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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

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お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にてフリーイラスト素材について考えるブログはじめました✩.*˚
不定期に更新していく予定です。

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模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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《雨露プレシャス》

晴れ渡る空に なみだ
道行コートで 駆け出す
90%の 雨予報
それなのに ディスパージョン
きらめく

自然の 植物は
シンメトリー じゃないよね
人々は どうして
かたちを 整えたがるの

巻布衣 着てたのは いつのこと?
気がつけば 西洋文化で 溢れてる

突然 降り出す 大雨
道行コートで 立ち止まる
03%のメンタル
雨露に プレシャスほんのり

モアサナイト ジルコニア
現代人にとって どんなもの
人々は どうして
人造宝石 うみだすの

留袖 普段着は 今はありえない
新しいもの ばかりに 目を向けてる

通りがかる 紅葉橋
クレナイ香りに 振り向く
あなたに腕を 掴まれ
番傘の中に 入り込む

雲の隙間から 射し込む
光のせいで かすれる
あなたの横顔 見つめる
不意討ち流れの クレナイ花火

✄-------------------‐✄

あとがき。

新しい純愛偏差値ソング作りました♬.*゚

大河ドラマ《篤姫》にて被布着てる場面あったから被布欲しいなと思ったけどなくって似てないけど道行コート探してたら高くて、その内に頭の中にメロディ流れてきたんです笑(^▽^笑)

イメージはナミネ前世編かな( 'ω' )
現代編もありかも( ᐕ)?

なんだか詞書くの久々すぎて……:(っ'ヮ'c):


オリジナル小説 純愛偏差値 作詞

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この作品はフィクションで、登場人物・団体名などは全て架空です。無断転載・模倣などは御遠慮ください。
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純愛偏差値 シーズン2 現代編 修正版 1話

《ナミネ》

ヨルクさん……行かないで行かないで行かないで……


時は2025年4月。
妖精村学園の小等部を卒業した私は中等部に進学していた。
紺のブレザーを着てもイマイチ中学生になった感じがしない。それはまだ入学して間もないからだろうか。
私は黒い髪を腰まで伸ばしている。中等部は髪が腰以上長いと結ぶ決まりがあり、私はいつも二つ括りにしているのだ。小等部の頃、上の方で結んでいた髪も今ではすっかり耳の下ら辺で結んでいる。
「ナミネ、似合ってんじゃん」
話しかけてきたのは同じ1年2組になった幼馴染みのラルク。私が、ずっと好きで好きでたまらなくて何世紀以上も片想いをし続けてきた人物である。
信じられないかもしれないが、私たちの住む妖精村には恐らく前世というものが存在しているのだ。私の記憶が妄想ならば前世など存在していなくて、今世のみの人生だろうけど、私の周りの人物は己の《昔》を覚えている。特にラルクとか。
私が髪を伸ばし続けて来たのは他でもないラルクのせいだ。ラルクは前世とやらで恋人だったセレナールさんという人物に一目惚れをしている。セレナールさんは高等部の学年一番の美少女とも言われている。以前、ラルクに古い写真を見せてもらったが、とても綺麗な人だった。私には敵わないくらい綺麗で美人でスタイルも良くて、見た時は泣きそうにもなっていたと思う。腰より長い銀髪の髪を下ろしていて、小学生の頃はラルクはロングヘアの人が好きなのだろうと、私は闇雲にセレナールさんの真似をした。けれど、そんなんじゃなかった。私は惨めな思いをしながらもセレナールさんに拘るあまり、ずっと髪を伸ばし続けて切るタイミングを失ってしまったのである。
「あ、そうかな」
こういう作り笑い、ラルクに何度しただろう。きっと呆れるくらいしていると思う。それでも、いつか、いつかラルクが振り向いてくれると希望のない望みを抱きながら私は生きてきた。それはこれからも変わらないだろう。
別にラルクがセレナールさんの外見のみを好きだとは思っていない。遠い昔(前世と呼ばれている)、一番最初は一目惚れだったかもしれないけど。何世紀も想い続けられるには、それだけの深い愛情とかそういうのあると思う。悔しいし認めたくないけど、ラルクから打ち明けられた時、私はラルクを手伝うとラルクに協力すると決めたのだから。
「もう既に何人もの同級生から告白されてるんだろ? 誰とも付き合わないのか?」
こういう質問が一番いやだ。とても傷付く。それでもラルクを好きなことを辞められない。これは本当に恋なのだろうか。思春期の私には分からなかった。
「別に興味ないし。それより今日、クレナイ家行っていい?」
私とラルクは生まれた時から幼馴染みでラルクはよく私が住むナノハナ家に預けられていたらしい。ナノハナ家とクレナイ家は近くにあり、今でも家族ぐるみの付き合いをしているのである。
互いの家を行き来するのは今でも当たり前で、一緒にお風呂も入っていたりする。これはクラスメイトには、ずっと話してこなかったけど。
「別にいいよ」
恋人にはなれないし、多分一生幼馴染みのままだろうけど、それでもは私はラルクの傍にいたい。どうしようもなく好きだから。
「あ、ヨルクさん最近どう?」
あれ、私今どうしてヨルクさんのことを聞いたのだろう。ヨルクさんは私の一つ上でラルクの二番目の兄なのである。ラルクとは全然似てなくて、大人しくて真面目で、容姿端麗の文武両道。学年の女の子たちは常にアプローチされているらしい。少し嫉妬してしまうけど、私はまた……。どうしてなのだろう。どうして私が嫉妬なんか。私が好きなのはラルクなのに。この現象は実は幼稚園の頃から続いていたのだった。
「相変わらず」
勉強のことだろうか。
ヨルクさんとは小学生の中学年くらいまでは幼馴染みとして仲良くしていたし、一緒にお風呂も入っていた。私が行くと、いつも優しくしてくれて私はヨルクさんのことを兄のように思っていた。いや、やっぱり幼馴染みだろうか。
けれど、時間と共に二人で会う時間も減っていって、今ではたまに会った時に話す程度だ。茶道部に入るかと思えば入らなくて、私とヨルクさんの距離はだんだん空いていったのである。
「あ〜、ヨルクさんモテるもんね」
そう言いながら私は黒文字で主菓子を切った。
マズイ。部長が睨んでいる。
部長は、私の姉なのである。これもまた似ていない。姉が緑の髪に対して、私は黒髪なのである。ヨルクさんと同じ黒髪なのだ。私もヨルクさんも母親似というだけかもしれないが、私自身は少し引っかかるものがある。
「ナミネ、そんなに好きならとっとと告白すればいいのに」
聞きたくない!! 今すぐここを出たいけど、それは姉が許さない。高等部の茶道は穏やかなのに、中等部は、流派とか作法とか色々細かくてリラックス出来ない。小等部の時もそうだったけど。作法とか十分ナノハナ家で学んできたのに。
「はい、濃茶。とっとと告白しないと他の女に取られるかもね?」
どの口が言うか。そう思いながら私は主菓子を詰め込み、姉が立てたお抹茶のお茶碗を手に取った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あとがき。

これまで走り書きだったもので、一度まとまりある文面に直したくて、試しに修正版書いてみました。
また走り書きの続きをするかもしれませんが、この小説は特別なので、丁寧に書きたい気持ちがあるんです。

2019年から2025年になっているのは、単純に今書いたからです。21世紀には変わりないのでいいかなと。

修正版で納得いく作品になってゆけたらと思います。

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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。

小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
Happybirthday!
フーディーニ(*˘︶˘*) ♡

出来ることなら、あの時全力でお助けしたかった。あしたに一等席でショー見せてください(´;ω;`)

エーリッヒ・ヴァイスへ
心を込めて♡

フーディーニに沢山幸せ与えます(´•̥ ω •̥` *)

2025.03.24
昨日、合格通知届きました( 'ᢦ' )

覚えることも多く、一つ一つむつかしくも感じていましたが、全力で勉強して資格取得出来ると本当嬉しいものだと感じます♬

認定証は1週間はかかると思います。
待ち遠しいな(*´˘`*)

そして、明後日に新しい教材が届きます!

次は、茶道と着物をお勉強します✩.*˚

去年、思い切ってお勉強決意したこと良かったと思っております。
資格取れるとこんなにも向上心に繋がるんだなあ。

疲れも多々あり、他との両立出来ないですが、今年はお勉強すると去年から決めていましたので。
明後日からまた新たなチャレンジなのです( •̀ω•́ )✧

今やってること。
未来に繋がるといいなと思います(*^^*)
純愛偏差値 未来編 一人称版 142話

《サヤキ》

私には、切ない前世の記憶がある。
ずっと恵まれなかった。ずっと不幸だった。ずっと孤児院育ちだった。恋愛さえも知らず、高校生になれば自立して適当に暮らしてきた。
今世でズームと会った時は一目惚れをした。
結婚はしたことはあったけど、どの男もみんな同じ。私は貢がせられていた。浮気もされていたし、愛されたことなんて一度もなかった。
ズームと出会って、はじめて恋を知り、ズームと交際したいと思った。何度もアタックしたがズームには既に心に決めた人がいたのである。前世で何度か恋人だったとか。
部屋に飾ってある写真を見て、とても綺麗な人だと思った。でも、その人には運命の人がいて、一緒になれないと聞いた時、私にもチャンスがあると思った。何度も何度もアタックしたのにズームは振り向いてさえもくれない。
そのうちに、同じクラスのロォラがズームと距離を縮めはじめた。ロォラとはそれなりの関係でいたかったけど、私の方が明らかズームと近い距離にいるのに、ズームがロォラと親しくしたことに私は嫉妬した。いやってほど嫉妬したのである。そんな自分の醜さは受け入れがたかった。
更には、ズームの想い人がまさかのナミネだったことには驚いた。私はナミネにも嫉妬をしている。
どうして私だけ上手くいかないのだろう。私はフラワー女優として人気もあるし、孤児院もそろそろ卒業して独り立ちする。仕事は上手くいっているのに、満たされない。
カラルリと交際したのはズームのことを忘れたかったから。私も普通の恋愛をしてみたかったから。お互い好きな人に未練残したままの交際だけど、いやじゃない。寧ろ、好きなほう。ただ、ズームを忘れられないだけ。
交際したその日のうちにカラルリに水花を捧げた。それで良かったと思っている。カラルリとは空咲の相性もいいし、趣味も合うし、初カレとしてはマシだと思う。いつかカラルリだけを好きになれる気もする。
「サヤキ、ゆっくりでいいから。私はサヤキを待つ」
カラルリは優しい。何かと気遣ってくれるし、はじめて過ごした夜、勉強も教えてくれた。こんな人を騙すのは胸が痛む。でも、私も普通になりたい。
「あ、う、うん。私もカラルリのペースに合わせる」
かつてはセナ王女と両想いだったそうだが。
「ありがとう。何か食べに行く?」
このホテルに泊まって2日経つ。その間、カラルリとは恋人らしい時間を過ごしていると思う。ラハルのマンションで何が起きたかも知らずに。
古代、博物館にてセレナールが襲われたことが、間に合わなかったのがカナエとセナ王女になっていて、セレナールは無傷だったことを知るのは少し後になる。
「え、別になんでもいいよ。コンビニで買ってくる?」
カフェなどに行くのも恋人の普通なのだろうか。よく分からない。
「遠慮しなくていいよ。こういう隠れ家なら大丈夫じゃない?」
カラルリは彼氏としては完璧だ。カラルリとなら上手くいく気がする。
「そ、そうだね。私、奢るよ」
私は稼いでいる。彼氏とかいなかったし、貯金もしている。
「私が出す。サヤキはそういうの気にしなくていいから」
え、いいのだろうか。キクリ家とかいう、そこそこな家柄だとは聞いていたけれど、やっぱりカラルリもお金持ちなのだろうか。
「ありがとう」
私は思わずカラルリに抱き着いた。本当に恋人みたい。カラルリは私に口付けをした。やっぱりカラルリとなら自然的だ。撮影所で触れられた時、全然いやじゃなかった。
「行こっか」
カラルリは大人びている。このままカラルリに身を任せれば幸せになれるだろうか。

私たちはカラルリがフェアホで調べてくれたオシャレなカフェに来た。カラルリが気を利かせてくれて私たちは個室に案内された。
また二人だけの空間。何だか嬉しい。
えっと、今はタッチパネルになってるんだっけ。ちょっとついていけないかも。
「あ、カラルリってどうしてセナ王女と別れたの?」
前の世界では別れたってズームが言ってた。けれど、このタイミングで聞いてしまう私も私だ。
「互いの部屋を行き来はしていたし、いい感じだったけど交際はしてない。ミナクに取られた」
え、取られたって、あの私のファンとかいう男の子にだろうか。少し以外。ミナクって子よりカラルリのほうが大人びているのに。セナ王女は子供っぽい男が好きなのだろうか。
「え、あ、そうなんだ。でも、前の世界では交際してたんだよね?」
口説いだろうか。でも、どうしてか気になってしまう。
「前の世界? 何それ?」
え……。まさか、カラルリって前世とか覚えていないのだろうか。確かにそういう人もいる。私も、抜けている記憶ばかりだし。
「あ、前世とか……」
何だかカラルリにとって非現実的かと思うと、話すのが恥ずかしい。
「サヤキって夢見る女の子なんだ。可愛いし、いいと思うよ!」
本当に何も覚えていないんだ。私も古代までは覚えていないし、近時代からだけど。今の状況ではセナ王女とどうして別れたのか聞き出せない。
「あ、ありがとう。カラルリ、何食べる?」
私はタッチパネルをカラルリに向けた。
こんな風に外でも横に並んで座れるのは何だか嬉しい。
「サヤキの好きなもの選んで。それともシェアする?」
シェア……。今まで経験のないこと。私は多分カラルリと交際して良かったのだと思う。
「うん、シェアしよ。オムライスとかどう?」
私は少しカラルリにくっついた。
「うん、そうしよ。サヤキ和風好き?」
やっぱりカラルリは大人だ。
「オムライスなら何でも好きだよ!」
ずっと孤児院暮らしでロクなご飯食べてなかったし、一人でこういう店入るのも気が引けたら、何だか今という時間が夢みたい。冷めないでほしい。
「じゃ、和風で」
カラルリはタッチパネルで中盛りを注文した。
「あのさ」
と言いかけて、よろめく私をカラルリが受け止めた。
「サヤキ、ラハルと同じアパートで住むんだよね? だったらキクリ家で一緒に住まない?」
え、いいのだろうか。でも、カラルリの家がどんなところか知りたい。それにせっかく交際したのだし、私も好きになれそうな気がするから出来るだけ一緒にいたい。
「いいの?」
カラルリは私を抱き締めた。
「うん、サヤキと一緒にいたいから」
なんだか恋人みたい。恋人だけど、互いに好きな人いるから不思議な感じである。
「ありがとう! 私、カラルリの家から通う!」
もう孤児院も卒業だ。親が誰かも分からない。ずっと寂しくて貧しい暮らしをしてきた。そんな私も幸せになれるだろうか。
その時、カラルリが不意に私を押し倒した。
「カラルリ、ダメ!」
カラルリって思ったより大胆。
「ごめん、サヤキ色っぽくてつい……」
カラルリは私を起こした。
だったらセナ王女はどうなのだろう。容姿端麗で何でも持っている。
「セナ王女は?」
どうして聞いてしまうのだろう。
「うーん、綺麗だし、そういう雰囲気作ろうとしたけど空振りだった。それにセナさん身長低いし私はサヤキのほうが魅力感じるけどな」
そういう雰囲気って。空振りって。私とズームのような関係だったのだろうか。
運ばれてきたオムライスは、それなりに大きい。本当に二人分だ。カラルリは私のお皿にオムライスをよそった。
「ありがとう」
理想の彼氏だと思う。カラルリとならやっていける。私は確信した。
しばらくすると、またカラルリのフェアホが鳴った。いや、鳴り続いている。
「カラルリ、出なよ」
もっと一緒にいたいけど、引っ越したらキクリ家から学校に通える。カラルリとずっと一緒にいられる。
「ごめん」
カラルリはフェアホに出た。
「カナエが!? 今すぐ行く!」
何があったのだろう。というか、みんなもまだラハルのところにいたんだ。今行けばズームに会える。こんな良い彼氏差し置いて他に心傾けるなんて狡いけど、それでも会いたい。
「カラルリ、私も行く」
私はカラルリの手を握った。なんとなく嫌な予感がする。せっかく交際したのに上手くいかないような。私の気のせいかもしれないけれど、私の中で未来への不安は募っていた。
カラルリは私の手を振り払った。
「タクシー拾うから急いで!」
まだ少ししか食べてないオムライス。なんだか勿体ないし切ない。2人で楽しむはずだったのに。

タクシーに乗って辿り着いたグルグル妖精のマンションはめちゃくちゃになっていた。
「え、何これ! 何があったの!?」
ここにいたわけじゃないから何も分からない。惚気気分だったのが一気に暗くなったような、まるで別の世界に来た感覚さえする。
ただ事ではない。もしかして、前世が絡んでいる? 誰か口を開いて。
「お兄様! カナエはセレナールに陥れられました!」
セレナール!? また幼馴染みとやらだろうか。
「は? 姉さん陥れたのアンタらだろ! 十分報い受けるんだな」
完全に仲間割れしている。私がズームに駆け寄ろうとした時、ある映像が私の中を駆け巡った。

そう昔ではない。寧ろ、真新しい。
『サヤキのこと絶対幸せにする』
え、カンザシ!?
『嬉しい。私、カンザシを支える!』
桜木町のアパート。私とカンザシは同棲していたのだろうか。けれど、そんな雰囲気だし、駆け出しのカンザシだ。
私が仕事仲間と食事をして帰ったら殴られた。
『痛い! カンザシ、やめて!』
カンザシは何度も何度も私を殴る蹴るする。無抵抗な私はボロボロになっていくだけだった。
数時間後、カンザシは私を抱き締めた。
『ごめん、妬いた。もう絶対サヤキを殴ったりしない』
私はこの言葉を信じカンザシを許した。
『う……ん』
けれど、違った。カンザシは何かあるたび、私を殴り付けた。殴った後は必ず謝られ、私はカンザシから離れられなかった。
私がいないとカンザシはダメになる。私が支えないとカンザシは生きていけない。一種の洗脳概念はカンザシが私を捨てるまで消えることはなかった。
『ナミネさんと交際することになった』
え、ナミネ!?
『ちょっと待って! ここまで支えてきたの私じゃない! 今更捨てるの!? いや!!』
私はカンザシにしがみついた。カンザシが私を振り払おうとしたところをナミネが止めた。よく見ると武官の制服を着ている。私があれだけ無抵抗に殴られ続けていたのにナミネはなんの傷も追わずカンザシを丸め込めるわけか。私はナミネを睨んだ。
『よくも、よくも幸せな交際を壊してくれたわね!』
私はナミネをひっぱたこうとしたが、すんなり避けられた。
『カンザシさん、フリーだと言ってましたよね! 私、こういうやり方は好きではありません! カンザシさんとの交際はなかったことにします!』
賢明な判断だ。けれど、私だけが惨め。惨めすぎて私は泣き叫んだ。
カンザシとの別れは避けられたもののナミネを想うカンザシを見兼ねて、私は身を引いた。
カンザシは直ぐにナミネと付き合いはじめた。
風の噂でカンザシはナミネに養ってもらいながら高級マンションに引っ越したらしい。
そして、あれほどに仕事が忙しい中、家事も必死にこなしていた私と違って、家事全般は全てカンザシがしていると聞いた瞬間、私は復讐を考えるようになった。
最初はイタズラの手紙を出したけれど何もなかった。イタズラ電話に部屋の前にゴミを置いたりもしたけれど、何もなかった。私は稼いだ収入で武官を雇いナミネの人生をめちゃくちゃにしようとしたが、武官はあっさりナミネに返り討ちにあった。
この時、私はナミネが伝説最上級武官であることを知る。
打つ手がなかった。

「サヤキ! サヤキ!」
え、ズームに揺すられてる?
「ズーム……?」
すっかり、昔の記憶にとらわれていた。私とナミネには因縁があったのか。そして、撮影現場でヨルクをやたら気持ち的に避けていたのもカンザシとのかつての交際に原因があったことになるのか。
「サヤキ、どうしたんだ?」
私は、色んな感情が溢れて思わず泣きながらズームに抱き着いた。
「ズーム、私カンザシにDV受けてた! なのにナミネにあっさりカンザシ取られた!!」
この時の私は、セナ王女とカナエに起きたことの重要さに全然気付いていなかった。
「すみません、サヤキさん。あの時の女性はサヤキさんだったのですね」
今でも負けている。ナミネの出すオーラは輝いている。私は、ナミネが長女のミドリのことで散々苦しんだことも知らずにナミネに嫉妬した。
「この泥棒ネコ!」
私がナミネをひっぱたこうとしたら、また避けられた。動きは変わっていない。
「サヤキ、ちょっと向こう行こうか」
ラハルに腕を掴まれハッとなった。
「ごめん……何があったの?」
また惨めだ。ナミネがいると惨めになる。ナミネは何でも持っている。私にない演技力も人間関係を作る能力も強さも美貌も。勝てない。ズームさえ振り向いてくれたらそれで良かったのに!
「では、混乱していない私が説明しよう」
誰かこの子。よく見たら高価なネックレス身に付けている。良いとこのお嬢様なのだろうか。みんなお金持ち。みんな恵まれている。
ダメだ。今はそんなこと考えている時ではない。
「えと……」
でも、どこかで見たことあるような。
「フラワーブルー家のメナリだ。ブランケット家とは古くからの付き合いになる」
そっか。ブランケット家で見たのか。
「そ、そっか」
私は惨めな気持ちを押し殺した。
「説明に入るが、時は古代。戦場から帰ったセナ王女はカラクリ家でお世話になった。カナエも度々カラクリ家に来るようになり、そこにいる者は仲間となった。皇太子もおったな。
ずっと良いチームワークだったゆえ、それが壊れるだなんて誰も思わなかっただろう。けれど、人というのは集まれば集まるほど人間関係の糸が拗れるものだ。いつしか、心の優しかったセレナールはセナ王女に嫉妬するようになり、グループも孤立するようになった。
そんなある日、博物館でカナエは襲われた。セレナールの雇った武官にな。カナエは咄嗟にセレナールごと結界に閉じ込め逃げた。それを知ったカラルリはカナエに結界を解くよう説得し、解いたもののカラルリはセナ王女が襲われているのを見捨てセレナールを助けに行ったが間に合わなかったのだよ。これが後にカラルリとセナ王女の別れの危機となった。
間に合わなかったのは確かにセレナールだった。なのに、ここに泊まった次の日、変わっていた。セレナールが助かり、カナエとセナ王女が間に合わなかった歴史になっていたのだよ」
そんなことが……。自分だけが不幸で恵まれてなくてどうしようもないと思っていたけれど、セレナールという人も辛い思いをしてきたわけか。
なんとなく、セナ王女とカナエに同情出来ない自分がいた。セレナールという女のことは何も知らないけど、それでもメナリの聞いた話だけでも不幸さが伝わってくる。
「そ、そうなんだ。なんか非科学的だよね。元に戻るのかな」
本気で心配することの出来ない相手だと、どうしても心がこもらない。でも、カラルリは実の妹がこんなことになり胸が傷んでいるだろう。
カラルリはふとこちらを見た。
「なあ、みんなさっきからなんの話してんだ?」

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あとがき。

サヤキ視点でした。

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この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。

小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
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