日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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女性
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地主(土地貸してます)
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
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2025年08月04日
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 135話
《ミナク》
数日前、セナ王女とセレナールさんが体育館で椅子に縛り付けられた。助けに行ったカラルリさんは、迷わずセナ王女の元へ駆け出し、セレナールさんは黒鈴酷華されてもおかしくない状況になっていた。
後から見た体育館の防犯カメラの映像を見る限り、カラルリさんは何の武器も使わず丸腰でセナ王女のみを助けようとしていて正直呆れた。
結論として、体育館の事件は仕組まれたもので、黒幕はセイさんだった。
月城総合病院に搬送されたセレナールさんは今日退院する。そして、もう間もなく、当事者と後から駆け付けた者同士の話し合いがはじまるのである。
ハルミ先生とショウゴ先生、委員長が仲介として入るから、いつもみたいには揉めないだろうとは思うけれど、やはり不安だ。アルフォンス王子だってセイさんの兄弟なのに、セレナールさんはセナ王女のみを目の敵にしている。私はカラルリさんから相当苛立たれているし、カナエさんもそのことで、かなり心を痛めている。カナエさんには、申し訳なく思っている。けれど、どうしても私はセナ王女を手離したくない。
別荘のチャイムが鳴り、使用人がグループのメンバーと仲介人をリビングに連れて来た。
カナエさん、見るからにかなり疲れている。
「カナエさん、大丈夫ですか?」
私は思わずカナエさんに駆け寄った。
「カナエは大丈夫です。今日は話し合いなので、セナさんの傍には行かないでミナクはカナエの隣にいてください」
カナエさん、今にも倒れそうなのに。
「分かりました」
みんな、物凄く険しい顔をしている。
「話し合いはじめるけど、最初に言っておくわ。状況が状況なだけに、誰も取り乱さないで冷静に話してほしいの」
かなり無理があるないようだけど、ハルミ先生の言うことなら……
「ふむ、言い方が甘いように思うがね? 一度取り乱した者は10分間別の場所に移動してもらう。三度取り乱した者は退場。第三者の私が言うのもなんだが、取り乱せば取り乱すほど解決からは遠ざかるだろうな」
まるで、クラスにいるような錯覚に陥ってしまう。けれど、これくらいハッキリ言わないとルールなしでは、必ず取り乱す者はいるだろう。
「じゃあ、意見のある人は順番に言ってくれる?」
進行、ハルミ先生で大丈夫だろうか。
「私、セナさんにもみんなにも見捨てられて人生奪われかけた。納得いかないです。それも、セナさんは自分だけに結界かけて自分だけ身を守ってた。だったら、カラルリは私を先に助けるべきだったと思う。大学生に結界は解けないから」
け、結界!?
「あの、結界かけてたんですか!?」
映像からは全く気付かなかった。誰が気付いてセレナールさんに話したのだろう。
「はあ、君は最初の話を聞いていたのかね? 幸い君は事件の当事者からは外れるから話し合いをやめて帰ってもいいんだぞ?」
そうだった。思わず取り乱してしまった自分が情けない。
「悪い。気をつける」
極力黙っていよう。それにしても、セナ王女は自分に結界をかけていたのか。やっぱり、あれだけ強いと抜かりがない。私は自分の身を自分で守ることは決して悪いことではないと思うが。そもそも、結界に気付いたの本当に誰なのだろう。
この時の私はカナエさんが、ヨルクたちのグループにも加わっていて、こちらの情報を向こうに伝え、話し合いもリアルタイムで確認されていたことを全く知らなかったのである。
「私は、丸腰でセレナールが目を覚まして大学生の問いかけに答えるのは相手の思うツボだと思うし、本来自分の身は自分で守るものだと思うわ」
確かに正論ではある。けれど、セレナールさんは無抵抗だ。そもそも、カラルリさんが武器を使ってくれていれば……。ダメだ。今私がは発言すれば拗れてしまう。
「カラルリに聞くけど、あの時セナのところへ走って行ったけど、セレナールのことはどうするつもりだったの?」
カラルリさんのことだから、あの状況下で両方助ける気でいたのだろう。昔からカラルリさんは効率が悪い。そして、ここぞというときに役に立たない。まだ弟たちのほうがマシなくらいだ。
「セナさんを助けた後、セレナールも助けるつもりだった」
武官だったら確実に間に合っていないし、体育館でさえ間に合っていなかったのに。武士には向いていないな、カラルリさんは。
「どうしてセナが先だったの?」
これ本当のこと答えるのだろうか。
「嘘を言えば、私が無理矢理本心を引き出すぞ?」
そうだった。委員長は本心を引き出せる。セリルさんとは違った方法で。私も引き出された時は、クラスメイトからドン引きされたっけ。
「セナさんを取り戻したかった。よりによって、ミナクなんかに白梅まで許すとは思わず、知った時は悔しかったし、今でも受け入れられない。それでも、セナさんとはミナクさえいなければ付き合うはずだった。もう一度、セナさんと互いの部屋行き来してた日々を取り戻したかったんだ。でも、だからと言ってセレナールを見捨てたわけではない」
どんな理屈だ。思いっ切りセレナールさんを見捨てているではないか。これもセイさんの策略だろう。仲間を拗れさせることも目的のうちの一つだったんだ。
「ミナクはどう思う? ミナクもセナのほう先だったよね?」
どうして私に聞くのだろう。
「何故黙っているのかね? 気を付けて答えればいいだろう」
いや、怒らせる答えしかないではないか。けれど、聞かれた以上は答えるしかない。
「エミルさんは、扇子で吹き飛ばすのが先と言っていましたが、これは、一人一人違うと思うんです。少なくとも私は、いざと言う時こそ慣れた方法を使いたいです。セナ王女からではなく、私なりに同時に解放したつもりです」
その時、カラルリさんにコーヒーをかけられた。私は咄嗟に氷の舞でコーヒーの温度を下げた。
「ミナク! 喧嘩売ってるのか!」
はあ、やっぱりどんな答えでもカラルリさんは怒るではないか。
「カラルリ、君は退場したいのかね?」
あれ、濡れてない。カナエさんが庇ってくれたのか。カナエさんも濡れていないということは結界をかけたのか。やっぱりカナエさんには敵わない。
「カラルリ。俺も何もかも壊したい時があったから、落ち着けとは言わない。でも、今カラルリが暴れたら、体育館のことは過去ではなく恨みに変わっていく。解決のために話し合ってるんじゃない。一人一人の真実を他人同士が少しでも確認し合うために集まったと俺は思ってる」
ショウゴ先生は、一度ハルミ先生を失っているんだっけ。そして、不思議な店の店主によって奇跡的にハルミ先生を元に戻せたとか、以前チラッとカナエさんから聞いた。それにしてもショウゴ先生は好青年だから、学生時代は私みたいにグレていたとか信じられないくらいだ。
「……すみません」
カラルリさんは座った。
「カナエさん、すみません、大丈夫ですか?」
カナエさん、話し合い終わるまで休まないつもりなのだろうか。私はカナエさんに譲渡した。
「カナエは大丈夫です。譲渡は不要です。ミナクが疲れるだけです」
ラルクにしてもナミネにしても強がるところがある。カナエさんも昔から弱音は吐かない。
「確かにそうだね。慣れた方法のほうが効率がいいよね。慣れていない方法は効率が下がる」
そう、アルフォンス王子の言うように慣れていないことを本番で行えば確実に効率は下がるし、場合によっては命取りになる。
「セレナール、めちゃくちゃセクシーだね。下着姿で押さえつけられるところなんか、そそるよ」
そういえば、元々はセイさんの依頼だからセイさんも着ているけど、もう異常過ぎて言葉に出来ない。
私はセイさんからフェアホを奪おうとしたが避けられた。えっ、セイさんって運動得意だっけ?
「君、とろいね」
とてもじゃないけど運動神経いい方には見えないのに。
「ふむ、その者も頭脳戦か」
そういうことか。IQは全体が高くなくても一、二項目ずば抜けてる人は確かにいる。セイさんは、少なくとも一項目はずば抜けているのだろう。
「どうしてセナさん奪ってくれないのよ! セイに録画されてたなんて気持ち悪くて仕方ないわ!」
私もどうにか削除したいけれど、セナ王女も一度はセレナールさんに見捨てるような発言をされて苛立っていると思う。
「その必要あるのかしら? 私を先に差し出したのはセレナールよね? だから、私は今後一切セレナールを助けるつもりはないわ」
セナ王女、怒ると怖い。
「まあ、映像は私が消しておく。話を続けてくれ」
そうか。頭脳戦には頭脳戦。委員長ならセイさんのフェアホをハッキング出来る。
その時、セレナールさんが笑った。
「みんなこれ見て。セナさん、カラルリとこんなことしてたのね。ミナクと交際してるなら二股よね?」
セレナールさんは20枚ほどの写真を机に並べた。写真は全てカラーだ。そして、セナ王女とカラルリさんがデートしてるところ、口付けしているところ、肌を重ねているところのものだった。
「セレナール、こういう卑怯なことやめてくれないかな?」
確かに卑怯かもしれないけど、正直堪えた。カラルリさんの腕の中で乱れていたかと思うと悔しくてたまらない。私には桃花一つ見せたことないのに。それとも、この写真、合成なのか?
「委員長、これって合成?」
合成出会って欲しい。セナ王女は白梅は捨ててないはずだ。それに、この写真どこか違和感がある。
「いや、カラーにはなっているが実物だな。入手経路は分からないが、少なくとも、この時代はカラルリと恋仲だったんだろうな」
この時代って。前世なんてあるのか? とてもじゃないけど信じられない。
「でも、前世なんてあるわけないだろ? 研究者の前世説も正直胡散臭いし」
だとしたら、この写真はやっぱり……。悔しい。けれど、セナ王女を憎めない。
「全く君は。女遊びばかりしているから世間知らずになったのではないのかね? 研究者云々の前に、役場で登録出来るだろう。資格所有者の殆どはそうしているがね?」
そう……だったのか。セナ王女を疑ってしまった自分が恥ずかしいし情けない。それに、よく見たら紅葉病院の近くの喫茶店は今はパン屋になっている。今はなき喫茶店が写っているなんてことはありえない。いつか歴史の本で見た喫茶店は10世紀になくなっていると書いてあった。
「メナリが言うように前世は確かに存在してるよ。この写真見て、セナも今、この時のこと思い出したと思う。この時の集合写真がこれ」
アルフォンス王子は古い写真を机に置いて、セレナールさんが置いた写真を回収した。かなり古いカラクリ家。みんな、大人になっていて、先祖と言うより本人だ。大人になったセナ王女って学生時代より綺麗になるんだな。色っぽい。やっぱり妬いてしまう。時代は10世紀より前だろうけど、こんな美女とカラルリさんが恋仲だったなんて。
「あの、この時のセナ王女の大きい写真ありますか?」
持っていたい。少なくとも今はセナ王女はカラルリさんに気はないし。辛くてもセナ王女をもっと知りたい。
「あるけど、話し合い終わってからね」
あ、そうか。話し合いの最中だった。その時、フェアホが光った。机の下で見てみると、委員長からだった。
『全く君は空気の読めんヤツだな。あの写真は両者共、3世紀のものだ。セナ王女の写真、特別カラーにしといたぞ。後は、話し合いが終わるまで気を逸らさないでくれ』
委員長は3世紀のセナ王女の写真をカラーで3枚送ってくれた。私は即保存した。今は話し合いに集中して後から見よう。
『ありがと、委員長』
突然言われたから疑心暗鬼だが、本当に前世があるとして、3世紀とはいえ、カラルリさんに全て許してたなら、セナ王女の白梅がほしくなってしまった。
「セナさん、カラルリが好きなのよ。今、ミナクと交際してても、いずれカラルリの元へ戻ると思う。ずっとそうだったから。セナさん、転生するたびにカラルリと交際してたもの」
セレナールさんも前世の記憶があるのだろうか。
「セレナール、やめてほしい。私もこの時のことは何度も夢に見るが、今は今しか生きられない。あんな写真見せられても虚しくなる。私は過去ではなく、現世でセナさんと恋仲になる。
後、ミナクはよるのクラスのキュート女優のステリンとフラワー女優のタレリナのファンクラブに入ってて二人の白梅咲かせてる。雑誌ならともかく、身近な人と直接なんて私からしてみれば浮気だ」
どこで情報を入手したのかは分からないが、私はファンクラブには入っていない。ただ、ヨルクが美女に囲まれているかと思うと少し気になって、二人には近付いた。白梅は咲かせてないけど、近いことはしたし、二人は白梅卒業したと思い込んでいる。にも関わらず、フェアリーZ広場では二人とも水花を装っている。タレリナは演技力に欠けるから即飽きた。けれど、ステリンの演技力は高く、キュート女優にも関わらず水花を守っていることに関心を持ち、ギリギリのところでキュート男優に何一つ許さない男心のくすぐりに、しばらくステリンの動画は見ていた。ただ、セナ王女と知り合ってからはセナ王女に心奪われ、全ての動画を見ることは少なくなった。セナ王女の一つ一つが可憐で、何もかも奪ってしまいたいのに、壊すことは出来ない。
「ハッキリ言うわ! 確かに古代はカラルリと交際してた。キクリ家で研修生の訓練もして、終われば毎日のようにデートしてた。でも今は違う。私、カラルリと交際する気は一切ないし、ミナクが中等部の女の白梅咲かせてても、私はミナクにどうこう言うつもりはない。私はもうミナクに白梅捧げてるし、ミナクと別れるつもりは一切ないわ!」
セナ王女……。セナ王女は、今の私を受け入れてくれているのに、私は3世紀のことでセナ王女を疑ってしまった。そんな自分を酷く恥じた。
「とりあえず、話し合いに戻ってくれんかね? 昔話ならいつでも出来るだろう」
もう16時前。話し合いは13時半からはじまっている。なのに、進むどころか意見のぶつけ合いしかしていない。
「私もセナさんが狡いと思う。私とセレナールのこと、いつも後回しだったわよね? 強いから高嶺の見物。そういうのも一つのイジメだと思うわ」
はじめてユメさんが意見をした。これは、解釈がむつかしい。それに、後回しというワードがやたら引っかかる。
「カナエも、セナさんは独りよがりに感じます。二人で捕まったのなら、チームワークを取るのが筋かと。それを自分のみ結界かけたり、眠ったフリをされては、自分のみ助かりたいとしか思えません。チームワーク取ろうとしなかったことに関してはカナエはセナさんが悪いと思います」
チームワーク……。確かに、二人で捕らえられたなら、力を合わせるべきなのかもしれない。けれど、それは心の知れた仲以外厳しい気もする。ただ、カナエさんは昔から独りよがりを嫌うタイプだ。
「言いたい放題ね。セレナールとユメさんが遊びに明け暮れている間、私はひたすら訓練をしてた。後回しと言うのなら、貴族の井戸端会議なんかしてないで道場に通うべきなんじゃないの? チームワークって言うけど、そういうのは同じ力量だから出来るものなんじゃないかしら。セレナールとユメさんは、私と同じくらいの努力して来たの? 努力もしないで、力がないは甘えだと思うわ」
話し合いをしていて、色んな人の立場や事情、思いがあることがそれとなく分かった気がする。どれも間違いではないのだろう。けれど、セナ王女の言い分が一番しっくり来た。私も同じだったから。ひたすら強くなろうとしていた。いつかは、カナコさんやレイカさんみたいになりたくて、私もこう見えてひたむきに努力して来たつもりだ。
「じゃあ、今日の話し合いはここまでにしましょうか。もし、セレナールがグループが抜けるなら話し合いは終わりだけど、抜けないなら互いのこと、もっと知る必要があると思うの」
ショウゴ先生がハルミ先生を好きになった理由が何となく分かった気がする。ハルミ先生は時間をかけるタイプだ。そして、このグループも、親睦を深めるにはもっと時間が必要なのかもしれない。
そして、セレナールさんがグループからは抜けない意思を明確にし、話し合いは次回も行われることとなった。
話し合いの後、私はセナ王女と二人きりで商店街のレトロなカフェにいる。セナ王女と知り合う前、適当な女と適当に過ごしていた場所だ。
「幻滅した?」
え、幻滅って、そんなことあるはずがない。確かに嫉妬はしたけれど、今にもセナ王女を奪いたくて仕方ない。
「してません。でも、嫉妬はしました。セナ王女は大人になると絶世の美女になるんですね。そんな人と恋仲だなんて誰でも妬きます」
私は委員長から送ってもらった画像を眺めた。
「今は、古代の写真でさえカラーに出来るのね。でも何だか恥ずかしいわ」
一つ目は、キクリ家の研修生訓練用の着物姿。二つ目は、紅葉神社での浴衣姿。三つ目は、ノースリーブの真っ白なワンピース姿だった。めちゃくちゃセクシー。
「釘付けになります。あ、私の方こそ幻滅しましたか?」
私の方は現代だ。
「ううん。私と出会う前よね? でも、どこまで本当なのかは気になる」
どこまでが本当か。信じてもらえるだろうか。
「最初は興味本位でした。ステリンの動画は頻繁に見てました。ファンクラブは入ってません。白梅も咲かせてません。けど、近いことをしてしまっているので、二人は白梅卒業したと思ってます。あの後、何度か空咲求められましたが、二人の本命は弟だったんです。その相談を受けてからは連絡取らなくなりました」
そう、結局ヨルクしか見てなかったんだ、あの二人は。あの後、私はどれだけ劣等感に苛まれたことか。
「そう。どんな子? 白咲はしたの?」
顔写真は持ってない。私は二人のアカウントをセナ王女のレインに送信した。
「白咲はしてました。あの感じだと、初咲はタレリナだけで、ステリンは小学生に初咲は済ませていると思います」
二人とも男を知らないのか、直ぐに白咲をした。けれど、ステリンは定期的にしているだろう。
「あなた面食いね。動画もいかにもあなた好みだし。今もこっそり動画見てたりして」
面食い……かもしれない。
「正直、ステリンは演技力があるというだけで顔はタイプではありません。動画はたまに開くことはありますが、前みたいには見れなくなりました。私が見たいのはセナ王女のビキニ姿です」
しまった。誤解されたくない思いが変な方向に言葉してしまった。引かれただろうか。
「持ってないの。ビキニって下着みたいだから、向こうでの貴族との集まりでは、いつもワンピースの水着着てた。でも、ミナクになら……。この後、見に行きましょ?」
持って……なかったのか。めちゃくちゃ見たい。けれど、見てしまったらそれだけでは済まないかもしれない。
「あ、いえ。来月、紅葉神社で紫陽花祭りあるんですけど、行きませんか?」
何となくグループでも行きそうな気がする。
「行く! でも、浴衣持ってないわ。今から特注で間に合うかしら?」
特注か。
「どこのショップですか?」
セナ王女は私にサイトのURLを送った。
「物が悪いですね。私も今からオーダーは間に合いませんので、商店街の店行きましょう」
浴衣や着物はピンキリある。高級なものから一般人が着るような安物まで溢れをんばかりに存在している。あの古代のキクリ家の教官着が最上級だ。武家は基本最上級しか着ない。
人それぞれ好みはあるだろうけど、まがい物的なものの作りはかなり酷い。セナ王女は、やっぱり最上級なものが似合うだろう。
「ミナク、私とばかり会ってて良いのかしら? 他の女待たせてるんじゃないの?」
いきなりの逆質問。意地悪っぽく聞くセナ王女可愛い。
「適当な女はどうでもいいです。恋人でも好きな人でもないですし」
私が好きなのはセナ王女だ。
「白咲虚しくなってるんじゃないの? 手伝ってあげましょうか?」
セナ王女に言われると断りたくない。けれど、実際のところは虚しくはなく、寧ろセナ王女といると心が満たされる。
「虚しくはありません。こうやってセナ王女と会ってますし。デートらしいデートもはじめてですし」
デートなんてしたことなかった。ただ、用が済めばそれで終わりだった。ずっとそうだと思っていた。けれど、セナ王女とは用とかどうでもいい。ただ傍にいるだけで満たされる。私はセナ王女を通して本当のデートを知った。それがどれほどに幸せなものかも。
「ビキニ買う時に下着も買うわ」
え、たくさん持ってるんじゃないのだろうか。それとも定期的に変えているのだろうか。
「あの、ついこないだまでスカート短かったですが、カラルリさんに……なんでもありません」
今日のセナ王女の格好が以前に比べ柄も入っていてスカート丈も長いから、つい私と出会う前のことを気にしてしまった。
「見られたわ、カラルリに。でも、その時はいい人って思ってたから気にも止めなかった。今だったら絶対いや」
そっか。だから、急にスカート丈が長くなったのか。
「今のファッション似合ってます。ただ、セナ王女だったら短いスカートファッションも似合うと思うので……なんでもありません」
二人きりの時に着て欲しいは都合良すぎる。
「ミナクと二人の時ならいいわよ」
やっぱり付き合いたい。いつかは気持ちを伝えていいのだろうか。
「やっぱりいいです。正直、キープはやめるつもりありませんし、あまり恋人みたいなことするのも気が引けるので」
素直になれない。本命に限ってどうして。
「あ、別にミナクのプライベートはそのままでいいし、とやかく言うつもりないわ。グループでも会いたいし二人でも会いたいの。今の関係が心地いいっていうか、ただミナクといたいの」
それって、私の本命にはなりたくないということだろうか。
「今の関係がいいって、まるで妾でもいいような言い方ですね。私はカラルリさんの代わりですか?」
当たってしまった。が、一度言葉に出したことは元には戻せない。後の祭りだ。
「妾でもいい。ミナクと一緒にいられるなら。こんな風に二人で会えるなら私の知らない外野なんてどうでもいい」
私は思わずセナ王女に口付けをしてしまった。慌ててセナ王女から離れると、セナ王女は頬を赤らめていた。ダメだ。セナ王女がほしい。私のほうがセナ王女から離れられなくなっている。
「セナ王女は本当に男を知らないんですね」
力量は、もはやカナコさん、レイカさんレベルかそれ以上なのに、恋愛のことは全く無知。やっぱり、世間知らずのお姫様だ。いや、それは違うか。世間知らずと言うのは、良いところのお嬢様でもなければ勉強が出来ない人、ニュースを見ない人でもない。貧乏な人でもなければ、不幸な境遇の人でもない。本当の世間知らずは、自分を持っていない人間のことを言う。的な持論を昔、ヨルクがラルクに言っていた。今となっては、そんな感じもしてくる。世間知らずは私のほうだ。
「知らないわよ。ミナクしか。向こうにいた時は恋愛するだなんて、とてもじゃないけど考えられなかったし、そもそも貴族なんて上辺の付き合いだわ。少なくとも私にとってはね」
セナ王女は世間知らずなんかじゃない。ちゃんと人との付き合いは距離を置いて来た。何となく、今疎外感を覚えているのは気のせいだろうか。私はセナ王女の肩を抱き寄せた。
「だとしたら、はじめての恋愛は私でいいんですか?」
セナ王女は困ったような顔をした。少し迫りすぎただろうか。
「ミナク、場所変える?」
セナ王女の言葉でハッとした。無自覚でセナ王女のスカートを太ももまでめくりあげていた。セナ王女は私の手を掴んでいる。私は咄嗟にセナ王女から離れた。一瞬だけ、私のみ昔の状況に巻き戻されていた。目的まで待てず、デザート食べてる女を急かせてた。
「すみません、浴衣見に行きましょう」
セナ王女は苦笑した。そして、レインボーカードでセナ王女が会計を済ませた後、カフェを出た。レインボーカードか。私とは一生無縁だ。
「あ、浴衣屋って、こんなに近くにあったのね」
セナ王女に腕を組まれたばかりなのに、セナ王女は呉服屋を見るなり駆け寄った。少し残念な気持ちで私はセナ王女を追った。にしても、人がやたら多い。そうか、紫陽花祭りがあるからか。オマケにチラシも配っている。……。ヨルクが法被を着てチラシ配りをしている。
「セナ王女、他に行きませんか?」
セナ王女はピンクの浴衣を手に持っていた。けれど、作りは荒い。それに、殆どが屋台での販売だ。
「でも、この浴衣がいいわ」
確かに、上物ならセナ王女に似合うだろう。
「セナ王女、作りが荒いです。こういう安物は直ぐにくたびれます。馴染みの呉服屋があるので、そこへ行きましょう」
ヨルクにこんなところ見られるわけにはいかない。
「うーん、分かったわ」
私はセナ王女の手を握り、小走りに屋台から離れた。
「ここです。ここで仕入れているんです、どの武家も。ここは上物しか売っていません」
やっぱり、高い店となると一般客はいない。その代わりお金持ちそうな客はいるけれど。
「そうなの。ミナクが選んで」
セナ王女なら、やっぱり淡いピンクの優しい柄が似合う。
「好きな花とかありますか?」
あの淡い桜柄が似合うとは思うのだけど。
「特にないわ。でも、着物も素敵ね」
そういえば、ナノハナ家では毎年、茶道体験が開かれている。ナクリさんの教室ならヨルクやナミネに会わなくて済むかもしれない。
「着物も買いますか? 近いうちにナノハナ家で茶道体験が行われるので、浴衣と一緒に買っておいたほうがいいと思うんです」
と言ったものの、ヨルクとラルクからチャージしてもらったクリスタルカード残高は浴衣の分だけだ。
「そうするわ。どれが良いかしら? けれど、ここってリボンの帯もなければワンピースの浴衣もないのね」
作り帯のことか。作り帯は一般人が浴衣とセット買いしていることが多い。現代ではワンピースタイプの浴衣も販売されていて、元の作法が薄らぎつつある。昔は、みんな着物を着ていたのに。あれっ、今一瞬過った映像は何だったのだろう。ナノハナ家で花火をしていた。けれど、着物からして少し時代は古い。まさか、前世なのか? いや、私は前世など信じていない。
「作り帯のことですね。誰か着ていたんですか? 帯を結ぶのは今や殆ど武家ばかりで、一般人がセット売りのものをよく買ってますね。ワンピースタイプの浴衣も本物の浴衣に比べたら動きやすいので人気が出ているんです。でも、セナ王女はちゃんとしたものを着た方がいいと思います。帯もこういうアレンジありますし」
私は半幅帯と兵児帯とのコラボアレンジの画像を見せた。
「可愛い! 試着室で着せて!」
いや、流石に試着室にまで入るわけにはいかない。
「店員さんに着せてもらってください」
ここは何人か優秀な人材を雇っている。私はセナ王女に淡いピンクの桜柄の浴衣とチェック柄の黄色い帯び、白い兵児帯、帯結び、肌着、その他一式を渡した。
「ご試着ですか?」
え、今日はキヌカさんいるのか。
「ええ、浴衣はじめてなの」
私は後ろを向いた。
「あ、王女様でしたか。今、着付け致します」
キヌカさんは、この冬桜呉服店・当主の娘で小さい頃から店を手伝っている。ナノハナ家のナノハさんと同い歳でそれなりに仲が良い。
「彼氏に着付けてもらうから大丈夫よ」
彼氏って……。
「ふぅん、あなたまさかセナ王女までたぶらかしたの? 本当、とんでもない子ね。だからカラルリがいやがるのよ」
いや、カラルリさんは別の理由で嫌っている気がするが。
「その、セナ王女とはごく最近仲良くなって交際はしてないけど、いつかする感じっていうか」
しまった。久々に会ったから思わず空回りしてしまった。
「そういうのを遊びって言うの! 王女を弄ぶなんて、どれだけ重い罪か分かっているの?」
分かっている。けれど、身分違いでも私はセナ王女と一緒にいたい。
「あなたも武士なの?」
そうか、セナ王女は分かってしまうんだ。上物を扱っている呉服屋はだいたい昔は武家だった。というか、分家だった。けれど、時代と共に呉服店を営むようになったのである。お武家連盟には加わってはいないものの、第一出動などの応援に加わることがあり、そこそこの力量は持ち合わせている。
「はい、昔はここも武家だったそうですが、時代と共に呉服店を営むようになりました。けれど、呉服店と武家は親戚のようなもので、武家に最上級の品物をお作りしている職柄、私共も小さい頃に武士の特訓も行っております」
キヌカさんはナノハさんほどではないが強い。特に舞はかなりの腕前だ。
「そう。ここに越してきたけど知らないことばかりだわ。ミナクは思ったより人脈あるのね。帯はミナクに結んでもらっていいかしら?」
人脈というか、身内というか。どうなのだろう。
「はい、帯留めは、こちらのようなものもございますが、どうなさいますか?」
えっ、ここはずっと組紐タイプのものしか売られていなかったのに、つまみ細工などのアレンジがある。
「いつから仕入れてんだ?」
パールとか一般人の間では人気だけど、武家は合わない気がする。
「あなた、何も知らないのね。半年前のお武家連盟会議で、リリカがオシャレ締めも取り入れたいって言ったことで、黙っていただけで、みんな同じこと思っていたみたいで即決されて、仕入れ始めたのよ」
そうだったのか。リリカお姉様はやたらオシャレばかりしている。彼氏1人いないのに。
「ミナク、どれがいいかしら?」
なんだか、本当に恋人みたいだ。
「ワンポイントならパールを入れると映えると思います」
王族ならそのほうが多分合う。ここにあるのは全て、最上級の職人が手がけている。そういう馴染み同士が助け合っている店だから、ずっとここで買っている。
「じゃあ、そうするわ。あと、着物も買う予定なの」
着物までは一括出来ない。けれど、セナ王女にばかり払ってもらっているから、ちゃんとお返しもしたいし、セナ王女に良いとこ見せたい。ローンで買おう。
「まあ、そうでしたか。ありがとうございます」
私は弟二人に、もう少しチャージしてもらえないかレインした。
「セナ王女、弟からクリスタルカード、チャージしてもらったので浴衣は今日買います。着物はローンで買います」
するとセナ王女はクスリと微笑んだ。
「気にしないで。私が欲しくて買うんだから。でも、買ってくれるならこのパールだけ買って欲しい。ミナクからの最初の贈り物として」
でも、それだけでは私の気が済まない。
「ですが……」
その時、キヌカさんに扇子で肩を叩かれた。
「あなた、ヨルクとラルクからお金むしり取ってるの? そんなだと将来ロクでもない人間になるわよ!」
もう既にそうだ。
「ミナクが独り身だったら私が引き取るわ」
嬉しいけど、ヒモみたいで恥ずかしい。やっぱり、今後はセナ王女のためにも真面目に生きるべきかもしれい。一応大学まで行って就職はするが、前までは、正直適当な女と結婚して高校教師になって女子高生と遊びまくろうって思ってた。けれど、セナ王女と今の関係になった以上、ちゃんとケジメは付けたい。
「あなた本当に情けないわね」
改めて、私はずっと情けない生き方をして来たのか。過去の自分を今更ながらに恨んでしまう。
キヌカさんはセナ王女を連れて試着室に入った。鼓動が高くなるのを感じる。女の浴衣姿なんて、いやってほど見てきたのに、やっぱり何もかも違うんだ。とっくに自覚していたけど、何度も何度も自分に嘘をついていた。私はセナ王女に完全に惚れている。好きでたまらなくて、きっと他の男と話しているだけで妬いてしまう。セナ王女の本命になりたい。もう身分のことなんか考える余裕がなくなりそうだ。
「ミナク! 帯お願い!」
キヌカさんは試着室から出て来て、セナ王女はカーテンを開けた。めちゃくちゃ似合ってる。さっきより胸の高鳴りが増している。
「お手並み拝見ね」
キヌカさんは私の肩をポンと叩いた。私は試着室に入ってカーテンを閉めた。やっぱり、着付けがあるから、ここの試着室は広くて助かる。でも、こんなに密室ははじめてで鼓動がいつまでも速いままだ。
「あ、髪もまだ結ってないんですね」
セナ王女なら、色んなヘアアレンジが可能だ。
「髪もしてくれるの?」
セナ王女はポニーテールのゴムを外した。ストレートで腰を超えたロングヘア。めちゃくちゃ色っぽい。
「髪下ろしてたほうが似合ってますね」
ポニーテールはどちらかというとカッコイイ系に見える。けれど、髪を下ろすと女の子らしいというか、振り返らない男なんかいないだろうというくらい美人だ。
「え、はじめて言われたわ」
はじめて……か。セナ王女はチヤホヤされて来たかと思っていた。私は名残惜しくもセナ王女の髪を一旦お団子にした。
「まず、帯結びますね」
私はセナ王女を後ろ向かせた。あ、そうか。ラルクの着付けは何度化していたけど、女の着付けはいつも適当だった。妖精返しさえすれば女は喜んでいた。妖精村は妖精結びが主流だが、若者の間ではエンジェル結びが流行っている。ゆえに、祭りの時期は店で着付けをしてもらう女子やカップルが多い。
「どの結びが良いですか?」
私はフェアホ画面を見せた。着物系アプリはだいたい入れている。流行りは直ぐに増えるから。もし、セナ王女と交際出来るなら流行りは常に知っておきたい。
「うーん、ミナクが選んで」
セナ王女っていつもこうなのだろうか。そういえは、クローゼットにある服もシンプルなものばかりだったような。
「じゃあ、この結びしますね」
やっぱりエンジェル結びが似合うと思う。私は黄色い帯を二回巻いた後、帯で羽の形を2つ作り、半幅帯の結びを終えた。そして、上から兵児帯で3つの花を作って半幅帯と絡めた。
「わあ、素敵!」
セナ王女に喜んでもらえると、めちゃくちゃ嬉しい。自分を認められたというより、楽しさが増す。
「とてもよくお似合いです」
セナ王女はドレスだけでなく和服も似合う。私は抱き締めたいのを我慢し、セナ王女の髪を再び下ろした。その時、外で叫び声がした。私とセナ王女は咄嗟に試着室から出て、店からも出た。
すると、セレナールさんが武官に押し倒されていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
思った以上に長くなってしまったー!
そして、最近の純愛偏差値、武家的じゃない。
でも、ナミネ・ヨルク視点のみじゃなく、色んなキャラの視点のほうが、そのキャラの純を明らかに出来るような。
にしても、1話8000文字には収めたいのだけどな。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
《ミナク》
数日前、セナ王女とセレナールさんが体育館で椅子に縛り付けられた。助けに行ったカラルリさんは、迷わずセナ王女の元へ駆け出し、セレナールさんは黒鈴酷華されてもおかしくない状況になっていた。
後から見た体育館の防犯カメラの映像を見る限り、カラルリさんは何の武器も使わず丸腰でセナ王女のみを助けようとしていて正直呆れた。
結論として、体育館の事件は仕組まれたもので、黒幕はセイさんだった。
月城総合病院に搬送されたセレナールさんは今日退院する。そして、もう間もなく、当事者と後から駆け付けた者同士の話し合いがはじまるのである。
ハルミ先生とショウゴ先生、委員長が仲介として入るから、いつもみたいには揉めないだろうとは思うけれど、やはり不安だ。アルフォンス王子だってセイさんの兄弟なのに、セレナールさんはセナ王女のみを目の敵にしている。私はカラルリさんから相当苛立たれているし、カナエさんもそのことで、かなり心を痛めている。カナエさんには、申し訳なく思っている。けれど、どうしても私はセナ王女を手離したくない。
別荘のチャイムが鳴り、使用人がグループのメンバーと仲介人をリビングに連れて来た。
カナエさん、見るからにかなり疲れている。
「カナエさん、大丈夫ですか?」
私は思わずカナエさんに駆け寄った。
「カナエは大丈夫です。今日は話し合いなので、セナさんの傍には行かないでミナクはカナエの隣にいてください」
カナエさん、今にも倒れそうなのに。
「分かりました」
みんな、物凄く険しい顔をしている。
「話し合いはじめるけど、最初に言っておくわ。状況が状況なだけに、誰も取り乱さないで冷静に話してほしいの」
かなり無理があるないようだけど、ハルミ先生の言うことなら……
「ふむ、言い方が甘いように思うがね? 一度取り乱した者は10分間別の場所に移動してもらう。三度取り乱した者は退場。第三者の私が言うのもなんだが、取り乱せば取り乱すほど解決からは遠ざかるだろうな」
まるで、クラスにいるような錯覚に陥ってしまう。けれど、これくらいハッキリ言わないとルールなしでは、必ず取り乱す者はいるだろう。
「じゃあ、意見のある人は順番に言ってくれる?」
進行、ハルミ先生で大丈夫だろうか。
「私、セナさんにもみんなにも見捨てられて人生奪われかけた。納得いかないです。それも、セナさんは自分だけに結界かけて自分だけ身を守ってた。だったら、カラルリは私を先に助けるべきだったと思う。大学生に結界は解けないから」
け、結界!?
「あの、結界かけてたんですか!?」
映像からは全く気付かなかった。誰が気付いてセレナールさんに話したのだろう。
「はあ、君は最初の話を聞いていたのかね? 幸い君は事件の当事者からは外れるから話し合いをやめて帰ってもいいんだぞ?」
そうだった。思わず取り乱してしまった自分が情けない。
「悪い。気をつける」
極力黙っていよう。それにしても、セナ王女は自分に結界をかけていたのか。やっぱり、あれだけ強いと抜かりがない。私は自分の身を自分で守ることは決して悪いことではないと思うが。そもそも、結界に気付いたの本当に誰なのだろう。
この時の私はカナエさんが、ヨルクたちのグループにも加わっていて、こちらの情報を向こうに伝え、話し合いもリアルタイムで確認されていたことを全く知らなかったのである。
「私は、丸腰でセレナールが目を覚まして大学生の問いかけに答えるのは相手の思うツボだと思うし、本来自分の身は自分で守るものだと思うわ」
確かに正論ではある。けれど、セレナールさんは無抵抗だ。そもそも、カラルリさんが武器を使ってくれていれば……。ダメだ。今私がは発言すれば拗れてしまう。
「カラルリに聞くけど、あの時セナのところへ走って行ったけど、セレナールのことはどうするつもりだったの?」
カラルリさんのことだから、あの状況下で両方助ける気でいたのだろう。昔からカラルリさんは効率が悪い。そして、ここぞというときに役に立たない。まだ弟たちのほうがマシなくらいだ。
「セナさんを助けた後、セレナールも助けるつもりだった」
武官だったら確実に間に合っていないし、体育館でさえ間に合っていなかったのに。武士には向いていないな、カラルリさんは。
「どうしてセナが先だったの?」
これ本当のこと答えるのだろうか。
「嘘を言えば、私が無理矢理本心を引き出すぞ?」
そうだった。委員長は本心を引き出せる。セリルさんとは違った方法で。私も引き出された時は、クラスメイトからドン引きされたっけ。
「セナさんを取り戻したかった。よりによって、ミナクなんかに白梅まで許すとは思わず、知った時は悔しかったし、今でも受け入れられない。それでも、セナさんとはミナクさえいなければ付き合うはずだった。もう一度、セナさんと互いの部屋行き来してた日々を取り戻したかったんだ。でも、だからと言ってセレナールを見捨てたわけではない」
どんな理屈だ。思いっ切りセレナールさんを見捨てているではないか。これもセイさんの策略だろう。仲間を拗れさせることも目的のうちの一つだったんだ。
「ミナクはどう思う? ミナクもセナのほう先だったよね?」
どうして私に聞くのだろう。
「何故黙っているのかね? 気を付けて答えればいいだろう」
いや、怒らせる答えしかないではないか。けれど、聞かれた以上は答えるしかない。
「エミルさんは、扇子で吹き飛ばすのが先と言っていましたが、これは、一人一人違うと思うんです。少なくとも私は、いざと言う時こそ慣れた方法を使いたいです。セナ王女からではなく、私なりに同時に解放したつもりです」
その時、カラルリさんにコーヒーをかけられた。私は咄嗟に氷の舞でコーヒーの温度を下げた。
「ミナク! 喧嘩売ってるのか!」
はあ、やっぱりどんな答えでもカラルリさんは怒るではないか。
「カラルリ、君は退場したいのかね?」
あれ、濡れてない。カナエさんが庇ってくれたのか。カナエさんも濡れていないということは結界をかけたのか。やっぱりカナエさんには敵わない。
「カラルリ。俺も何もかも壊したい時があったから、落ち着けとは言わない。でも、今カラルリが暴れたら、体育館のことは過去ではなく恨みに変わっていく。解決のために話し合ってるんじゃない。一人一人の真実を他人同士が少しでも確認し合うために集まったと俺は思ってる」
ショウゴ先生は、一度ハルミ先生を失っているんだっけ。そして、不思議な店の店主によって奇跡的にハルミ先生を元に戻せたとか、以前チラッとカナエさんから聞いた。それにしてもショウゴ先生は好青年だから、学生時代は私みたいにグレていたとか信じられないくらいだ。
「……すみません」
カラルリさんは座った。
「カナエさん、すみません、大丈夫ですか?」
カナエさん、話し合い終わるまで休まないつもりなのだろうか。私はカナエさんに譲渡した。
「カナエは大丈夫です。譲渡は不要です。ミナクが疲れるだけです」
ラルクにしてもナミネにしても強がるところがある。カナエさんも昔から弱音は吐かない。
「確かにそうだね。慣れた方法のほうが効率がいいよね。慣れていない方法は効率が下がる」
そう、アルフォンス王子の言うように慣れていないことを本番で行えば確実に効率は下がるし、場合によっては命取りになる。
「セレナール、めちゃくちゃセクシーだね。下着姿で押さえつけられるところなんか、そそるよ」
そういえば、元々はセイさんの依頼だからセイさんも着ているけど、もう異常過ぎて言葉に出来ない。
私はセイさんからフェアホを奪おうとしたが避けられた。えっ、セイさんって運動得意だっけ?
「君、とろいね」
とてもじゃないけど運動神経いい方には見えないのに。
「ふむ、その者も頭脳戦か」
そういうことか。IQは全体が高くなくても一、二項目ずば抜けてる人は確かにいる。セイさんは、少なくとも一項目はずば抜けているのだろう。
「どうしてセナさん奪ってくれないのよ! セイに録画されてたなんて気持ち悪くて仕方ないわ!」
私もどうにか削除したいけれど、セナ王女も一度はセレナールさんに見捨てるような発言をされて苛立っていると思う。
「その必要あるのかしら? 私を先に差し出したのはセレナールよね? だから、私は今後一切セレナールを助けるつもりはないわ」
セナ王女、怒ると怖い。
「まあ、映像は私が消しておく。話を続けてくれ」
そうか。頭脳戦には頭脳戦。委員長ならセイさんのフェアホをハッキング出来る。
その時、セレナールさんが笑った。
「みんなこれ見て。セナさん、カラルリとこんなことしてたのね。ミナクと交際してるなら二股よね?」
セレナールさんは20枚ほどの写真を机に並べた。写真は全てカラーだ。そして、セナ王女とカラルリさんがデートしてるところ、口付けしているところ、肌を重ねているところのものだった。
「セレナール、こういう卑怯なことやめてくれないかな?」
確かに卑怯かもしれないけど、正直堪えた。カラルリさんの腕の中で乱れていたかと思うと悔しくてたまらない。私には桃花一つ見せたことないのに。それとも、この写真、合成なのか?
「委員長、これって合成?」
合成出会って欲しい。セナ王女は白梅は捨ててないはずだ。それに、この写真どこか違和感がある。
「いや、カラーにはなっているが実物だな。入手経路は分からないが、少なくとも、この時代はカラルリと恋仲だったんだろうな」
この時代って。前世なんてあるのか? とてもじゃないけど信じられない。
「でも、前世なんてあるわけないだろ? 研究者の前世説も正直胡散臭いし」
だとしたら、この写真はやっぱり……。悔しい。けれど、セナ王女を憎めない。
「全く君は。女遊びばかりしているから世間知らずになったのではないのかね? 研究者云々の前に、役場で登録出来るだろう。資格所有者の殆どはそうしているがね?」
そう……だったのか。セナ王女を疑ってしまった自分が恥ずかしいし情けない。それに、よく見たら紅葉病院の近くの喫茶店は今はパン屋になっている。今はなき喫茶店が写っているなんてことはありえない。いつか歴史の本で見た喫茶店は10世紀になくなっていると書いてあった。
「メナリが言うように前世は確かに存在してるよ。この写真見て、セナも今、この時のこと思い出したと思う。この時の集合写真がこれ」
アルフォンス王子は古い写真を机に置いて、セレナールさんが置いた写真を回収した。かなり古いカラクリ家。みんな、大人になっていて、先祖と言うより本人だ。大人になったセナ王女って学生時代より綺麗になるんだな。色っぽい。やっぱり妬いてしまう。時代は10世紀より前だろうけど、こんな美女とカラルリさんが恋仲だったなんて。
「あの、この時のセナ王女の大きい写真ありますか?」
持っていたい。少なくとも今はセナ王女はカラルリさんに気はないし。辛くてもセナ王女をもっと知りたい。
「あるけど、話し合い終わってからね」
あ、そうか。話し合いの最中だった。その時、フェアホが光った。机の下で見てみると、委員長からだった。
『全く君は空気の読めんヤツだな。あの写真は両者共、3世紀のものだ。セナ王女の写真、特別カラーにしといたぞ。後は、話し合いが終わるまで気を逸らさないでくれ』
委員長は3世紀のセナ王女の写真をカラーで3枚送ってくれた。私は即保存した。今は話し合いに集中して後から見よう。
『ありがと、委員長』
突然言われたから疑心暗鬼だが、本当に前世があるとして、3世紀とはいえ、カラルリさんに全て許してたなら、セナ王女の白梅がほしくなってしまった。
「セナさん、カラルリが好きなのよ。今、ミナクと交際してても、いずれカラルリの元へ戻ると思う。ずっとそうだったから。セナさん、転生するたびにカラルリと交際してたもの」
セレナールさんも前世の記憶があるのだろうか。
「セレナール、やめてほしい。私もこの時のことは何度も夢に見るが、今は今しか生きられない。あんな写真見せられても虚しくなる。私は過去ではなく、現世でセナさんと恋仲になる。
後、ミナクはよるのクラスのキュート女優のステリンとフラワー女優のタレリナのファンクラブに入ってて二人の白梅咲かせてる。雑誌ならともかく、身近な人と直接なんて私からしてみれば浮気だ」
どこで情報を入手したのかは分からないが、私はファンクラブには入っていない。ただ、ヨルクが美女に囲まれているかと思うと少し気になって、二人には近付いた。白梅は咲かせてないけど、近いことはしたし、二人は白梅卒業したと思い込んでいる。にも関わらず、フェアリーZ広場では二人とも水花を装っている。タレリナは演技力に欠けるから即飽きた。けれど、ステリンの演技力は高く、キュート女優にも関わらず水花を守っていることに関心を持ち、ギリギリのところでキュート男優に何一つ許さない男心のくすぐりに、しばらくステリンの動画は見ていた。ただ、セナ王女と知り合ってからはセナ王女に心奪われ、全ての動画を見ることは少なくなった。セナ王女の一つ一つが可憐で、何もかも奪ってしまいたいのに、壊すことは出来ない。
「ハッキリ言うわ! 確かに古代はカラルリと交際してた。キクリ家で研修生の訓練もして、終われば毎日のようにデートしてた。でも今は違う。私、カラルリと交際する気は一切ないし、ミナクが中等部の女の白梅咲かせてても、私はミナクにどうこう言うつもりはない。私はもうミナクに白梅捧げてるし、ミナクと別れるつもりは一切ないわ!」
セナ王女……。セナ王女は、今の私を受け入れてくれているのに、私は3世紀のことでセナ王女を疑ってしまった。そんな自分を酷く恥じた。
「とりあえず、話し合いに戻ってくれんかね? 昔話ならいつでも出来るだろう」
もう16時前。話し合いは13時半からはじまっている。なのに、進むどころか意見のぶつけ合いしかしていない。
「私もセナさんが狡いと思う。私とセレナールのこと、いつも後回しだったわよね? 強いから高嶺の見物。そういうのも一つのイジメだと思うわ」
はじめてユメさんが意見をした。これは、解釈がむつかしい。それに、後回しというワードがやたら引っかかる。
「カナエも、セナさんは独りよがりに感じます。二人で捕まったのなら、チームワークを取るのが筋かと。それを自分のみ結界かけたり、眠ったフリをされては、自分のみ助かりたいとしか思えません。チームワーク取ろうとしなかったことに関してはカナエはセナさんが悪いと思います」
チームワーク……。確かに、二人で捕らえられたなら、力を合わせるべきなのかもしれない。けれど、それは心の知れた仲以外厳しい気もする。ただ、カナエさんは昔から独りよがりを嫌うタイプだ。
「言いたい放題ね。セレナールとユメさんが遊びに明け暮れている間、私はひたすら訓練をしてた。後回しと言うのなら、貴族の井戸端会議なんかしてないで道場に通うべきなんじゃないの? チームワークって言うけど、そういうのは同じ力量だから出来るものなんじゃないかしら。セレナールとユメさんは、私と同じくらいの努力して来たの? 努力もしないで、力がないは甘えだと思うわ」
話し合いをしていて、色んな人の立場や事情、思いがあることがそれとなく分かった気がする。どれも間違いではないのだろう。けれど、セナ王女の言い分が一番しっくり来た。私も同じだったから。ひたすら強くなろうとしていた。いつかは、カナコさんやレイカさんみたいになりたくて、私もこう見えてひたむきに努力して来たつもりだ。
「じゃあ、今日の話し合いはここまでにしましょうか。もし、セレナールがグループが抜けるなら話し合いは終わりだけど、抜けないなら互いのこと、もっと知る必要があると思うの」
ショウゴ先生がハルミ先生を好きになった理由が何となく分かった気がする。ハルミ先生は時間をかけるタイプだ。そして、このグループも、親睦を深めるにはもっと時間が必要なのかもしれない。
そして、セレナールさんがグループからは抜けない意思を明確にし、話し合いは次回も行われることとなった。
話し合いの後、私はセナ王女と二人きりで商店街のレトロなカフェにいる。セナ王女と知り合う前、適当な女と適当に過ごしていた場所だ。
「幻滅した?」
え、幻滅って、そんなことあるはずがない。確かに嫉妬はしたけれど、今にもセナ王女を奪いたくて仕方ない。
「してません。でも、嫉妬はしました。セナ王女は大人になると絶世の美女になるんですね。そんな人と恋仲だなんて誰でも妬きます」
私は委員長から送ってもらった画像を眺めた。
「今は、古代の写真でさえカラーに出来るのね。でも何だか恥ずかしいわ」
一つ目は、キクリ家の研修生訓練用の着物姿。二つ目は、紅葉神社での浴衣姿。三つ目は、ノースリーブの真っ白なワンピース姿だった。めちゃくちゃセクシー。
「釘付けになります。あ、私の方こそ幻滅しましたか?」
私の方は現代だ。
「ううん。私と出会う前よね? でも、どこまで本当なのかは気になる」
どこまでが本当か。信じてもらえるだろうか。
「最初は興味本位でした。ステリンの動画は頻繁に見てました。ファンクラブは入ってません。白梅も咲かせてません。けど、近いことをしてしまっているので、二人は白梅卒業したと思ってます。あの後、何度か空咲求められましたが、二人の本命は弟だったんです。その相談を受けてからは連絡取らなくなりました」
そう、結局ヨルクしか見てなかったんだ、あの二人は。あの後、私はどれだけ劣等感に苛まれたことか。
「そう。どんな子? 白咲はしたの?」
顔写真は持ってない。私は二人のアカウントをセナ王女のレインに送信した。
「白咲はしてました。あの感じだと、初咲はタレリナだけで、ステリンは小学生に初咲は済ませていると思います」
二人とも男を知らないのか、直ぐに白咲をした。けれど、ステリンは定期的にしているだろう。
「あなた面食いね。動画もいかにもあなた好みだし。今もこっそり動画見てたりして」
面食い……かもしれない。
「正直、ステリンは演技力があるというだけで顔はタイプではありません。動画はたまに開くことはありますが、前みたいには見れなくなりました。私が見たいのはセナ王女のビキニ姿です」
しまった。誤解されたくない思いが変な方向に言葉してしまった。引かれただろうか。
「持ってないの。ビキニって下着みたいだから、向こうでの貴族との集まりでは、いつもワンピースの水着着てた。でも、ミナクになら……。この後、見に行きましょ?」
持って……なかったのか。めちゃくちゃ見たい。けれど、見てしまったらそれだけでは済まないかもしれない。
「あ、いえ。来月、紅葉神社で紫陽花祭りあるんですけど、行きませんか?」
何となくグループでも行きそうな気がする。
「行く! でも、浴衣持ってないわ。今から特注で間に合うかしら?」
特注か。
「どこのショップですか?」
セナ王女は私にサイトのURLを送った。
「物が悪いですね。私も今からオーダーは間に合いませんので、商店街の店行きましょう」
浴衣や着物はピンキリある。高級なものから一般人が着るような安物まで溢れをんばかりに存在している。あの古代のキクリ家の教官着が最上級だ。武家は基本最上級しか着ない。
人それぞれ好みはあるだろうけど、まがい物的なものの作りはかなり酷い。セナ王女は、やっぱり最上級なものが似合うだろう。
「ミナク、私とばかり会ってて良いのかしら? 他の女待たせてるんじゃないの?」
いきなりの逆質問。意地悪っぽく聞くセナ王女可愛い。
「適当な女はどうでもいいです。恋人でも好きな人でもないですし」
私が好きなのはセナ王女だ。
「白咲虚しくなってるんじゃないの? 手伝ってあげましょうか?」
セナ王女に言われると断りたくない。けれど、実際のところは虚しくはなく、寧ろセナ王女といると心が満たされる。
「虚しくはありません。こうやってセナ王女と会ってますし。デートらしいデートもはじめてですし」
デートなんてしたことなかった。ただ、用が済めばそれで終わりだった。ずっとそうだと思っていた。けれど、セナ王女とは用とかどうでもいい。ただ傍にいるだけで満たされる。私はセナ王女を通して本当のデートを知った。それがどれほどに幸せなものかも。
「ビキニ買う時に下着も買うわ」
え、たくさん持ってるんじゃないのだろうか。それとも定期的に変えているのだろうか。
「あの、ついこないだまでスカート短かったですが、カラルリさんに……なんでもありません」
今日のセナ王女の格好が以前に比べ柄も入っていてスカート丈も長いから、つい私と出会う前のことを気にしてしまった。
「見られたわ、カラルリに。でも、その時はいい人って思ってたから気にも止めなかった。今だったら絶対いや」
そっか。だから、急にスカート丈が長くなったのか。
「今のファッション似合ってます。ただ、セナ王女だったら短いスカートファッションも似合うと思うので……なんでもありません」
二人きりの時に着て欲しいは都合良すぎる。
「ミナクと二人の時ならいいわよ」
やっぱり付き合いたい。いつかは気持ちを伝えていいのだろうか。
「やっぱりいいです。正直、キープはやめるつもりありませんし、あまり恋人みたいなことするのも気が引けるので」
素直になれない。本命に限ってどうして。
「あ、別にミナクのプライベートはそのままでいいし、とやかく言うつもりないわ。グループでも会いたいし二人でも会いたいの。今の関係が心地いいっていうか、ただミナクといたいの」
それって、私の本命にはなりたくないということだろうか。
「今の関係がいいって、まるで妾でもいいような言い方ですね。私はカラルリさんの代わりですか?」
当たってしまった。が、一度言葉に出したことは元には戻せない。後の祭りだ。
「妾でもいい。ミナクと一緒にいられるなら。こんな風に二人で会えるなら私の知らない外野なんてどうでもいい」
私は思わずセナ王女に口付けをしてしまった。慌ててセナ王女から離れると、セナ王女は頬を赤らめていた。ダメだ。セナ王女がほしい。私のほうがセナ王女から離れられなくなっている。
「セナ王女は本当に男を知らないんですね」
力量は、もはやカナコさん、レイカさんレベルかそれ以上なのに、恋愛のことは全く無知。やっぱり、世間知らずのお姫様だ。いや、それは違うか。世間知らずと言うのは、良いところのお嬢様でもなければ勉強が出来ない人、ニュースを見ない人でもない。貧乏な人でもなければ、不幸な境遇の人でもない。本当の世間知らずは、自分を持っていない人間のことを言う。的な持論を昔、ヨルクがラルクに言っていた。今となっては、そんな感じもしてくる。世間知らずは私のほうだ。
「知らないわよ。ミナクしか。向こうにいた時は恋愛するだなんて、とてもじゃないけど考えられなかったし、そもそも貴族なんて上辺の付き合いだわ。少なくとも私にとってはね」
セナ王女は世間知らずなんかじゃない。ちゃんと人との付き合いは距離を置いて来た。何となく、今疎外感を覚えているのは気のせいだろうか。私はセナ王女の肩を抱き寄せた。
「だとしたら、はじめての恋愛は私でいいんですか?」
セナ王女は困ったような顔をした。少し迫りすぎただろうか。
「ミナク、場所変える?」
セナ王女の言葉でハッとした。無自覚でセナ王女のスカートを太ももまでめくりあげていた。セナ王女は私の手を掴んでいる。私は咄嗟にセナ王女から離れた。一瞬だけ、私のみ昔の状況に巻き戻されていた。目的まで待てず、デザート食べてる女を急かせてた。
「すみません、浴衣見に行きましょう」
セナ王女は苦笑した。そして、レインボーカードでセナ王女が会計を済ませた後、カフェを出た。レインボーカードか。私とは一生無縁だ。
「あ、浴衣屋って、こんなに近くにあったのね」
セナ王女に腕を組まれたばかりなのに、セナ王女は呉服屋を見るなり駆け寄った。少し残念な気持ちで私はセナ王女を追った。にしても、人がやたら多い。そうか、紫陽花祭りがあるからか。オマケにチラシも配っている。……。ヨルクが法被を着てチラシ配りをしている。
「セナ王女、他に行きませんか?」
セナ王女はピンクの浴衣を手に持っていた。けれど、作りは荒い。それに、殆どが屋台での販売だ。
「でも、この浴衣がいいわ」
確かに、上物ならセナ王女に似合うだろう。
「セナ王女、作りが荒いです。こういう安物は直ぐにくたびれます。馴染みの呉服屋があるので、そこへ行きましょう」
ヨルクにこんなところ見られるわけにはいかない。
「うーん、分かったわ」
私はセナ王女の手を握り、小走りに屋台から離れた。
「ここです。ここで仕入れているんです、どの武家も。ここは上物しか売っていません」
やっぱり、高い店となると一般客はいない。その代わりお金持ちそうな客はいるけれど。
「そうなの。ミナクが選んで」
セナ王女なら、やっぱり淡いピンクの優しい柄が似合う。
「好きな花とかありますか?」
あの淡い桜柄が似合うとは思うのだけど。
「特にないわ。でも、着物も素敵ね」
そういえば、ナノハナ家では毎年、茶道体験が開かれている。ナクリさんの教室ならヨルクやナミネに会わなくて済むかもしれない。
「着物も買いますか? 近いうちにナノハナ家で茶道体験が行われるので、浴衣と一緒に買っておいたほうがいいと思うんです」
と言ったものの、ヨルクとラルクからチャージしてもらったクリスタルカード残高は浴衣の分だけだ。
「そうするわ。どれが良いかしら? けれど、ここってリボンの帯もなければワンピースの浴衣もないのね」
作り帯のことか。作り帯は一般人が浴衣とセット買いしていることが多い。現代ではワンピースタイプの浴衣も販売されていて、元の作法が薄らぎつつある。昔は、みんな着物を着ていたのに。あれっ、今一瞬過った映像は何だったのだろう。ナノハナ家で花火をしていた。けれど、着物からして少し時代は古い。まさか、前世なのか? いや、私は前世など信じていない。
「作り帯のことですね。誰か着ていたんですか? 帯を結ぶのは今や殆ど武家ばかりで、一般人がセット売りのものをよく買ってますね。ワンピースタイプの浴衣も本物の浴衣に比べたら動きやすいので人気が出ているんです。でも、セナ王女はちゃんとしたものを着た方がいいと思います。帯もこういうアレンジありますし」
私は半幅帯と兵児帯とのコラボアレンジの画像を見せた。
「可愛い! 試着室で着せて!」
いや、流石に試着室にまで入るわけにはいかない。
「店員さんに着せてもらってください」
ここは何人か優秀な人材を雇っている。私はセナ王女に淡いピンクの桜柄の浴衣とチェック柄の黄色い帯び、白い兵児帯、帯結び、肌着、その他一式を渡した。
「ご試着ですか?」
え、今日はキヌカさんいるのか。
「ええ、浴衣はじめてなの」
私は後ろを向いた。
「あ、王女様でしたか。今、着付け致します」
キヌカさんは、この冬桜呉服店・当主の娘で小さい頃から店を手伝っている。ナノハナ家のナノハさんと同い歳でそれなりに仲が良い。
「彼氏に着付けてもらうから大丈夫よ」
彼氏って……。
「ふぅん、あなたまさかセナ王女までたぶらかしたの? 本当、とんでもない子ね。だからカラルリがいやがるのよ」
いや、カラルリさんは別の理由で嫌っている気がするが。
「その、セナ王女とはごく最近仲良くなって交際はしてないけど、いつかする感じっていうか」
しまった。久々に会ったから思わず空回りしてしまった。
「そういうのを遊びって言うの! 王女を弄ぶなんて、どれだけ重い罪か分かっているの?」
分かっている。けれど、身分違いでも私はセナ王女と一緒にいたい。
「あなたも武士なの?」
そうか、セナ王女は分かってしまうんだ。上物を扱っている呉服屋はだいたい昔は武家だった。というか、分家だった。けれど、時代と共に呉服店を営むようになったのである。お武家連盟には加わってはいないものの、第一出動などの応援に加わることがあり、そこそこの力量は持ち合わせている。
「はい、昔はここも武家だったそうですが、時代と共に呉服店を営むようになりました。けれど、呉服店と武家は親戚のようなもので、武家に最上級の品物をお作りしている職柄、私共も小さい頃に武士の特訓も行っております」
キヌカさんはナノハさんほどではないが強い。特に舞はかなりの腕前だ。
「そう。ここに越してきたけど知らないことばかりだわ。ミナクは思ったより人脈あるのね。帯はミナクに結んでもらっていいかしら?」
人脈というか、身内というか。どうなのだろう。
「はい、帯留めは、こちらのようなものもございますが、どうなさいますか?」
えっ、ここはずっと組紐タイプのものしか売られていなかったのに、つまみ細工などのアレンジがある。
「いつから仕入れてんだ?」
パールとか一般人の間では人気だけど、武家は合わない気がする。
「あなた、何も知らないのね。半年前のお武家連盟会議で、リリカがオシャレ締めも取り入れたいって言ったことで、黙っていただけで、みんな同じこと思っていたみたいで即決されて、仕入れ始めたのよ」
そうだったのか。リリカお姉様はやたらオシャレばかりしている。彼氏1人いないのに。
「ミナク、どれがいいかしら?」
なんだか、本当に恋人みたいだ。
「ワンポイントならパールを入れると映えると思います」
王族ならそのほうが多分合う。ここにあるのは全て、最上級の職人が手がけている。そういう馴染み同士が助け合っている店だから、ずっとここで買っている。
「じゃあ、そうするわ。あと、着物も買う予定なの」
着物までは一括出来ない。けれど、セナ王女にばかり払ってもらっているから、ちゃんとお返しもしたいし、セナ王女に良いとこ見せたい。ローンで買おう。
「まあ、そうでしたか。ありがとうございます」
私は弟二人に、もう少しチャージしてもらえないかレインした。
「セナ王女、弟からクリスタルカード、チャージしてもらったので浴衣は今日買います。着物はローンで買います」
するとセナ王女はクスリと微笑んだ。
「気にしないで。私が欲しくて買うんだから。でも、買ってくれるならこのパールだけ買って欲しい。ミナクからの最初の贈り物として」
でも、それだけでは私の気が済まない。
「ですが……」
その時、キヌカさんに扇子で肩を叩かれた。
「あなた、ヨルクとラルクからお金むしり取ってるの? そんなだと将来ロクでもない人間になるわよ!」
もう既にそうだ。
「ミナクが独り身だったら私が引き取るわ」
嬉しいけど、ヒモみたいで恥ずかしい。やっぱり、今後はセナ王女のためにも真面目に生きるべきかもしれい。一応大学まで行って就職はするが、前までは、正直適当な女と結婚して高校教師になって女子高生と遊びまくろうって思ってた。けれど、セナ王女と今の関係になった以上、ちゃんとケジメは付けたい。
「あなた本当に情けないわね」
改めて、私はずっと情けない生き方をして来たのか。過去の自分を今更ながらに恨んでしまう。
キヌカさんはセナ王女を連れて試着室に入った。鼓動が高くなるのを感じる。女の浴衣姿なんて、いやってほど見てきたのに、やっぱり何もかも違うんだ。とっくに自覚していたけど、何度も何度も自分に嘘をついていた。私はセナ王女に完全に惚れている。好きでたまらなくて、きっと他の男と話しているだけで妬いてしまう。セナ王女の本命になりたい。もう身分のことなんか考える余裕がなくなりそうだ。
「ミナク! 帯お願い!」
キヌカさんは試着室から出て来て、セナ王女はカーテンを開けた。めちゃくちゃ似合ってる。さっきより胸の高鳴りが増している。
「お手並み拝見ね」
キヌカさんは私の肩をポンと叩いた。私は試着室に入ってカーテンを閉めた。やっぱり、着付けがあるから、ここの試着室は広くて助かる。でも、こんなに密室ははじめてで鼓動がいつまでも速いままだ。
「あ、髪もまだ結ってないんですね」
セナ王女なら、色んなヘアアレンジが可能だ。
「髪もしてくれるの?」
セナ王女はポニーテールのゴムを外した。ストレートで腰を超えたロングヘア。めちゃくちゃ色っぽい。
「髪下ろしてたほうが似合ってますね」
ポニーテールはどちらかというとカッコイイ系に見える。けれど、髪を下ろすと女の子らしいというか、振り返らない男なんかいないだろうというくらい美人だ。
「え、はじめて言われたわ」
はじめて……か。セナ王女はチヤホヤされて来たかと思っていた。私は名残惜しくもセナ王女の髪を一旦お団子にした。
「まず、帯結びますね」
私はセナ王女を後ろ向かせた。あ、そうか。ラルクの着付けは何度化していたけど、女の着付けはいつも適当だった。妖精返しさえすれば女は喜んでいた。妖精村は妖精結びが主流だが、若者の間ではエンジェル結びが流行っている。ゆえに、祭りの時期は店で着付けをしてもらう女子やカップルが多い。
「どの結びが良いですか?」
私はフェアホ画面を見せた。着物系アプリはだいたい入れている。流行りは直ぐに増えるから。もし、セナ王女と交際出来るなら流行りは常に知っておきたい。
「うーん、ミナクが選んで」
セナ王女っていつもこうなのだろうか。そういえは、クローゼットにある服もシンプルなものばかりだったような。
「じゃあ、この結びしますね」
やっぱりエンジェル結びが似合うと思う。私は黄色い帯を二回巻いた後、帯で羽の形を2つ作り、半幅帯の結びを終えた。そして、上から兵児帯で3つの花を作って半幅帯と絡めた。
「わあ、素敵!」
セナ王女に喜んでもらえると、めちゃくちゃ嬉しい。自分を認められたというより、楽しさが増す。
「とてもよくお似合いです」
セナ王女はドレスだけでなく和服も似合う。私は抱き締めたいのを我慢し、セナ王女の髪を再び下ろした。その時、外で叫び声がした。私とセナ王女は咄嗟に試着室から出て、店からも出た。
すると、セレナールさんが武官に押し倒されていた。
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あとがき。
思った以上に長くなってしまったー!
そして、最近の純愛偏差値、武家的じゃない。
でも、ナミネ・ヨルク視点のみじゃなく、色んなキャラの視点のほうが、そのキャラの純を明らかに出来るような。
にしても、1話8000文字には収めたいのだけどな。
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