日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にてフリーイラスト素材について考えるブログはじめました✩.*˚
不定期に更新していく予定です。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
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が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
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2025年03月07日
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2025年05月19日
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 110話
《ヨルク》
朝が来た。
今日、私は氷河期町の崖を登る。昨日は、そのことでナミネと揉めてしまった。けれど、私だけ何もせず見ているだけは、心のどこかでいやになっていた。
出来るか出来ないかではない。私も、カラルリさんやアルフォンス王子のように挑戦してみたい。
「ねえ、ラルク。ここの朝食美味しいよね」
確かに、停電真っ只中なのに、こんなにたくさんの凝った料理を作れるのは珍しい。
「そうだな。紅葉町では食べられない味だろうな」
あの後、結局祭りを楽しむことは出来なかった。その前にナミネが私を突き飛ばし走って行ったのである。市場では色々買ったけれど、ナミネに何も聞かず勝手に色々買ってしまったからナミネは必要としないかもしれない。落ち武者さんは、氷河期町で食べる用にすればと言っていたけれど、もうそれでいいだろう。
みんな真剣な表情だ。昨日、登りきったのは、ナミネとセナ王女、ラルクだけだから。
「あ、そういえば、アヤネさんのお姉様、春風町にいましたよ」
何となく、アヤネさんの表情が強ばった気がする。
「そ、そうですか」
「せっかくいるのですし、お会いになったほうがいいのでは?」
「いえ、その必要はありません」
あまり仲良くないのだろうか。
アヤナさんのほうは、アヤネさんと違って気作な人だったな。
「その汚れた雪山登山服で行くのかしら?いっそ、お姉様に助け呼びましょうか?」
どうして、リリカお姉様はここまでアヤネさんに突っかかるのだろう。
「やめてください!姉とは随分会ってませんし、実家とも疎遠です!」
やっぱり、あまり仲がいいわけではなさそうだ。
「でも、そのままでは臭うし、変えもないなら、こっちが迷惑するわ」
そう言うとセナ王女は、使用人を呼ぶかのように仲居さんを呼んだ。王女だからと言って、仲井さんも、下べのような扱いをされるのはいやだろう。
「はい、お呼びでしょうか」
ここの仲居さんの着物は艶やかだな。いつも、クレナイ家の使用人の着物しか見てなかったから、つい比べてしまった。
「仲間が服汚したんだけど、洗ってくれないかしら?」
「そういうのは、こちらでは受け付けておりません。タライをお貸ししますので、そちらでお洗ください」
やっぱりそうなるよな。仲居は使用人の仕事などしない。宿も本来、客が泊まる場所だし。
「なあ、アンタ。氷河期町のシャムに惚れてんだろ」
落ち武者さん、また知らない人に喧嘩売ってる。
「氷河期町には行ったことはないですが」
この仲居さんもシレッとしてるなあ。
「ふぅん。じゃあ、この写真も手紙もアンタのじゃないんだ。じゃ、持ち主探すため春風町中回る」
何故いつもいつもそうやって無理矢理人を動かそうとするのだろう。
「やめてください!返してください!」
「だったら、洗え!こっちは、バイトで忙しいんだ!暇なアンタと違ってな!」
もうっ、落ち武者さんのせいで、仲居さん泣いちゃったじゃない。
「落ち武者さん、そういうのよくないよ。仲居さんは使用人じゃないんだから」
「こうでもしなきゃ誰も洗わないだろ!人見下しアヤネの臭いにとっととケリ付けたいんだよ!」
ため息が出てしまう。汚してしまったなら仕方ないし、アヤネさんもアヤネさんでトイレ用のテントに入ってくれれば……。とにかく、こちらの問題を他所に押し付けるのは好かぬ。
「分かりました……」
仲居さんは、泣きながら放置していたアヤネさんの雪山登山服を手に持ち部屋を出て行った。なんだか、気分が悪い。
せっかく泊まった宿なのに、これではメンバー全員が悪印象になってしまった。
「じゃ、今日は人見下しアヤネはお留守番ってことで」
雪山登山服がないのなら行くに行けない。あのような寒いところ、防寒具なしでは命を落としに行くようなものだ。
「私も行きます!」
そうは言っても服はどうするのだろう。
「アヤネ、あなた無茶振り過ぎるわ。さっきだって、仲居に嫌われるような真似して本当気分が悪い」
「カナエも同類だと思われるのは心外です」
朝からまた揉めごと。いつものこととはいえ、見知らぬ仲居さんを巻き込んでしまったのは私もいい気にはなれない。
「へえ、本当にいたんだ」
アヤナさん。来るとは思ってなかった。
「本当だあ。久しぶりだね〜アヤネ」
「お姉様……」
またアヤネさんの顔色が悪くなってる。
「アヤナ?相変わらずね。今も社交界行ってるの?」
そうか。牡丹町は王室のあるところだ。顔見知りでも何ら不思議ではない。
「セナ王女、お久しぶりです。ええ、頻繁に参加しています。牡丹町は停電になっても、政府が優遇してくださるので、いつもと変わりない暮らしをしております」
貴族は今でも特別扱いなのか。氷河期町の住人は、日々暮らしに困っているというのに。裕福な人ほど優遇されるのは、理不尽にも感じる。
「そうよね。私も王室にいた頃は何不自由ない暮らしだったわ。でも、私はスポーツが好きだから、こうやって冒険してるの」
セナ王女の力量はスポーツという言葉では収まらないだろう。
「そうでしたね。セナ王女はフェンシング大会でも常に一位でした」
貴族の間でも、そういうイベントがあるのか。
「話の途中悪いんだけど、アヤネのお姉様。アヤネが雪山登山服汚して無理矢理ここの仲居に洗わせたんです。それだけでなく、別荘があるのに武家の家に泊まっては何もせずで迷惑しています」
やはり、リリカお姉様は主張するか。アヤネさんが引っ越してきた時は、リリカお姉様もカナエさんも仲良くしていただろうに。
「あはは、やっぱりどこでも役立たずね、アヤネは」
笑うところだろうか。
「アヤネは不器用だからね〜」
「あの、私、今日も氷河期町に行きたいです!」
今それを言うところだろうか。
「馬鹿ね、そんな格好で行けるわけないじゃない。アヤネはここにいなさい」
アヤナさんって、どんな人なのだろう。
「でも、アヤネって紅葉町でやっていけてるわけ?」
この3人はアヤナさんと特別親しい間柄だろうか。
「去年は、カナエと同じクラスでした。今年もですが、クラスにはあまり馴染んでいません。友達もカナエたちのグループのメンバーだけだと思います」
そういう人もたくさんいると思う。現に私もそうだし。友達などいなくても人は生きていける。
「あー、アヤネらしいねえ」
何だか、この人天然だな。アヤナさんと仲がいいのは不自然とまではいかないが、他のグループにいたほうが合っている気もする。
「結局、紅葉町でも自分からお友達作れないのね、アヤネは」
「お姉様には関係ないでしょう!また、お金借りに来たんですか?」
お金?アヤナさんは、いつもアヤネさんにお金を借りているのだろうか。
「あー、それなら、アヤネの宝石売ったから足りてる」
「宝石ってどれですか?」
なんというか、人のものを勝手に売るなんて、ちょっと強引だな。
「あの動物の宝石よ」
その瞬間、アヤネさんはアヤナさんを引っぱたいた。
「どうして!あれは私がとても大切にしていたものだって、お姉様も知っているでしょう!」
「アンタ、やめな。宝石ならまた買えばいいだろ。じゃ、他のメンバーはそろそろ行くぞ!」
このまま、アヤネさんを置いていっていいのだろうか。
考えている間にアヤネさんは、部屋中のものを投げ、暴れはじめた。リリカお姉様がアヤネさんを掴もうとした時、アヤナさんがアヤネさんを引っぱたいて、アヤネさんは床に飛ばされた。
今、ビュンって音した気がする。
「やめなさい。ここは宿よ。言いたいことがあるなら言葉で言いなさい!」
アヤナさんの気迫にリリカお姉様も驚いている。この2人はいったいどんな姉妹なのだろう。
「タイミング悪いし、あまり言いたくないんだけど、雪山登山服あるよ。色んな宿に泊まっていった人が亡くなって運ばれて来て、今なら宿にあると思う。でも、宿の人も迷惑だろうから、そのうち処分はするだろうけど」
そうか、そういうルートがあったか。気味が悪いけど、どうしても行きたいなら死者のを使うしかない。
「使います!」
アヤネさんはゆっくり起き上がったが、またアヤナさんがアヤネさんを引っぱたいた。
あれこれ揉めているうちに40分経ってしまった。落ち武者さんが部屋を出はじめ、アヤネさんは慌てて仲居さんに、宿に保管している氷河期町へ行って生きて戻って来なかった人の雪山登山服を借りて、みんなで自転車に乗った。そもそも、訳ありとはいえ、たくさん雪山登山服があるなら、仲居さんに無理矢理アヤネさんの洗わせることなかったのでは。
アヤネさんだけ、skyグループの貴族カー乗っている。
借りて来た自転車は、やっぱり、あるとないとでは全然違うと思う。洞窟を進むスピードが昨日とは全然違う。
歩きでは40分はかかったと思うけれど、自転車だと15分で氷河期町に着いた。
今日は、私も頑張る。
ズームさんとミネスさんは、早速テントを張った。
「じゃ、登る」
いよいよ、原石採取に向けての試練だ。
「ヨルクさん、無理しないでください」
心配そうに見つめるナミネの頭を私は撫でた。
「大丈夫だからね」
そして、みんなが見守る中、私たちは崖の下に立った。
やっぱり、1番早いのはセナ王女。ナミネとラルクも昨日でコツを掴んだのかスイスイと登って行っている。私も頑張らなくては!とは思えど、足の踏み場が分からない。
その時、カラルリさんとアルフォンス王子が登りはじめた。一日でコツを掴むなんて……。何だか心が狭まってきた。ナミネのためにも強くなりたいのに、ラルクやミナクお兄様のように私は武士向けではない。
立ち往生しているだけでも猛烈に寒いし、判断力が鈍ってしまう。私は何度も何度も挑戦した。
『みんな、途中から昨日と踏み場が違っているわ!気を付けて!』
セナ王女からの無線。踏み場が変わっている?それじゃあ、まるで蓮華町の果樹園の崖ではないか。
『そうだねー!故意に誰かが変えたんじゃなくて、吹雪によって削られてるんだよ。今日は500m先からは60.5075……cm置きだね』
吹雪が削る。そのようなことが現実にありうるのか。そもそも、500m登っても、まだ先があるのか?とにかく私も登らなければ。
あれ、下で立ち往生している人が何人かいる。この人たちもチラシを見て、ここへ来たのだろうか。
『ヨルク、50.6342……cm右にズレようか』
右にズレる?よく分からないけれど、とりあえずズルエヌさんの指示に従った。
「分かりました」
あれ、踏み場がある。けれど、セナ王女からの命綱はしばらく届かない。自力で登るしかない。
えっと、ここに来たのが11時で、現時刻は13時!?
『ヨルクさん、誰かが落ちても助けないでください!』
ナミネからの無線。
『ヨルクは大丈夫よ。ナミネはナミネのことに集中して!』
リリカお姉様はナミネの負傷を避けたいだろう。
『そうよ!アルフォンスなんて小さい頃、何度も怪我してるし、案外何とかなるものよ』
セナ王女は慰めているのだろうか。けれど、少し登れた。少しなのに下は全く見えない。もうサバイバルなんてレベルではない。
『カラルリ、パラシュートで下りようか。それじゃあ、僕はトイレ行くね』
下りる?何か問題でもあるのだろうか。けれど、カラルリさんは下りて来ない。
「あの、カラルリさん下りて来ません!」
『カラルリ!下りて!!』
セナ王女は叫んだ。これでは、みんながカラルリさんに気を取られてしまう。
「ズームさん、カラルリさんは今どの辺か分かりますか?」
ズルエヌさんがいないならズームさんに聞くしかない。
『僕から見たら約200mですが、兄さんは違う答えだと思います』
『320mじゃない?』
ズームさんとミネスさんの意見だけでも異なっている。どちらにしても、そんな高いところから落ちたら命の保証がなくなる。ただでさえ、下は氷の塊なのに。
「そうですか……」
『もう間に合いませんのでクッション置きます!』
え、カラルリさんが落ちてしまう!?何故、ズルエヌさんの指示に従わなかったのだ。
『お兄ちゃん!知らない人がどんどんクッションの上に乗って、このままだとカラルリとぶつかっちゃうよ!』
クッションがなければ氷に体当たり。けれど、そのまま落ちても人とぶつかり、どちらかが命を落とすかもしれない。究極の事態だ。
『お兄様!カナエが今行きます!』
どこにいるかも分からない人を助けるなんて無理だ。
『カラルリさん、今ワイヤー飛ばしますよー!絶対に掴んでください!』
『でも、お兄ちゃん、それ一度きりだよ』
一度きり。だとしたら、他に踏み場を外した人がいれば助からない可能性もある。でも今はカラルリさんの命が優先だ。
『ミネス!今はカラルリさんを救わなければならない!』
クッションを見ず知らずの人が乗らなければ、そのまま下りてこれるのに。何故、他所のアイテムを使ってまで登ろうとする。それも登れてないし。
私は今どの辺だろう。それさえも分からない。
『カラルリさんは無事救出しましたよ』
良かった。無事で良かった。
『ネコ団子妖精を充電しないと!』
何だそれは。それもskyグループの製品なのか?
つまり、ネコ団子妖精とやらがワイヤーを持って行って、それでカラルリさんは助かったということなのだろうか。
『分かってる!クッションがダメになった以上、ネコ団子妖精に頼るしかなかった!』
助かったのは良かったが、ネコ団子妖精が救ったのなら、二度目はない。
『一目惚れカラルリ!アンタ休んでろ!』
『分かった……』
その時、セナ王女の命綱が飛んできた。
『セナ、頂上到着しました!』
え……。命綱が大きく揺れている。下にいるだろう人がセナ王女の投げた命綱掴んでる?命綱とは言え、落ち武者さんが突然言い出したことだから、金具もベルトもなく、ただ、下ろされたロープを掴むだけなのに。そのロープを離してしまえば終わりだ。
『セナ王女!命綱、下にいる人が掴んでます!』
『本当、うっとうしいわね!命綱切るわよ!』
聞こえているだろうか。
『命綱を切るそうですよ。人のもの勝手に使うのよくないですよね』
『命綱切るなんて殺す気かよ!』
図々しい人だな。こっちは、極力万全の装備で来たのに。
『君たちがここに来て約1時間半。そろそろ心臓止まるよ?』
『こちらナヤセス。14人の患者に応急処置をした後、春風町に運びます!』
ナヤセスさんが、ここから席を外してしまう。
『ミネス!シャム軍医呼んでこい!』
『分かったよ』
下ではかなりバタバタしている。ナヤセスさんの代わりにシャム軍医が来てくれれば何かあっても応急処置はしてくれるだろう。この町には病院はないのだろうか。
『ナミネ、頂上到着』
『ラルク、頂上到着』
やっぱり、2人には適わない。情けないけど私は向いていない。お飾りの武士だ。けれど、今雑念は死と隣り合わせだ。集中しないと。下は下で医師免許のあるナヤセスさんが診ている。シャム軍医も来る。
『skyグループのスコップ、使いやすいわ!原石2つ取れちゃった』
私も辿り着きたい。
『シャム、到着。患者の容態はレベル3。今春風町に連れて行けば間に合うよ。でも、僕はこの町からは出られないから、荷車でナヤセスが運んでくれるかな?』
『ここに、エアー・F・ブランキーがあるので、ローカハリ武官が運んでくれませんか?』
エ、エアー……?skyグループは本当に様々な最先端のアイテムを開発しているんだな。
『分かりました』
てか、シャム軍医って医師免許あるのだろうか?
「あの、シャム軍医って医師免許はあるのでしょうか?」
『ヨルク!いい加減、集中しろ!』
ミナクお兄様に指摘されてしまった。
『僕は遠い昔に軍医をしていて、転生後も軍医をした場合、軍医の資格が与えられるんだよ。12歳の時、この町で小さな戦があって、その時に負傷者の治療したから、医師免許はちゃんとあるよ』
そうなのか。みんな、手に職あるんだなあ。私ももう一度、手話の勉強をしなくては。
『シャム軍医は、今も医師なのですな。月城総合病院で働いていたら活躍するでしょうに。勿体ない』
シャム軍医は、ハンサムだし医師免許もあるし、紅葉町にいたら幸せに暮らせるだろう。
『ナナミ、頂上到着』
『リリカ、頂上到着』
『ナルホ、頂上到着』
今日は昨日と違って、3人も多く到着している。途中から踏み場が分からないのに。
私だけ……私だけが……。ダメだ。今弱気になっては、いつ足を踏み外すか分からない。
『セルファ、頂上到着』
落ち武者さんも……。
『カナエ、下ります』
カナエさんが?昨日もパラシュートで下りていた。どうしたのだろう。カナエさんらしくないというか、上手く言葉に出来ないけど、カナエさんなら、頂上まで行けると思っていた。
『ラルク、小さいけど原石あるね』
『深いとこにあるみたいだな』
ナミネとラルクの会話を聞いていると胸が痛む。
『アルフォンス、下りてー!』
ミネスさんの無線。なんか、そこそこ登ったのに、下りるもの、それはそれで悔しいものがあるかもしれない。さっきのカラルリさんがそんな感じだったように。
けれど、アルフォンス王子も下りてくる気配がない。
「あの、アルフォンス王子、下りてきません」
『そりゃ、ヨルクのほうが上にいるからねー!でも、その先、ズルエヌの言ってたように登りにくいよ?』
アルフォンス王子より上にいる?私が?それを聞いただけで、自分はそこまで出来ない人じゃないって思えたかもしれない。アルフォンス王子より出来るとかじゃなくて、自分自身に自分なりの力量があるんだって確信できるから。
「アルフォンス王子は今どの辺にいますか?」
『300mだと思います。クッションは置いていますが、出来ればパラシュートで下りてきて欲しいです』
その高さだとパラシュートで下りないとクッションに落ちられなかったら命を落とすかもしれない。
『違うね。257.6845……m。写真見る限り、カラルリは157.4524……m』
ズルエヌさん戻って来たんだ。
『どちらにしても、そこからクッションに落ちてもクッションも石のようなものだから怪我をしてしまう。アルフォンス王子、どうか降りてほしい!』
シャム軍医は、経験者だ。色んな患者を見ている。クッションが石なら、アルフォンス王子の意思で下りないと。
『ミナク、頂上到着』
これで、私とアルフォンス王子だけだ。それもアルフォンス王子は下りないといけない状況。
『アルフォンス王子、命綱投げます!』
それを掴んだとしても宙に浮いていたら体力が持たない。
『ナミネ、10.5846……mズレてるよ』
命綱といっても、こんな猛吹雪では何も見えない。
『アルフォンス王子!下りてください!』
ナミネは叫ぶものの、アルフォンス王子からの応答は何もない。
『ズーム!今すぐクッションを右58.6724cm移動して!』
『兄さん、間に合いません!』
何が起きたのだろう。まさか、アルフォンス王子の身に!?
少しの間、沈黙の時間が続いた。
『こちら、ブランケット家のズルエヌ。第5王子が脳死。今すぐ手術の必要あり。春風町の応援を要求します。20分45秒7524……が限界です。それを超えれば助かる見込みはありません』
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あとがき。
紀元前村の時と同じですね。
アルフォンスの遠い昔の力量はどうしたのでしょう。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
《ヨルク》
朝が来た。
今日、私は氷河期町の崖を登る。昨日は、そのことでナミネと揉めてしまった。けれど、私だけ何もせず見ているだけは、心のどこかでいやになっていた。
出来るか出来ないかではない。私も、カラルリさんやアルフォンス王子のように挑戦してみたい。
「ねえ、ラルク。ここの朝食美味しいよね」
確かに、停電真っ只中なのに、こんなにたくさんの凝った料理を作れるのは珍しい。
「そうだな。紅葉町では食べられない味だろうな」
あの後、結局祭りを楽しむことは出来なかった。その前にナミネが私を突き飛ばし走って行ったのである。市場では色々買ったけれど、ナミネに何も聞かず勝手に色々買ってしまったからナミネは必要としないかもしれない。落ち武者さんは、氷河期町で食べる用にすればと言っていたけれど、もうそれでいいだろう。
みんな真剣な表情だ。昨日、登りきったのは、ナミネとセナ王女、ラルクだけだから。
「あ、そういえば、アヤネさんのお姉様、春風町にいましたよ」
何となく、アヤネさんの表情が強ばった気がする。
「そ、そうですか」
「せっかくいるのですし、お会いになったほうがいいのでは?」
「いえ、その必要はありません」
あまり仲良くないのだろうか。
アヤナさんのほうは、アヤネさんと違って気作な人だったな。
「その汚れた雪山登山服で行くのかしら?いっそ、お姉様に助け呼びましょうか?」
どうして、リリカお姉様はここまでアヤネさんに突っかかるのだろう。
「やめてください!姉とは随分会ってませんし、実家とも疎遠です!」
やっぱり、あまり仲がいいわけではなさそうだ。
「でも、そのままでは臭うし、変えもないなら、こっちが迷惑するわ」
そう言うとセナ王女は、使用人を呼ぶかのように仲居さんを呼んだ。王女だからと言って、仲井さんも、下べのような扱いをされるのはいやだろう。
「はい、お呼びでしょうか」
ここの仲居さんの着物は艶やかだな。いつも、クレナイ家の使用人の着物しか見てなかったから、つい比べてしまった。
「仲間が服汚したんだけど、洗ってくれないかしら?」
「そういうのは、こちらでは受け付けておりません。タライをお貸ししますので、そちらでお洗ください」
やっぱりそうなるよな。仲居は使用人の仕事などしない。宿も本来、客が泊まる場所だし。
「なあ、アンタ。氷河期町のシャムに惚れてんだろ」
落ち武者さん、また知らない人に喧嘩売ってる。
「氷河期町には行ったことはないですが」
この仲居さんもシレッとしてるなあ。
「ふぅん。じゃあ、この写真も手紙もアンタのじゃないんだ。じゃ、持ち主探すため春風町中回る」
何故いつもいつもそうやって無理矢理人を動かそうとするのだろう。
「やめてください!返してください!」
「だったら、洗え!こっちは、バイトで忙しいんだ!暇なアンタと違ってな!」
もうっ、落ち武者さんのせいで、仲居さん泣いちゃったじゃない。
「落ち武者さん、そういうのよくないよ。仲居さんは使用人じゃないんだから」
「こうでもしなきゃ誰も洗わないだろ!人見下しアヤネの臭いにとっととケリ付けたいんだよ!」
ため息が出てしまう。汚してしまったなら仕方ないし、アヤネさんもアヤネさんでトイレ用のテントに入ってくれれば……。とにかく、こちらの問題を他所に押し付けるのは好かぬ。
「分かりました……」
仲居さんは、泣きながら放置していたアヤネさんの雪山登山服を手に持ち部屋を出て行った。なんだか、気分が悪い。
せっかく泊まった宿なのに、これではメンバー全員が悪印象になってしまった。
「じゃ、今日は人見下しアヤネはお留守番ってことで」
雪山登山服がないのなら行くに行けない。あのような寒いところ、防寒具なしでは命を落としに行くようなものだ。
「私も行きます!」
そうは言っても服はどうするのだろう。
「アヤネ、あなた無茶振り過ぎるわ。さっきだって、仲居に嫌われるような真似して本当気分が悪い」
「カナエも同類だと思われるのは心外です」
朝からまた揉めごと。いつものこととはいえ、見知らぬ仲居さんを巻き込んでしまったのは私もいい気にはなれない。
「へえ、本当にいたんだ」
アヤナさん。来るとは思ってなかった。
「本当だあ。久しぶりだね〜アヤネ」
「お姉様……」
またアヤネさんの顔色が悪くなってる。
「アヤナ?相変わらずね。今も社交界行ってるの?」
そうか。牡丹町は王室のあるところだ。顔見知りでも何ら不思議ではない。
「セナ王女、お久しぶりです。ええ、頻繁に参加しています。牡丹町は停電になっても、政府が優遇してくださるので、いつもと変わりない暮らしをしております」
貴族は今でも特別扱いなのか。氷河期町の住人は、日々暮らしに困っているというのに。裕福な人ほど優遇されるのは、理不尽にも感じる。
「そうよね。私も王室にいた頃は何不自由ない暮らしだったわ。でも、私はスポーツが好きだから、こうやって冒険してるの」
セナ王女の力量はスポーツという言葉では収まらないだろう。
「そうでしたね。セナ王女はフェンシング大会でも常に一位でした」
貴族の間でも、そういうイベントがあるのか。
「話の途中悪いんだけど、アヤネのお姉様。アヤネが雪山登山服汚して無理矢理ここの仲居に洗わせたんです。それだけでなく、別荘があるのに武家の家に泊まっては何もせずで迷惑しています」
やはり、リリカお姉様は主張するか。アヤネさんが引っ越してきた時は、リリカお姉様もカナエさんも仲良くしていただろうに。
「あはは、やっぱりどこでも役立たずね、アヤネは」
笑うところだろうか。
「アヤネは不器用だからね〜」
「あの、私、今日も氷河期町に行きたいです!」
今それを言うところだろうか。
「馬鹿ね、そんな格好で行けるわけないじゃない。アヤネはここにいなさい」
アヤナさんって、どんな人なのだろう。
「でも、アヤネって紅葉町でやっていけてるわけ?」
この3人はアヤナさんと特別親しい間柄だろうか。
「去年は、カナエと同じクラスでした。今年もですが、クラスにはあまり馴染んでいません。友達もカナエたちのグループのメンバーだけだと思います」
そういう人もたくさんいると思う。現に私もそうだし。友達などいなくても人は生きていける。
「あー、アヤネらしいねえ」
何だか、この人天然だな。アヤナさんと仲がいいのは不自然とまではいかないが、他のグループにいたほうが合っている気もする。
「結局、紅葉町でも自分からお友達作れないのね、アヤネは」
「お姉様には関係ないでしょう!また、お金借りに来たんですか?」
お金?アヤナさんは、いつもアヤネさんにお金を借りているのだろうか。
「あー、それなら、アヤネの宝石売ったから足りてる」
「宝石ってどれですか?」
なんというか、人のものを勝手に売るなんて、ちょっと強引だな。
「あの動物の宝石よ」
その瞬間、アヤネさんはアヤナさんを引っぱたいた。
「どうして!あれは私がとても大切にしていたものだって、お姉様も知っているでしょう!」
「アンタ、やめな。宝石ならまた買えばいいだろ。じゃ、他のメンバーはそろそろ行くぞ!」
このまま、アヤネさんを置いていっていいのだろうか。
考えている間にアヤネさんは、部屋中のものを投げ、暴れはじめた。リリカお姉様がアヤネさんを掴もうとした時、アヤナさんがアヤネさんを引っぱたいて、アヤネさんは床に飛ばされた。
今、ビュンって音した気がする。
「やめなさい。ここは宿よ。言いたいことがあるなら言葉で言いなさい!」
アヤナさんの気迫にリリカお姉様も驚いている。この2人はいったいどんな姉妹なのだろう。
「タイミング悪いし、あまり言いたくないんだけど、雪山登山服あるよ。色んな宿に泊まっていった人が亡くなって運ばれて来て、今なら宿にあると思う。でも、宿の人も迷惑だろうから、そのうち処分はするだろうけど」
そうか、そういうルートがあったか。気味が悪いけど、どうしても行きたいなら死者のを使うしかない。
「使います!」
アヤネさんはゆっくり起き上がったが、またアヤナさんがアヤネさんを引っぱたいた。
あれこれ揉めているうちに40分経ってしまった。落ち武者さんが部屋を出はじめ、アヤネさんは慌てて仲居さんに、宿に保管している氷河期町へ行って生きて戻って来なかった人の雪山登山服を借りて、みんなで自転車に乗った。そもそも、訳ありとはいえ、たくさん雪山登山服があるなら、仲居さんに無理矢理アヤネさんの洗わせることなかったのでは。
アヤネさんだけ、skyグループの貴族カー乗っている。
借りて来た自転車は、やっぱり、あるとないとでは全然違うと思う。洞窟を進むスピードが昨日とは全然違う。
歩きでは40分はかかったと思うけれど、自転車だと15分で氷河期町に着いた。
今日は、私も頑張る。
ズームさんとミネスさんは、早速テントを張った。
「じゃ、登る」
いよいよ、原石採取に向けての試練だ。
「ヨルクさん、無理しないでください」
心配そうに見つめるナミネの頭を私は撫でた。
「大丈夫だからね」
そして、みんなが見守る中、私たちは崖の下に立った。
やっぱり、1番早いのはセナ王女。ナミネとラルクも昨日でコツを掴んだのかスイスイと登って行っている。私も頑張らなくては!とは思えど、足の踏み場が分からない。
その時、カラルリさんとアルフォンス王子が登りはじめた。一日でコツを掴むなんて……。何だか心が狭まってきた。ナミネのためにも強くなりたいのに、ラルクやミナクお兄様のように私は武士向けではない。
立ち往生しているだけでも猛烈に寒いし、判断力が鈍ってしまう。私は何度も何度も挑戦した。
『みんな、途中から昨日と踏み場が違っているわ!気を付けて!』
セナ王女からの無線。踏み場が変わっている?それじゃあ、まるで蓮華町の果樹園の崖ではないか。
『そうだねー!故意に誰かが変えたんじゃなくて、吹雪によって削られてるんだよ。今日は500m先からは60.5075……cm置きだね』
吹雪が削る。そのようなことが現実にありうるのか。そもそも、500m登っても、まだ先があるのか?とにかく私も登らなければ。
あれ、下で立ち往生している人が何人かいる。この人たちもチラシを見て、ここへ来たのだろうか。
『ヨルク、50.6342……cm右にズレようか』
右にズレる?よく分からないけれど、とりあえずズルエヌさんの指示に従った。
「分かりました」
あれ、踏み場がある。けれど、セナ王女からの命綱はしばらく届かない。自力で登るしかない。
えっと、ここに来たのが11時で、現時刻は13時!?
『ヨルクさん、誰かが落ちても助けないでください!』
ナミネからの無線。
『ヨルクは大丈夫よ。ナミネはナミネのことに集中して!』
リリカお姉様はナミネの負傷を避けたいだろう。
『そうよ!アルフォンスなんて小さい頃、何度も怪我してるし、案外何とかなるものよ』
セナ王女は慰めているのだろうか。けれど、少し登れた。少しなのに下は全く見えない。もうサバイバルなんてレベルではない。
『カラルリ、パラシュートで下りようか。それじゃあ、僕はトイレ行くね』
下りる?何か問題でもあるのだろうか。けれど、カラルリさんは下りて来ない。
「あの、カラルリさん下りて来ません!」
『カラルリ!下りて!!』
セナ王女は叫んだ。これでは、みんながカラルリさんに気を取られてしまう。
「ズームさん、カラルリさんは今どの辺か分かりますか?」
ズルエヌさんがいないならズームさんに聞くしかない。
『僕から見たら約200mですが、兄さんは違う答えだと思います』
『320mじゃない?』
ズームさんとミネスさんの意見だけでも異なっている。どちらにしても、そんな高いところから落ちたら命の保証がなくなる。ただでさえ、下は氷の塊なのに。
「そうですか……」
『もう間に合いませんのでクッション置きます!』
え、カラルリさんが落ちてしまう!?何故、ズルエヌさんの指示に従わなかったのだ。
『お兄ちゃん!知らない人がどんどんクッションの上に乗って、このままだとカラルリとぶつかっちゃうよ!』
クッションがなければ氷に体当たり。けれど、そのまま落ちても人とぶつかり、どちらかが命を落とすかもしれない。究極の事態だ。
『お兄様!カナエが今行きます!』
どこにいるかも分からない人を助けるなんて無理だ。
『カラルリさん、今ワイヤー飛ばしますよー!絶対に掴んでください!』
『でも、お兄ちゃん、それ一度きりだよ』
一度きり。だとしたら、他に踏み場を外した人がいれば助からない可能性もある。でも今はカラルリさんの命が優先だ。
『ミネス!今はカラルリさんを救わなければならない!』
クッションを見ず知らずの人が乗らなければ、そのまま下りてこれるのに。何故、他所のアイテムを使ってまで登ろうとする。それも登れてないし。
私は今どの辺だろう。それさえも分からない。
『カラルリさんは無事救出しましたよ』
良かった。無事で良かった。
『ネコ団子妖精を充電しないと!』
何だそれは。それもskyグループの製品なのか?
つまり、ネコ団子妖精とやらがワイヤーを持って行って、それでカラルリさんは助かったということなのだろうか。
『分かってる!クッションがダメになった以上、ネコ団子妖精に頼るしかなかった!』
助かったのは良かったが、ネコ団子妖精が救ったのなら、二度目はない。
『一目惚れカラルリ!アンタ休んでろ!』
『分かった……』
その時、セナ王女の命綱が飛んできた。
『セナ、頂上到着しました!』
え……。命綱が大きく揺れている。下にいるだろう人がセナ王女の投げた命綱掴んでる?命綱とは言え、落ち武者さんが突然言い出したことだから、金具もベルトもなく、ただ、下ろされたロープを掴むだけなのに。そのロープを離してしまえば終わりだ。
『セナ王女!命綱、下にいる人が掴んでます!』
『本当、うっとうしいわね!命綱切るわよ!』
聞こえているだろうか。
『命綱を切るそうですよ。人のもの勝手に使うのよくないですよね』
『命綱切るなんて殺す気かよ!』
図々しい人だな。こっちは、極力万全の装備で来たのに。
『君たちがここに来て約1時間半。そろそろ心臓止まるよ?』
『こちらナヤセス。14人の患者に応急処置をした後、春風町に運びます!』
ナヤセスさんが、ここから席を外してしまう。
『ミネス!シャム軍医呼んでこい!』
『分かったよ』
下ではかなりバタバタしている。ナヤセスさんの代わりにシャム軍医が来てくれれば何かあっても応急処置はしてくれるだろう。この町には病院はないのだろうか。
『ナミネ、頂上到着』
『ラルク、頂上到着』
やっぱり、2人には適わない。情けないけど私は向いていない。お飾りの武士だ。けれど、今雑念は死と隣り合わせだ。集中しないと。下は下で医師免許のあるナヤセスさんが診ている。シャム軍医も来る。
『skyグループのスコップ、使いやすいわ!原石2つ取れちゃった』
私も辿り着きたい。
『シャム、到着。患者の容態はレベル3。今春風町に連れて行けば間に合うよ。でも、僕はこの町からは出られないから、荷車でナヤセスが運んでくれるかな?』
『ここに、エアー・F・ブランキーがあるので、ローカハリ武官が運んでくれませんか?』
エ、エアー……?skyグループは本当に様々な最先端のアイテムを開発しているんだな。
『分かりました』
てか、シャム軍医って医師免許あるのだろうか?
「あの、シャム軍医って医師免許はあるのでしょうか?」
『ヨルク!いい加減、集中しろ!』
ミナクお兄様に指摘されてしまった。
『僕は遠い昔に軍医をしていて、転生後も軍医をした場合、軍医の資格が与えられるんだよ。12歳の時、この町で小さな戦があって、その時に負傷者の治療したから、医師免許はちゃんとあるよ』
そうなのか。みんな、手に職あるんだなあ。私ももう一度、手話の勉強をしなくては。
『シャム軍医は、今も医師なのですな。月城総合病院で働いていたら活躍するでしょうに。勿体ない』
シャム軍医は、ハンサムだし医師免許もあるし、紅葉町にいたら幸せに暮らせるだろう。
『ナナミ、頂上到着』
『リリカ、頂上到着』
『ナルホ、頂上到着』
今日は昨日と違って、3人も多く到着している。途中から踏み場が分からないのに。
私だけ……私だけが……。ダメだ。今弱気になっては、いつ足を踏み外すか分からない。
『セルファ、頂上到着』
落ち武者さんも……。
『カナエ、下ります』
カナエさんが?昨日もパラシュートで下りていた。どうしたのだろう。カナエさんらしくないというか、上手く言葉に出来ないけど、カナエさんなら、頂上まで行けると思っていた。
『ラルク、小さいけど原石あるね』
『深いとこにあるみたいだな』
ナミネとラルクの会話を聞いていると胸が痛む。
『アルフォンス、下りてー!』
ミネスさんの無線。なんか、そこそこ登ったのに、下りるもの、それはそれで悔しいものがあるかもしれない。さっきのカラルリさんがそんな感じだったように。
けれど、アルフォンス王子も下りてくる気配がない。
「あの、アルフォンス王子、下りてきません」
『そりゃ、ヨルクのほうが上にいるからねー!でも、その先、ズルエヌの言ってたように登りにくいよ?』
アルフォンス王子より上にいる?私が?それを聞いただけで、自分はそこまで出来ない人じゃないって思えたかもしれない。アルフォンス王子より出来るとかじゃなくて、自分自身に自分なりの力量があるんだって確信できるから。
「アルフォンス王子は今どの辺にいますか?」
『300mだと思います。クッションは置いていますが、出来ればパラシュートで下りてきて欲しいです』
その高さだとパラシュートで下りないとクッションに落ちられなかったら命を落とすかもしれない。
『違うね。257.6845……m。写真見る限り、カラルリは157.4524……m』
ズルエヌさん戻って来たんだ。
『どちらにしても、そこからクッションに落ちてもクッションも石のようなものだから怪我をしてしまう。アルフォンス王子、どうか降りてほしい!』
シャム軍医は、経験者だ。色んな患者を見ている。クッションが石なら、アルフォンス王子の意思で下りないと。
『ミナク、頂上到着』
これで、私とアルフォンス王子だけだ。それもアルフォンス王子は下りないといけない状況。
『アルフォンス王子、命綱投げます!』
それを掴んだとしても宙に浮いていたら体力が持たない。
『ナミネ、10.5846……mズレてるよ』
命綱といっても、こんな猛吹雪では何も見えない。
『アルフォンス王子!下りてください!』
ナミネは叫ぶものの、アルフォンス王子からの応答は何もない。
『ズーム!今すぐクッションを右58.6724cm移動して!』
『兄さん、間に合いません!』
何が起きたのだろう。まさか、アルフォンス王子の身に!?
少しの間、沈黙の時間が続いた。
『こちら、ブランケット家のズルエヌ。第5王子が脳死。今すぐ手術の必要あり。春風町の応援を要求します。20分45秒7524……が限界です。それを超えれば助かる見込みはありません』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
紀元前村の時と同じですね。
アルフォンスの遠い昔の力量はどうしたのでしょう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
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純愛偏差値 未来編 一人称版 109話
《ナミネ》
夢を見ていた。けれど、どんな夢だったかは覚えていない。
私、眠っていたのか。横ではラルクがまだ眠っている。こんなふうに、一緒に寝るのはいつぶりだろう。
私は布団から出た。
「今、何時ですか?」
「ナミネ、起きたの?19時半過ぎだよ。もうすぐ、料理来るからね」
1時間ほど寝ていたのか。けれど、外はまだ明るい。
「はい」
一日でドッと疲れた。けれど、転生ローン分は稼がないと。
「自転車、借りてきた」
誰が借りて来たのだろう。
「ありがとうございます。どなたが借りて来たのでしょうか?」
まさか、アヤネさんなんてことないよね。
「人見下しアヤネと、エルナとナヤセス」
アヤネさん行ってきたんだ!何か意外だ。
「そ、そうですか」
その時、夕飯が運ばれて来た。
雑穀米に吸い物、たまご巻き、刺し身。いかにも、田舎料理という感じだ。お昼食べていなかった私は、夕飯を食べはじめた。
「ナミネ、もう少しゆっくり食べて」
ヨルクさんは、体力消耗していないだろうけど、私はめちゃくちゃ消耗した。
「ヨル……お……空いて……みゃ……」
「ナミネ、何言ってるか分かんない。そんなに焦って食べると喉詰まらせるよ」
そうは言えども、崖登り係の殆どは、急いで食べている。よっぽど、お腹空いていたのだろう。
ラルクが起きてきた。
「ラルク、夕飯来てるよ!」
「ああ、食べる」
ラルク、顔色良くなってる。明日も、みんなで登れるかな。
「ナミネ、中トロ好きでしょ。あげる」
ヨルクさんは、私のお皿に中トロを乗せた。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
私は、夕飯を全てたいらげた。
「アンタ、食べるの早すぎだろ」
「お腹空いてました」
一日がかりの労働は、こうもお腹が空くものなのか。
「甘えセナ。アンタ、頂上着いたら、崖登り係全員に命綱投げろ!」
そうか。それなら、効率良くなるかもしれない。頂上には、太い木いっぱいあったし。
「分かったわ」
これで、アルフォンス王子とカラルリさんも自信を付けられたらベストだ。あれ……何だか臭う……。そっか、アヤネさん服汚してたんだった。思い出すと今になって吐き気がしてきた。
「アヤネ、汚した服は自分で洗ってください!みんなの迷惑です」
そもそも、汚したのに、どうしてそのままにしておくのだろう。
「仲居さん呼べばー?」
ここは宿で、あくまで泊まるところだ。仲居さんは女中ではない。
「いや、しかし、ここ宿ですし、そういうのはセルフサービスだと思います」
流石に、使用人の真似ごとはさせられないだろう。
「アヤネ、タライで洗ってください!」
カナエさんが、しつこく主張するのは珍しい。
「でも、私そんなこと出来ません」
は?何それ。汚したの他でもないアヤネさんではないか。自分のは自分で洗うのが当然だろ。
「じゃ、何も出来なかった一目惚れカラルリが洗えば?」
「分かった」
カラルリさん、すっかり自信なくしちゃってる。
「お兄様を利用するのはやめてください!」
流石に、兄弟が使われるのはいやだよね。私だってナヤセス殿に命令されたらいやだ。
「あの、カラルリさん。明日はセナ王女が命綱投げてくれますし、もう少し自信持ちませんか?」
せっかく、みんな協力しているのだし、カラルリさんには、もっと堂々としていて欲しい。
「言いたいことは分かる。けれど、私は無力なんだ」
無力って。挑戦していただけマシだと思うけど。
「あ、でも、ヨルクさんなんて何もしてませんし」
登れなくてもカラルリさんはマイナス50度の中にいた。
「ねえ、それどういう意味?私はナミネが心配で着いてきたの!あのまま紅葉町に残ったら自分が自分でなくなると思ったから!」
言葉が悪かったか。物の例えのつもりが、ヨルクさんは直ぐにカッカする。
「あ、そういう意味ではなくてですね。カラルリさんは、ちゃんとチャレンジをしたということを言いたかったわけで……」
言葉って難しい。何気ないものでも人を傷付けてしまう。
「それって、私は何もしてない、ぬくぬくしたテントにいてたってことでしょ?馬鹿にしないで!」
ヨルクさんは立ち上がり、部屋を出ようとした。
「待ってください!私、ヨルクさんのこと馬鹿にしていません!行かないでください!」
ヨルクさんの袖を掴んだものの、ヨルクさんは振り払い部屋を出て行った。
「ヨルクさん!!」
私は慌てて追いかけた。
え、まさかの王室の馬使う?そこは自転車じゃないの?私も王室の馬に乗った。あれ、どうして追い付けないのだろう。
「おーい!ここ馬は時速5キロだよ!」
見知らぬ声が耳に入った。
時速5キロって。そんなスピードだとヨルクさんに追い付けない。
そういえば、ヨルクさんの乗った馬、仮面被いていた。隊長が使う馬だ。つまり、セナ王女が乗って来た馬というわけだ。
「ヨルクさん、止まってください!」
その時、春風町の交番の人が道を封鎖した。
「では、2人とも下りてもらいましょうか」
私とヨルクさんは、王室の馬を連れて春風町の交番に向かった。
この町は、やはりどこも古風だ。
「どうして法定速度を守らなかったんですか?」
法定速度。町によって違うだなんて知らなかった。
「あの、私は紅葉町から来たんですけど、そういうの全く知りませんでした」
これで、帰りは歩いて帰らないといけないわけか。どの辺まで来たかも分からない。けれど、何気にこの辺は賑わっている気がする。
「では、ここに住所と名前を書いてください」
身請け引受人とかいらないのだろうか。とりあえず私は、書類に住所と名前を書いた。
「あの、これだけで帰れるのですか?」
「はい。どこかの企業が募集している原石採取で、あなたたちみたいな人、今多いんですよ。次は法定速度は必ず守ってください」
やっぱり、他にもあのバイトで来てる人いるんだ。
「あ、はい、分かりました。あの、この町って宿はどのくらいありますか?」
私たちが泊まっている宿以外に、バイトの人が泊まっているのだろう。
「3km置きにはあるので、潰れていないのも含めたら35個はありますね」
そんなに!?この町は温泉の町なのだろうか。
「多いですね」
「その分、氷河期町での死者の埋葬の応援依頼も引き受けないといけませんがね」
あのバイトは殆どの人が失敗に終わっている。シャム軍医に言われなければ、400m先に住人の家があるとか全然分からなかったし。分からないから、みんな春風町の宿に泊まっているのだろう。
「そうですか……悲しいですね」
素人が手を出すバイトではない。けれど、人というのは欲深い生き物で、今より裕福にと一発逆転を狙う人もそれなりにいる。一発逆転なんて出来たら努力なんてする必要ないのに。人というのは努力知らずだ。
「では、住人の迷惑にならないよう帰ってくださいね」
ヨルクさんを連れて帰らないと。
「はい。ご迷惑をおかけしました」
私はヨルクさんの手を引っ張り、交番を出た。
すると、市場で祭りが行われていた。
「ヨルクさん、祭りですよ!少し見ていきませんか?」
「いい」
私の一言でヨルクさんの人間性を否定することになるとは思ってもいなかった。私の落ち度だ。
「ヨルクさん、すみませんでした。私は、ヨルクさんに強さなんて求めてません。いつも美味しい料理を作ってくれて……」
「それ、いつものテンプレだよね。心の底では私のこと見下してたんでしょ」
ダメだ。今のヨルクさんには何を言っても届かない。祭り、見に行きたいけど、ヨルクさんのことを思うと、このまま帰るしかない。
「アンタら、何してんのさ。交番から無線入って来たんだぞ」
落ち武者さんとラルク。
「すみません。ヨルクさんが王室の馬飛ばして町走ってたら、交番の人に引き止められました」
あれ、スケボー?ここスケボーも借りられるんだ。
「ナミネ、祭りだな。見てくか」
「そうしたいんだけど、ヨルクさんの様子が変だから、このまま連れて帰らないといけないんだよね」
せっかく浴衣も着てるし、祭りに行くには条件が揃っているのに。
「顔だけヨルクは、僕が宿に連れてくから、アンタらは祭り行ってこい」
でも、ヨルクさんが心配だ。
「あ、でも、ヨルクさんが……」
「ナミネ、こんな機会滅多にないし、ヨルクお兄様は落ち武者さんに任せようぜ!」
ラルクは心配じゃないのだろうか。でも、確かにせっかくの機会だし、ヨルクさんのことは落ち武者さんに任せようかな。
「そうだね。浴衣も着てるし、祭り行くよ」
私は、ラルクと手を繋いだ。が、ヨルクさんがそれを振り払った。
「こういうことしないで!私も祭り行く!それから、明日は私も登るから!」
え、今なんて行ったの?ヨルクさんも登る?そんなの無理だよ。私がそうさせてしまったのだろうか。そもそも、ヨルクさんは何をそんなに焦っているのだろう。
「ヨルクさんは登らないでください!ズルエヌさんのアドバイスで明日は崖登り係は登り切れると思います!」
ヨルクさんには、危ないことしてほしくない。安全な場所で私を見守っていてほしい。
「また私を馬鹿にするの?」
ヨルクさんを怒らせてしまった手前、何だかもうめんどうになってきた。
「アンタ、何をそんなに苛立ってんのさ。強気なナミネは、家庭感あるアンタが好きなんだよ!無理してるアンタなんか好きじゃないと思うけどね?」
本当にそう。私は家庭的なヨルクさんが好きだ。きっと、大昔もそうだったのだろう。
「ナミネ、行くよ。ほしいの選んで」
私はヨルクさんに手を引っ張られ、市場の中に入って行った。
市場の中は、屋台で賑わっていた。
「あ、さっきのお姉さんたち」
祭り来てたんだ。
「あら、露天風呂の」
今日は特別な日なのだろうか。
「あの、今日は何のお祭りですか?」
お姉さんたちはクスクス笑った。
「この町の市場はね、週に一度、祭りが開かれるのよ」
週に一度!?紅葉町ではありえない。でも、いいな。そんな頻度で祭りを楽しめるなんて。春風町は、紅葉町から遠いから、あまり来れないと思うし、ほしいのは買っておこうかな。
「イベントな町ですね。紅葉町はそういうのではないから羨ましいです」
市場も、とても広い。紅葉町の普通な商店街とは大違いだ。
「遠くから来たのなら尚更楽しんでいって」
「はい!」
ふと横を見るとアヤネさんがいた。
「アヤネさん?」
私は思わず声をかけた。
「おしい!アヤナよ」
あ、違ってた。
「すみません、間違えました」
高価な宝石とか身に付けているけど、観光で来たのだろうか。
「でも、妹の名前はアヤネだけどね」
え、それじゃあ、もしかして、アヤネさんが言ってたお姉様なのだろうか。
「あ、その人は紅葉町の別荘に住んでますか?」
「ええ、そうよ」
「だね〜!人見知り激しいのに1人で引っ越したのビックリした〜!」
それじゃあ、やっぱりアヤネさんのお姉様……。
「そのアヤネってコイツかよ?」
落ち武者さんは、アヤナさんに携帯の画像を見せた。
「そうそう、この子」
「へえ、アンタら全然似てないな」
確かに、髪の色と長さや背格好は似ているけど、顔は似ていない。アヤナさんは、どちらかというと奇抜というか、着飾らないアヤネさんに比べて派手だ。
「あの、アヤネさんなら、私たちと一緒に来てます。春染めと言う宿に泊まっています」
会っていくだろうか。
「ふぅん、あの子友達いるんだ」
向こうでは、友達付き合いしていなかったのだろうか?
「はい、アヤネさんは私の幼なじみと同い年でして、学校ではみんなでお弁当食べてるんです。今は私の家にいます」
そう……アヤネさんとは、それなりに付き合いしてきた。私は多分、今になってアヤネさんに素っ気なくしていたことが引っかかっている。
「意外ね。引っ越し先でも人間関係なんて築いてないと思っていたわ」
そっか。アヤネさん、人付き合い苦手なんだ。もう少し優しくするべきかな。
「アヤナー!行くよー!」
あ、話し込んでたかな。
「それじゃあ、この辺で」
「あ、はい。良かったら、春染めに来てください」
行ってしまった。
ユメさんやアヤネさん、セナ王女、アルフォンス王子、カラン王子って、よく考えると都会から田舎に引っ越し出来たんだな。別荘暮らしだから、家族のこと何も知らなかったけど、アヤナさんに会って、アヤネさんにもちゃんと血の繋がりのある家族がいるんだなあと実感させられたと思う。
「ナミネ、どれがいいの。早く決めて」
怒ってるヨルクさんと一緒にいるのは、やりにくいものがある。
「え、えっと……」
ダメだ。急かされると余計に決められなくなる。
あれ、赤紫の桜?ストラップがあるってことは、どこかに咲いているのだろうか。私が、つがいになっているストラップを手に持ってると、ヨルクさんは何も言わずに、それを買った。その後もヨルクさんは、私の好きそうなものを次々に買って行った。
これじゃあ、楽しめないよ。こんな気持ちで祭りだなんて、気分があまり良くない。
「すみません、気分悪いので宿に戻ります」
私は、馬を置いてきた空き地へ行こうとした。すると、ヨルクさんに腕を掴まれた。
「待って!」
「ヨルクさん、ずっと怒ってるじゃないですか!こんなの楽しくありません!勝手に祭り楽しんでください!」
私は、ヨルクさんを突き飛ばした。
走り続けた先にあったのは、大きな神社。人もたくさんいる。けれど、何かがおかしい。私が見ているのは、全体的に色褪せた世界で、それなのに桜だけは、あの市場で見たストラップのような鮮明な赤紫だった。
私は、神社の中に入っていった。すると、ヨルクさんがいた。思わず、声をかけようとしたら、古い私がヨルクさんの隣にいた。
いつの時代の私か分からない。けれど、ヨルクさんと手を繋ぎながら微笑んでいる。
『ナミネ、春風神社は春風様が現れた時だけ社務所があいてるんだよ』
そう言うと、ヨルクさんは昔の私にお守りを渡した。
『お守りですか?』
よく見るとつがいになっている。
『そうだよ。春風守り。赤紫の桜と青紫の桜のお守りを恋人同士で持つと幸せになれるんだって』
青紫の桜もあるのか。
『そうですか。ヨルクさんと、つがいのお守り持ちます』
昔の私、とても嬉しそう。
本当は、現在も私ヨルクさんと一緒にいて幸せなんだ。昔と違って、時代も変わったし、昔みたいに何もなく互いが互いを見つめ合う時代ではないけれど。それでも、ヨルクさんと一緒にいたいと思ったから交際を続けているのだと思う。
『うん、一緒に持とうね』
社務所が開いてるなら、お守りが買えるかもしれない。
私は社務所に走った。案の定、巫女さんもセピアだ。でも、昔の私とヨルクさんが話している、つがいのお守りはちゃんとある。
「あの、このつがいの春風守りください!」
『2つで200円になります』
私は、200円を支払い、巫女さんから、春風守りを受け取った。
昔の私とヨルクさんがいるってことは、私はかつて、この春風神社に来たことあるのだろうか。
「あの、この神社って、いつも賑わっているのですか?」
『普段は殆ど客はいません。春風様が訪れた時だけですよ』
春風様ってはじめて聞く。ここの神社の神様だろうか。
「春風様ってなんですか?」
『春風神社を守る神様のことですよ』
神社には神がいると言われているが、そんなの言葉のあやだと思っていた。
「そうですか。会ったことのある人はいるのですか?」
『それは聞いたことはありません。ですが、昔からの言い伝えなのです。春風様が訪れた日には客も集まり、繁盛すると』
言い伝えか。七不思議のようなものだろうか。
そうだ、他のお守りも……。
あれ、人が薄らいでゆく。
気が付くと私は、春染めの宿の布団の中にいた。
良かった。ちゃんとお守り持ってる。私は、ゆっくり起き上がった。
「アンタ、何してたのさ。田んぼのど真ん中で倒れてたぞ」
田んぼ?私は確かに春風神社にいた。
「ナミネ、それどうしたの?」
ヨルクさんは私が握っている春風守りを見つめた。
「春風神社で買いました!昔の私とヨルクさんがいました!」
ヨルクさんは、私と春風神社に行ったことを覚えているだろうか。
「うん、遠い遠い昔にナミネと行ったよ。同じお守り、クレナイ家の私の部屋にある」
やっぱり、私たち春風神社に行ったことあるんだ。
「話の途中だけど、明日、顔だけヨルクも登ることになった。甘えセナの命綱あるし、絶対死なせたりはしない」
ヨルクさん登る決意固めたのか。セナ王女の命綱があれば、何かあっても一命は取り留められるだろうか。それでも心配だ。
「ヨルクさん、このお守り持っててください」
私はヨルクさんに青紫の桜の春風守りを渡した。
「ありがとう、ナミネ。大切にするね。さっきはごめんね。気持ちが焦ってた」
私はヨルクさんを抱き締めた。
「私はヨルクさんに強さは求めてません!一緒に春風神社に行った時のような関係でいたいんです!」
ただ、平凡な幸せを胸に抱いていたい。
「うん、私もそうだよ」
だったら、どうして崖登りなんか……。本当は、してほしくないけど、カラルリさんや、アルフォンス王子みたいに下で立ち往生してくれていたら少しは安心出来るかもしれない。こんなこと思うのヨルクさんには申し訳ないけど、ヨルクさんには怪我してほしくない。
「そうですか……」
私は俯いた。
「ナミネ、大丈夫だよ。クッションもあるみたいだし、命綱があれば命落とすことないから」
本当にそうだといいのだけど。
「はい」
本音では不安でいっぱいな私がいた。
「じゃ、寝る」
ヨルクさんが宿出てから、あれこれしていて、もう23時を回っている。
この日、私はヨルクさんの紅葉の香りに包まれながらグッスリ眠った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
ゆっくりなペースになってますが、このまま続けます。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
《ナミネ》
夢を見ていた。けれど、どんな夢だったかは覚えていない。
私、眠っていたのか。横ではラルクがまだ眠っている。こんなふうに、一緒に寝るのはいつぶりだろう。
私は布団から出た。
「今、何時ですか?」
「ナミネ、起きたの?19時半過ぎだよ。もうすぐ、料理来るからね」
1時間ほど寝ていたのか。けれど、外はまだ明るい。
「はい」
一日でドッと疲れた。けれど、転生ローン分は稼がないと。
「自転車、借りてきた」
誰が借りて来たのだろう。
「ありがとうございます。どなたが借りて来たのでしょうか?」
まさか、アヤネさんなんてことないよね。
「人見下しアヤネと、エルナとナヤセス」
アヤネさん行ってきたんだ!何か意外だ。
「そ、そうですか」
その時、夕飯が運ばれて来た。
雑穀米に吸い物、たまご巻き、刺し身。いかにも、田舎料理という感じだ。お昼食べていなかった私は、夕飯を食べはじめた。
「ナミネ、もう少しゆっくり食べて」
ヨルクさんは、体力消耗していないだろうけど、私はめちゃくちゃ消耗した。
「ヨル……お……空いて……みゃ……」
「ナミネ、何言ってるか分かんない。そんなに焦って食べると喉詰まらせるよ」
そうは言えども、崖登り係の殆どは、急いで食べている。よっぽど、お腹空いていたのだろう。
ラルクが起きてきた。
「ラルク、夕飯来てるよ!」
「ああ、食べる」
ラルク、顔色良くなってる。明日も、みんなで登れるかな。
「ナミネ、中トロ好きでしょ。あげる」
ヨルクさんは、私のお皿に中トロを乗せた。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
私は、夕飯を全てたいらげた。
「アンタ、食べるの早すぎだろ」
「お腹空いてました」
一日がかりの労働は、こうもお腹が空くものなのか。
「甘えセナ。アンタ、頂上着いたら、崖登り係全員に命綱投げろ!」
そうか。それなら、効率良くなるかもしれない。頂上には、太い木いっぱいあったし。
「分かったわ」
これで、アルフォンス王子とカラルリさんも自信を付けられたらベストだ。あれ……何だか臭う……。そっか、アヤネさん服汚してたんだった。思い出すと今になって吐き気がしてきた。
「アヤネ、汚した服は自分で洗ってください!みんなの迷惑です」
そもそも、汚したのに、どうしてそのままにしておくのだろう。
「仲居さん呼べばー?」
ここは宿で、あくまで泊まるところだ。仲居さんは女中ではない。
「いや、しかし、ここ宿ですし、そういうのはセルフサービスだと思います」
流石に、使用人の真似ごとはさせられないだろう。
「アヤネ、タライで洗ってください!」
カナエさんが、しつこく主張するのは珍しい。
「でも、私そんなこと出来ません」
は?何それ。汚したの他でもないアヤネさんではないか。自分のは自分で洗うのが当然だろ。
「じゃ、何も出来なかった一目惚れカラルリが洗えば?」
「分かった」
カラルリさん、すっかり自信なくしちゃってる。
「お兄様を利用するのはやめてください!」
流石に、兄弟が使われるのはいやだよね。私だってナヤセス殿に命令されたらいやだ。
「あの、カラルリさん。明日はセナ王女が命綱投げてくれますし、もう少し自信持ちませんか?」
せっかく、みんな協力しているのだし、カラルリさんには、もっと堂々としていて欲しい。
「言いたいことは分かる。けれど、私は無力なんだ」
無力って。挑戦していただけマシだと思うけど。
「あ、でも、ヨルクさんなんて何もしてませんし」
登れなくてもカラルリさんはマイナス50度の中にいた。
「ねえ、それどういう意味?私はナミネが心配で着いてきたの!あのまま紅葉町に残ったら自分が自分でなくなると思ったから!」
言葉が悪かったか。物の例えのつもりが、ヨルクさんは直ぐにカッカする。
「あ、そういう意味ではなくてですね。カラルリさんは、ちゃんとチャレンジをしたということを言いたかったわけで……」
言葉って難しい。何気ないものでも人を傷付けてしまう。
「それって、私は何もしてない、ぬくぬくしたテントにいてたってことでしょ?馬鹿にしないで!」
ヨルクさんは立ち上がり、部屋を出ようとした。
「待ってください!私、ヨルクさんのこと馬鹿にしていません!行かないでください!」
ヨルクさんの袖を掴んだものの、ヨルクさんは振り払い部屋を出て行った。
「ヨルクさん!!」
私は慌てて追いかけた。
え、まさかの王室の馬使う?そこは自転車じゃないの?私も王室の馬に乗った。あれ、どうして追い付けないのだろう。
「おーい!ここ馬は時速5キロだよ!」
見知らぬ声が耳に入った。
時速5キロって。そんなスピードだとヨルクさんに追い付けない。
そういえば、ヨルクさんの乗った馬、仮面被いていた。隊長が使う馬だ。つまり、セナ王女が乗って来た馬というわけだ。
「ヨルクさん、止まってください!」
その時、春風町の交番の人が道を封鎖した。
「では、2人とも下りてもらいましょうか」
私とヨルクさんは、王室の馬を連れて春風町の交番に向かった。
この町は、やはりどこも古風だ。
「どうして法定速度を守らなかったんですか?」
法定速度。町によって違うだなんて知らなかった。
「あの、私は紅葉町から来たんですけど、そういうの全く知りませんでした」
これで、帰りは歩いて帰らないといけないわけか。どの辺まで来たかも分からない。けれど、何気にこの辺は賑わっている気がする。
「では、ここに住所と名前を書いてください」
身請け引受人とかいらないのだろうか。とりあえず私は、書類に住所と名前を書いた。
「あの、これだけで帰れるのですか?」
「はい。どこかの企業が募集している原石採取で、あなたたちみたいな人、今多いんですよ。次は法定速度は必ず守ってください」
やっぱり、他にもあのバイトで来てる人いるんだ。
「あ、はい、分かりました。あの、この町って宿はどのくらいありますか?」
私たちが泊まっている宿以外に、バイトの人が泊まっているのだろう。
「3km置きにはあるので、潰れていないのも含めたら35個はありますね」
そんなに!?この町は温泉の町なのだろうか。
「多いですね」
「その分、氷河期町での死者の埋葬の応援依頼も引き受けないといけませんがね」
あのバイトは殆どの人が失敗に終わっている。シャム軍医に言われなければ、400m先に住人の家があるとか全然分からなかったし。分からないから、みんな春風町の宿に泊まっているのだろう。
「そうですか……悲しいですね」
素人が手を出すバイトではない。けれど、人というのは欲深い生き物で、今より裕福にと一発逆転を狙う人もそれなりにいる。一発逆転なんて出来たら努力なんてする必要ないのに。人というのは努力知らずだ。
「では、住人の迷惑にならないよう帰ってくださいね」
ヨルクさんを連れて帰らないと。
「はい。ご迷惑をおかけしました」
私はヨルクさんの手を引っ張り、交番を出た。
すると、市場で祭りが行われていた。
「ヨルクさん、祭りですよ!少し見ていきませんか?」
「いい」
私の一言でヨルクさんの人間性を否定することになるとは思ってもいなかった。私の落ち度だ。
「ヨルクさん、すみませんでした。私は、ヨルクさんに強さなんて求めてません。いつも美味しい料理を作ってくれて……」
「それ、いつものテンプレだよね。心の底では私のこと見下してたんでしょ」
ダメだ。今のヨルクさんには何を言っても届かない。祭り、見に行きたいけど、ヨルクさんのことを思うと、このまま帰るしかない。
「アンタら、何してんのさ。交番から無線入って来たんだぞ」
落ち武者さんとラルク。
「すみません。ヨルクさんが王室の馬飛ばして町走ってたら、交番の人に引き止められました」
あれ、スケボー?ここスケボーも借りられるんだ。
「ナミネ、祭りだな。見てくか」
「そうしたいんだけど、ヨルクさんの様子が変だから、このまま連れて帰らないといけないんだよね」
せっかく浴衣も着てるし、祭りに行くには条件が揃っているのに。
「顔だけヨルクは、僕が宿に連れてくから、アンタらは祭り行ってこい」
でも、ヨルクさんが心配だ。
「あ、でも、ヨルクさんが……」
「ナミネ、こんな機会滅多にないし、ヨルクお兄様は落ち武者さんに任せようぜ!」
ラルクは心配じゃないのだろうか。でも、確かにせっかくの機会だし、ヨルクさんのことは落ち武者さんに任せようかな。
「そうだね。浴衣も着てるし、祭り行くよ」
私は、ラルクと手を繋いだ。が、ヨルクさんがそれを振り払った。
「こういうことしないで!私も祭り行く!それから、明日は私も登るから!」
え、今なんて行ったの?ヨルクさんも登る?そんなの無理だよ。私がそうさせてしまったのだろうか。そもそも、ヨルクさんは何をそんなに焦っているのだろう。
「ヨルクさんは登らないでください!ズルエヌさんのアドバイスで明日は崖登り係は登り切れると思います!」
ヨルクさんには、危ないことしてほしくない。安全な場所で私を見守っていてほしい。
「また私を馬鹿にするの?」
ヨルクさんを怒らせてしまった手前、何だかもうめんどうになってきた。
「アンタ、何をそんなに苛立ってんのさ。強気なナミネは、家庭感あるアンタが好きなんだよ!無理してるアンタなんか好きじゃないと思うけどね?」
本当にそう。私は家庭的なヨルクさんが好きだ。きっと、大昔もそうだったのだろう。
「ナミネ、行くよ。ほしいの選んで」
私はヨルクさんに手を引っ張られ、市場の中に入って行った。
市場の中は、屋台で賑わっていた。
「あ、さっきのお姉さんたち」
祭り来てたんだ。
「あら、露天風呂の」
今日は特別な日なのだろうか。
「あの、今日は何のお祭りですか?」
お姉さんたちはクスクス笑った。
「この町の市場はね、週に一度、祭りが開かれるのよ」
週に一度!?紅葉町ではありえない。でも、いいな。そんな頻度で祭りを楽しめるなんて。春風町は、紅葉町から遠いから、あまり来れないと思うし、ほしいのは買っておこうかな。
「イベントな町ですね。紅葉町はそういうのではないから羨ましいです」
市場も、とても広い。紅葉町の普通な商店街とは大違いだ。
「遠くから来たのなら尚更楽しんでいって」
「はい!」
ふと横を見るとアヤネさんがいた。
「アヤネさん?」
私は思わず声をかけた。
「おしい!アヤナよ」
あ、違ってた。
「すみません、間違えました」
高価な宝石とか身に付けているけど、観光で来たのだろうか。
「でも、妹の名前はアヤネだけどね」
え、それじゃあ、もしかして、アヤネさんが言ってたお姉様なのだろうか。
「あ、その人は紅葉町の別荘に住んでますか?」
「ええ、そうよ」
「だね〜!人見知り激しいのに1人で引っ越したのビックリした〜!」
それじゃあ、やっぱりアヤネさんのお姉様……。
「そのアヤネってコイツかよ?」
落ち武者さんは、アヤナさんに携帯の画像を見せた。
「そうそう、この子」
「へえ、アンタら全然似てないな」
確かに、髪の色と長さや背格好は似ているけど、顔は似ていない。アヤナさんは、どちらかというと奇抜というか、着飾らないアヤネさんに比べて派手だ。
「あの、アヤネさんなら、私たちと一緒に来てます。春染めと言う宿に泊まっています」
会っていくだろうか。
「ふぅん、あの子友達いるんだ」
向こうでは、友達付き合いしていなかったのだろうか?
「はい、アヤネさんは私の幼なじみと同い年でして、学校ではみんなでお弁当食べてるんです。今は私の家にいます」
そう……アヤネさんとは、それなりに付き合いしてきた。私は多分、今になってアヤネさんに素っ気なくしていたことが引っかかっている。
「意外ね。引っ越し先でも人間関係なんて築いてないと思っていたわ」
そっか。アヤネさん、人付き合い苦手なんだ。もう少し優しくするべきかな。
「アヤナー!行くよー!」
あ、話し込んでたかな。
「それじゃあ、この辺で」
「あ、はい。良かったら、春染めに来てください」
行ってしまった。
ユメさんやアヤネさん、セナ王女、アルフォンス王子、カラン王子って、よく考えると都会から田舎に引っ越し出来たんだな。別荘暮らしだから、家族のこと何も知らなかったけど、アヤナさんに会って、アヤネさんにもちゃんと血の繋がりのある家族がいるんだなあと実感させられたと思う。
「ナミネ、どれがいいの。早く決めて」
怒ってるヨルクさんと一緒にいるのは、やりにくいものがある。
「え、えっと……」
ダメだ。急かされると余計に決められなくなる。
あれ、赤紫の桜?ストラップがあるってことは、どこかに咲いているのだろうか。私が、つがいになっているストラップを手に持ってると、ヨルクさんは何も言わずに、それを買った。その後もヨルクさんは、私の好きそうなものを次々に買って行った。
これじゃあ、楽しめないよ。こんな気持ちで祭りだなんて、気分があまり良くない。
「すみません、気分悪いので宿に戻ります」
私は、馬を置いてきた空き地へ行こうとした。すると、ヨルクさんに腕を掴まれた。
「待って!」
「ヨルクさん、ずっと怒ってるじゃないですか!こんなの楽しくありません!勝手に祭り楽しんでください!」
私は、ヨルクさんを突き飛ばした。
走り続けた先にあったのは、大きな神社。人もたくさんいる。けれど、何かがおかしい。私が見ているのは、全体的に色褪せた世界で、それなのに桜だけは、あの市場で見たストラップのような鮮明な赤紫だった。
私は、神社の中に入っていった。すると、ヨルクさんがいた。思わず、声をかけようとしたら、古い私がヨルクさんの隣にいた。
いつの時代の私か分からない。けれど、ヨルクさんと手を繋ぎながら微笑んでいる。
『ナミネ、春風神社は春風様が現れた時だけ社務所があいてるんだよ』
そう言うと、ヨルクさんは昔の私にお守りを渡した。
『お守りですか?』
よく見るとつがいになっている。
『そうだよ。春風守り。赤紫の桜と青紫の桜のお守りを恋人同士で持つと幸せになれるんだって』
青紫の桜もあるのか。
『そうですか。ヨルクさんと、つがいのお守り持ちます』
昔の私、とても嬉しそう。
本当は、現在も私ヨルクさんと一緒にいて幸せなんだ。昔と違って、時代も変わったし、昔みたいに何もなく互いが互いを見つめ合う時代ではないけれど。それでも、ヨルクさんと一緒にいたいと思ったから交際を続けているのだと思う。
『うん、一緒に持とうね』
社務所が開いてるなら、お守りが買えるかもしれない。
私は社務所に走った。案の定、巫女さんもセピアだ。でも、昔の私とヨルクさんが話している、つがいのお守りはちゃんとある。
「あの、このつがいの春風守りください!」
『2つで200円になります』
私は、200円を支払い、巫女さんから、春風守りを受け取った。
昔の私とヨルクさんがいるってことは、私はかつて、この春風神社に来たことあるのだろうか。
「あの、この神社って、いつも賑わっているのですか?」
『普段は殆ど客はいません。春風様が訪れた時だけですよ』
春風様ってはじめて聞く。ここの神社の神様だろうか。
「春風様ってなんですか?」
『春風神社を守る神様のことですよ』
神社には神がいると言われているが、そんなの言葉のあやだと思っていた。
「そうですか。会ったことのある人はいるのですか?」
『それは聞いたことはありません。ですが、昔からの言い伝えなのです。春風様が訪れた日には客も集まり、繁盛すると』
言い伝えか。七不思議のようなものだろうか。
そうだ、他のお守りも……。
あれ、人が薄らいでゆく。
気が付くと私は、春染めの宿の布団の中にいた。
良かった。ちゃんとお守り持ってる。私は、ゆっくり起き上がった。
「アンタ、何してたのさ。田んぼのど真ん中で倒れてたぞ」
田んぼ?私は確かに春風神社にいた。
「ナミネ、それどうしたの?」
ヨルクさんは私が握っている春風守りを見つめた。
「春風神社で買いました!昔の私とヨルクさんがいました!」
ヨルクさんは、私と春風神社に行ったことを覚えているだろうか。
「うん、遠い遠い昔にナミネと行ったよ。同じお守り、クレナイ家の私の部屋にある」
やっぱり、私たち春風神社に行ったことあるんだ。
「話の途中だけど、明日、顔だけヨルクも登ることになった。甘えセナの命綱あるし、絶対死なせたりはしない」
ヨルクさん登る決意固めたのか。セナ王女の命綱があれば、何かあっても一命は取り留められるだろうか。それでも心配だ。
「ヨルクさん、このお守り持っててください」
私はヨルクさんに青紫の桜の春風守りを渡した。
「ありがとう、ナミネ。大切にするね。さっきはごめんね。気持ちが焦ってた」
私はヨルクさんを抱き締めた。
「私はヨルクさんに強さは求めてません!一緒に春風神社に行った時のような関係でいたいんです!」
ただ、平凡な幸せを胸に抱いていたい。
「うん、私もそうだよ」
だったら、どうして崖登りなんか……。本当は、してほしくないけど、カラルリさんや、アルフォンス王子みたいに下で立ち往生してくれていたら少しは安心出来るかもしれない。こんなこと思うのヨルクさんには申し訳ないけど、ヨルクさんには怪我してほしくない。
「そうですか……」
私は俯いた。
「ナミネ、大丈夫だよ。クッションもあるみたいだし、命綱があれば命落とすことないから」
本当にそうだといいのだけど。
「はい」
本音では不安でいっぱいな私がいた。
「じゃ、寝る」
ヨルクさんが宿出てから、あれこれしていて、もう23時を回っている。
この日、私はヨルクさんの紅葉の香りに包まれながらグッスリ眠った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
ゆっくりなペースになってますが、このまま続けます。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
イラストに関するお知らせです。
全て、このブログに載せる予定だったのですが、容量の加減もあり、ここは小説メインに綴ることにしました。
よって、イラストは『ナノハナ家の日常』(サイドバーにリンクあります)に移転致します。
下描きは載せず、色塗りしたもののみ載せているので更新はゆっくりかな。
よろしくお願い致します。
全て、このブログに載せる予定だったのですが、容量の加減もあり、ここは小説メインに綴ることにしました。
よって、イラストは『ナノハナ家の日常』(サイドバーにリンクあります)に移転致します。
下描きは載せず、色塗りしたもののみ載せているので更新はゆっくりかな。
よろしくお願い致します。
純愛偏差値 古代編 登場人物
【王室】
セナ21
セイの父親違いの姉。
元空軍元帥でターリャの元上司。父親は第一国王。小さい頃に国王に幽閉され、軍人となった。武術は全て国王に教わっている。
黒く長い髪を後ろでアップで結んでいる。前髪は眉毛の下で整えられて、目は平行二重で全体的に整った顔立ちである。ほんのりした色っぽさと清楚さを兼ね備えている。
森の奥に住む91歳の師範に片想いをしていた過去がある。
軍人の任務を終え家に帰ると土切りが流行っていると新聞で知り、セイが心配でカラクリ家に行った。そこでカラルリと知り合い、お互いに惹かれ合うようになりカラルリからの告白で付き合うようになる。
アルフォンス21
第2国王の隠し子。第5王子。一人称 私。
セナとは兄妹だが同い年なため、タメ語で会話をしている。セイの兄でもある。
小さい頃に軍事基地に幽閉される。海軍大将。
カナエに惹かれ付き合うようになる。
前世の名はソラシル。
(後半は現世も前世も同じ名前)
━━━━━━━━━━━━━━━
【カラクリ族 (武人)】
エミリ20
髪はボブヘアーで目はパッチリ平行二重、可愛い系。
アランの恋人。
エミルをお兄様と呼んでいる。
高校時代、クラスの女の子たちから悪口を言われアランが庇ってくれたことをきっかけにアランを気にしはじて付き合う。
エミル21
一人称 私。
エニシ父 ソヨカゼ母 サダメ祖父 サクラ祖母
【キクリ族 (刺客)】
カナコ23
キクリ家の長女。
お父様と呼んでいる。
腰まである長くて黒い髪、前髪は眉毛の下で整えられている。目は優しそうな平行二重。これまで色んな男性からアプローチさらるものの、セリルを覗いては全て穢らわしい男と思っている。
18の時、テーラーで働くセリルに恋をし、セリルがカラクリ家に泊まっている頃、告白し、セリルからも告白され交際している。
元々はエミルとの縁談を考えていた。
カナミ22
キクリ家の次女。カナナとは双子。
お姉様と呼んでいる。
カナナ22
キクリ家の3女。カナミとは双子。
お姉様と呼んでいる。
カラルリ21
キクリ家の長男。
お姉様と呼んでいる。
お父上と呼んでいる。
一人称 私。
舞も結界も10まで出来る。
学生時代から学年の女子にかなりモテていた。けれど、どの女性にアプローチされてもなびかなかった。ある日突然カラルリ家に来たセナに惹かれ告白して付き合うようになる。
カナエ20
キクリ家の4女。
お姉様と呼んでいる。
舞と結界は5~6の間。
セイの恋人。
セイと別れアルフォンスと付き合う。
軍事基地から戻ったら舞も結界も無限大を出すようになる。
前世では公爵令嬢。学生時代にヤマヨリと出会い互いに惹かれ合い付き合うようになる。2人の結婚前日の日にカナエは何者かによって殺されてしまった。前世の名前はリシア。リシアを殺したのはアルフォンスだとアルファから聞かされる。けれど本当は前世でもカナエはアルフォンスを好きで、アルフォンスもカナエを好きだったが貧しいアルフォンスはカナエとの交際は認められず。カナエとは隠れて会っていた。リシアはアルファを友達として好きで政略結婚の相手だった。けれどアルファはリシアも自分を好きと思い込んでいた。けれど、アルファはリシアを大切にしていた。リシアはアルフォンスを庇い命を失う。刺したのはセレナール。
ミライ
母
ミナト
父
タロウ91
カナコたちのひいおじいちゃん。
セナの師範。小さい頃からセナを訓練している。セナの気持ちに気づきながらも歳が離れているため知らぬフリをする。
スミレ91
カナコたちのひいおばあちゃん。
【コノハ族 (武人)】
レイカ23
コノハ家の長女。
村ではかなりの凄腕。
小さい頃からセリルのことを好きだがセリルはカナコと付き合うことに。
レイナ20
コノハ家の次女。
お姉様と呼んでいる。
タリスタの恋人。
━━━━━━━━━━━━━━━
セリル21
一人称 僕。
8歳の頃からずっとカナコを好き。
15の時に高校へは行かずテーラーとして働く。
祭りでカナコから告白されセリルも後日告白をし付き合うようになる。
セレナール20
兄さんと呼んでいる。
腰まである長い髪を前髪で分け、目はパッチリ平行二重。色んな男性から告白されるものの全てを断ってきた。時計屋で皇太子に一目惚れをし、猛アプローチをして交際する。2年後婚約する。
皇太子が貴族の間で流行りの映像を見始めてから純粋さを失い、カラルリに頼るようになりカラルリに疑似恋愛を抱くようになる。
そして、皇太子から別れを告げられてしまう。
セレナールは初代妖精村で皇太子と婚約していたが実の兄セリルへの想いを知られ皇太子に処刑される。セレナールは生まれ変わるたびセリルに密かな適わぬ想いを寄せる。セリルとの恋が叶ったことはなかった。
セーテル
セレナールとセリルの母親。
セッシム
セレナールとセリルの父親。
【皇室】
レナード皇太子20
一人称僕。
姉3人。兄1人。弟5人。
時計屋でセレナールと知り合い一目惚れするものの、アプローチ出来ず、セレナールの猛アプローチで付き合うことになる。
2年後婚約する。
レオナルド
廃位された庶子の第1王子。
小さい頃は、勉学に武術に一生懸命励み、14の頃に全ての舞を覚える。剣術においては特別優れていた。
16の頃、お風呂で令嬢にイタズラされ病む。それ以降、世の中は汚いと思い知り、脱獄計画を立て数々の女性をイジワルするようになった。
レタ皇帝
レナードの父。
クリスタル皇后
レナードの母。
━━━━━━━━━━━━━━━
ラァナ23
弟3人 22 21 20 3人とも小さい頃に留学
13の頃、ノートを忘れたカナコに先に帰っててと言われ、帰る道中で高校生のトルランにイジワルされてしまう。ショックを受けたラァナは何度も自から命を捨てようとし、精神病院に入院している。
17の頃、少し回復し、セリルと共にテーラーとして働く。しかし、2年後、再びトルランが現れトラウマに苛まれ再び入院する。
タルリヤと知り合い付き合うことになる。
セイ20
一人称 僕。
カナエの恋人。付き合って2年でセレナールに夢中になるものの、セレナールへの気持ちは憧れだと憧れで本当に好きなのはカナエだと気づいている。
人の心の中が分かる能力に悩まされている。
セレナールに異常なまでに執着している。何でも屋にセレナールを襲わせる。
セハネ
セナとアルフォンス、セイの母親。国王との間にセナが生まれている。今も国王から愛され続けている。
セカイ
セイの実の父親。
アラン20
一人称 僕。
腹違いの姉1人。
エミリの恋人。付き合って2年後でセレナールに夢中になるものの、セレナールへの気持ちは憧れで本当に好きなのはエミリだと気づく。
けれど、紀元前村でエミリとタルリヤが恋愛関係となり心を取り乱す。
1度目にしたものは忘れない能力を持っている。
エミリとのすれ違いからか、セナにドキドキするようになる。
アリム21
アランの腹違いの姉。
ショートヘアで眉毛の下で整えられた前髪を7:3分けにして、目は奥二重。
アロン22
アランの兄。空軍軍人大尉でターリャやセナの部下。
タリスタ20
レイナの恋人。付き合って2年でセレナールに夢中になって葛藤する。
トルラン
ラァナが13の頃、人生を壊す。
後に皇室の武官となるがセレナールを襲いクビにされている。その後、ローター伯爵の別荘で護衛をする。
何の反省もしていない。
サー・レーター元帥63
ターリャの師範。
【紀元前村の人】
ターリャ22
5歳の頃、天の川村から戦場に飛ばされ軍人となる。22歳の頃紀元前村で兄弟と再会。
軍人時代に花の舞 8まで覚え、妖精村で11まで覚え、風の舞以外の全ての舞をマックスまで覚える。
皇室からカラクリ家に泊まるようになってエミルの知り合い真剣勝負でエミルを打ち負かす。後に惹かれ合い交際する。
セレナールに瓜二つの容姿を持つ。
タルリヤ20
一人称 僕。
姉上と呼んでいる。
セレナールが皇太子と婚約しはじめた頃、突如現れ、天の川村にセレナールたちを案内する。紀元前村に着いた時、大規模な戦争が時空の中で発生し、妖精村に皆を戻せなくなった。
エミリを好きだったが、カラクリ家でレイカに一目惚れをする。その後、ラァナに恋心を抱く。
ターニャ18
お兄様、お姉様と呼んでいる。
【妖精村 第1王室】
第1国王 ダンル
一人称 私
セナの実の父親。
王妃との間には、
カロン息子25、コルナ娘24、ココナ娘23、コロナ娘22、カロリー息子20、カラン息子19、カリム息子18、ココロ娘17がいる。
セナは第4王女。
キクリ家の両親とは同級生。
コルナ24
タロットカードの使い手。
コロナ22
ココナと一緒にセナを何度も武官に襲わせるほどセナを憎んでいたが、ある日皆が王室に行ってセナを武官に襲わせた後、カロンとコルナの説得でセナの味方になるようになる。
カロリー20
一人称 私わたくし。
第2王子 男女の恋愛問題に詳しい。
奇術師。
カラン19
一人称 僕。
大人しい。
DW。
半年前に社交界のパーティーで彼女と知り合い最初は優しくしてくれて、自分を理解してくれる人だと思っていたけれど、2週間経つと、何をしていたのか誰と会っていたのか浮気しているのか毎日聞かれるようになって束縛が酷くなったから一月後、別れを切り出したが聞き入れて貰えずどうにかヨリを戻そうとしたが、束縛やワガママはだんだん酷くなり暴力も振るわれるようになり、2ヶ月目に暴力による骨折で2週間入院して、3ヶ月後には、もう気持ちは全くなくなり本気で別れを切り出した。
カナエを好きになる。
いつかの前世にてカナエと恋人だった。
カリム18
一人称 俺。
セナにはタメ語。
小さい頃お寺に預けられ僧侶として太極拳を学んでいた。
王妃 カレン
アロ
皇太子の幼馴染み。イタズラしてきたシャルロットと付き合う。
【妖精村 第2王室】
第2国王 アナロイド
息子25 娘24 娘23 息子22 アルフォンス息子21 娘20 娘20 息子19
(仮設定)
ヤマヨリ24
一人称 僕。
前世の妖精村の番人。
セレナールがピンチに陥ると現れセレナールを救い出す。
ウリムとカナエには敵対視。
アルファ22
カナエの前世の恋人。
前世の名前はルラノル。
アルファは前世でソラシルを庇って命を失ったことを知らず、息を引き取る前にそばにいたソラシルことアルフォンスがリシアを殺した犯人だと思い込む。
ウリム18
セイたちの弟。
特別な力があり、妖精村の番人と呼ばれている。皇帝もウリムの頼みなら何でも聞く。
━━━━━━━━━━━━━━━
メモ
妖精の番人は最初の皇帝の遺言書に前世から現世になる時に変更するように残した。
後半から、前世と現世の名前は統一する。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
【王室】
セナ21
セイの父親違いの姉。
元空軍元帥でターリャの元上司。父親は第一国王。小さい頃に国王に幽閉され、軍人となった。武術は全て国王に教わっている。
黒く長い髪を後ろでアップで結んでいる。前髪は眉毛の下で整えられて、目は平行二重で全体的に整った顔立ちである。ほんのりした色っぽさと清楚さを兼ね備えている。
森の奥に住む91歳の師範に片想いをしていた過去がある。
軍人の任務を終え家に帰ると土切りが流行っていると新聞で知り、セイが心配でカラクリ家に行った。そこでカラルリと知り合い、お互いに惹かれ合うようになりカラルリからの告白で付き合うようになる。
アルフォンス21
第2国王の隠し子。第5王子。一人称 私。
セナとは兄妹だが同い年なため、タメ語で会話をしている。セイの兄でもある。
小さい頃に軍事基地に幽閉される。海軍大将。
カナエに惹かれ付き合うようになる。
前世の名はソラシル。
(後半は現世も前世も同じ名前)
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【カラクリ族 (武人)】
エミリ20
髪はボブヘアーで目はパッチリ平行二重、可愛い系。
アランの恋人。
エミルをお兄様と呼んでいる。
高校時代、クラスの女の子たちから悪口を言われアランが庇ってくれたことをきっかけにアランを気にしはじて付き合う。
エミル21
一人称 私。
エニシ父 ソヨカゼ母 サダメ祖父 サクラ祖母
【キクリ族 (刺客)】
カナコ23
キクリ家の長女。
お父様と呼んでいる。
腰まである長くて黒い髪、前髪は眉毛の下で整えられている。目は優しそうな平行二重。これまで色んな男性からアプローチさらるものの、セリルを覗いては全て穢らわしい男と思っている。
18の時、テーラーで働くセリルに恋をし、セリルがカラクリ家に泊まっている頃、告白し、セリルからも告白され交際している。
元々はエミルとの縁談を考えていた。
カナミ22
キクリ家の次女。カナナとは双子。
お姉様と呼んでいる。
カナナ22
キクリ家の3女。カナミとは双子。
お姉様と呼んでいる。
カラルリ21
キクリ家の長男。
お姉様と呼んでいる。
お父上と呼んでいる。
一人称 私。
舞も結界も10まで出来る。
学生時代から学年の女子にかなりモテていた。けれど、どの女性にアプローチされてもなびかなかった。ある日突然カラルリ家に来たセナに惹かれ告白して付き合うようになる。
カナエ20
キクリ家の4女。
お姉様と呼んでいる。
舞と結界は5~6の間。
セイの恋人。
セイと別れアルフォンスと付き合う。
軍事基地から戻ったら舞も結界も無限大を出すようになる。
前世では公爵令嬢。学生時代にヤマヨリと出会い互いに惹かれ合い付き合うようになる。2人の結婚前日の日にカナエは何者かによって殺されてしまった。前世の名前はリシア。リシアを殺したのはアルフォンスだとアルファから聞かされる。けれど本当は前世でもカナエはアルフォンスを好きで、アルフォンスもカナエを好きだったが貧しいアルフォンスはカナエとの交際は認められず。カナエとは隠れて会っていた。リシアはアルファを友達として好きで政略結婚の相手だった。けれどアルファはリシアも自分を好きと思い込んでいた。けれど、アルファはリシアを大切にしていた。リシアはアルフォンスを庇い命を失う。刺したのはセレナール。
ミライ
母
ミナト
父
タロウ91
カナコたちのひいおじいちゃん。
セナの師範。小さい頃からセナを訓練している。セナの気持ちに気づきながらも歳が離れているため知らぬフリをする。
スミレ91
カナコたちのひいおばあちゃん。
【コノハ族 (武人)】
レイカ23
コノハ家の長女。
村ではかなりの凄腕。
小さい頃からセリルのことを好きだがセリルはカナコと付き合うことに。
レイナ20
コノハ家の次女。
お姉様と呼んでいる。
タリスタの恋人。
━━━━━━━━━━━━━━━
セリル21
一人称 僕。
8歳の頃からずっとカナコを好き。
15の時に高校へは行かずテーラーとして働く。
祭りでカナコから告白されセリルも後日告白をし付き合うようになる。
セレナール20
兄さんと呼んでいる。
腰まである長い髪を前髪で分け、目はパッチリ平行二重。色んな男性から告白されるものの全てを断ってきた。時計屋で皇太子に一目惚れをし、猛アプローチをして交際する。2年後婚約する。
皇太子が貴族の間で流行りの映像を見始めてから純粋さを失い、カラルリに頼るようになりカラルリに疑似恋愛を抱くようになる。
そして、皇太子から別れを告げられてしまう。
セレナールは初代妖精村で皇太子と婚約していたが実の兄セリルへの想いを知られ皇太子に処刑される。セレナールは生まれ変わるたびセリルに密かな適わぬ想いを寄せる。セリルとの恋が叶ったことはなかった。
セーテル
セレナールとセリルの母親。
セッシム
セレナールとセリルの父親。
【皇室】
レナード皇太子20
一人称僕。
姉3人。兄1人。弟5人。
時計屋でセレナールと知り合い一目惚れするものの、アプローチ出来ず、セレナールの猛アプローチで付き合うことになる。
2年後婚約する。
レオナルド
廃位された庶子の第1王子。
小さい頃は、勉学に武術に一生懸命励み、14の頃に全ての舞を覚える。剣術においては特別優れていた。
16の頃、お風呂で令嬢にイタズラされ病む。それ以降、世の中は汚いと思い知り、脱獄計画を立て数々の女性をイジワルするようになった。
レタ皇帝
レナードの父。
クリスタル皇后
レナードの母。
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ラァナ23
弟3人 22 21 20 3人とも小さい頃に留学
13の頃、ノートを忘れたカナコに先に帰っててと言われ、帰る道中で高校生のトルランにイジワルされてしまう。ショックを受けたラァナは何度も自から命を捨てようとし、精神病院に入院している。
17の頃、少し回復し、セリルと共にテーラーとして働く。しかし、2年後、再びトルランが現れトラウマに苛まれ再び入院する。
タルリヤと知り合い付き合うことになる。
セイ20
一人称 僕。
カナエの恋人。付き合って2年でセレナールに夢中になるものの、セレナールへの気持ちは憧れだと憧れで本当に好きなのはカナエだと気づいている。
人の心の中が分かる能力に悩まされている。
セレナールに異常なまでに執着している。何でも屋にセレナールを襲わせる。
セハネ
セナとアルフォンス、セイの母親。国王との間にセナが生まれている。今も国王から愛され続けている。
セカイ
セイの実の父親。
アラン20
一人称 僕。
腹違いの姉1人。
エミリの恋人。付き合って2年後でセレナールに夢中になるものの、セレナールへの気持ちは憧れで本当に好きなのはエミリだと気づく。
けれど、紀元前村でエミリとタルリヤが恋愛関係となり心を取り乱す。
1度目にしたものは忘れない能力を持っている。
エミリとのすれ違いからか、セナにドキドキするようになる。
アリム21
アランの腹違いの姉。
ショートヘアで眉毛の下で整えられた前髪を7:3分けにして、目は奥二重。
アロン22
アランの兄。空軍軍人大尉でターリャやセナの部下。
タリスタ20
レイナの恋人。付き合って2年でセレナールに夢中になって葛藤する。
トルラン
ラァナが13の頃、人生を壊す。
後に皇室の武官となるがセレナールを襲いクビにされている。その後、ローター伯爵の別荘で護衛をする。
何の反省もしていない。
サー・レーター元帥63
ターリャの師範。
【紀元前村の人】
ターリャ22
5歳の頃、天の川村から戦場に飛ばされ軍人となる。22歳の頃紀元前村で兄弟と再会。
軍人時代に花の舞 8まで覚え、妖精村で11まで覚え、風の舞以外の全ての舞をマックスまで覚える。
皇室からカラクリ家に泊まるようになってエミルの知り合い真剣勝負でエミルを打ち負かす。後に惹かれ合い交際する。
セレナールに瓜二つの容姿を持つ。
タルリヤ20
一人称 僕。
姉上と呼んでいる。
セレナールが皇太子と婚約しはじめた頃、突如現れ、天の川村にセレナールたちを案内する。紀元前村に着いた時、大規模な戦争が時空の中で発生し、妖精村に皆を戻せなくなった。
エミリを好きだったが、カラクリ家でレイカに一目惚れをする。その後、ラァナに恋心を抱く。
ターニャ18
お兄様、お姉様と呼んでいる。
【妖精村 第1王室】
第1国王 ダンル
一人称 私
セナの実の父親。
王妃との間には、
カロン息子25、コルナ娘24、ココナ娘23、コロナ娘22、カロリー息子20、カラン息子19、カリム息子18、ココロ娘17がいる。
セナは第4王女。
キクリ家の両親とは同級生。
コルナ24
タロットカードの使い手。
コロナ22
ココナと一緒にセナを何度も武官に襲わせるほどセナを憎んでいたが、ある日皆が王室に行ってセナを武官に襲わせた後、カロンとコルナの説得でセナの味方になるようになる。
カロリー20
一人称 私わたくし。
第2王子 男女の恋愛問題に詳しい。
奇術師。
カラン19
一人称 僕。
大人しい。
DW。
半年前に社交界のパーティーで彼女と知り合い最初は優しくしてくれて、自分を理解してくれる人だと思っていたけれど、2週間経つと、何をしていたのか誰と会っていたのか浮気しているのか毎日聞かれるようになって束縛が酷くなったから一月後、別れを切り出したが聞き入れて貰えずどうにかヨリを戻そうとしたが、束縛やワガママはだんだん酷くなり暴力も振るわれるようになり、2ヶ月目に暴力による骨折で2週間入院して、3ヶ月後には、もう気持ちは全くなくなり本気で別れを切り出した。
カナエを好きになる。
いつかの前世にてカナエと恋人だった。
カリム18
一人称 俺。
セナにはタメ語。
小さい頃お寺に預けられ僧侶として太極拳を学んでいた。
王妃 カレン
アロ
皇太子の幼馴染み。イタズラしてきたシャルロットと付き合う。
【妖精村 第2王室】
第2国王 アナロイド
息子25 娘24 娘23 息子22 アルフォンス息子21 娘20 娘20 息子19
(仮設定)
ヤマヨリ24
一人称 僕。
前世の妖精村の番人。
セレナールがピンチに陥ると現れセレナールを救い出す。
ウリムとカナエには敵対視。
アルファ22
カナエの前世の恋人。
前世の名前はルラノル。
アルファは前世でソラシルを庇って命を失ったことを知らず、息を引き取る前にそばにいたソラシルことアルフォンスがリシアを殺した犯人だと思い込む。
ウリム18
セイたちの弟。
特別な力があり、妖精村の番人と呼ばれている。皇帝もウリムの頼みなら何でも聞く。
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メモ
妖精の番人は最初の皇帝の遺言書に前世から現世になる時に変更するように残した。
後半から、前世と現世の名前は統一する。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
純愛偏差値 未来編 解説
町
紅葉町……主人公たちの舞台。
桜木町……紅葉町の隣。
虹色街……芸能人の街。
牡丹町……貴族の町。
月見町、向日葵町……ズームやロォラが住んでるとこ。
森の湖(南)町、天使の湖町、女神の湖町、人魚の湖町
氷河期町……年中冬で吹雪が凄く崖の上に宝石の原石がある。
春風町……人魚の湖町とは違ったオシャレな古民家風な町。
氷町……地面は全て氷。スケートの本場。
番人……皇帝陛下をも動かせる力を持つ存在で、人間時代に自ら命を捨てた人しかなれない。また、番人を呼び出せるのは2番目の番人か、呼び出しカードを持つ人のみ。
村……(その前もまだまだある)ーユーダ村ーモーゼ村(かなり長い)ー地獄村(3年)ー天使村(かなり長い)ー妖精村(21世紀)
ユーダ村
ナミネとの結婚後、ヨルクらナミネの不治の病を治すために、神様になり女神の湖を収めていた。しかし、ある日、女神がいつかの皇帝陛下率いる宗教団体に酷い仕打ちを受ける。それをナミネのせいにされ、ヨルクは神様退職届けを出し、女神を転生させ、ナミネと共に人間界で貧しい暮らしをした。
モーゼ村
貴族であるロメルカーター伯爵家に生まれたナミネとカンザシが兄妹だった時代。ナミネとカンザシの父親はナノハナ家の主で、母親は貴族。ナミネとカンザシが好き合ってたこともある。ナミネとカンザシにはナミザという姉がいて、現在は女神で現在も女神の湖にいる間はナミネとカンザシとは血が繋がっている。
地獄村
2番目の番人はカンザシだったが、半年後ラハルに変わる。珍しくも女番人。カンザシとヨルクが双子だった時代、カンザシはヨルクと、ある感情を交換するよう番人にお願いをしていた。現世にて契約解除する。
天使村
初代からナミネとヨルクが愛し合っていた時代。けれど、初代でヨルクとナミネの結婚後、3年でヨルクが何者かに暗殺され3ヶ月後にナミネは後追いする。後に、カンザシとセレナールだということが分かる。それ以降の天使村ではナミネはヨルクとの結婚後、ヨルクへの想いに耐えきれず入退院を繰り返し、若くして衰弱死する。最後の天使村の番人に、二度とヨルクを好きにならないようお願いをする。セルファとエルナと時代が重なっていたことが多かった。しかし、天使村でのことを知り、ナミネは現在にて再びヨルクを好きになる。
妖精村
ナノハナ家の4女に生まれたナミネはクレナイ家3男のラルクに片想いをするが、ラルクはセレナールのことが好きで、ナミネはラルクをサポートする。けれど、五つ星レストランにてヨルクに告白され交際する。しかし、遠い過去の記憶がナミネの心の奥で動き出し、ナミネは酷く病む。でも、天使村時代はずっとヨルクを好きだったことを知り、二度とヨルクを好きにならないようお願いしたことを後悔し、再びヨルクに恋愛感情を抱く。
お武家連盟……お武家同士が助け合う連盟。それぞれのお武家の主が1つのお武家連盟グループ社を運営。カラクリ家、キクリ家、コノハ家、クレナイ家、ナノハナ家、テッセン家が加わっている。
時計騎士……時間を管理する仕事。制服は紺色のダブルベストだが、何気にハガレンの錬金術師の制服に似ている。
夢騎士……昔はDWと呼ばれていた。夢を自由自在に操ることが出来る。現実との狭間がほぼない。
武家の作り
第1母屋……第4居間まであり、子供たちが過ごすところ
第2母屋……両親が過ごすところ
第3母屋……祖父母が過ごすところ
第4母屋……曾祖父母たちが過ごすところ
王室の別送は7回建て
1階にリビングなど
2階にセナとアルフォンスの部屋と書斎など
3階は客人用の部屋
4階はパーティー用の部屋
その他未定
貴族の別送は5~7階建て
1階 リビング、お風呂など
2階 ユメの部屋や書斎など
3階 客人用の部屋
4階 パーティー用などの部屋
5階 展望台
ナノハナ家の第1母屋
1階 第1居間から第4居間と客間、キッチン
2階 ナミネたちの部屋
3階 カラオケルーム、ピアノの部屋、書斎
4階 未定
5階 未定
婚姻届……10歳から出せる。
車の免許……15歳から取れる。
フェアリールナ・フェアリーフォン……高級姉妹ブランド。月と太陽でつがい。
フェアリーサラブラー……主に王室の親衛隊が使う馬。基本白。時速170キロ出る。
エンジェルブェロッラ……だいたい貴族たちの家にいる。基本黒。時速100キロ出る。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
町
紅葉町……主人公たちの舞台。
桜木町……紅葉町の隣。
虹色街……芸能人の街。
牡丹町……貴族の町。
月見町、向日葵町……ズームやロォラが住んでるとこ。
森の湖(南)町、天使の湖町、女神の湖町、人魚の湖町
氷河期町……年中冬で吹雪が凄く崖の上に宝石の原石がある。
春風町……人魚の湖町とは違ったオシャレな古民家風な町。
氷町……地面は全て氷。スケートの本場。
番人……皇帝陛下をも動かせる力を持つ存在で、人間時代に自ら命を捨てた人しかなれない。また、番人を呼び出せるのは2番目の番人か、呼び出しカードを持つ人のみ。
村……(その前もまだまだある)ーユーダ村ーモーゼ村(かなり長い)ー地獄村(3年)ー天使村(かなり長い)ー妖精村(21世紀)
ユーダ村
ナミネとの結婚後、ヨルクらナミネの不治の病を治すために、神様になり女神の湖を収めていた。しかし、ある日、女神がいつかの皇帝陛下率いる宗教団体に酷い仕打ちを受ける。それをナミネのせいにされ、ヨルクは神様退職届けを出し、女神を転生させ、ナミネと共に人間界で貧しい暮らしをした。
モーゼ村
貴族であるロメルカーター伯爵家に生まれたナミネとカンザシが兄妹だった時代。ナミネとカンザシの父親はナノハナ家の主で、母親は貴族。ナミネとカンザシが好き合ってたこともある。ナミネとカンザシにはナミザという姉がいて、現在は女神で現在も女神の湖にいる間はナミネとカンザシとは血が繋がっている。
地獄村
2番目の番人はカンザシだったが、半年後ラハルに変わる。珍しくも女番人。カンザシとヨルクが双子だった時代、カンザシはヨルクと、ある感情を交換するよう番人にお願いをしていた。現世にて契約解除する。
天使村
初代からナミネとヨルクが愛し合っていた時代。けれど、初代でヨルクとナミネの結婚後、3年でヨルクが何者かに暗殺され3ヶ月後にナミネは後追いする。後に、カンザシとセレナールだということが分かる。それ以降の天使村ではナミネはヨルクとの結婚後、ヨルクへの想いに耐えきれず入退院を繰り返し、若くして衰弱死する。最後の天使村の番人に、二度とヨルクを好きにならないようお願いをする。セルファとエルナと時代が重なっていたことが多かった。しかし、天使村でのことを知り、ナミネは現在にて再びヨルクを好きになる。
妖精村
ナノハナ家の4女に生まれたナミネはクレナイ家3男のラルクに片想いをするが、ラルクはセレナールのことが好きで、ナミネはラルクをサポートする。けれど、五つ星レストランにてヨルクに告白され交際する。しかし、遠い過去の記憶がナミネの心の奥で動き出し、ナミネは酷く病む。でも、天使村時代はずっとヨルクを好きだったことを知り、二度とヨルクを好きにならないようお願いしたことを後悔し、再びヨルクに恋愛感情を抱く。
お武家連盟……お武家同士が助け合う連盟。それぞれのお武家の主が1つのお武家連盟グループ社を運営。カラクリ家、キクリ家、コノハ家、クレナイ家、ナノハナ家、テッセン家が加わっている。
時計騎士……時間を管理する仕事。制服は紺色のダブルベストだが、何気にハガレンの錬金術師の制服に似ている。
夢騎士……昔はDWと呼ばれていた。夢を自由自在に操ることが出来る。現実との狭間がほぼない。
武家の作り
第1母屋……第4居間まであり、子供たちが過ごすところ
第2母屋……両親が過ごすところ
第3母屋……祖父母が過ごすところ
第4母屋……曾祖父母たちが過ごすところ
王室の別送は7回建て
1階にリビングなど
2階にセナとアルフォンスの部屋と書斎など
3階は客人用の部屋
4階はパーティー用の部屋
その他未定
貴族の別送は5~7階建て
1階 リビング、お風呂など
2階 ユメの部屋や書斎など
3階 客人用の部屋
4階 パーティー用などの部屋
5階 展望台
ナノハナ家の第1母屋
1階 第1居間から第4居間と客間、キッチン
2階 ナミネたちの部屋
3階 カラオケルーム、ピアノの部屋、書斎
4階 未定
5階 未定
婚姻届……10歳から出せる。
車の免許……15歳から取れる。
フェアリールナ・フェアリーフォン……高級姉妹ブランド。月と太陽でつがい。
フェアリーサラブラー……主に王室の親衛隊が使う馬。基本白。時速170キロ出る。
エンジェルブェロッラ……だいたい貴族たちの家にいる。基本黒。時速100キロ出る。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。