを開けた。
アルフォンス王子の切り取られたものを見たみんなは顔を青ざめた。ヨルクさん、セレナールさん、ミナクさん、カナエさん、アルフォンス王子、カラン王子、ユメさん、委員長は吐いた。
「では次に、皆さんに送った画像を開けてください」
また、さっき吐いた人が再び吐いた。
「私はこのようにミドリお姉様を無惨な形で亡くしています。皆さんに送ったのはミドリお姉様の最後の姿です。私は泣きました。叫びました。病室中の窓ガラスを割りました。今でも傷は癒えていません。そんな私にカナエさんは、私の唯一の支えであるヨルクさんとの仲を引き裂きました!だからアルフォンス王子にはミドリお姉様と同じ状態になってもらいました。アルフォンス王子、宦官になった気分はどうですか?カナエさんと別れるなら元に戻しても構いませんよ」
「本当にすまなかった。二度とカナエにナミネとヨルクの仲を引き裂く真似はさせない。どうか、私を元に戻して欲しい」
流石のアルフォンス王子も懲りたか。一応、キクスケさんにお願いして元には戻すつもりだけど、今すぐは出来ない。私とヨルクさんの仲を引き裂いて私を陥れて、すぐには許せない。
「カナエは悪くありません!ナミネとヨルクは勝手に仲違いしたのでしょう!カナエは、あの時、誤って扇子を開いてしまいました!」
「何が誤ってよ!私をセイにイジワルさせたことは絶対に許さないし兄さんからカナコさんに話してもらうわ!」
「セレナール!卑怯な真似はやめるのです!カナエは何もしていません!」
この期に及んで白々しい。彼氏が宦官になったというのに、まだ足掻くのか。
「念を押しますが、私とヨルクさんの仲を裂く者は、女も男も切断の罰を受けてもらいます!二度と私とヨルクさんの仲を引き裂かないでください!」
「ナミネ、お姉さんはどうして……」
そっか、委員長は知らないんだっけ。
「姉は帰り道にガラの悪い同級生と出くわして、姉の友達は助けを呼びに行くから時間を稼いでと嘘を言って姉を差し出したの。姉はイヤガラセされた。第3が破られた後、突然死したの。顔は殴られ腫れて、お腹まで引き裂かれて中のもの出てるよね。当時、姉の縫合をしたのが月城総合病院の先代だったんだよ。私ね、受け入れられなくて毎日病院の屋上で心臓刺して飛び降りたの。そのたびに、先代は私を治療したんだよね。先代は……」
言いかけて私は涙を流していた。
ミドリお姉様の最後の姿を見た私は喚き散らして病院中に迷惑をかけた。それでも受け入れられなくて、私は壊れた。そして、ミドリお姉様をあんな目にあわせた全員の復讐を決意した。
ヨルクさんとの幸せを手に入れても邪魔をされる。森の湖でカナエさんがしたことに対しては我慢の限界だった。
「そうだったんだ。全然知らなかった。僕に出来ることがあったら言って。役に立てるか分からないけど」
「ありがとう、委員長」
その時、ミナクさんが私を抱き締めた。
「これがミドリさんの最後の姿だったんだな……ナミネ、これからは私が兄としてナミネを支える」
「ミナクさん……」
私は、ただ泣いていた。
「ナミネ、本当にごめん。二度とナミネを突き放したりしない」
私はあの時、ヨルクさんとの交際はちゃんと考えていた。けれど、突然のことで、すぐにヨルクさんと向き合えなかった。そしたら、ヨルクさんが私を拒みはじめたのだ。いざ、拒まれるといい気はしなかった。でも、その後、ヨルクさんが自殺を図ったと聞いて、私は、カナエさんに陥れられたと思った。
「カナエさん、一度だけ聞きます。どうして森の湖で歴史を変えてしまったのですか?」
カラン王子……。聞いたって答えてくれないよ。
「カナエは本当にわざとではありません。みんなでカナエを責めないでください!ナミネからはアルフォンス王子を酷い目にあわされ、こっちは完全な被害者です!」
私がカナエさんの脇腹を蹴ろうとした時、落ち武者さんが、代わりに蹴った。私はセレナールさんにセイさんとのラブ映像を送った。その瞬間、セレナールさんはカナエさんを押し倒し殴り付けた。
「やめるのです!みんなでカナエをイジメないでください!」
みんなは見て見ぬフリをした。
「カナエさんが、わざと歴史を変えたせいでヨルクさんはビルから飛び降りました。皆さんもカナエさんに歴史を変えられて幸せでしたか?セレナールさん?アルフォンス王子?」
「幸せどころか、大っ嫌いなセイにイジワルされて今にもカナエを殺してやりたいわ!」
「正直、大切なものを奪われる事態になってカナエとは少し距離を置きたい」
アルフォンス王子は相当滅入っているわけか。本来ならここで2人には別れて欲しくはないが、もう私は介入しない。2人の未来など私が知ったことではない。
「そうですか。カナエさんと別れたいなら好きにしてください。セレナールさんもラルクに何とかしてもらってください。私はヨルクさんとは別れません!ヨルクさんとは愛し合っています。後、これはアルフォンス王子のものなので、お返しします」
私はアルフォンス王子に、切断したものを返却した。その瞬間、アルフォンス王子はカナエさんを殴り付けた。
「よくも歴史を変えて、みんなを不幸にしてくれたな!こんな卑怯な女だとは思わなかった」
「まあ、後のことは皆さん次第です。別れるなり何なり好きにしてください。私は知りません」
それだけ言うと私は立ち上がり、クラスに向かった。後ろからヨルクさんと落ち武者さん、エルナさんが着いてきた。
「ナミネ、本当に……」
私はヨルクさんを突き飛ばした。
「あの日、私は仲直りしたと思い込んでいました。けれど、ヨルクさんは私の話も聞かず私を突き飛ばしました。同じことされた気持ちはいかがですか?あなたを陥れたのはカナエさんでしょう!二度と私に当たらないでください!次、同じことしたら誰のが切断されるでしょうかね。カラルリさんですかね?セイさんですかね?」
ヨルクさんは起き上がるなり私に土下座した。
「本当にごめん。全て私があの時ナミネを突き放したせいでみんなが拗れてしまった。二度と同じ誤ちは繰り返さない。だから許して欲しい」
「ナミネ、セルファに危害を加えないで欲しいの。セルファはあなたに再会出来てとても喜んでるわ」
エルナさんは、まだ落ち武者さんのことが好きなのか。
「けれど、落ち武者さんはミドリお姉様を失った私を更にどん底に突き落とそうとしました。それがいいことなんですか?だったら、私もお二方に恋人が出来た時に自由に関係を引き裂いても構いませんよね」
「強気なナミネ、僕が間違ってた。二度とあんたら引き離さない」
そもそも、どうして落ち武者さんが勝手に私とヨルクさんを引き離そうとしたのか。私には理解出来なかった。過度に他人のことに首を突っ込む落ち武者さんが。
「ナミネ、本当にごめん。全て私のせいだ。二度とナミネに酷いことはしない」
「ヨルクさんは身勝手ですね。私が話し合いを持ちかけた時は全く聞かず、カナミさんとアルフォンス王子を犠牲にしたのはヨルクさんです!次に同じことをすれば破談にし、みんなの前では恋人を装ってもらいます!正直、今めちゃくちゃ気分を害しています。あの時、話し合いに応じれば良かったものの」
ヨルクさんの謝罪を聞かず、私はヨルクさんのズボンとパンツを脱がせ、そのまま猛ダッシュで、その場から立ち去った。
その足で私はカナミさんのクラスへ行った。
カナミさんのクラスに着くなり、私はキクスケさんを呼び出した。そして、カナミさんのクラスに入った。
私はカナミさんのクラスに入るなり、またカナミさんの制服を引き裂いた。カナエさんのことで猛烈に苛立っていた私はキクスケさんが連れて来た中年おじさんにカナミさんを犯させた。
クラスのみんなはアラレもないカナミさんの姿を見て嘲笑った。
「カナミさん、カナエさんは全く反省していません!カナエさんを反省させないとあなたには一生苦しんでもらいます!今回は1週間後、今カナミさんが体験されたことはなかったこととし、カナミさんの記憶の中からも消えます。しかし、私が1週間カナエさんに苦しめられたように、1週間は苦しんで恐怖に怯えてください」
カナミさんは泣いたまま、何も言わなかった。
「返事は?」
「わ……かった……」
「では、1週間お楽しみください。キクリ家の次女が無様ですね。でも、こういうのって連帯責任ですし、家族が責任取るのは当たり前ですよね」
カナミさんはボロボロになったまま起き上がった。クラスの視線に耐え切れなくなったカナミさんは走ってクラスを出て行った。
中等部に戻るなり、私はヨルクさんにメールをした。
『ヨルクさんのせいで、またカナミさんが犠牲になりましたよ。私の機嫌が直らない限り、次々に人に苦しんでもらいます』
『ナミネ、私が悪かった。許して欲しい』
その時、落ち武者さんからもメールが来た。
『あんたの機嫌を損ねることはしない。顔だけヨルクは今、保健室にいる。会いに来てやれ』
私は歴史を変えたカナエさんが許せない。私の話し合いに応じなかったヨルクさんが許せない。けれど、膨らみ続ける風船をどうにも出来ず更に空気を入れてしまう自分が1番許せなかった。なのに、ミドリお姉様との別れは私を大きく変えてしまった。もう引き返せない。私はミドリお姉様を置き去りにした4人よりも残酷な人間になってしまった。
放課後、私は教壇の下でラルクといた。
「ラルク、この1週間で何もかも変わっちゃったね。セナ王女がカラルリさんとまた寝ちゃうなんて笑えるよね」
「まあ、記憶が抜けていたらああなっても不思議ではないだろ。ナミネ、僕はセレナール先輩のこと好きでもなんでもない。僕が好きなのは森の湖にいるセレナール先生なんだ」
そっか。困っている時に少しもセレナールさんに寄り添ってなかったとは思っていたけど、やっぱり、現世のセレナールさんには何の感情もないんだ。
「そうなんだね。時を超えての恋愛にはなるけど、森の湖にはまた行けるし、乗り継ぎややこしいけど民家側の森の湖南駅で下りたら森の湖まですぐだしさ」
今更ながら森の湖南駅で下りれば、セレナールさんもユメさんも体調を崩さずに済んだと思う。調べが足りていなかった。
「そうだな。これからは、森の湖に定期的に行く。相手は時代の違う人だけど、必ず恋仲になる」
「でも、皇太子様と交際したら森の湖にいなくなっちゃうよ」
「それまでに恋人になる」
えっ、それって歴史変わってしまわない?私、またヨルクさんと交際してたこと忘れてしまうの?
「ラルク、それって、歴史変えてしまうことにならない?」
「そうかもしれない。でも、好きな人と幸せになりたい。僕だって幸せになりたい。みんなの幸せ見てるだけじゃもう辛すぎる」
「そっか。そうだよね。ラルク、幸せになりなよ。私はラルクを応援する」
「ナミネ……」
私とラルクは抱き締め合った。
この時の私は、先のことなんて少しも考えていなかった。ラルクが昔のセレナールさんと交際した後のことなんて視野になかった。ただ、私はラルクに幸せになって欲しい。その気持ちしか今はなかった。
私と話した後、ラルクは早速、森の湖に行ってしまった。
私はキクスケさんにメールをした。
『あの、もし、森の湖にいるセレナールさんとラルクが交際したらどうなりますか?歴史変わりますか?』
『その場合もやはり歴史は変わります。現世でセレナールさんと関わった全ての人の記憶が変わってしまいます』
そっか。ラルクと森の湖にいるセレナールさんが交際しても、またみんなの人生変わっちゃうんだ。でも、もうヨルクさんとのことは忘れたくないよ。
『例え歴史が変わっても、私とヨルクさんの記憶は今のまま、交際をしたままでいられるようにしてもらえませんか?』
『かしこまりました。ですが、万が一、遠い昔のセレナールさんとラルクさんが交際したとしても上手くはいかないでしょう。時を超えての恋愛が成立した事例はかなり少ないです』
それでも、ラルクが幸せになれるならば……。もう色々仕方ない気がする。
『そうですか。あの、やっぱり、今のメンバー全員の記憶を変えないでもらえないでしょうか?』
『カップル日記を開くようナミネさんから皆さんに伝えてください。ラルクさんは遠い昔のセレナールさんと交際出来れば、遠い昔のセレナールさんに携帯を渡してカップル日記をさせるでしょう。ラルクさんが森の湖に行くたびに遠い昔のセレナールさんの投稿は反映されるでしょう』
そうか。あの時、この方法を知っていれば、ラルクが遠い昔のセレナールさんに携帯渡していれば、みんなは記憶失わずに済んだのか。もう、色々難しいな。
『分かりました』
キクスケさんとのメールを終えた私は保健室にヨルクさんを迎えに行き、話があることを伝え、ナノハナ家に連れて行った。
ナノハナ家に着くなり、私たちは私の部屋に行った。部屋に入ると……。
そっか、忘れてた。あれからクレナイ家ばかり行ってたから、このままだったんだ。
「あんた、これ何なのさ」
「今片付けます」
空白の1週間の最後に私はヨルクさんとの交際を決意し、部屋に飾り付けをしたのだ。まるで、誰かの誕生日パーティーだ。
「待って!ナミネ、私との交際考えてくれてたの?」
今更言われてもなあ……。
「はい、記憶の抜けた1週間のうちにヨルクさんとの交際を決めて、飾り付けしました」
「そうだったんだ……私何も知らなくて……」
ヨルクさんはまた泣き崩れた。
「とりあえず、記念に写真だけ撮っとけ」
私とヨルクさんは飾り付けの真ん中に行き、落ち武者さんに写真を撮ってもらった。後でカップル日記に投稿しよう。
私たちは飾り付けを片付けた。
使用人が茶菓子を運んで来る中、私は本題に入った。
「ラルクは現世のセレナールさんではなく、森の湖にいるセレナールさんが好きなんです。ラルクは今後、森の湖に通うつもりです。交際が成立すれば、またみんなの記憶は失われてしまいます。けれど、交際が成立すれば逆にラルクはセレナールさんに携帯を持たせるかもなので、カップル日記を開くことでみんなの記憶は消えないそうです」
「難しい話しね。私は例え交際が成立したとしても上手くいかないと思うわ」
そうなんだよね。分かってはいるけれど、あんな必死なラルク見たら止めるに止められなかったし。
「とりあえず、カップル日記のみんなのとこにコメントしといた。けど、ラルクの前に誰かが歴史変えたらカップル日記の効力なくなるな」
それは私も薄々気付いてはいた。落ち武者さんによると、あの後、月城総合病院で手術を受け、大切なものが元に戻った後、カナエさんに別れを告げたらしい。
カナミさんは、私の怒りに触れた後、高等部の保健室で酷いヒステリーを起こし、カナコさんとセリルさんが月城総合病院に連れて行って、今は閉鎖病棟にいるとか。
一度目のカナミさんのことがあってから、キクリ家は、カナエさんを馬小屋に閉じ込めたらしい。今回の件ではキクリ家は歴史を変えたカナエさんに全責任があると見なし、引き続き住まいは馬小屋となり、カナエさんはキクリ家どころか、全てのお武家から四面楚歌になってしまった。
「そうですね、森の湖南駅からだと私たちが歩いた険しい森道なんて行かなくていいですし。タクシー使えば定期的に行けなくもないですよね」
「今、リリカお姉様に詳細話して、お武家連盟会議開かれるみたい。カナエさんの森の湖行きは阻止されると思う」
うーん、カナエさんって、案外手強いし、そんなに上手くいくかな。もし、私がヨルクさんとの記憶を失ったら、もうその時は全てを諦めよう。ラルクの幸せのためだから。でも、記憶が抜けた時、自分が伝説最上級武官の資格取ってたことも忘れてしまったんだよな。
一応、個人日記には一部始終を書いておこう。
「交際が成立したらラルクはそのまま森の湖に残るのかしらね」
「流石にそれはないだろ。24時間一緒にいられるわけでもないし。姉さんは森の湖に来なくなるかもしれない。リスクかかったことラルクがやるとは思えないけどね?」
多分、ラルクは『残る』ではなく『通う』だろう。
落ち武者さんのコメントにより、カップル日記は荒れた。セレナールさんのところからラルクが退会していたため、ヨルクさんと喧嘩した時に作った私とラルクのカップル日記に、みんなからの不安と苦情のコメントがたくさん投稿されていた。
『森の湖のセレナールを亡き者にするしかありません』
やっぱりカナエさんはセレナールさんのみを恨んでいる。ラルクが私とのカップル日記を退会しないのは、閲覧のためだと思う。セレナールさんのとこ退会しても、私のとこ退会しなければ、みんなの動向知ることが出来るから。
ラルク、あの後、森の湖でセレナールさんと会えたかな?
……
あとがき。
何だか言葉に出来ません。
自分で書いていて自分で分からないです。
走り書きの時は、ラルクとセレナールはまだこの時点では拗れていませんでしたし、まさか、ラルクが森の湖通いをすることになってしまうだなんて。
ラルクの片想いは成就するのでしょうか。
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