日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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地主(土地貸してます)
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
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お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
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模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
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が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
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→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
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→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
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2025年05月19日
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2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
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2025年08月04日
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 125話
《ラルク》
時は2024年4月。やっと僕は中学生に進学したのだ。しかし、ナミネから昨日が2020年の6月だと、その他色々聞かされ最初は頭がついていかなかった。けれど、聞いているうちに何となく理解は出来た気はする。ただ、昨日と今日が前世と今世なのかは誰にも分からない。
それにしても、ナミネがヨルクお兄様と交際というのは驚いた。ナミネは恋愛はしないと思っていた。
僕は、その昨日とやらを覚えていないけど、いずれ思い出すかもしれない。セレナール先輩と交際していた。それを聞けただけでも自信が持てた気がする。
昼間、セレナール先輩を見て、どれだけ話したかったことか。
僕は、遠い昔(前世)にセレナール先輩と交際し、そしてセレナール先輩を亡くしている。
あれは、僕がいつかの高校生の頃だった。
新米教師のセレナール先輩ことセレナール先生を見た瞬間、僕はセレナール先生に一目惚れをした。確か、ショウゴ先生も高校1年生の頃、新米教師であるハルミ先生に一目惚れをし、交際に発展していたはず。前にハル院長が話してくれた。
僕には瓜二つの顔を持つ人物はいないから、ショウゴ先生のような悩みは持たないだろうけど。
僕は、クレナイ家の跡取りを避けるため、わざと、弱いフリ、勉強が出来ないフリをして来た。だから、成績学年トップは常にナミネだった。
話は戻るが、セレナール先生に一目惚れをした時、絶対に交際したいと思った。無理だと知りながらも。それでも僕は毎日のように解ける問題を知らないフリしてセレナール先生に聞きに行った。そのうちに、セレナール先生は自身の過去を話してくれるようになったのである。
皇太子様と婚約までして、あることで拗れ、カラルリ先輩に気持ちが傾き、気づいた時には皇太子様はエミリさんと両想いになっていたこと。セナ王女と仲が良くなかったこと。セイさんに異常なまでの性的感情を持たれていたこと。何もかも上手くいかず周りを妬み始めたこと。カナエ先輩を陥れようとしてセレナール先生が逆に被害に遭ったこと。
数え切れないくらいの壮絶な人生を教えてくれた。
僕と交際してからは、古いアパートで同棲をして幸せな暮らしをしていた。本当に言葉に出来ないくらい幸せだった。
けれど、幸せというのは儚いもので、あるデートの日、セレナール先生は僕を庇って命を落とした。ナミネによると、ハルミ先生もショウゴ先生を庇って一度命を失っているらしい。
あの頃の僕は弱かった。だから、二度とセレナール先輩を失うまいと最強を目指した。小さい頃に、伝説最上級武官の体験もクリアしている。ナミネの話では、昨日までの僕らは本当の伝説最上級武官資格を所持していたらしいが。
早く、早く、セレナール先輩と関わりたい。1日たりとも忘れたことのない存在。
「ねえ、ラルク。向こうの予定があまりに多すぎて、こっちが辿れるか分かんないよね。伝説武官試験もまた受け直さないといけないし」
伝説武官は何とかなるだろう。しかし、セレナール先輩の動向は常に知っておきたい。好きで好きでたまらない。また、あの時みたいに愛し合いたい。
「向こうは向こうで適当にやってるだろ。こっちはこっちで動く。まずは、ラハルに会いに行く」
なるほど、落ち武者さんはラハルさんをこちら側につけるつもりか。
「いや、でも虹色街に行けばカンザシさんに会うかもしれないじゃないですか」
確かに会うだろうな、ほぼ確実に。けれど、遅かれ早かれ会うことにはなるだろう。それは避けられない運命だと思う。
「ニンジャ妖精の出張の時に行けば良いだろ」
流石、落ち武者さん。セリルさんに似て頭の回転が早い。
「ああ、そうか。でも、博物館はどうするんですか?」
博物館。今は改装されてレストランが建っていて、別の場所に移転されている。2020年は廃墟だったらしいが。
けれど、セレナール先輩が襲われた因縁のある場所だ。
それにセレナール先輩は、ニンジャ妖精のマモルさんに……。
「博物館が先」
だな。今のメンバーだけでも、やってはいける。
「分かりました。あー、ヨルクさんとカナエさんいないから、またナノハナ食堂だ」
僕は覚えていないけど、僕が想像するより遥かに賑わっていたのだろう。けれど、運命は簡単には変えられない。ならば、また同じ状況になる可能性は高い。
それに今回は、ナミネがヨルクお兄様を好きだったことを覚えているから、ナミネは病まずに済むだろう。
「ナミネさん、僕が作りましょうか?」
ズームさんアタック来た。今はヨルクお兄様とは、ほぼ他人状態だからズームさんにも可能性が……ちょっと厳しいか。今のナミネはヨルクお兄様しか見ていない。
「あ、いえ、大丈夫です。ズームさんは帰らなくて大丈夫なのですか?」
ズームさんは、今後どうするのだろう。
「昨日の今日なので、やっぱりナノハナ家が定着しています」
ダメだ。僕には着いていけない次元だ。この中で、僕だけが昨日とやらを知らない。
「あ、そうですよね。私たち、ずっと一緒にいましたもんね。タイムスリップみたいになっちゃいましたが、ミネルナさんが元に戻って良かったです」
元に戻ったのだろうか。セレナール先輩だって一度マモルさんから黒鈴酷華を受けている。時を変えたとしても、100%なくなるなんてことはない。ミネルナさんは、完全な純白とは言えないと僕は思う。それに、ナミネの話を聞いているとミネルナさんは、ロォハさんに後ろめたかったようにも感じる。それだけでなく、妖精村の象徴はセレナール先輩なはずなのに、いきなりミネルナさんどうこうになって、イマイチ話がよく分からない。
「じゃ、風呂行く」
もうそんな時間だっけ? 時計を見るとまだ17時。夕ご飯前だ。その時、フェアホが鳴った。落ち武者さんのフェアホも。
『ナミネはもう小学生ではない。歳頃の女子(おなご)だ。混浴など以ての外。ナミネとは今までより距離を置いてほしい』
ヨルクお兄様は本当に頭がナミネのことばかりだな。堂々と告白してしまえば良いのに。今の状態が続くとナミネもヨルクお兄様から他の男に行きかねない。
「顔だけヨルクも素直じゃないねー? そんなに強気なナミネに惚れてるならナノハナ家来れば良いのに」
本当にそうだ。けれど、ヨルクお兄様は今も縁談書を持って来ているはずなのに、その辺はどうなっているのだろう。ヨルクお兄様との縁談はナミネにとっても悪くない話だと思うが。
「ヨルクお兄様はプライドが高いですから。お風呂なら今まで通りで良いと思います。その2020年とやらので。僕たちまだ中学生ですし」
おっと、ズームさんは高校生だった。
「では、僕もご一緒させてもらいます」
そのみんなの言う昨日というのは、同じ空間にいることが当たり前だったんだな。紀元前村では、テントで皆が過ごしていたそうだし。今の僕では想像がつかない。それでも、いずれみんなの昨日が僕も当たり前になるのだろうか。
「アンタさ、水着は着ろよ」
ナミネはやっぱりナミネだ。学校でいくら女の子らしくしていてもプライベートはズボラ。そこは僕の知っているナミネと全く変わっていない。
「何か、昨日のがないんですよね。私、タオルでいいです」
ナミネはまだ中学生だし、問題ないか。ヨルクお兄様が知ったら大目玉だけど。そして、ナミネはお風呂へ走って行った。
「顔だけヨルクは良いよなあ。僕だって一度くらい強気なナミネと付き合いたかった」
えっと、落ち武者さんはナミネのことが好きなのか。ああ、頭がこんがらがってくる。
「交際してましたよ。僕の知ってるのは、そう遠くない前世の一度きりですが」
え、ナミネが落ち武者さんと!? ズームさんとラハルさんのことは聞いたけれど、やっぱりナミネもエリートばかり選ぶの全然変わらないな。って、カンザシさんの時は逆に貢いでいたか。
「は? 僕とあの強気なナミネが付き合ってたのか? もっと早く言えよ! てか、どうなったんだよ!」
僕もそこは気になるけど、嫌な気がする。その番の勾玉のアザ、2024年現在はズームさんの背中にバッチリついている。つまり、昨日と今日は全く別の世界と仮定しても過言でないほどだ。
「セルファさんから交際を申し込みナミネさんはどうしてか聞くとセルファさんは『綺麗だから』と答えた後、ナミネさんはセルファさんと交際しました。関係は上手くいっていた方だと思います。けれど、カンザシがお二人を気に入らず妬み、僕を脅して、結果お二人は氷河期の時代に飛ばされました」
ラハルさんやズームさんとの交際も、そうやってカンザシさんが壊したわけか。けれど、セレナール先輩が天使村時代にヨルクお兄様暗殺計画に加わっていたことは未だに信じがたい。しかし、それでナミネは衰弱してヨルクお兄様を好きにならないようにお願いしたわけか。でも、21世紀分離れていたとはいえ、結局またヨルクお兄様のことチャッカリ好きになってるじゃないか。
「はあ、あの男本当にどうしようもねえな。で? 僕と強気なナミネは空咲したわけ?」
とてもじゃないけど、セリルさんの弟だとは思えない発言。実際どうなのだろう。
「恐らくしているのではないでしょうか。あなたの性格からして」
ズームさんはそう答えるか。
「何だよそれ。って、おい、アンタ、タオル取れてんだろ」
ナミネはお風呂で泳ぐことが多い。落ち武者さんはナミネにタオルを巻いた。そして、またフェアホが鳴った。
『ねえ、ナミネとは距離置いてって言ってるでしょ! ナミネは女の子なんだよ? それにラルクにとっても良くないと思う』
はあ、だったらどうしてナノハナ家に来ない。返すの面倒だけど返すしかないか。
『でしたら、ヨルクお兄様がナミネとお風呂入れば良いでしょう。僕たちはそういう仲なんです』
しまった。ナミネたちに聞いた通りの解釈で返信してしまった。
『そういう仲って何? ナミネ、白咲さえまだなんだよ? ラルク、他に好きな人いるんじゃないの? ナミネのこと弄ばないで!』
昨日の今日で、昨日まではヨルクお兄様の彼女だったわけだから白咲も何もないだろう。それに、僕に好きな人がいるというのは適当な発言だろうか。
「ラルク、アンタ無視しとけ。エンドレスになるぞ」
だな。今日が水曜日だから、後2日で博物館行きだし、こっちにも色々予定は入って来るだろうから、ヨルクお兄様のつまらないことに付き合ってはいられない。
「私、ヨルクさんと早く元に戻りたいです」
ナミネ、いつそんなにヨルクお兄様のこと好きになったんだ。
「何で、顔だけヨルクなのさ? アンタのこと忘れてる人間より僕にしとけよ! 一度交際した仲なんだし」
ナミネってどうしてかモテるんだよなあ。それも、高校生に上がってからは特に。
「そっか、あの夢、正夢だったんだ」
正夢? ナミネは既に落ち武者さんとの過去を知っていたのか?
「アンタさ、その夢見た時点で教えろよ!」
落ち武者さんは、幼なじみのエルナさんとはどうなんだろう。ナミネ一筋なのだろうか。
「ただの夢だと思ってました」
ナミネらしいな。
「どんな夢なのさ?」
落ち武者さんもよく分からない人だな。
「落ち武者さんが成長した私に告白して私のこと綺麗だと言いました。私は迷わず交際を選びました。落ち武者さんは、どうしてズームさんと別れたのかと聞いて私が無理矢理別れさせられたと答えたら、落ち武者さんはカンザシさんのコンサート行きを言い出したんです。そして、私たちはカンザシさんに負け、どこか寒いところに飛ばされて死にました」
切ないな。ヨルクお兄様への想いを忘れていた時代のナミネはナミネなりに苦労してきたのか。
「ふーん、そのまんまだね?」
本当にセリルさんの弟なのだろうか。けれど、セレナール先輩もセリルさんの妹だし、兄弟ってそういうものなのかもしれない。僕も兄や姉には全く似てないし。ナノハナ家も似たようなもんだ。
『ねえ、ラルク聞いてるの?』
しつこいな。とっとと告白して元の関係とやらに戻れば良いだろう。僕はヨルクお兄様からのレインをミュートにした。
「ねえ、ラルク。委員長がヤクミ君ってことは『神山くらふ』は元の委員長はいるのかな。このままだと、またゼロからの繰り返しだよ。セナ王女だって、せっかくシャム軍医と交際したばかりなのに」
えっと、カナエ先輩は疑心暗鬼にアルフォンス王子とヨリを戻したけど、セナ王女はカラルリ先輩に見切りをつけシャム軍医と交際したんだっけ。
「まあ、僕はその昨日とやらを知らないから何とも言えないけど、『神山くらふ』もシャム軍医もいると思う。でも、現段階ではセナ王女とカラルリ先輩は仲良さそうに見えるけどな」
まるで両想いかのような。あれは確実に惹かれ合っている。けれど、2019年のようにセナ王女が妊娠してルリコさんが中絶薬を盛って流産したのなら、そうならないようにする必要があるかもしれない。セレナール先輩に盛られたトケイ草も。
みんな知らないはずなのに、2019年と2020年にナミネとラハルさんが演じた飛べない翼と忘れられた翼は、古い作品として存在しているとか。いったい、この世界はどうなってるんだ。
「出逢うべき人とは出逢うものだと僕は思います。今は、この世界ではまだ会っていませんが、いずれまた昨日のようになれると信じたいです」
そうだよな。知らない人同士がそこまで絆が深まっていたのなら、またそうなるべきだ。今度は誰も傷つかないように。
お風呂上がり、ナノハナ食堂のご飯を食べた後は、第4居間でテレビを見て、ナミネの部屋で寝ることになった。
「やっぱり、何だか慣れないな。当たり前が当たり前じゃないって」
すぐには慣れないだろう。たった1日で変わった環境に対応出来るまでに時間がかかるのが人間というものだ。
「例え僕みたいに昨日を何も覚えていない僕や、あちら側のメンバーも、どこかでぎこちなさ感じてるんじゃないか?」
それにしても、ナミネの言うように、せっかくシャム軍医と一緒になれたのに、またカラルリ先輩に逆戻りとは運命も残酷だな。
「そうかもしれないけど。浴衣着て祭り行ってたのに。月城総合病院でキクスケさんにいきなり2024年に飛ばされて、また中学1年生に戻ってて、ついていけないよ」
しばらくは、ナミネは悩み続けるだろう。ヨルクお兄様との関係もそうだけど、周りの関係の変化にショックを受けている可能性もある。
「僕もついていけないけど?」
落ち武者さんは絶対に対応している。落ち武者さんの場合は、こういうケースを何度も経験してきた気がする。
「うーん……。ねえ、ラルクはセレナールさんのこと好きなの?」
今更どうしてそんなこと聞くのだろう。
「好きに決まってるじゃないか。好きすぎてどうにかなりそうなくらいだ」
早くセレナール先輩の心を得たい。セレナール先輩から愛されたい。こんなにどうしようもないくらい人を好きになったのはセレナール先輩がはじめてだ。
「アンタも気を付けろよ? 姉さんと別れた頃には他の女に惚れてたんだからね?」
えっ、僕がセレナール先輩以外の人を好きに? とてもじゃないけど信じられない。僕はセレナール先輩から離れるつもりはないし、気持ちが消えるはずもない。本当に2019年の僕はセレナール先輩を冷たくあしらっていたのだろうか。
「そんなはずありません。僕はセレナール先輩を手放したりはしません」
1日も早く交際したい。あちら側のグループに入りたい。
「ラルクさ、早い段階でセレナールさんのこと冷めてたんだよね。森の湖行く時なんかセレナールさんのこと助けようともしてなかったし、挙句には森の湖のセレナールさん好きになっちゃうし」
もう全然ついていけない。例え、それが事実だったとして、少なくとも2024年の僕はそうならない自信がある。最初は一目惚れだったけど、セレナール先生と関わるうちに守りたいと思うようになった。その想いは現世でも変わらない。
「ナミネ、考えすぎだ。僕はセレナール先輩を愛し切る」
今だって他の男に取られないか不安でたまらない。
「ラルクって、すぐ周り見えなくなるよね。今はそうでも時は人を変えると思うし、別れ際の恋人って残酷だよ」
セナ王女とカラルリ先輩のことを言っているのだろうか? あれは、カラルリ先輩が良くない気がする。聞いた話だけだから実際分からないけど。
一通り話した後、僕らは眠りに着いた。
そして、使用人のところにヨルクお兄様が紛れ込んでいることに僕たちは全く気付いていなかったのである。
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あとがき。
恋は盲目……。
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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
現在、小説に関する模倣(程度による)の一切を禁じております。
詳しくはこちらを参照→ 禁止事項
無断転載もご遠慮ください。
《ラルク》
時は2024年4月。やっと僕は中学生に進学したのだ。しかし、ナミネから昨日が2020年の6月だと、その他色々聞かされ最初は頭がついていかなかった。けれど、聞いているうちに何となく理解は出来た気はする。ただ、昨日と今日が前世と今世なのかは誰にも分からない。
それにしても、ナミネがヨルクお兄様と交際というのは驚いた。ナミネは恋愛はしないと思っていた。
僕は、その昨日とやらを覚えていないけど、いずれ思い出すかもしれない。セレナール先輩と交際していた。それを聞けただけでも自信が持てた気がする。
昼間、セレナール先輩を見て、どれだけ話したかったことか。
僕は、遠い昔(前世)にセレナール先輩と交際し、そしてセレナール先輩を亡くしている。
あれは、僕がいつかの高校生の頃だった。
新米教師のセレナール先輩ことセレナール先生を見た瞬間、僕はセレナール先生に一目惚れをした。確か、ショウゴ先生も高校1年生の頃、新米教師であるハルミ先生に一目惚れをし、交際に発展していたはず。前にハル院長が話してくれた。
僕には瓜二つの顔を持つ人物はいないから、ショウゴ先生のような悩みは持たないだろうけど。
僕は、クレナイ家の跡取りを避けるため、わざと、弱いフリ、勉強が出来ないフリをして来た。だから、成績学年トップは常にナミネだった。
話は戻るが、セレナール先生に一目惚れをした時、絶対に交際したいと思った。無理だと知りながらも。それでも僕は毎日のように解ける問題を知らないフリしてセレナール先生に聞きに行った。そのうちに、セレナール先生は自身の過去を話してくれるようになったのである。
皇太子様と婚約までして、あることで拗れ、カラルリ先輩に気持ちが傾き、気づいた時には皇太子様はエミリさんと両想いになっていたこと。セナ王女と仲が良くなかったこと。セイさんに異常なまでの性的感情を持たれていたこと。何もかも上手くいかず周りを妬み始めたこと。カナエ先輩を陥れようとしてセレナール先生が逆に被害に遭ったこと。
数え切れないくらいの壮絶な人生を教えてくれた。
僕と交際してからは、古いアパートで同棲をして幸せな暮らしをしていた。本当に言葉に出来ないくらい幸せだった。
けれど、幸せというのは儚いもので、あるデートの日、セレナール先生は僕を庇って命を落とした。ナミネによると、ハルミ先生もショウゴ先生を庇って一度命を失っているらしい。
あの頃の僕は弱かった。だから、二度とセレナール先輩を失うまいと最強を目指した。小さい頃に、伝説最上級武官の体験もクリアしている。ナミネの話では、昨日までの僕らは本当の伝説最上級武官資格を所持していたらしいが。
早く、早く、セレナール先輩と関わりたい。1日たりとも忘れたことのない存在。
「ねえ、ラルク。向こうの予定があまりに多すぎて、こっちが辿れるか分かんないよね。伝説武官試験もまた受け直さないといけないし」
伝説武官は何とかなるだろう。しかし、セレナール先輩の動向は常に知っておきたい。好きで好きでたまらない。また、あの時みたいに愛し合いたい。
「向こうは向こうで適当にやってるだろ。こっちはこっちで動く。まずは、ラハルに会いに行く」
なるほど、落ち武者さんはラハルさんをこちら側につけるつもりか。
「いや、でも虹色街に行けばカンザシさんに会うかもしれないじゃないですか」
確かに会うだろうな、ほぼ確実に。けれど、遅かれ早かれ会うことにはなるだろう。それは避けられない運命だと思う。
「ニンジャ妖精の出張の時に行けば良いだろ」
流石、落ち武者さん。セリルさんに似て頭の回転が早い。
「ああ、そうか。でも、博物館はどうするんですか?」
博物館。今は改装されてレストランが建っていて、別の場所に移転されている。2020年は廃墟だったらしいが。
けれど、セレナール先輩が襲われた因縁のある場所だ。
それにセレナール先輩は、ニンジャ妖精のマモルさんに……。
「博物館が先」
だな。今のメンバーだけでも、やってはいける。
「分かりました。あー、ヨルクさんとカナエさんいないから、またナノハナ食堂だ」
僕は覚えていないけど、僕が想像するより遥かに賑わっていたのだろう。けれど、運命は簡単には変えられない。ならば、また同じ状況になる可能性は高い。
それに今回は、ナミネがヨルクお兄様を好きだったことを覚えているから、ナミネは病まずに済むだろう。
「ナミネさん、僕が作りましょうか?」
ズームさんアタック来た。今はヨルクお兄様とは、ほぼ他人状態だからズームさんにも可能性が……ちょっと厳しいか。今のナミネはヨルクお兄様しか見ていない。
「あ、いえ、大丈夫です。ズームさんは帰らなくて大丈夫なのですか?」
ズームさんは、今後どうするのだろう。
「昨日の今日なので、やっぱりナノハナ家が定着しています」
ダメだ。僕には着いていけない次元だ。この中で、僕だけが昨日とやらを知らない。
「あ、そうですよね。私たち、ずっと一緒にいましたもんね。タイムスリップみたいになっちゃいましたが、ミネルナさんが元に戻って良かったです」
元に戻ったのだろうか。セレナール先輩だって一度マモルさんから黒鈴酷華を受けている。時を変えたとしても、100%なくなるなんてことはない。ミネルナさんは、完全な純白とは言えないと僕は思う。それに、ナミネの話を聞いているとミネルナさんは、ロォハさんに後ろめたかったようにも感じる。それだけでなく、妖精村の象徴はセレナール先輩なはずなのに、いきなりミネルナさんどうこうになって、イマイチ話がよく分からない。
「じゃ、風呂行く」
もうそんな時間だっけ? 時計を見るとまだ17時。夕ご飯前だ。その時、フェアホが鳴った。落ち武者さんのフェアホも。
『ナミネはもう小学生ではない。歳頃の女子(おなご)だ。混浴など以ての外。ナミネとは今までより距離を置いてほしい』
ヨルクお兄様は本当に頭がナミネのことばかりだな。堂々と告白してしまえば良いのに。今の状態が続くとナミネもヨルクお兄様から他の男に行きかねない。
「顔だけヨルクも素直じゃないねー? そんなに強気なナミネに惚れてるならナノハナ家来れば良いのに」
本当にそうだ。けれど、ヨルクお兄様は今も縁談書を持って来ているはずなのに、その辺はどうなっているのだろう。ヨルクお兄様との縁談はナミネにとっても悪くない話だと思うが。
「ヨルクお兄様はプライドが高いですから。お風呂なら今まで通りで良いと思います。その2020年とやらので。僕たちまだ中学生ですし」
おっと、ズームさんは高校生だった。
「では、僕もご一緒させてもらいます」
そのみんなの言う昨日というのは、同じ空間にいることが当たり前だったんだな。紀元前村では、テントで皆が過ごしていたそうだし。今の僕では想像がつかない。それでも、いずれみんなの昨日が僕も当たり前になるのだろうか。
「アンタさ、水着は着ろよ」
ナミネはやっぱりナミネだ。学校でいくら女の子らしくしていてもプライベートはズボラ。そこは僕の知っているナミネと全く変わっていない。
「何か、昨日のがないんですよね。私、タオルでいいです」
ナミネはまだ中学生だし、問題ないか。ヨルクお兄様が知ったら大目玉だけど。そして、ナミネはお風呂へ走って行った。
「顔だけヨルクは良いよなあ。僕だって一度くらい強気なナミネと付き合いたかった」
えっと、落ち武者さんはナミネのことが好きなのか。ああ、頭がこんがらがってくる。
「交際してましたよ。僕の知ってるのは、そう遠くない前世の一度きりですが」
え、ナミネが落ち武者さんと!? ズームさんとラハルさんのことは聞いたけれど、やっぱりナミネもエリートばかり選ぶの全然変わらないな。って、カンザシさんの時は逆に貢いでいたか。
「は? 僕とあの強気なナミネが付き合ってたのか? もっと早く言えよ! てか、どうなったんだよ!」
僕もそこは気になるけど、嫌な気がする。その番の勾玉のアザ、2024年現在はズームさんの背中にバッチリついている。つまり、昨日と今日は全く別の世界と仮定しても過言でないほどだ。
「セルファさんから交際を申し込みナミネさんはどうしてか聞くとセルファさんは『綺麗だから』と答えた後、ナミネさんはセルファさんと交際しました。関係は上手くいっていた方だと思います。けれど、カンザシがお二人を気に入らず妬み、僕を脅して、結果お二人は氷河期の時代に飛ばされました」
ラハルさんやズームさんとの交際も、そうやってカンザシさんが壊したわけか。けれど、セレナール先輩が天使村時代にヨルクお兄様暗殺計画に加わっていたことは未だに信じがたい。しかし、それでナミネは衰弱してヨルクお兄様を好きにならないようにお願いしたわけか。でも、21世紀分離れていたとはいえ、結局またヨルクお兄様のことチャッカリ好きになってるじゃないか。
「はあ、あの男本当にどうしようもねえな。で? 僕と強気なナミネは空咲したわけ?」
とてもじゃないけど、セリルさんの弟だとは思えない発言。実際どうなのだろう。
「恐らくしているのではないでしょうか。あなたの性格からして」
ズームさんはそう答えるか。
「何だよそれ。って、おい、アンタ、タオル取れてんだろ」
ナミネはお風呂で泳ぐことが多い。落ち武者さんはナミネにタオルを巻いた。そして、またフェアホが鳴った。
『ねえ、ナミネとは距離置いてって言ってるでしょ! ナミネは女の子なんだよ? それにラルクにとっても良くないと思う』
はあ、だったらどうしてナノハナ家に来ない。返すの面倒だけど返すしかないか。
『でしたら、ヨルクお兄様がナミネとお風呂入れば良いでしょう。僕たちはそういう仲なんです』
しまった。ナミネたちに聞いた通りの解釈で返信してしまった。
『そういう仲って何? ナミネ、白咲さえまだなんだよ? ラルク、他に好きな人いるんじゃないの? ナミネのこと弄ばないで!』
昨日の今日で、昨日まではヨルクお兄様の彼女だったわけだから白咲も何もないだろう。それに、僕に好きな人がいるというのは適当な発言だろうか。
「ラルク、アンタ無視しとけ。エンドレスになるぞ」
だな。今日が水曜日だから、後2日で博物館行きだし、こっちにも色々予定は入って来るだろうから、ヨルクお兄様のつまらないことに付き合ってはいられない。
「私、ヨルクさんと早く元に戻りたいです」
ナミネ、いつそんなにヨルクお兄様のこと好きになったんだ。
「何で、顔だけヨルクなのさ? アンタのこと忘れてる人間より僕にしとけよ! 一度交際した仲なんだし」
ナミネってどうしてかモテるんだよなあ。それも、高校生に上がってからは特に。
「そっか、あの夢、正夢だったんだ」
正夢? ナミネは既に落ち武者さんとの過去を知っていたのか?
「アンタさ、その夢見た時点で教えろよ!」
落ち武者さんは、幼なじみのエルナさんとはどうなんだろう。ナミネ一筋なのだろうか。
「ただの夢だと思ってました」
ナミネらしいな。
「どんな夢なのさ?」
落ち武者さんもよく分からない人だな。
「落ち武者さんが成長した私に告白して私のこと綺麗だと言いました。私は迷わず交際を選びました。落ち武者さんは、どうしてズームさんと別れたのかと聞いて私が無理矢理別れさせられたと答えたら、落ち武者さんはカンザシさんのコンサート行きを言い出したんです。そして、私たちはカンザシさんに負け、どこか寒いところに飛ばされて死にました」
切ないな。ヨルクお兄様への想いを忘れていた時代のナミネはナミネなりに苦労してきたのか。
「ふーん、そのまんまだね?」
本当にセリルさんの弟なのだろうか。けれど、セレナール先輩もセリルさんの妹だし、兄弟ってそういうものなのかもしれない。僕も兄や姉には全く似てないし。ナノハナ家も似たようなもんだ。
『ねえ、ラルク聞いてるの?』
しつこいな。とっとと告白して元の関係とやらに戻れば良いだろう。僕はヨルクお兄様からのレインをミュートにした。
「ねえ、ラルク。委員長がヤクミ君ってことは『神山くらふ』は元の委員長はいるのかな。このままだと、またゼロからの繰り返しだよ。セナ王女だって、せっかくシャム軍医と交際したばかりなのに」
えっと、カナエ先輩は疑心暗鬼にアルフォンス王子とヨリを戻したけど、セナ王女はカラルリ先輩に見切りをつけシャム軍医と交際したんだっけ。
「まあ、僕はその昨日とやらを知らないから何とも言えないけど、『神山くらふ』もシャム軍医もいると思う。でも、現段階ではセナ王女とカラルリ先輩は仲良さそうに見えるけどな」
まるで両想いかのような。あれは確実に惹かれ合っている。けれど、2019年のようにセナ王女が妊娠してルリコさんが中絶薬を盛って流産したのなら、そうならないようにする必要があるかもしれない。セレナール先輩に盛られたトケイ草も。
みんな知らないはずなのに、2019年と2020年にナミネとラハルさんが演じた飛べない翼と忘れられた翼は、古い作品として存在しているとか。いったい、この世界はどうなってるんだ。
「出逢うべき人とは出逢うものだと僕は思います。今は、この世界ではまだ会っていませんが、いずれまた昨日のようになれると信じたいです」
そうだよな。知らない人同士がそこまで絆が深まっていたのなら、またそうなるべきだ。今度は誰も傷つかないように。
お風呂上がり、ナノハナ食堂のご飯を食べた後は、第4居間でテレビを見て、ナミネの部屋で寝ることになった。
「やっぱり、何だか慣れないな。当たり前が当たり前じゃないって」
すぐには慣れないだろう。たった1日で変わった環境に対応出来るまでに時間がかかるのが人間というものだ。
「例え僕みたいに昨日を何も覚えていない僕や、あちら側のメンバーも、どこかでぎこちなさ感じてるんじゃないか?」
それにしても、ナミネの言うように、せっかくシャム軍医と一緒になれたのに、またカラルリ先輩に逆戻りとは運命も残酷だな。
「そうかもしれないけど。浴衣着て祭り行ってたのに。月城総合病院でキクスケさんにいきなり2024年に飛ばされて、また中学1年生に戻ってて、ついていけないよ」
しばらくは、ナミネは悩み続けるだろう。ヨルクお兄様との関係もそうだけど、周りの関係の変化にショックを受けている可能性もある。
「僕もついていけないけど?」
落ち武者さんは絶対に対応している。落ち武者さんの場合は、こういうケースを何度も経験してきた気がする。
「うーん……。ねえ、ラルクはセレナールさんのこと好きなの?」
今更どうしてそんなこと聞くのだろう。
「好きに決まってるじゃないか。好きすぎてどうにかなりそうなくらいだ」
早くセレナール先輩の心を得たい。セレナール先輩から愛されたい。こんなにどうしようもないくらい人を好きになったのはセレナール先輩がはじめてだ。
「アンタも気を付けろよ? 姉さんと別れた頃には他の女に惚れてたんだからね?」
えっ、僕がセレナール先輩以外の人を好きに? とてもじゃないけど信じられない。僕はセレナール先輩から離れるつもりはないし、気持ちが消えるはずもない。本当に2019年の僕はセレナール先輩を冷たくあしらっていたのだろうか。
「そんなはずありません。僕はセレナール先輩を手放したりはしません」
1日も早く交際したい。あちら側のグループに入りたい。
「ラルクさ、早い段階でセレナールさんのこと冷めてたんだよね。森の湖行く時なんかセレナールさんのこと助けようともしてなかったし、挙句には森の湖のセレナールさん好きになっちゃうし」
もう全然ついていけない。例え、それが事実だったとして、少なくとも2024年の僕はそうならない自信がある。最初は一目惚れだったけど、セレナール先生と関わるうちに守りたいと思うようになった。その想いは現世でも変わらない。
「ナミネ、考えすぎだ。僕はセレナール先輩を愛し切る」
今だって他の男に取られないか不安でたまらない。
「ラルクって、すぐ周り見えなくなるよね。今はそうでも時は人を変えると思うし、別れ際の恋人って残酷だよ」
セナ王女とカラルリ先輩のことを言っているのだろうか? あれは、カラルリ先輩が良くない気がする。聞いた話だけだから実際分からないけど。
一通り話した後、僕らは眠りに着いた。
そして、使用人のところにヨルクお兄様が紛れ込んでいることに僕たちは全く気付いていなかったのである。
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あとがき。
恋は盲目……。
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