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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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純愛偏差値 未来編 一人称版 137話

《ミナク》

この世はなんて残酷なのだろう。ずっと思い出せないだろうことが、ヒョンなことで思い出したりもする。アヤネさんによって、真面目だった私が女遊びするようになったことは分かったし、今となってはそんなことはどうでもいい。
私が……私が、セナ王女に酷いことをしていたんだ。セナ王女をフッたのは他でもない私だった。それも、今考えればタイプでもないミネスに何故か惹かれ、セナ王女を酷く傷付けてしまった。決してセナ王女を……いや、あの時は恩人としか見ていなかった。恋と思おうと何度も自分の気持ちを確かめたが、結論は、いつも同じだった。私にとってセナ王女は恩人でしかなかった。でも、今は違う。セナ王女を一人の女性として好きだ。それなのに、恐らくセナ王女も思い出したのだろう。今の2024年は2020年の続きであるだなんて、そんなことを思い出してしまうだなんて。もう告白は白紙に戻されただろうか。だったら、遣唐使として流されてしまいたい。
「あの、セナ王女……その、送って行きます」
私は、その場に崩れ落ちたセナ王女の肩を支えた。
「いい。一人で帰る」
完全に嫌われてしまった。それでも、このまま他人に戻りたくない。
「すみませんでした。セナ王女をあんな形で傷つけてしまって……さっきのことは忘れてください。ただ、私としてはこんな形で他人に戻りたくはありません! 友達ていいので、今のグループにいたいです」
過去の自分を今ハッキリ恨んだ。腹が立つし、どうしてこんなにかけがえない人を意図も簡単にフッてしまったのか。
「違う……違うの! ミナクには知られたくなかった! 水花喪失がカラルリなことも、安易に妊娠して中絶薬盛られたことも!」
あれほどに強いと思っていたセナ王女が私の目の前で涙をこぼしている。私は思わずセナ王女を抱き締めた。
「セナ王女、よく聞いてください。確かに、あの時は恩人として想ってました。セナ王女を傷付けてしまったことも消えることはありません。けれど、カラルリさんとのことでしたら、私は全力でカラルリさんからセナ王女を守ります! セナ王女の嫌がることはしませんし、少なくとも今は恩人としてと言うよりかは、はじめて会った時から一人の女性として好きなんです。もし、考え直してもらえるなら、シャム軍医が現れるまでだけでも交際してもらえませんか? お試し期間だけでも構いません! セナ王女は私のことどう思ってるんですか? 恨んでますか?」
こんな場所だけど、ちゃんと話し合いたい。このまま返したくない。
「私汚れてるのよ? カラルリに穢された。それでもいいの? 私もあの時は、成り行きの恋愛だった。今みたいにミナクに命かけれたかと言えば分からない。でも、今は……。穢されていなかったら、ミナクと……」
セナ王女は穢れてなんかいない。それに、2024年に飛ばされた時点で水花に戻っているはずだ。
「セナ王女、ここでは何ですし、やっぱり帰りましょう。話はまた今度にします」
春風が冷たい。セナ王女は、昨日毒矢に刺されたばかりだし、悪化させてもいけない。
「いや! 帰りたくない! 付き合う……ミナクと付き合う! でも、汚れた自分が気持ち悪い」
セナ王女がここまで恋愛絡みで悩むだなんて。それでも、最初はカラルリさんと上手くいっていたから交際していたんだろうな。一応時間は繋がっているから悔しい。
「セナ王女は汚れてなんかいません! それに最初はカラルリさんのこと本当に好きだったんでしょう? どういう経緯で仲違いしたかは分かりませんが、本当に好きだった時の出来事なら穢れているとは思いませんし、あの日のクレナイ家のセナ王女は本当に男を知らないように見えました。私も簡単な気持ちで告白したわけではないですし、セナ王女の悩みごと、今後は受け止めるつもりです」
もう簡単には手放さない。
「フェアリーフォン強請っても? 転生ローン組ませても?」
そうか、すっかり忘れていた。転生ローンで私たちは氷河期町で原石採っていたんだった。
「買えないものは買えないので私はキッパリ断ります。転生ローンも組みません。今欲しいんですか?フェアリーフォン」
やっぱり、王族だからそこそこなものを持つのは当たり前か。シャム軍医は月城総合病院で働くことが決まっていた。シャム軍医なら……。いや、私がセナ王女を幸せにする!
「ううん、欲しくない。欲しかったわけでもない。復讐したかった。今はミナクとお揃いのネックレスがほしい!」
復讐……。アヤネさんとカラルリさんの時、私もそうだった。許せなかった。よくも私の人生を奪ってくれたなと苛立ちは不良と化し、女遊びすることで憂さ晴らししていたつもりだった。あの時の私に似た感情をセナ王女も抱えていたのだろうか。
「高いものは買えません。安物でいいのなら買います。あの浴衣も取り寄せし直しました」
セナ王女には、やっぱりあの浴衣が似合っている。着物までは今は買えないけれど。最初のプレゼントを受け取って欲しい。
「いくらのでもいい! 指輪のネックレスがほしい! 浴衣は自分で買う! これまで通り私が払う!」
いや、流石にそれは私がカッコ悪すぎる。
「お取り込み中申し訳ないのですが、セナ王女とミナクさんは思い出しましたが、ユメさん、カラルリさん、セレナールさんは思い出せていないようです。また、カラルリさんの元には既に転生ローンの催促が来ています。私たち覚えているメンバーは、思い出せていないメンバーといつ合流出来るかタイミングを見ていました。そして、カナエさんに二重スパイをしてもらっています。お二人も、こちらのメンバーに加わりますか?」
え、二重スパイ!? 全く気付かなかった。カナエさん、こっちの世界から腕を上げた気がする。私も気を抜くわけにはいかない。
「加わる。要は、カナエさんがやってることの分担すればいいんだろ? てか、転生ローンどうするんだよ」
私はもうカラルリさんを助けるつもりはない。
「私も加わるわ! もう、カラルリともセレナールとも関わりたくない! 転生ローンなんか知らない! 私あんなことまでされて絶対助けない!」
そうなるよな。
「分かりました。では、こちらのメンバーのフェアリー日記も登録してください。こちらのほうは、あくまで真剣な情報交換ですので、ノロケは向こう側に書いてください。転生ローンは、もう何世紀もかけてご本人に返してもらうしかありませんな。こちらも今は大忙しですし」
そうか、ナミネは覚えていたのか。カナエさんも。多分、落ち武者さんも。私はとりあえず、フェアリー日記を登録した。
すっごい情報の数々だな。てか、カナエさんと落ち武者さん、そういう関係だったのか!? 仮交際とは書いているけれど。本命はアルフォンス王子ではなかったのか。
「それにしても、あなた変わらないわね。今でもクラスの男子から言い寄られてるんでしょ?」
そういえば、ナミネは小さい頃からモテていた。高校生からは美人になる。そのせいか、かなりのVIPと付き合っていたような。というか、ラハルさんとの結婚式に出席していた記憶も薄らある。
「うーん、そうかもしれませんが、もう間もなくラルクと仮交際しますし、今回のラルクはセレナールさんに本気なんです」
そういえばラルクって……私より強かったんだった。なんか、記憶が戻ってセナ王女をより知れたのは嬉しいけれど、虚しいこともそれなりにある。

結局、公園で話し込んでナミネがナノハナ家に戻った後、私とセナ王女は別荘に着いた。って、皇太子様がいる!!
「レナード! 本当に転校するのね!」
セナ王女は皇太子様を抱き締めた。本当に皇太子様とは恋愛関係はなかったのだろうか。
「ああ、今日見学してきたが、良さそうな感じだったし、目標も見付かりそうだから、別荘から通うことにした。カランと同じクラスだし、楽しめそうだ」
カラン王子も高一だったな。
「本当!? またレナードと過ごせるなんて夢みたい」
セナ王女、本当に嬉しそう。よほど仲がいいんだな。
「同じクラスにセレナールという美少女がいるそうなんだが、恋人はいるのか? 出来れば交際したい」
れ、歴史が……未来が変わっている!! 前はエミリさんにベタ惚れだったのに、今度はセレナールさん!? というか、皇太子様なら側室持てるのでは……。どちらにしても、状況は険しい気がする。
「うーん、一応私たちのグループにいるんだけど、あの子ワガママよ?」
ワガママというより、運が悪いというか、みんな武術に長けているから孤立してしまっているような気がする。
「一応、だいたいのことは調べた。僕が支えたいと思う」
なんだか複雑な気持ちだ。ラルクは一応弟だし、私なりに可愛がってきたから、ラルクが悲しむのも辛いし、相手は皇太子様ならセレナールさんも振り向くかもしれないし。
その時、フェアホが鳴った。
「セナ王女、客室借りてもいいですか?」
カナエさんからだ。
「あ、私の部屋使って。私も直ぐ行くわ」
良いのだろうか。けれど、早くカナエさんに連絡しないと。
「すみません、お借りします」
私はセナ王女の部屋に走った。その時、カラン王子とぶつかってしまった。しまった、紅茶持っていたのか。
「すみません! 今主治医を……!」
火傷しただろうか。
「もう冷めているので大丈夫です」
カラン王子はニコリと笑った。カラン王子は昔から優しい。どれだけ理不尽でも相手を恨まない。あれ、カラン王子は覚えているのだろうか?
「あの、カラン王子って前の世界……」
いや、覚えていなかったら変な質問になってしまう。
「前世の一部は覚えています。カナエさんと交際していたこととか。けれど、2020年のことは夢のみで現実で思い出せたことはありません」
つまり、一応内容は知っているということか。ってことは、私がセナ王女を傷付けたことも。人の記憶は時として酷だ。知っていれば許せないことも出てくるし、知らなければ後から知ることにもなりうる。人は何世紀経っても変わらない生き物だから。
「そうでしたか……」
カナエさんとか。
「では僕は部屋に戻りますので、ごゆっくり」
あ、そうだった。私がカラン王子の服濡らしてしまったんだった。
「あ、はい」
私もセナ王女の部屋に急がないと。

セナ王女の部屋は相変わらずシンプルだ。って、私との写真が飾ってある。セナ王女、私のこと……。って、カナエさんからのレイン開かないと。私は慌ててレインを開いた。
『ミナクも思い出したようですね。しかしながら、セナさんは、またシャム軍医と交際する可能性もあるでしょう。ミナクには傷付いてほしくありません。
それと、セナさんが思い出さないことを想定して転生ローンはセナさんに払ってもらうつもりでした。こんなにも早く思い出すのは想定外でした。
皇太子様はセレナールに気があるのですね。情報ありがとうございます。ミナク、アヤネの時みたいに傷つかないでください』
そういう戦法だったのか。完全にすれ違っていた。けれど、転生ローンは、セナ王女の記憶が戻れば、また揉めると思う。でも、カナエさんは昔からカナコさんたちより、カラルリさんととにかく仲良くしていたから、カナエさんの気持ちも分かる。それに、カナエさんは、やっぱり実の姉のようで、好きだ。
『すみません。私がセナ王女に告白してしまったから。でも、カナエさんこそ大丈夫なんですか?落ち武者さんのこと好きなんですか?』
カナエさんが私を心配するように私もカナエさんが心配だ。落ち武者さんは優秀だけれど、あの気の強いエルナって子もいたし、また出会う気がする。
『思い出す時期だったのでしょう。あくまで交渉です。セルファさんは、あの時カナエが博物館で結界をかけたからセレナールの人生は壊れたと責めるばかりで終始が付かなかったんです。でも、カナエはセイとアルフォンス王子様に散々弄ばれ、もう二度と恋などしません』
え、セイさん……? いや、めちゃくちゃ意外なんですけど!!とてもじゃないけど釣り合わない。セイさんに捧げていたと思うだけで私も辛くなる。アルフォンス王子ならともかく。セイさんは例外すぎる。
『カナエさんなら、きっといい人見つかりますよ』
そう、カナエさんなら……。容姿端麗、料理も出来て、勉強も出来て、運動も出来る。縁談書もたくさん届いているらしいし、これまでは運が悪かっただけだと思う。
「待たせたわね。今日は泊まってくんでしょ?」
た、確かに泊まっていきたいが、今日交際したばかりで泊まりは悪い気がする。それに、母は厳しいし……。ラルクにまで手を挙げていたからな。
「あ、それは流石に……」
めちゃくちゃ泊まりたいけど、それだとチャラい印象になってしまう。
「レナードも泊まっていくしいいじゃない!」
皇太子様と一般人とでは全然違う。皇太子様の他に誰か泊まるならともかく。そもそも、セナ王女にとって皇太子様は身内同然だし、やっぱり1時間したら帰ろう。
「やはり今日は……」
言いかけた瞬間、チャイムが鳴った。誰だろう。
「ここにいましょ」
セナ王女は、私の腕を組み、そのままソファーへ歩いた。そして、テレビを付けたのである。やっぱり王女なだけにテレビも上等そうだ。クレナイ家の安物とは違う。
「アルフォンス様! 今日泊まりたいです!」
ユメさんだったのか。雨が降って来た。セレナールさんの件の黒幕はユメさんだったし、色々心配だから、私も泊まっていこうかな。
「あの、セレナールさんの件……」
て、言えるわけもないか。事実かどうかも……って、委員長が調べたのなら事実だ。
「私はセレナールは知らない方がいいと思う。それにアルフォンスにも責任あるのだし、アルフォンスがどうにかするべきだと思うわ」
確かにそうだけれど、揉めそうな気がする。と言っても私は部外者だし、皇太子様が仲裁に入ってくれないだろうか。
部屋に入ったのか話し声は聞こえなくなった。
「そ、そうですよね」
男女の関係において解決など存在しないに等しい。少なくとも私はそう思うし、カラルリさんにアヤネさんを寝盗られたと思い出した今は尚更、一度揉めたらニコニコで解決などありえないと……そう感じる。
「結界かける?」
それ、アルフォンス王子にバレそうな気がする。
「いえ、テレビ見てましょう」
恋愛ものか。あれ、グルグル妖精のラハルさんが出ている! リリカお姉様は知っているのだろうか。
「あの、録画してもらえませんか?」
セナ王女は何もしない。何か気に触っただろうか。
「録画なら最初から自動でされているけれど、好きな女優でもいるの?」
女優とか正直分からない。
「いえ、姉がグルグル妖精のラハルさんの大ファンなんです」
もう部屋中ラハルさんグッズだらけだ。それも、推しというより、確実に本命としか思えない。
「グルグル妖精? 聞いたことないわ。あ、そうだったわね。ミナクは今好きなアイドルグループいるの?」
そういえば、何とかエンジェルの一人を弄んだことがある。ここで言うべきだろうか。
「その……フェアリー地平線は今でも聴いていますが、知らないアイドルグループの一人を弄びました……」
言いたくないけど、後から知られて幻滅されるのもいやだ。
「アイドルを弄ぶだなんて、見つかったらどうするのよ」
あの時は、廃墟に呼び出して終われば別々に帰った。
「もう二度と同じ過ちは繰り返しません! セナ王女のみ好きでいます!」
あれ、ドラマ見ている。やっぱり幻滅されただろうか。
「このシーン再現してみて!」
い、いきなり!? てか、さっきまでの話はいったいどこに。というか、流石に演技とはいえ、王女にこういうことするのは気が引ける。
「あの、今日交際したばかりですし、もっとセナ王女のこと大切にしたいんです」
2020年は成り行きだったかもしれない。けれど、もうセナ王女を傷つけたくはない。
「あら、最後までするつもりだったのかしら?」
セナ王女、元気出たのだろうか。その瞬間セナ王女は私を抱き締め後ろ向きに倒れた。起き上がろうとするものの、セナ王女の力に勝てなくて、私は欲に負けた。
ドラマのようなことまではしてないが、セナ王女に触れた。カラルリさんに白梅捧げたとは思えないくらい美しく、気が付けば、またクレナイ家でのことをしてしまっている。セナ王女の華声、こんなに美しかったんだ。私はセナ王女に口付けをしながら、ワンピースに手を入れた。何度も止めようと思うものの、セナ王女があまりにも色っぽくて止められない。下着に手をかけた瞬間、私は蹴り飛ばされた。
「おい、ミナク! 何してんだ! セナさんのことも弄ぶつもりなのか!」
カラルリさん来ていたのか。やっぱり結界かけておけばよかった。
「やめて! 私とミナク交際してるの! カラルリには関係ないでしょ!」
ワンピース脱がさなくて良かった。もし、カラルリさんが来なければ私はどうしていたのだろう。
「セナ、今ユメとアルフォンスが真剣に話しているから静かにしてくれはいか?」
皇太子様……。
「皇太子様、ミナクが無理矢理セナさん襲ってたんだ!」
はあ、カラルリさんて昔からこうだ。正義のヒーロー気取り。
その時、セナ王女が結界をかけた。
「そのことなんだが、僕も最初はセナはカラルリといい感じだと思っていた。けれど、少ししたらミナクミナク言うようになってな。女性ならいくらでも紹介するからセナのことは諦めてくれないか?」
皇太子様はまともで良かった。セナ王女、皇太子様に話してくれていたんだ。めちゃくちゃ嬉しい。
「セナさんは私と交際予定だった! ミナクに騙されているんだ!」
結局カラルリさんは自分一人では何も出来ない。氷河期町での原石採取がいい例だ。紀元前村もそうだったかな。
「そのことも調べた。確かに交際なしの女性関連はあるものの、今は全てと縁を切っているし、どの道セナは離れないと思う」
そう、セナ王女をはじめて見た時、遊びの女なんてどうでも良くなった。身分差は随分悩んだけれど、いずれは告白していたと思う。
その時、アルフォンス王子とユメさんが来た。話し合いは終わったのだろうか。けれど、ユメさんは泣いている。私は無意識なのか、ハンカチを差し出した。
『お母様! 紅葉柄のハンカチかっこいいです!』
母親とよくデパートに連れて行ってもらっていたっけ。ラルクはいつも迷子になっていた。
「とりあえず、ユメさんは今後もグループからは外れないことになったし、セレナールのことも認めた。セレナールのことは、今後のことも考え、ユメさんだとは言わないことにしたよ」
本人に言うのは命取りだろう。セリルさんは優しいが、落ち武者さんは手厳しい。
「うーん、ユメさんはカナエじゃなくてセレナールを狙ったのよね?」
そういえば、狙うならば衝動的ならカナエさんになっていてもおかしくはない。どうしてセレナールさんだったのだろう。
「カナエのことは確かにいやだし狡いと思う。でも、私とセレナールはいつも後回しだったのに、セレナールにはセリルという後ろ盾もいるし、あの美貌が妬ましかった」
女という生き物はむつかしい。セレナールさんは確かに誰が見ても美少女だ。けれど、セナ王女だって美人だし、こればかりは各々の好みだとも思う。ヨルクとか女見る目ないというか、好みがヤバすぎる。前世で何度も結婚式に出席したが、とてもじゃないけど受け入れないレベルでドン引きした。
「そう……。アルフォンスが悪いのだし、ユメさんには立ち直って欲しい、というか、あなたは立ち直るわ。けれど、今だから言うけれど、私、もうここにはセレナールとカラルリには来て欲しくないの。さっきのも見られたくなかった」
思い出すと恥ずかしい。最後は、一瞬だけ隙間から触れてしまったし。クレナイ家でも同じことはしたけれど、あの時は後ろ向かせていたし極力目を逸らすようにしていた。けれど、はじめて夢中になった女にソファーであんなことして少し気まずい。仮にも王女だし、もう少し距離を置いた方がいいのではとも思った。
「そのことなんだけど、どこまで? ミナクはセナの白梅卒業させるつもりだった? セナは?」
王女の白梅だなんてとんでもない。そこまでは、せめて就職が決まってからでないと、また傷付けてしまう。というか、今回のアルフォンス王子は妙にまともで、前のアルフォンス王子が逆に不自然に感じてしまう。
「いえ! 白梅まではするつもりはありませんでした! ただ、ドラマのモノマネのつもりが、セナ王女の仕草に夢中になってしまい止めるタイミング失ったのは事実です。でも、白梅は絶対奪いません!」
今回は本気の本気だ。セナ王女のこと絶対に大切にすると決めている。
「私から誘ったんだし、カラルリさえ来なければ白梅卒業してたわ」
どうしてアルフォンス王子と皇太子様の前で言うのだろう。めちゃくちゃ気まずい。
「いいなあ。私、白梅どころか白咲もまだ……」
え……? えええ! フェアリー日記のことは偽りだったのか! しかし、ここまで水花だらけだと、余計にセナ王女とは一定の距離を保たなければと思う。やはり、今日は帰るべきか。
「えー! てっきり……。アルフォンス、あなたもあなたね」
でも、ユメさんにはクラフという本気で思ってくれる男がいる。だから、結果的には良かったと思う。
「今の時代だから高校生では当たり前だろうし、クラスの3割は水花じゃないから、私からセナにやめろとは言えないけど、慎重にはなってほしい」
そうだよな。王女なだけに、マスコミの餌食になっても困る。交際さえもバレないように最善の注意を払わなければならない。
「セナはもう高校二年生なんだし、白梅はテクニシャンに捧げた方が逆に忘れられなくていいと思うけど」
皇太子様って意外にもフンワリ系だ。セナ王女によると水花らしいが、気になったフラワー女優や役者を皇室に呼び寄せて白空鈴で画家に描かせているところを眺めているとか。やっぱり、皇室となるともはや次元が違う。役者どころかフラワー女優でさえ白空鈴は一部契約違反なのに皇室は許される。
「あ、あの、フラワー女優の白空鈴間近で見れるんですか?」
しまった。つい、羨ましさから聞いてしまった。
「あら、興味あるのかしら? 王室でも呼び寄せられるわよ? 呼び寄せましょうか?」
セナ王女を怒らせてしまった。
「い、いえ、すみません」
一般人には無縁なのだし、身の丈に合わないことをしても虚しいだけだ。それにセナ王女の色気が常に頭を過ぎる。
「とりあえず、カラルリは来てもらえる? 今は身内しかいないけど、他のメンバーいて騒がれたら迷惑だし」
本当に、いきなり殴るとか子供時代のまんまだ。人のことは言えないが、カラルリさんはセナ王女に執着している。あれだけ酷いことして捨てたくせに。
「私は騒いでない! セナさんの彼氏は私だ!」
もう病院行くレベルだな。セイさんとは別の形でストーカーしそう。
「カラルリ、いくら諦めなくてもセナはミナクに白梅を許す。もうやめないか?」
いや、流石にそこまではガッツクつもりはない。皇太子様は水花にしては派手だ。それもそうか。フラワー女優を呼び寄せられるんだものな。
「私も辛い。でも、カラルリがここでセナさんに迫ったらグループ崩壊しかねないわ」
ユメさんは本当に反省している。カナエさんに害が及ばなくてよかった。

あの後、皇帝陛下からの紙飛行機により、カラルリさんは大人しくセナ王女の部屋を出た。そして、私はセナ王女と混浴している。タオル巻いて白い温泉で隠れているとはいえ、さっきのこともあったし、気まずい。
「あの、今日はやっぱり帰ります」
あれ、聞こえなかったのだろうか。
「これよ、レナードがフラワー女優呼び寄せた時のデッサン」
って、動画撮っていたのか! このフラワー女優って去年デビューしてフラワー女優新人賞ランキング一位だったような。皇太子様も、そこそこな女が好みなんだな。確かに、私もこのフラワー女優は綺麗だと思っていたし、前の私だったら、食い付いている。けれど、タオル一枚のセナ王女を目の前に興味はあまり出ない。
「皇太子様も美人好きなんですね。このフラワー女優は直ぐ売れっ子にあるでしょう。しかし、この動画が公になれば芸能界追放になりますが」
とはいえ、皇室に呼ばれたら流石の芸能人も断れないか。
「あら、興味ないの? 私の付き添いありなら好きな芸能人呼んであげるわよ」
ちょっと前なら確実に食い付いていただろうに。今は興味が持てない。
「うーん、前の私なら確かに食いついていました。でも、今は興味持てないというか、そこまでそそらないんですよね」
こうしている間にも、向こう側は必死だろう。けれど、歴史が……いや、未来が変わっている。こればかりは食い止められない。もう、どんなことが起きてもおかしくない気がする。
「最初はみんなそう言うのよね。カラルリだって呼び寄せではないけれど、くだらない動画に夢中になっていたし。そもそも呼び寄せなしでミナクは余所見せずに済むのかしら?」
いや、全く見ないわけではないけれど、呼び寄せは流石にしようと思っても出来ないし、そもそもいくらかかっているのだろう。
「前は本当にすみません。今回は絶対にセナ王女を傷付けません。ちなみに呼び寄せっていくらかかるんですか? みんな水花ですか?」
そもそも知ってしまってからあれだけど、これ国家機密だよな。
「そうね。やっぱり簡単に白梅は捧げない。簡単に許したら男って飽きっぽいもの。この子は5億ね。でも、人によっては5000万の子もいるわ。皇室に呼び寄せられた時はそうでも、イケメン武官に捧げてるわよ? この子もね」
芸能界の裏側って怖い。どれだけ純粋そうな美人も裏では別の顔を持ち、表のみで一般人に夢を与えているわけか。
「セナ王女を大切にしたいので就職が決まるまでは迂闊なことはしません」
その時、セナ王女に髪を触れられた。
「うん、やっぱり黒髪のほうが似合ってる!」
こんな笑顔で見つめられたら心が張り裂けそうになる。
「って、セナ王女何してるんですか!」
こういうのは避けたい。セナ王女にしといてあれだけど。
「ミナクって直ぐ余所見するから。手伝ってあげるわ」
セナ王女、前のことから十分に学習したのか、恋愛概念が変わっている。けれど、セナ王女にこんなことされたら、やっぱり流されてしまった。
「あの、お風呂の中ですが良かったんですか?」
掃除とか使用人がしているのだろうか。
「ここ温泉が流れているのよ。色はたまに変わるわ。掃除と言っても、そこまで手間はかからないと思う。それにしても元気ね。私は安っぽくないから廃墟ではしないし、遊園地の観覧車でもよ」
いや、そこまでは求めていないし、セナ王女にそんな扱いが出来るわけもない。けれど、セナ王女と密着して逆上せてきた。
「いえ、本当にあの時は遊びでした。セナ王女とはちゃんとデートしますし、ちゃんと幸せにします」
もう二度と不幸にはさせない。
「廃墟の子、あの後武官に襲われて第二喪失したわ」
え……、そんなまさか……。
「そんな……」
私は幻滅されるようなことしか出来ないのだろうか。せめて、大通りまで送っていけばよかった。
「あなたのせいじゃないわ。一般人が雇ったのよ。この子が出てから別れる恋人多かったらしくて。一応ニュースにはなったけど、事務所がガセネタだと偽って世間はそれを信じて騒ぎは終わったわ。あなたも気を付けることね」
廃墟なんかに連れて行かなければ良かった。ちゃんとホテルに言っていれば……。
「私のせいです。やっぱり私、セナ王女に……」
相応しくはない。
「あら、あれだけ熱烈な告白しといて簡単に手放すの? カラルリに白梅捧げてもいいのかしら?」
セナ王女は私から離れた。咄嗟に私はセナ王女の腕をつかんだ。
「すみません。これまでのことは反省してセナ王女を最後まで幸せにします。カラルリさんとそういうことはしないでください」
涙が出てしまった。汗と混じっているだろうか。
「もうっ、ミナクって本当に元は真面目だったのね。私はミナクを幸せにするって行った時から、ずっと離れないつもりよ。それは交際した今でも変わらない。それに、裏番人の噂も出ているし、尚更あなたを孤立させられないわ」
裏番人。聞いたことはあるが、一度目目にしたことはない。それに、かなり前に封印されたとも聴いている。実際どうか分からないが、カナエさんなら詳しいこと知ってそうだ。
「そのことはナノハナ家で話し合って、今は茶道体験のこと考えませんか? ユメさんも誘いましょう」
もうセナ王女が犠牲になるのは見たくない。少しでも楽しいことを多く体験してほしい。
「あ、そのことなのだけど、カランとレナードも行くことになったわ」
え、いつの間に誘ったのだろう。ナミネの教室だろうか。
「そうですか。着物でしたら、お好きな武家のを選んで貰えたらと。私服でも構いませんし。ちなみにどの教室ですか?」
私は毎年ナナミの教室だった。
「うーん、ナミネかしら。レナードもカランも初心者だし、ナミネだわね」
ナミネか……。
「ナナミはどうですか? セナ王女、今家庭部ですよね? 茶道部に入るならナノハさんが部長ですし」
ナミネの教室は初心者向けだからいつも人気だ。茶道を知らない一般人がティータイム感覚で参加するからな。クレナイ家だとラルクが上級者向けとか明らか不自然だから開けないし。キクリ家が開いてくれたら……。
「へえ、ナナミのこと気になるんだ。ちなみに、身近な人なら誰がタイプなの?」
いや、ナナミにはめちゃくちゃ嫌われている。寧ろ、委員長といる時の方が平和だ。
「えっと、カナコさんとレイカさんですかね。昔はナクリさんのことが好きでした」
って、まんま言ってしまった。けれど、カナコさんレベルの美人もなかなかいない。幼なじみだし、互いの家行き来していただけに、あの三人には懐いていたな。
「あなた本当に面食いなのね。でも、結婚となると理想なんて壊れるわよ? あんな美女と結婚出来るなんて夢のまた夢だし、ヨルクのお嫁さんならいっぱいいるんじゃないかしら」
もうそれは破断レベルだ。あれだけ男ウケしない女は夫婦としての関係は成り立たないし、結婚しないほうがマシだと思う。
「いや、美女と結婚とまでは考えてませんが、ヨルクの元嫁レベルなら結婚はしません。それに、やっぱりセナ王女のほうが美人ですし……」
確かにナクリさんに恋愛感情のようなものは抱いていたかもしれない。カナコさんもレイカさんも美人すぎて、みんなでお風呂入る時とか緊張してた。でも、今はセナ王女以上はいないと思っている。
「そんな一昔前の口説き文句では落ちないわよ? 私、ソファーで寝るからミナクはベッド使っていいわよ」
お風呂ではあれだけ迫って来て、今は突き放され、いつの間にか立場が逆転している。敢えて、距離を置かれるようなことを言われると寂しくなってしまう。それでも、一緒に寝るのはまだ早い気もするし。お風呂では恋人みたいなことしてしまったけど。というか、はじめて女に白咲された。
ふとフェアリー日記を見ると案の定だった。
『ミナクの白咲ゲット!』
カラルリさんが見たら、また私を目の敵にするだろう。
「私がソファー使いますのでセナ王女は……」
あれ、どうしたのだろう。
「やっぱりミナクと一緒に寝る」
抱き締められながら言われると、また胸の鼓動が高鳴った。けれど、断らなきゃ。
「いえ、今日はやめておきましょう」
早く大人になりたい。はじめてそう確信した。
私たちは別々に寝たはずだった。

が、朝目覚めるとセナ王女と同じベッドの中にいた。私がソファーで寝るのをアッサリ認めたと思いきや、私が眠った後に私をベッドまで運ぶなんて。
ベッドから抜け出してクレナイ家へ戻ろうとしたらセナ王女に手をつかまれた。
「無言で行かないで」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あとがき。

なんか、123話までの純愛偏差値と別の小説になっている気が……。

しかし、裏番人か。

転生ローンに、三角関係に、その他色々。

どんどん複雑になってゆきます。

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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

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