日常のこととかオリジナル小説のこととか。
カレンダー
プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カテゴリー
アーカイブ
最新記事
ブログ内検索
フリーエリア
〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 124話
《ナミネ》
いつもみんなでお昼ご飯を食べる広場。
そっか、制服、中等部は赤に変わったんだっけ。私の髪、腰まである。そして二つ括り。
今は2019年の4月だろうか。みんな私のこと覚えているのだろうか。私はカバンから携帯を取り出そうとしたが見当たらない。その変わり、見たことのない物が入っていた。パソコンでもテレビでもなくって大きさは携帯くらいだけど、これが何なのか私には分からない。
向こうを見ると、セナ王女、アルフォンス王子、カラルリさん、カナエさん、セレナールさん、ユメさんがいる。初期メンバーだ。加わりたいけど、この時期に私はいない。
やっぱり2019年の4月頃だ。
あ、ラルク!
「ラルク! とんでもないことになったよね」
ラルクなら覚えているはず。
「とんでもないこと? ナミネ、制服似合ってるな」
え……。ラルクが覚えていない?
私は一人ぼっちになった気持ちになっていた。
「やっぱりここにいた。覚えてるのは強気なナミネだけ?
一応言っとくけど、今2019年じゃないから」
どういうこと? もっと過去に戻ったということだろうか。
「あ、もう少し過去ですか?」
どこまで遡ったのだろう。そもそも、そこまで遡る必要あったのだろうか。
「ナミネ、何言ってんだよ。今は2024年だろ」
え……えええええ! 2024年!? 戻るどころか進んでいるじゃない!
「つまり、昨日の継続と言うより、微妙に時代違ってんだよね。だから、前回と同じ展開になるとは限らないからね?
それと、今の携帯はこれ。フェアリーフォンて言うんだ。操作は携帯と変わらないから」
こ、これが携帯!? フェアリーフォンて何? こんなの画面しかないじゃない。とりあえず中身見てみたけど、写真も個人日記もフェアリー日記も消えている。また、ゼロからか。
「そうですか……」
何だか気持ちがついていかない。ヨルクさんがいないってことは、私とヨルクさんが婚約していたこともなかったことになってしまったんだ。私は切なさをギュッと堪えた。
「データは適当なタイミングで復元しとくから」
と言われてもデータだけ戻っても人の心が戻らないのでは、まるで、この世界には私と落ち武者さんしかいないみたいだ。
「分かりました……。あのね、ラルク……」
ラルクには分かって欲しくて、私は2019年からの一連の流れをラルクに話した。信じてもらえるだろうか。
「なるほどね。そういうことだったのか。だとしたら、今は向こう側には近付かない方がいいな」
良かった。ラルクは分かってくれた。けれど、昨日の次の日が4年後だなんて誰が予測出来ただろう。というか、どうして落ち武者さんここにいるの?
「あの、落ち武者さん、どうしてここにいるんですか? それに私、頭が混乱して、とても不安なんです。セナ王女がまたカラルリさんと交際すれば、私たち何のために氷河期村に言ったか分からないですし、今の時点では、みんな白梅の状態ですし。
やっぱり、ミドリお姉様とズルエヌさんは死んでいるのでしょうか?」
もう頭がグチャグチャだ。
昨日までいたメンバーが今では他人。ナルホお兄様もナヤセス殿もいないし、心が空っぽになったみたいだ。
「アンタが心配だから戻ってきた。
出会うべき人にはまた出会える。ミドリと得体の知れないズルエヌは生きてる。心配すんな。僕らここからはじめるんだ。後、顔だけヨルクのことは慎重にいけよ。いきなり婚約者でしたとか言ったら向こうも警戒するからね?」
ミドリお姉様とズルエヌさん生きてるんだ! てことは、さっき落ち武者さんが言ったように、昨日と今とでは時代が全く違うんだ。
「分かりました。ヨルクさんには何も言いません」
言いたいけど言えない。元の関係を思い出してもらいたいけど今は無理だ。
「ナミネ、今回も計画通りいくぞ」
そうだった。2019年の私はラルクのことが好きでラルクとセレナールさんが上手くいくように協力してたんだ。
「分かったよ、ラルク」
昨日の今日だから、流石にもうラルクに恋愛感情はない。私が好きなのはヨルクさんだ。けれど、髪はしばらく切れない。状況を合わせないと。
「とりあえず、僕らはしばらく向こうのメンバーの近くにいるからな」
安牌策というわけか。近くに入れば話し声も聞こえるし状況を知ることも出来る。
「カラルリ、今日キクリ家行っていい?」
早速聞こえて来た。この頃のセレナールさんはカラルリさんのこと好きだったね。もう昔のことのように思えてくる。
「良いけど、セナさんも来なよ!」
今回は両想いになるのだろうか。
「ごめんなさい、私はやめておくわ」
セナ王女にその気はなしと。って決め付けて良いのだろうか。カラルリさんのほうは、完全にセナ王女に惚れている。
「今度の休みは博物館ね!」
そういえば、委員長が『神山くらふ』でないのなら、ユメさんとアルフォンス王子は交際中!?
「じゃ、僕らも休みは博物館ってことで。姉さんのことは助けるなよ、ラルク」
助けてしまえば歴史か未来かが変わってしまう。うーん、ややこしい。
「はい、分かっています。あくまで状況確認のために行きます」
状況確認ね。ずっとセレナールさんのこと見てたいだけじゃん。私の時は少しも振り向いてくれなかったのに。気持ちさえ知ってもらえなかったのに。
その時、ヨルクさんがクラスメイトのココリさんと歩いて来た。マドンナさんじゃなかったことに、ほっとしている私って確信犯。私は耐えきれなくなりヨルクさんに駆け寄った。
「ヨルクさん、あの今日クレナイ家行ってもいいですか? また昔みたいに一緒にお風呂入りませんか?」
しまった……。私のこと覚えているかも分からないのに先走ってしまった。
「アンタ、さっき言ったこともう忘れてんのかよ」
やっぱりヨルクさんも昨日のこと覚えてないのかな。
「悪いが、混浴をするような関係ではないし、ナミネと一緒に過ごすつもりもない」
その瞬間、涙がポロポロ溢れてしまった。ヨルクさんも、私との想い出全て忘れてしまってるんだ。あれだけ愛し合った日々を、慈しみ合った日々を……。
「ふぅん、じゃあ僕がナノハナ家泊まって強気なナミネと混浴するけど?」
落ち武者さんは私が泣いているのを隠すように私を抱き締めた。やっぱり落ち武者さんの身体は冷たい。現世になるのだろうか。今回も小さい頃の風邪、間に合わなかったんだ。ってあれ? 昨日の今日が今だから、私たちは本当の意味では幼少期をきちんと過ごしていない。そもそも、突然飛ばされたのだから分かるはずもない。
「ねえ、落ち武者さんがどうしてナノハナ家泊まるの? 混浴って何? ナミネと付き合ってるの?」
この反応は、ヨルクさんこの世界でも私のこと好きでいてくれていると期待していいのだろうか。
「ノーコメント」
落ち武者さんらしい返し。
「ナミネは中等部に上がったばかりだ。泊まりはやめてほしい」
ヨルクさん……。今すぐ抱き締めたい。けれど、こっちのヨルクさんは昨日のヨルクさんではないかもしれない。
「アンタが強気なナミネの誘い断ったんだろうがよ! だったら、こっちは何してもアンタに関係ないと思うけど?」
落ち武者さんは相変わらずだ。現に、前はみんなでお風呂に入っていた。それも今となっては昔か。
「そういう関係ではないと言っただけだ。ナミネのことは妹のような存在だ。だから、どこの誰か分からない男に渡すわけにはいかない」
誰も落ち武者さんと交際するなんて言ってないのに。
「あの、私やっぱりラルクと落ち武者さんとナノハナ家で過ごします。それに今度の休みも三人で博物館に行きます」
楽しめるか分からないけど、ミネルナさんがあのような事態になった以上、私はこの世界でゼロから生きていかなければならない。
「ヨルク、知り合い? 早く食べないと休み時間終わるよ」
今はココリさんと仲良くしているのだろうか。
「ごめん、ココリ先に食べてて。
ラルクも小学生の頃とは違うんだからナミネと恋人みたいなことしないで」
何だか束縛彼氏に見えてくる。なのに、恋人でないことが胸を痛ませる。
「顔だけヨルクのことは放っておいて食べようぜ」
落ち武者さんは草むらに座ってお弁当を広げた。
その後もヨルクさんは私たちに色々と言葉を並べていた。ヨルクさん特有の屁理屈を。
2019年は、ラルクのこと好きだったからラルクを手伝うことは、かなり胸が傷んでいた。それでもラルクのためにと私なりに頑張った。けれど、ラルクとセレナールさんの距離が近くなるたび、私の心は壊れていった。
けれど、今は違う形で悩んでいる。ヨルクさんは、いつ私のことを思い出してくれるのだろう。
放課後、理科室の前を通るとセレナールさんの声が聞こえてきて私は立ち止まった。そして、理科室の扉を少し開けて中の様子を伺った。
セレナールさんとエミリさんが床に体育座りをしている。
「カラルリ……セナさんに揺れてる……」
揺れているというより完全に心を持っていかれているような。
「それでも私はカラルリが好きだし気持ちは伝えるつもり」
そういえば、エミリさんも最初はカラルリさんに片想いしていたっけ。皇太子様と交際していたイメージが強すぎてすっかり忘れていた。
「エミリは白黒ハッキリしてるわね。私はこんなに近くにいるのに通じ合えなくて辛い気持ちが先立ってどうしたらいいのか分からなくなってるわ」
セレナールさんは、周りに左右されがちだ。誰だってそうだけど、私はエミリさんみたいに割り切れないことほど、折り合い付けるべきだと思う。
「気持ち伝えないままだと止まったままだから。気持ちを置き去りにして前に進めないし、カラルリへのこの気持ちは偽れないから」
今思うとエミリさんはカラクリ家の長女としてしっかりしている。遠い昔は、二股かけて手遅れになってしまったけど。最後の最後には皇太子様と幸せになった。
「アンタさ、何で盗み聞きしてんのさ」
わっ、落ち武者さん! ラルクも!
「あ、いや……」
何となく気になってしまった。けれど、ラルクは扉にしがみついて中の様子をガッツリ見ている。
そんなにもセレナールさんのこと好きなんだ。
「そうよね。セナさんの存在は気になるけど、私もカラルリが好き。好きでどうしようもない。どうしてセナさんなのだろう。私とカラルリは幼稚園に入る前から、ずっと一緒にいたのに」
その気持ちは何となく分かる。私もラルクとは赤ちゃんの時からナノハナ家の部屋で寝かされていた。0歳の時からずっとラルク一筋だったのに、ラルクは前世で愛し合っていたセレナールさんのことを24時間考えていた。セレナールさんは、あの時の私のような気持ちなのかもしれない。
「セナ王女を気にしちゃダメ! カラルリを振り向かせるくらいの思いでいないと本当に取られるわよ!」
エミリさんは本当に気が強い。人の心を自分のものに出来るならどれだけ楽か。
「じゃ、ナノハナ家行く」
落ち武者さんが言うものの、ラルクは最後まで聞く勢いだ。
「ラルク、行くよ!」
声をかけても気付かない。そんなに好きなら今すぐ告白してしまえばいいのに。
「どうしたらいいのかしら。セナさんが転校してくるなら、もっと早くに告白していれば良かった」
人生というものは、気付いた頃には遅いということが多い。それに、ある程度の運命は決まっていて、それを変えるには相当の気力も体力も消耗するものだ。
「おい、ラルク行くぞ」
落ち武者さんはラルクのカバンを引っ張った。
「あ、はい」
やっと気付いたか。誰も何も言わなければ最後まで聞いていただろう。恋は盲目と言うが、本当に周りが見えなくなるものなのだな。
ナノハナ家に着いたら、どっと疲れた。
私が部屋に行こうとしたら、使用人に客が来ていると言われ、第4居間に向かった。
「あー、疲れた」
私はカバンを下ろし畳に寝転がった。
「アンタ、客来たって言ってんだろ?」
あ、そうだった。昨日の次の日がこれで頭も回らないし気持ちもついていけなくて、ただただ疲れている。
「ナミネさん、昨日ぶりですね」
え、ズームさん!? 昨日を覚えているの!?
私は、予測もしていなかった展開にただただ驚いていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
前回でリセットされてしまい、最初に戻ってしまったので、わりと書きやすかったです。
でもまさか2020年から2024年に飛ぶだなんて!
しかもガラケーからスマホに!?
ここからどう繋がってゆくのでしょう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
現在、小説に関する模倣(程度による)の一切を禁じております。
詳しくはこちらを参照→ 禁止事項
無断転載もご遠慮ください。
《ナミネ》
いつもみんなでお昼ご飯を食べる広場。
そっか、制服、中等部は赤に変わったんだっけ。私の髪、腰まである。そして二つ括り。
今は2019年の4月だろうか。みんな私のこと覚えているのだろうか。私はカバンから携帯を取り出そうとしたが見当たらない。その変わり、見たことのない物が入っていた。パソコンでもテレビでもなくって大きさは携帯くらいだけど、これが何なのか私には分からない。
向こうを見ると、セナ王女、アルフォンス王子、カラルリさん、カナエさん、セレナールさん、ユメさんがいる。初期メンバーだ。加わりたいけど、この時期に私はいない。
やっぱり2019年の4月頃だ。
あ、ラルク!
「ラルク! とんでもないことになったよね」
ラルクなら覚えているはず。
「とんでもないこと? ナミネ、制服似合ってるな」
え……。ラルクが覚えていない?
私は一人ぼっちになった気持ちになっていた。
「やっぱりここにいた。覚えてるのは強気なナミネだけ?
一応言っとくけど、今2019年じゃないから」
どういうこと? もっと過去に戻ったということだろうか。
「あ、もう少し過去ですか?」
どこまで遡ったのだろう。そもそも、そこまで遡る必要あったのだろうか。
「ナミネ、何言ってんだよ。今は2024年だろ」
え……えええええ! 2024年!? 戻るどころか進んでいるじゃない!
「つまり、昨日の継続と言うより、微妙に時代違ってんだよね。だから、前回と同じ展開になるとは限らないからね?
それと、今の携帯はこれ。フェアリーフォンて言うんだ。操作は携帯と変わらないから」
こ、これが携帯!? フェアリーフォンて何? こんなの画面しかないじゃない。とりあえず中身見てみたけど、写真も個人日記もフェアリー日記も消えている。また、ゼロからか。
「そうですか……」
何だか気持ちがついていかない。ヨルクさんがいないってことは、私とヨルクさんが婚約していたこともなかったことになってしまったんだ。私は切なさをギュッと堪えた。
「データは適当なタイミングで復元しとくから」
と言われてもデータだけ戻っても人の心が戻らないのでは、まるで、この世界には私と落ち武者さんしかいないみたいだ。
「分かりました……。あのね、ラルク……」
ラルクには分かって欲しくて、私は2019年からの一連の流れをラルクに話した。信じてもらえるだろうか。
「なるほどね。そういうことだったのか。だとしたら、今は向こう側には近付かない方がいいな」
良かった。ラルクは分かってくれた。けれど、昨日の次の日が4年後だなんて誰が予測出来ただろう。というか、どうして落ち武者さんここにいるの?
「あの、落ち武者さん、どうしてここにいるんですか? それに私、頭が混乱して、とても不安なんです。セナ王女がまたカラルリさんと交際すれば、私たち何のために氷河期村に言ったか分からないですし、今の時点では、みんな白梅の状態ですし。
やっぱり、ミドリお姉様とズルエヌさんは死んでいるのでしょうか?」
もう頭がグチャグチャだ。
昨日までいたメンバーが今では他人。ナルホお兄様もナヤセス殿もいないし、心が空っぽになったみたいだ。
「アンタが心配だから戻ってきた。
出会うべき人にはまた出会える。ミドリと得体の知れないズルエヌは生きてる。心配すんな。僕らここからはじめるんだ。後、顔だけヨルクのことは慎重にいけよ。いきなり婚約者でしたとか言ったら向こうも警戒するからね?」
ミドリお姉様とズルエヌさん生きてるんだ! てことは、さっき落ち武者さんが言ったように、昨日と今とでは時代が全く違うんだ。
「分かりました。ヨルクさんには何も言いません」
言いたいけど言えない。元の関係を思い出してもらいたいけど今は無理だ。
「ナミネ、今回も計画通りいくぞ」
そうだった。2019年の私はラルクのことが好きでラルクとセレナールさんが上手くいくように協力してたんだ。
「分かったよ、ラルク」
昨日の今日だから、流石にもうラルクに恋愛感情はない。私が好きなのはヨルクさんだ。けれど、髪はしばらく切れない。状況を合わせないと。
「とりあえず、僕らはしばらく向こうのメンバーの近くにいるからな」
安牌策というわけか。近くに入れば話し声も聞こえるし状況を知ることも出来る。
「カラルリ、今日キクリ家行っていい?」
早速聞こえて来た。この頃のセレナールさんはカラルリさんのこと好きだったね。もう昔のことのように思えてくる。
「良いけど、セナさんも来なよ!」
今回は両想いになるのだろうか。
「ごめんなさい、私はやめておくわ」
セナ王女にその気はなしと。って決め付けて良いのだろうか。カラルリさんのほうは、完全にセナ王女に惚れている。
「今度の休みは博物館ね!」
そういえば、委員長が『神山くらふ』でないのなら、ユメさんとアルフォンス王子は交際中!?
「じゃ、僕らも休みは博物館ってことで。姉さんのことは助けるなよ、ラルク」
助けてしまえば歴史か未来かが変わってしまう。うーん、ややこしい。
「はい、分かっています。あくまで状況確認のために行きます」
状況確認ね。ずっとセレナールさんのこと見てたいだけじゃん。私の時は少しも振り向いてくれなかったのに。気持ちさえ知ってもらえなかったのに。
その時、ヨルクさんがクラスメイトのココリさんと歩いて来た。マドンナさんじゃなかったことに、ほっとしている私って確信犯。私は耐えきれなくなりヨルクさんに駆け寄った。
「ヨルクさん、あの今日クレナイ家行ってもいいですか? また昔みたいに一緒にお風呂入りませんか?」
しまった……。私のこと覚えているかも分からないのに先走ってしまった。
「アンタ、さっき言ったこともう忘れてんのかよ」
やっぱりヨルクさんも昨日のこと覚えてないのかな。
「悪いが、混浴をするような関係ではないし、ナミネと一緒に過ごすつもりもない」
その瞬間、涙がポロポロ溢れてしまった。ヨルクさんも、私との想い出全て忘れてしまってるんだ。あれだけ愛し合った日々を、慈しみ合った日々を……。
「ふぅん、じゃあ僕がナノハナ家泊まって強気なナミネと混浴するけど?」
落ち武者さんは私が泣いているのを隠すように私を抱き締めた。やっぱり落ち武者さんの身体は冷たい。現世になるのだろうか。今回も小さい頃の風邪、間に合わなかったんだ。ってあれ? 昨日の今日が今だから、私たちは本当の意味では幼少期をきちんと過ごしていない。そもそも、突然飛ばされたのだから分かるはずもない。
「ねえ、落ち武者さんがどうしてナノハナ家泊まるの? 混浴って何? ナミネと付き合ってるの?」
この反応は、ヨルクさんこの世界でも私のこと好きでいてくれていると期待していいのだろうか。
「ノーコメント」
落ち武者さんらしい返し。
「ナミネは中等部に上がったばかりだ。泊まりはやめてほしい」
ヨルクさん……。今すぐ抱き締めたい。けれど、こっちのヨルクさんは昨日のヨルクさんではないかもしれない。
「アンタが強気なナミネの誘い断ったんだろうがよ! だったら、こっちは何してもアンタに関係ないと思うけど?」
落ち武者さんは相変わらずだ。現に、前はみんなでお風呂に入っていた。それも今となっては昔か。
「そういう関係ではないと言っただけだ。ナミネのことは妹のような存在だ。だから、どこの誰か分からない男に渡すわけにはいかない」
誰も落ち武者さんと交際するなんて言ってないのに。
「あの、私やっぱりラルクと落ち武者さんとナノハナ家で過ごします。それに今度の休みも三人で博物館に行きます」
楽しめるか分からないけど、ミネルナさんがあのような事態になった以上、私はこの世界でゼロから生きていかなければならない。
「ヨルク、知り合い? 早く食べないと休み時間終わるよ」
今はココリさんと仲良くしているのだろうか。
「ごめん、ココリ先に食べてて。
ラルクも小学生の頃とは違うんだからナミネと恋人みたいなことしないで」
何だか束縛彼氏に見えてくる。なのに、恋人でないことが胸を痛ませる。
「顔だけヨルクのことは放っておいて食べようぜ」
落ち武者さんは草むらに座ってお弁当を広げた。
その後もヨルクさんは私たちに色々と言葉を並べていた。ヨルクさん特有の屁理屈を。
2019年は、ラルクのこと好きだったからラルクを手伝うことは、かなり胸が傷んでいた。それでもラルクのためにと私なりに頑張った。けれど、ラルクとセレナールさんの距離が近くなるたび、私の心は壊れていった。
けれど、今は違う形で悩んでいる。ヨルクさんは、いつ私のことを思い出してくれるのだろう。
放課後、理科室の前を通るとセレナールさんの声が聞こえてきて私は立ち止まった。そして、理科室の扉を少し開けて中の様子を伺った。
セレナールさんとエミリさんが床に体育座りをしている。
「カラルリ……セナさんに揺れてる……」
揺れているというより完全に心を持っていかれているような。
「それでも私はカラルリが好きだし気持ちは伝えるつもり」
そういえば、エミリさんも最初はカラルリさんに片想いしていたっけ。皇太子様と交際していたイメージが強すぎてすっかり忘れていた。
「エミリは白黒ハッキリしてるわね。私はこんなに近くにいるのに通じ合えなくて辛い気持ちが先立ってどうしたらいいのか分からなくなってるわ」
セレナールさんは、周りに左右されがちだ。誰だってそうだけど、私はエミリさんみたいに割り切れないことほど、折り合い付けるべきだと思う。
「気持ち伝えないままだと止まったままだから。気持ちを置き去りにして前に進めないし、カラルリへのこの気持ちは偽れないから」
今思うとエミリさんはカラクリ家の長女としてしっかりしている。遠い昔は、二股かけて手遅れになってしまったけど。最後の最後には皇太子様と幸せになった。
「アンタさ、何で盗み聞きしてんのさ」
わっ、落ち武者さん! ラルクも!
「あ、いや……」
何となく気になってしまった。けれど、ラルクは扉にしがみついて中の様子をガッツリ見ている。
そんなにもセレナールさんのこと好きなんだ。
「そうよね。セナさんの存在は気になるけど、私もカラルリが好き。好きでどうしようもない。どうしてセナさんなのだろう。私とカラルリは幼稚園に入る前から、ずっと一緒にいたのに」
その気持ちは何となく分かる。私もラルクとは赤ちゃんの時からナノハナ家の部屋で寝かされていた。0歳の時からずっとラルク一筋だったのに、ラルクは前世で愛し合っていたセレナールさんのことを24時間考えていた。セレナールさんは、あの時の私のような気持ちなのかもしれない。
「セナ王女を気にしちゃダメ! カラルリを振り向かせるくらいの思いでいないと本当に取られるわよ!」
エミリさんは本当に気が強い。人の心を自分のものに出来るならどれだけ楽か。
「じゃ、ナノハナ家行く」
落ち武者さんが言うものの、ラルクは最後まで聞く勢いだ。
「ラルク、行くよ!」
声をかけても気付かない。そんなに好きなら今すぐ告白してしまえばいいのに。
「どうしたらいいのかしら。セナさんが転校してくるなら、もっと早くに告白していれば良かった」
人生というものは、気付いた頃には遅いということが多い。それに、ある程度の運命は決まっていて、それを変えるには相当の気力も体力も消耗するものだ。
「おい、ラルク行くぞ」
落ち武者さんはラルクのカバンを引っ張った。
「あ、はい」
やっと気付いたか。誰も何も言わなければ最後まで聞いていただろう。恋は盲目と言うが、本当に周りが見えなくなるものなのだな。
ナノハナ家に着いたら、どっと疲れた。
私が部屋に行こうとしたら、使用人に客が来ていると言われ、第4居間に向かった。
「あー、疲れた」
私はカバンを下ろし畳に寝転がった。
「アンタ、客来たって言ってんだろ?」
あ、そうだった。昨日の次の日がこれで頭も回らないし気持ちもついていけなくて、ただただ疲れている。
「ナミネさん、昨日ぶりですね」
え、ズームさん!? 昨日を覚えているの!?
私は、予測もしていなかった展開にただただ驚いていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あとがき。
前回でリセットされてしまい、最初に戻ってしまったので、わりと書きやすかったです。
でもまさか2020年から2024年に飛ぶだなんて!
しかもガラケーからスマホに!?
ここからどう繋がってゆくのでしょう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
現在、小説に関する模倣(程度による)の一切を禁じております。
詳しくはこちらを参照→ 禁止事項
無断転載もご遠慮ください。
PR