日常のこととかオリジナル小説のこととか。
カレンダー
プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カテゴリー
アーカイブ
最新記事
ブログ内検索
フリーエリア
〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 58話
《ヨルク》
「ナミネさんに僕の何が分かるんですか!何の苦労もなしに、裕福な家庭でぬくぬくと過ごして。ムカつきます!ヨルクさんと別れて僕に一生償ってください!」
練習生がいなくなったクレナイ家の道場でカンザシさんは泣きながらナミネに訴えた。カンザシさんは預けられた一般家庭で幸せに暮らせていなかったのだろうか。
「カンザシさん、そこまで私を妬み嫌うのなら、会いになんか来ないでください。私はヨルクさんとは別れません!カンザシさんが私から離れてください!」
こんな時でもナミネは強気な姿勢を取った。けれど、私は実の兄に責められてナミネが傷付いていないか心配だった。
「ナミネさんて卑怯ですね!幸せな部分しか経験してなくて……。僕はナミネさんの兄です!実の兄なんです!けれど、あなたのお父さんが僕の母さん騙したために僕は妾の子として他所に預けられ、そこで虐待受けてどれだけ苦しかったか。いいとこ取りの人生したナミネさんが憎いです!そして、そんなナミネさんを女として好きなんです!」
やっぱりカンザシさんはナミネに恋愛感情抱いていたのか。血が繋がっているのに。例え両想いでも一緒にはなれない関係なのに。
「リーダー、また嘘ですか!いい加減にしてください」
ミツメさんが疑う中、ラハルさんはとても驚いた表情をしている。
「ズーム、本当なの?カンザシは実家の家族が本当の家族じゃなかったの?」
「本当です。カンザシの実の母親は芸者でナミネさんのお父さんと交際していたんです。けれど、カンザシは生まれてすぐ虐待を受け、ナノハナ家の母親が一般家庭に預けて、戸籍はそこに入っているんです」
「そんな!はじめて聞いたわ!じゃあ、あのカンザシに似た人は誰なの?双子なの?」
何故そうなる。私はそこまでカンザシさんに似ているのだろうか。自分ではやっぱり分からない。カンザシさんが黒髪だったら間違われたりするのだろうか。
「他人の空似ですよ。ヨルクさんは列記としたクレナイ家の跡取りです」
「ナミネさんのお父さんって不倫なんかして情けないですね。僕の母さん弄んで捨てて。他にも隠し子いるんじゃないですか?」
親が不倫していると、その子供もまた成長した時に似たようなことをする傾向にある。人は、そうならないようにと足掻くほど、気が付けばそうなってしまっているものだ。
「情けないのはカンザシ、お前だ。ナミネのもう1人のお兄さんは家庭どころか孤児院に入れられてゼロから今の地位を築き上げた。将来的には月城総合病院の医師として働くことも決まってる。カンザシと違って自力で乗り越えたんだよ!」
経験していなければ、その人の気持ちなど分からないものだ。私とてカンザシさんと同じ立場ならどうなっていたか分からないし。ナミネとだって一緒になれず苦しんだかもしれない。けれど、ラハルさんは厳しい。
「カンザシさん、私カンザシさんのこと兄だとは思えません!私の兄はナルホお兄様とナヤセス殿だけです!ここまで嫌われて気分も害しました。カンザシさんは虹色街にお戻りください。もうカンザシさんとお話することはありません。今後はナノハナ家にもクレナイ家にも来ないでください。カンザシさんは今戸籍に入っているところが本当のご実家でそこのご両親が実の親です!」
ナミネもミドリさんのことでは随分と苦労してきたのに、カンザシさんはそれを知らない。だから、カンザシさんに責められて怒っているんだ。
「ナミネさん、待ってください!僕はナミネさんのことが好きなんです!一緒にはなれませんが、せめてナミネさんの傍にいたいんです!」
カンザシさんは何度もナミネの傍にいたいと言ったが、ナミネは私の部屋に戻って行った。
ナルホさんはカンザシさんに話をするとニンジャ妖精さんごとカンザシさんをアパートに連れて行った。
部屋に行くとナミネはテレビを見ていた。
「ナミネ、そろそろ寝よっか」
「はい」
振り向くと布団に落ち武者さんがいた。
「ねえ、落ち武者さん、どうしてここで寝るの?別の部屋で寝て!」
「あんたさ、傷付いた強気なナミネと2人きりで何すんのさ」
「落ち武者さんに関係ないでしょ!出てってよ!」
「やだね!」
落ち武者さんは一向に、私の部屋から出ていこうとせず、私もそのうちに諦めた。私はナミネと同じ布団に入った。
ナミネとカンザシさんのことも心配だが、やはり、エミリさんと皇太子様が記憶を思い出した時のことが心配だ。
その後、ナミネとカンザシさんは仲直りし、ニンジャ妖精さんは相変わらずよくクレナイ家に来るようになった。
ミツメさんは裁判に勝ち、当時高校生だったミツメさんをハメた3人は懲役2年、ミツメさんと当時のミツメさんの試合相手の両方に300万円を慰謝料として払うことになり、信用を失っていたミツメさんの実家の道場は再び信用を取り戻した。ミツメさんはナミネに感謝し、ナミネとミツメさんは突然仲が良くなった。
ナヤセスさんはナミネを案じ、カンザシさんにナミネと関わらないよう手切れ金を渡したがカンザシさんは受け取らなかった。
ある日の、お昼休み。
私はナミネのお弁当を持って広場に行った。
すると、知らない女子高生が1人、男子高生が1人、エミリさんとアランさんもいた。
ナミネは知らない男子高生に話しかけている。知り合いだろうか?
「タルリヤさん、星空レストランの絵の件ありがとうございました!」
「会うのははじめてだよね、ナミネさん。不思議な巡り合わせだよね。遠い昔にあの絵画展の廃墟を見つけて、現代で復元してたら、本当の画家に会えるなんて」
この人がナミネの言っていたタルリヤさんか。
「本当ですね。私も自分の過去の作品が復元されているとは思っていなくてビックリしました!これからは、星空レストランで、私の作品も置いてもらえるかと思うと、とても嬉しいです」
後から聞くところによると、もう既に数個、置いてもらっているらしい。
それにしても、タルリヤさんはともかくとして、やっぱりアランさんとエミリさんは不釣り合いだ。この偽物の交際、いつまで続くのだろう。
「良かったね、ナミネ。今日のお弁当だよ」
私はナミネの隣に座った。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
髪をセミロングにしてからのナミネは、学校ではポニーテールにしている。可愛すぎる。
「あ、黄色い髪の人もはじめましてですよね?私はナノハナ家の4女 ナミネです!」
「えっと、ロリハー家のアヤネと申します」
アヤネさんか。貴族なのだろうか。
「アヤネはカナエと同じクラスに転校して来ました」
そうだったのか。カナエさんと仲良くなったのかな。
ナミネは私のお弁当を開け写真を撮った。あの後もカップル日記を時間のある時に私たちは書いている。
「あの、私も今日、ナノハナ家に泊まってもいいでしょうか?」
「はい、構いません」
あの後、ナルホさんが庭園のお世話をするため、ミナクお兄様とセナ王女以外はナノハナ家に移動となった。
気が付けばすっかり12月も中旬に差し掛かっている。もうすぐ、セナ王女とアルフォンス王子、カラン王子の誕生日会が王室の別荘で行われる。ここのところ色々ありすぎて、予定が凄く目まぐるしい。セナ王女、アルフォンス王子とカラン王子の誕生日は一日違いだから、セナ王女、アルフォンス王子の誕生日にまとめてカラン王子の誕生日会もすることになったらしい。
ラルクは相変わらず伝説武官にはまだ到達していないらしい。
「じゃ、今度みんなで星空レストラン行く」
こんなに忙しい毎日なのに、まだ予定詰め込むの?でも、私もナミネの作品見たいしな。
「ねえ、エミリ、今幸せ?」
何だろう、この先が分かったような質問は。
「ええ、とっても幸せよ。アランとは遠い昔も交際していたし、今でもこうやって巡り会えて嬉しいわ」
「だったら、後悔のしない恋愛をしてちょうだい」
何だか嫌味に聞こえてくる。後で知ったら絶対タダでは済まないことなのに。
「後悔なんてしないわ!アランのこと愛しているもの」
この時の私はナミネ同様、エミリさんが既にタルリヤさんと浮気をしていて、エミリさんはアランさんとタルリヤさんの子を異父過妊娠していることに全く気付いていなかったのである。
「本当、エミリとアランてお似合い。カナエとセイが交際していた時もお似合いだったわね」
セレナールさんは危機感というものを知らないのだろうか。
「カナエはセイと交際なんかしていません!セレナールこそ、後で痛い目見ても知らないのです!」
「でも、エミリさんってアランさんとは純粋な関係貫いていたんじゃないんですか?」
ナミネは記憶を思い出させようとしているのだろうか。
「そうだったんだけど、アランが求めて来ちゃって……」
「ねえ、エミリ、もし妊娠したら後悔しないの?」
ユメさんまで気にしている。
「うーん、その時はアランと話し合うわ」
話し合うって、もう既に遅いんじゃないのか?もし、ナミネがラルク、或いはカンザシさんの子供を妊娠していたりしたら絶対に耐えられない。
その時、キクスケさんからメールが来た。
『エミリさんは妊娠に気付いた時点で、失った記憶を全て思い出します』
え、妊娠に気付いたらって?まさか、アランさんの子供を既に妊娠しているのか?
『あの、どういうことでしょうか?』
『これ以上はお答え出来ません』
気になる。万が一アランさんの子供を妊娠していたら大問題だ。私は悩んだ挙句、落ち武者さんとナルホさんに転送をした。
『顔だけヨルク、今は何もするな』
『今の段階で動くのは早すぎると思うんだよね』
うーん、でも、せめて妊娠検査薬とかで確認させたほうがいいと思うのだけど。
「あのね、ラルク。ヨルクさんね、ミネルナさんの下着干す時、すっごくいやらしい目で見てるんだよ」
「もう変質者だな」
「ねえ、どうしてそういうこと言うの?私、買い出しにも行ってるし、家事忙しいんだけど。落ち武者さんとエルナの選択物も干しているし、いちいち誰の下着とか確認してないんだけど。何故私のみを攻撃し傷付け貶める」
「付きまとう罪は奈落の底」
「煉獄女官見習いは見てないって言ってるでしょ!」
本当何なの。自分らは家事ひとつしないくせに。何故私を悪者にする。
「煉獄女官見習い、ずっと見てると面白いですよ。続編も出ましたし」
「あ、そうなんですか?」
「ええ、私、アニメ大好きで色んなアニメ見てるんですけど、煉獄女官見習いの続編は絶対見た方がいいと思います!」
アヤネさんてアニメ好きなのか。何だか意外。
「では、また見てみます。アヤネさんも深夜アニメ見たりするんですか?」
「はい、今期のは殆ど見ています。薬草摘みの休日、転生医師、エリートを目指す教室とか面白いです」
「私も見てます!最初は電子漫画で見てたんですけど、アニメ化された時はビックリしました!」
何だかアヤネさんとは話が合う。なかなかアニメ見てる人周りにいないから余計に話も弾む。それにしても貴族もアニメとか見るんだなあ。
「本当ですね。これも時代でしょうか。一昔前の、人生をかけた少女やアンルェカケルンラーク、信じゆく永遠とかも好きです」
「私も見てます!人生をかけた少女とか人生ですよね。アンルェカケルンラークとか推しキャラいます?」
「リミットルさんですかね」
アンルェカケルンラークと言えば、やっぱりリミットルさんだよね。
「私もです!楽器全般弾けて大人しそうでしっかり発言するところとか好きです。主題歌も気に入っていて、クリコさんとグラフィットさんのアルバムも全て持ってるんですよね」
「同じです!私のその2組のアニソン歌手の大ファンでコンサートも行ってます!」
コンサートかあ。やっぱり貴族は規模が違うなあ。
このグループでは色々あったけれど、話が合う人がいると何だか楽しい。
「ねえ、ラルク。リミットルさんて、オスリューさんに喧嘩ばっか売って子供っぽいよね」
「そうだな。20代前半ってまだ社会を知るには幼いからな。僕はジュアムリスさんかなあ」
「みんなをまとめてるもんね!私はルイティさん!リミットルさんのように、すぐ感情で動かず冷静派だし」
ナミネって、古い漫画しか見てなかったんじゃないのか?どうして知っているのだろう。それにしても、私とアヤネさんの推しキャラを悪く言うなんて、憎たらしい。
「ねえ、ナミネって、どうしていつもそうやって色んなこと悪くいうの?ナミネって性格悪いよね」
「あんたさ、気付かないのかよ。強気なナミネは妬いてんだよ。特にミネルナにな!」
ミネルナさんに?どうしてそう思うのだろう。金髪の女性って、あまりタイプじゃないんだけどな。
「ナミネ、私ミネルナさんのことズームさんのお姉様としか見てないよ。ナミネのほうがずっと可愛いし」
「なるほど。顔より身体を見ているわけですな。ところで悪徳商法のパンのシールは集まりましたかな?」
「ねえ、そういう言い方良くないって言ったよね?1つのビジネスだって分からないの?みんな可愛いグッズ欲しくてシール集めてるんだよ」
もう、どうしてこんな子になったの!ナミネの分も交換したけど、この感じだと使わなそうだ。
「私も同意見ね。ああいった子会社はグッズを表に出して、同じ商品ばかり買わせるコンセプトで、貧乏くさいし、まるで宗教団体だわ」
セナ王女……何故煽る。王女からしてみれば、庶民の暮らしなど分からないのだろうか。
「セナ、それを言ったらシール集める人の楽しみなくなるわよ」
「でも、私も気に入ったのがあったらまとめ買いして、交換してます」
やっぱりアヤネさんとは気が合いそうだ。
「ですよね!やっぱり、交換の瞬間とかワクワクしますよね」
その時、落ち武者さんからメールが来た。
『強気なナミネが髪伸ばしてたのは姉さんの真似してたんだよ!あんた、そんなことも知らなかったのかよ!メギツネのこともあるし、ミネルナのことで拗れるなよ!』
ナミネはセレナールさんを意識して髪を伸ばしていたのか。でも、バッサリ切ったということは今はセレナールさんのことは吹っ切れているのかな。
ナミネは綺麗系の人がいやなのだろうか。可愛い系のカナエさんのことは何も言わないし。けれど、私に見向きもしなかったナミネがヤキモチ妬くほど私のことを好きになってくれるほど時が満ちてきたのはとても嬉しい。
私はカップル日記を開いた。
『ミナクの愛情こもった手作り弁当♡』
これ殆ど冷凍食品じゃないか。よく誤魔化せたな。
『ヨルクさんの手編みのマフラー』
ナミネ……ついに私のマフラーを使ってくれる時が来るなんて……。
『カナエが手編みのマフラーをくれた。
カナエはこういったのが得意だ。
永遠の愛をここに刻む』
カナエさんって、料理だけでなくて裁縫も出来て、本当完璧だよなあ。正直アルフォンス王子には勿体ない気がする。
『エミリと1日Fメモリイᥫᩣ』
何かもう言葉に出来ない。
『皇太子様に手料理ꯁꯧ』
これ食べられるのだろうか?
「あの、皆さんは彼氏がグラドル雑誌、或いはキュート雑誌見てたらどうします?」
何故いきなりこういう質問をする。
「高校生のクラフは部屋のクローゼットに山積みだったわよ」
「ユメ!」
何か意外だな。でも、ユメさんて寛大なんだ。
「私はグラドルまでなら……」
やっぱりキュート雑誌は女の子からしたらあれだろうか。
「カナエは雑誌程度は気にしません!」
カナエさんて、いつもどっしり構えてるなあ。
「私は両方いやだわ」
セレナールさんて束縛型だっけ?
「私は気にしないかしら」
何となく、遠い昔、セレナールさんが皇太子様から捨てられ、エミリさんを選んだ気持ちが分かる気がする。
「ハッキリ言うわ!グラドルもキュートも、こんなの浮気じゃない!彼女がいれば必要ないわ!」
セナ王女って束縛強すぎる。ミナクお兄様どうやって隠しているのだろう。カラルリさんの時みたいに携帯割られないかな。
「では、キュートチャット、或いは身近な人のキュート画像を保存していたらどうしますか?」
何故この質問を続ける。何のメリットがあるというのだ。
「カナエは特に気にしません」
「私も気にしないかも」
カナエさんとユメさんて案外理解あるほうなんだ。
「今の時代なんだから仕方ないんじゃないかしら。そんなものにいちいち目くじら立ててたら交際なんて長続きしないわ」
やっぱり落ち武者さんにはエルナしかいない気がする。
「キュートチャットなんて完全な浮気じゃない!身近な人のそういう保存なんて裏切りだわ!そんなことする男なんて宦官にしてやるわ!」
もう処刑だな。セナ王女とは絶対に交際したくない。ナミネでさえ、ネットまでは許してくれてるのに。
「では、今から男性陣の携帯をチェックします!」
え、なんでいきなり?ナミネは、扇子を動かし、男性陣の携帯を没収した。
「まずはミナクさんの携帯をチェック!ふむふむ、いかがわしいものは何も入っていませんな」
って、どうやって隠してるの?ずっとセナ王女といるのに、ここまでバレてないなんて、いったいどんな策を使っているのだろう。
「次はアランさんの携帯をチェック!ふむふむ、いかがわしい動画閲覧履歴がたくさんありますな」
「か、返してくれっ!」
「はい、ストップ!」
落ち武者さんは、扇子でみんなの携帯を戻した。
「まだ2人しか見てませんぞ」
「あんたさ、キリないだろうがよ!もし、顔だけヨルクがミネルナのそういうの保存してたらどうすんのさ」
「破談にします」
「ナミネ、私はそんなことしないから!破談だけは絶対やめて!ちゃんと話し合って!」
ナミネは私を見つめた。そして、袖で私の涙を拭いた。私涙出ていたのか。
「ヨルクさんは泣き虫ですな。もう交際してまもなく5ヶ月ですぞ。そろそろ気付いてください」
5ヶ月……。そんなに経つのか。交際当初の片想いに比べたら、ナミネとは随分恋人らしくなれた気がする。
「気付くって何を?」
「ねえ、ラルク。どう思う?」
何故ラルクに聞く。
「まあ、鈍いわな」
ナミネとの交際が5ヶ月も続くだなんてまるで夢のようだ。大学を卒業して必ずナミネを幸せにする!
夕方のナノハナ家。
ズームさんとミネルナさんも帰っていた。
「あ、あの、ズームさん!ピアノを教えていただけないでしょうか?」
「構いませんよ」
2人は知り合いなのだろうか?
「あの、セナ王女の誕生日会に着ていくドレス選んでもらえないでしょうか?」
ん?そこまで親しい間柄なのか?
「僕は女の子に服を選んだことがないので、ファッションセンスのある人に選んでもらってください」
「ズームさん、私にもピアノ教えて教えて〜!」
「いやです」
何故断る。ズームさんはナミネのことが苦手なのだろうか。それとも、遠い昔のことを気にして億劫になっているのだろうか。
「ナノハナ家は共働きですが、ズームさんのお母様は専業主婦ですか?」
「知りません」
ワケありなのだろうか。それにしてもアヤネさんの時と態度が違う気がするのは気のせいだろうか。
「あ、カナエさん、アルフォンス王子は……」
「アルフォンス王子様は誕生日会の打ち合わせで忙しいのでカナエは邪魔にならないようにここに来ました。今から夕ご飯の準備をします」
そっか。やっぱり、王女、王子なだけに、盛大なパーティーになるのだろうか。
「そうなんですね。私も手伝います」
その時、玄関のチャイムが鳴った。何故か落ち武者さんが玄関に向かった。私も慌てて玄関に向かった。
「あんた誰?何の用?」
あー、また失礼な態度取ってる。随分と綺麗な人だな。いったい誰だろう。
「ブランケット家のミミリと申します。息子と娘がこちらでお世話になっていると聞いて、差し入れを持ってきました」
え、ズームさんとミネルナさんのお母様?
「じゃ、上がれ」
もうっ、どうして落ち武者さんは見知らぬ人に失礼な態度しか取れないの。
「いえ、娘が嫌がりますので、2人には会わずに帰ります。これだけ渡してください」
親子仲良くないのだろうか。
「えっ、でも、せっかく来られたのに……。少しでも上がっていきませんか?」
「あなたもここの方ですの?」
「あ、いえ、私はクレナイ家 次男 ヨルクと申します。ナノハナ家とは家族ぐるみの付き合いなんです」
「そうですか。では、これ皆さんで召し上がってください」
せっかくここまで来たのに会わないでこのまま帰るなんて少し寂しく感じるけど、他所の家のことに口を挟むのも良くないし、ここは何も言わないで受け取っておこう。
「分かりました。では、確かにお受け取りします」
「では、これで失礼します」
「お気を付けて」
私と落ち武者さんはズームさんのお母様が帰って行くのを見届けると、再び第4居間に戻って行った。
……
あとがき。
起きたら物凄く頭痛くて、その状態で書いてたらよく分からない回になってしまった。
ついこないだ書き始めたばかりなのに、気が付けば、ナミネとヨルクが交際5ヶ月間近か。
小説軸の時間の流れが早く感じる。
走り書きではかなり遅かったのに。
エミリの記憶について書くの、もう少し遅らせなきゃいけないからモヤモヤしてます。
《ヨルク》
「ナミネさんに僕の何が分かるんですか!何の苦労もなしに、裕福な家庭でぬくぬくと過ごして。ムカつきます!ヨルクさんと別れて僕に一生償ってください!」
練習生がいなくなったクレナイ家の道場でカンザシさんは泣きながらナミネに訴えた。カンザシさんは預けられた一般家庭で幸せに暮らせていなかったのだろうか。
「カンザシさん、そこまで私を妬み嫌うのなら、会いになんか来ないでください。私はヨルクさんとは別れません!カンザシさんが私から離れてください!」
こんな時でもナミネは強気な姿勢を取った。けれど、私は実の兄に責められてナミネが傷付いていないか心配だった。
「ナミネさんて卑怯ですね!幸せな部分しか経験してなくて……。僕はナミネさんの兄です!実の兄なんです!けれど、あなたのお父さんが僕の母さん騙したために僕は妾の子として他所に預けられ、そこで虐待受けてどれだけ苦しかったか。いいとこ取りの人生したナミネさんが憎いです!そして、そんなナミネさんを女として好きなんです!」
やっぱりカンザシさんはナミネに恋愛感情抱いていたのか。血が繋がっているのに。例え両想いでも一緒にはなれない関係なのに。
「リーダー、また嘘ですか!いい加減にしてください」
ミツメさんが疑う中、ラハルさんはとても驚いた表情をしている。
「ズーム、本当なの?カンザシは実家の家族が本当の家族じゃなかったの?」
「本当です。カンザシの実の母親は芸者でナミネさんのお父さんと交際していたんです。けれど、カンザシは生まれてすぐ虐待を受け、ナノハナ家の母親が一般家庭に預けて、戸籍はそこに入っているんです」
「そんな!はじめて聞いたわ!じゃあ、あのカンザシに似た人は誰なの?双子なの?」
何故そうなる。私はそこまでカンザシさんに似ているのだろうか。自分ではやっぱり分からない。カンザシさんが黒髪だったら間違われたりするのだろうか。
「他人の空似ですよ。ヨルクさんは列記としたクレナイ家の跡取りです」
「ナミネさんのお父さんって不倫なんかして情けないですね。僕の母さん弄んで捨てて。他にも隠し子いるんじゃないですか?」
親が不倫していると、その子供もまた成長した時に似たようなことをする傾向にある。人は、そうならないようにと足掻くほど、気が付けばそうなってしまっているものだ。
「情けないのはカンザシ、お前だ。ナミネのもう1人のお兄さんは家庭どころか孤児院に入れられてゼロから今の地位を築き上げた。将来的には月城総合病院の医師として働くことも決まってる。カンザシと違って自力で乗り越えたんだよ!」
経験していなければ、その人の気持ちなど分からないものだ。私とてカンザシさんと同じ立場ならどうなっていたか分からないし。ナミネとだって一緒になれず苦しんだかもしれない。けれど、ラハルさんは厳しい。
「カンザシさん、私カンザシさんのこと兄だとは思えません!私の兄はナルホお兄様とナヤセス殿だけです!ここまで嫌われて気分も害しました。カンザシさんは虹色街にお戻りください。もうカンザシさんとお話することはありません。今後はナノハナ家にもクレナイ家にも来ないでください。カンザシさんは今戸籍に入っているところが本当のご実家でそこのご両親が実の親です!」
ナミネもミドリさんのことでは随分と苦労してきたのに、カンザシさんはそれを知らない。だから、カンザシさんに責められて怒っているんだ。
「ナミネさん、待ってください!僕はナミネさんのことが好きなんです!一緒にはなれませんが、せめてナミネさんの傍にいたいんです!」
カンザシさんは何度もナミネの傍にいたいと言ったが、ナミネは私の部屋に戻って行った。
ナルホさんはカンザシさんに話をするとニンジャ妖精さんごとカンザシさんをアパートに連れて行った。
部屋に行くとナミネはテレビを見ていた。
「ナミネ、そろそろ寝よっか」
「はい」
振り向くと布団に落ち武者さんがいた。
「ねえ、落ち武者さん、どうしてここで寝るの?別の部屋で寝て!」
「あんたさ、傷付いた強気なナミネと2人きりで何すんのさ」
「落ち武者さんに関係ないでしょ!出てってよ!」
「やだね!」
落ち武者さんは一向に、私の部屋から出ていこうとせず、私もそのうちに諦めた。私はナミネと同じ布団に入った。
ナミネとカンザシさんのことも心配だが、やはり、エミリさんと皇太子様が記憶を思い出した時のことが心配だ。
その後、ナミネとカンザシさんは仲直りし、ニンジャ妖精さんは相変わらずよくクレナイ家に来るようになった。
ミツメさんは裁判に勝ち、当時高校生だったミツメさんをハメた3人は懲役2年、ミツメさんと当時のミツメさんの試合相手の両方に300万円を慰謝料として払うことになり、信用を失っていたミツメさんの実家の道場は再び信用を取り戻した。ミツメさんはナミネに感謝し、ナミネとミツメさんは突然仲が良くなった。
ナヤセスさんはナミネを案じ、カンザシさんにナミネと関わらないよう手切れ金を渡したがカンザシさんは受け取らなかった。
ある日の、お昼休み。
私はナミネのお弁当を持って広場に行った。
すると、知らない女子高生が1人、男子高生が1人、エミリさんとアランさんもいた。
ナミネは知らない男子高生に話しかけている。知り合いだろうか?
「タルリヤさん、星空レストランの絵の件ありがとうございました!」
「会うのははじめてだよね、ナミネさん。不思議な巡り合わせだよね。遠い昔にあの絵画展の廃墟を見つけて、現代で復元してたら、本当の画家に会えるなんて」
この人がナミネの言っていたタルリヤさんか。
「本当ですね。私も自分の過去の作品が復元されているとは思っていなくてビックリしました!これからは、星空レストランで、私の作品も置いてもらえるかと思うと、とても嬉しいです」
後から聞くところによると、もう既に数個、置いてもらっているらしい。
それにしても、タルリヤさんはともかくとして、やっぱりアランさんとエミリさんは不釣り合いだ。この偽物の交際、いつまで続くのだろう。
「良かったね、ナミネ。今日のお弁当だよ」
私はナミネの隣に座った。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
髪をセミロングにしてからのナミネは、学校ではポニーテールにしている。可愛すぎる。
「あ、黄色い髪の人もはじめましてですよね?私はナノハナ家の4女 ナミネです!」
「えっと、ロリハー家のアヤネと申します」
アヤネさんか。貴族なのだろうか。
「アヤネはカナエと同じクラスに転校して来ました」
そうだったのか。カナエさんと仲良くなったのかな。
ナミネは私のお弁当を開け写真を撮った。あの後もカップル日記を時間のある時に私たちは書いている。
「あの、私も今日、ナノハナ家に泊まってもいいでしょうか?」
「はい、構いません」
あの後、ナルホさんが庭園のお世話をするため、ミナクお兄様とセナ王女以外はナノハナ家に移動となった。
気が付けばすっかり12月も中旬に差し掛かっている。もうすぐ、セナ王女とアルフォンス王子、カラン王子の誕生日会が王室の別荘で行われる。ここのところ色々ありすぎて、予定が凄く目まぐるしい。セナ王女、アルフォンス王子とカラン王子の誕生日は一日違いだから、セナ王女、アルフォンス王子の誕生日にまとめてカラン王子の誕生日会もすることになったらしい。
ラルクは相変わらず伝説武官にはまだ到達していないらしい。
「じゃ、今度みんなで星空レストラン行く」
こんなに忙しい毎日なのに、まだ予定詰め込むの?でも、私もナミネの作品見たいしな。
「ねえ、エミリ、今幸せ?」
何だろう、この先が分かったような質問は。
「ええ、とっても幸せよ。アランとは遠い昔も交際していたし、今でもこうやって巡り会えて嬉しいわ」
「だったら、後悔のしない恋愛をしてちょうだい」
何だか嫌味に聞こえてくる。後で知ったら絶対タダでは済まないことなのに。
「後悔なんてしないわ!アランのこと愛しているもの」
この時の私はナミネ同様、エミリさんが既にタルリヤさんと浮気をしていて、エミリさんはアランさんとタルリヤさんの子を異父過妊娠していることに全く気付いていなかったのである。
「本当、エミリとアランてお似合い。カナエとセイが交際していた時もお似合いだったわね」
セレナールさんは危機感というものを知らないのだろうか。
「カナエはセイと交際なんかしていません!セレナールこそ、後で痛い目見ても知らないのです!」
「でも、エミリさんってアランさんとは純粋な関係貫いていたんじゃないんですか?」
ナミネは記憶を思い出させようとしているのだろうか。
「そうだったんだけど、アランが求めて来ちゃって……」
「ねえ、エミリ、もし妊娠したら後悔しないの?」
ユメさんまで気にしている。
「うーん、その時はアランと話し合うわ」
話し合うって、もう既に遅いんじゃないのか?もし、ナミネがラルク、或いはカンザシさんの子供を妊娠していたりしたら絶対に耐えられない。
その時、キクスケさんからメールが来た。
『エミリさんは妊娠に気付いた時点で、失った記憶を全て思い出します』
え、妊娠に気付いたらって?まさか、アランさんの子供を既に妊娠しているのか?
『あの、どういうことでしょうか?』
『これ以上はお答え出来ません』
気になる。万が一アランさんの子供を妊娠していたら大問題だ。私は悩んだ挙句、落ち武者さんとナルホさんに転送をした。
『顔だけヨルク、今は何もするな』
『今の段階で動くのは早すぎると思うんだよね』
うーん、でも、せめて妊娠検査薬とかで確認させたほうがいいと思うのだけど。
「あのね、ラルク。ヨルクさんね、ミネルナさんの下着干す時、すっごくいやらしい目で見てるんだよ」
「もう変質者だな」
「ねえ、どうしてそういうこと言うの?私、買い出しにも行ってるし、家事忙しいんだけど。落ち武者さんとエルナの選択物も干しているし、いちいち誰の下着とか確認してないんだけど。何故私のみを攻撃し傷付け貶める」
「付きまとう罪は奈落の底」
「煉獄女官見習いは見てないって言ってるでしょ!」
本当何なの。自分らは家事ひとつしないくせに。何故私を悪者にする。
「煉獄女官見習い、ずっと見てると面白いですよ。続編も出ましたし」
「あ、そうなんですか?」
「ええ、私、アニメ大好きで色んなアニメ見てるんですけど、煉獄女官見習いの続編は絶対見た方がいいと思います!」
アヤネさんてアニメ好きなのか。何だか意外。
「では、また見てみます。アヤネさんも深夜アニメ見たりするんですか?」
「はい、今期のは殆ど見ています。薬草摘みの休日、転生医師、エリートを目指す教室とか面白いです」
「私も見てます!最初は電子漫画で見てたんですけど、アニメ化された時はビックリしました!」
何だかアヤネさんとは話が合う。なかなかアニメ見てる人周りにいないから余計に話も弾む。それにしても貴族もアニメとか見るんだなあ。
「本当ですね。これも時代でしょうか。一昔前の、人生をかけた少女やアンルェカケルンラーク、信じゆく永遠とかも好きです」
「私も見てます!人生をかけた少女とか人生ですよね。アンルェカケルンラークとか推しキャラいます?」
「リミットルさんですかね」
アンルェカケルンラークと言えば、やっぱりリミットルさんだよね。
「私もです!楽器全般弾けて大人しそうでしっかり発言するところとか好きです。主題歌も気に入っていて、クリコさんとグラフィットさんのアルバムも全て持ってるんですよね」
「同じです!私のその2組のアニソン歌手の大ファンでコンサートも行ってます!」
コンサートかあ。やっぱり貴族は規模が違うなあ。
このグループでは色々あったけれど、話が合う人がいると何だか楽しい。
「ねえ、ラルク。リミットルさんて、オスリューさんに喧嘩ばっか売って子供っぽいよね」
「そうだな。20代前半ってまだ社会を知るには幼いからな。僕はジュアムリスさんかなあ」
「みんなをまとめてるもんね!私はルイティさん!リミットルさんのように、すぐ感情で動かず冷静派だし」
ナミネって、古い漫画しか見てなかったんじゃないのか?どうして知っているのだろう。それにしても、私とアヤネさんの推しキャラを悪く言うなんて、憎たらしい。
「ねえ、ナミネって、どうしていつもそうやって色んなこと悪くいうの?ナミネって性格悪いよね」
「あんたさ、気付かないのかよ。強気なナミネは妬いてんだよ。特にミネルナにな!」
ミネルナさんに?どうしてそう思うのだろう。金髪の女性って、あまりタイプじゃないんだけどな。
「ナミネ、私ミネルナさんのことズームさんのお姉様としか見てないよ。ナミネのほうがずっと可愛いし」
「なるほど。顔より身体を見ているわけですな。ところで悪徳商法のパンのシールは集まりましたかな?」
「ねえ、そういう言い方良くないって言ったよね?1つのビジネスだって分からないの?みんな可愛いグッズ欲しくてシール集めてるんだよ」
もう、どうしてこんな子になったの!ナミネの分も交換したけど、この感じだと使わなそうだ。
「私も同意見ね。ああいった子会社はグッズを表に出して、同じ商品ばかり買わせるコンセプトで、貧乏くさいし、まるで宗教団体だわ」
セナ王女……何故煽る。王女からしてみれば、庶民の暮らしなど分からないのだろうか。
「セナ、それを言ったらシール集める人の楽しみなくなるわよ」
「でも、私も気に入ったのがあったらまとめ買いして、交換してます」
やっぱりアヤネさんとは気が合いそうだ。
「ですよね!やっぱり、交換の瞬間とかワクワクしますよね」
その時、落ち武者さんからメールが来た。
『強気なナミネが髪伸ばしてたのは姉さんの真似してたんだよ!あんた、そんなことも知らなかったのかよ!メギツネのこともあるし、ミネルナのことで拗れるなよ!』
ナミネはセレナールさんを意識して髪を伸ばしていたのか。でも、バッサリ切ったということは今はセレナールさんのことは吹っ切れているのかな。
ナミネは綺麗系の人がいやなのだろうか。可愛い系のカナエさんのことは何も言わないし。けれど、私に見向きもしなかったナミネがヤキモチ妬くほど私のことを好きになってくれるほど時が満ちてきたのはとても嬉しい。
私はカップル日記を開いた。
『ミナクの愛情こもった手作り弁当♡』
これ殆ど冷凍食品じゃないか。よく誤魔化せたな。
『ヨルクさんの手編みのマフラー』
ナミネ……ついに私のマフラーを使ってくれる時が来るなんて……。
『カナエが手編みのマフラーをくれた。
カナエはこういったのが得意だ。
永遠の愛をここに刻む』
カナエさんって、料理だけでなくて裁縫も出来て、本当完璧だよなあ。正直アルフォンス王子には勿体ない気がする。
『エミリと1日Fメモリイᥫᩣ』
何かもう言葉に出来ない。
『皇太子様に手料理ꯁꯧ』
これ食べられるのだろうか?
「あの、皆さんは彼氏がグラドル雑誌、或いはキュート雑誌見てたらどうします?」
何故いきなりこういう質問をする。
「高校生のクラフは部屋のクローゼットに山積みだったわよ」
「ユメ!」
何か意外だな。でも、ユメさんて寛大なんだ。
「私はグラドルまでなら……」
やっぱりキュート雑誌は女の子からしたらあれだろうか。
「カナエは雑誌程度は気にしません!」
カナエさんて、いつもどっしり構えてるなあ。
「私は両方いやだわ」
セレナールさんて束縛型だっけ?
「私は気にしないかしら」
何となく、遠い昔、セレナールさんが皇太子様から捨てられ、エミリさんを選んだ気持ちが分かる気がする。
「ハッキリ言うわ!グラドルもキュートも、こんなの浮気じゃない!彼女がいれば必要ないわ!」
セナ王女って束縛強すぎる。ミナクお兄様どうやって隠しているのだろう。カラルリさんの時みたいに携帯割られないかな。
「では、キュートチャット、或いは身近な人のキュート画像を保存していたらどうしますか?」
何故この質問を続ける。何のメリットがあるというのだ。
「カナエは特に気にしません」
「私も気にしないかも」
カナエさんとユメさんて案外理解あるほうなんだ。
「今の時代なんだから仕方ないんじゃないかしら。そんなものにいちいち目くじら立ててたら交際なんて長続きしないわ」
やっぱり落ち武者さんにはエルナしかいない気がする。
「キュートチャットなんて完全な浮気じゃない!身近な人のそういう保存なんて裏切りだわ!そんなことする男なんて宦官にしてやるわ!」
もう処刑だな。セナ王女とは絶対に交際したくない。ナミネでさえ、ネットまでは許してくれてるのに。
「では、今から男性陣の携帯をチェックします!」
え、なんでいきなり?ナミネは、扇子を動かし、男性陣の携帯を没収した。
「まずはミナクさんの携帯をチェック!ふむふむ、いかがわしいものは何も入っていませんな」
って、どうやって隠してるの?ずっとセナ王女といるのに、ここまでバレてないなんて、いったいどんな策を使っているのだろう。
「次はアランさんの携帯をチェック!ふむふむ、いかがわしい動画閲覧履歴がたくさんありますな」
「か、返してくれっ!」
「はい、ストップ!」
落ち武者さんは、扇子でみんなの携帯を戻した。
「まだ2人しか見てませんぞ」
「あんたさ、キリないだろうがよ!もし、顔だけヨルクがミネルナのそういうの保存してたらどうすんのさ」
「破談にします」
「ナミネ、私はそんなことしないから!破談だけは絶対やめて!ちゃんと話し合って!」
ナミネは私を見つめた。そして、袖で私の涙を拭いた。私涙出ていたのか。
「ヨルクさんは泣き虫ですな。もう交際してまもなく5ヶ月ですぞ。そろそろ気付いてください」
5ヶ月……。そんなに経つのか。交際当初の片想いに比べたら、ナミネとは随分恋人らしくなれた気がする。
「気付くって何を?」
「ねえ、ラルク。どう思う?」
何故ラルクに聞く。
「まあ、鈍いわな」
ナミネとの交際が5ヶ月も続くだなんてまるで夢のようだ。大学を卒業して必ずナミネを幸せにする!
夕方のナノハナ家。
ズームさんとミネルナさんも帰っていた。
「あ、あの、ズームさん!ピアノを教えていただけないでしょうか?」
「構いませんよ」
2人は知り合いなのだろうか?
「あの、セナ王女の誕生日会に着ていくドレス選んでもらえないでしょうか?」
ん?そこまで親しい間柄なのか?
「僕は女の子に服を選んだことがないので、ファッションセンスのある人に選んでもらってください」
「ズームさん、私にもピアノ教えて教えて〜!」
「いやです」
何故断る。ズームさんはナミネのことが苦手なのだろうか。それとも、遠い昔のことを気にして億劫になっているのだろうか。
「ナノハナ家は共働きですが、ズームさんのお母様は専業主婦ですか?」
「知りません」
ワケありなのだろうか。それにしてもアヤネさんの時と態度が違う気がするのは気のせいだろうか。
「あ、カナエさん、アルフォンス王子は……」
「アルフォンス王子様は誕生日会の打ち合わせで忙しいのでカナエは邪魔にならないようにここに来ました。今から夕ご飯の準備をします」
そっか。やっぱり、王女、王子なだけに、盛大なパーティーになるのだろうか。
「そうなんですね。私も手伝います」
その時、玄関のチャイムが鳴った。何故か落ち武者さんが玄関に向かった。私も慌てて玄関に向かった。
「あんた誰?何の用?」
あー、また失礼な態度取ってる。随分と綺麗な人だな。いったい誰だろう。
「ブランケット家のミミリと申します。息子と娘がこちらでお世話になっていると聞いて、差し入れを持ってきました」
え、ズームさんとミネルナさんのお母様?
「じゃ、上がれ」
もうっ、どうして落ち武者さんは見知らぬ人に失礼な態度しか取れないの。
「いえ、娘が嫌がりますので、2人には会わずに帰ります。これだけ渡してください」
親子仲良くないのだろうか。
「えっ、でも、せっかく来られたのに……。少しでも上がっていきませんか?」
「あなたもここの方ですの?」
「あ、いえ、私はクレナイ家 次男 ヨルクと申します。ナノハナ家とは家族ぐるみの付き合いなんです」
「そうですか。では、これ皆さんで召し上がってください」
せっかくここまで来たのに会わないでこのまま帰るなんて少し寂しく感じるけど、他所の家のことに口を挟むのも良くないし、ここは何も言わないで受け取っておこう。
「分かりました。では、確かにお受け取りします」
「では、これで失礼します」
「お気を付けて」
私と落ち武者さんはズームさんのお母様が帰って行くのを見届けると、再び第4居間に戻って行った。
……
あとがき。
起きたら物凄く頭痛くて、その状態で書いてたらよく分からない回になってしまった。
ついこないだ書き始めたばかりなのに、気が付けば、ナミネとヨルクが交際5ヶ月間近か。
小説軸の時間の流れが早く感じる。
走り書きではかなり遅かったのに。
エミリの記憶について書くの、もう少し遅らせなきゃいけないからモヤモヤしてます。
PR