日常のこととかオリジナル小説のこととか。
カレンダー
プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カテゴリー
アーカイブ
最新記事
ブログ内検索
フリーエリア
〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 22話
《ナミネ》
私はセナ王女の別荘に着くなり、3階の客室でヨルクさんに泣き付いた。
「ヨルクさん、ごめんなさい」
「ナミネ、私は大丈夫だから」
「私、ヨルクさんいないと死んじゃう……なのに……普通になれないの……」
「うん、ナミネのご両親にも、ちゃんと聞いた上でナミネとの交際選んだから。ゆっくりやっていこうね」
ヨルクさんは普通の幸せ得られなくていいの?どうして私に告白したの?
このままだとミイラ取りがミイラになってしまう。ヨルクさんの幸せを考えると1人で生きないと。
「ヨルクさん、お別れしましょう。ヨルクさんなら、いい人見付けて幸せになれます。私なんかといることないよ」
「そんなこと言わないで。私、ナミネが好きなの。ずっと好きでやっと交際出来たから別れたくない。私はナミネと結婚する」
「ヨルクさんは普通に幸せになりたくないのですか?」
「私が好きなのはナミネだから。好きでもない人と一緒になっても幸せになんかなれない。ナミネを支えてナミネを幸せにする」
どうして私なの?前世の記憶があるから?
けれど、私は自信がなかった。今、ヨルクさんを手放せば、そんなに傷つかない気がする。そもそも、告白断れば良かった。
「でも、私、自信ないです」
「ナミネのことは私が全て受け入れるから」
「でも、今別れないとお互い立ち直れなくなっちゃう」
「別れるだなんて言わないで……やっと、やっとの想いでナミネと付き合えたのに……ナミネがいないと生きていけない……ナミネのこと何でも受け入れるし、必ずナミネを幸せにするから、捨てないで……」
どうしてヨルクさんが泣くの?泣かないでよ。私は普通じゃないのに、ヨルクさんは別れたくないと言う。どうしたらいいの。でも、私もヨルクさんと離れたくなかった。
「私も別れたくないよ」
私は大粒の涙を零していた。
「ナミネとは別れない!そんな簡単な気持ちで告白したわけじゃないし、ずっと縁談渡しに行ってたから!」
「ヨルクさん……」
ダメだ、もう離れられない。ヨルクさんが好き。私とヨルクさんはしばらく抱き締め合っていた。
そして、手を重ね合わせ指輪の写真を撮った。
「あ、ヨルクさん、先にお風呂に入ってきてください」
「分かった。ナミネ、リビングに行く?」
「はい」
「じゃあ、リビングで待ってる」
ヨルクさんは部屋を出てお風呂に向かって行った。
私はリビングの前にカップル日記を開いた。
『アルフォンス王子様から大きなダイヤモンドの指輪を頂きました。
カナエは、アルフォンス王子様に誠心誠意尽くすのです』
カナエさん、愛されてるなあ。それにしても、ダイヤモンド大っきい。
『カナエに捧げる永遠の愛』
アルフォンス王子って、本当にカナエさんのこと好きなんだ。
『ラルクとペアリング。
FW。
とても綺麗なダイヤモンド。
大好きよ、ラルクꯁꯧ』
セレナールさんとラルクってお似合い。遠い前世もそうだったのかな。あまり思い出せないけど、ラルクがどうしようもなく愛した人だもんな。
『カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのエタニティリング買ってもらった♡
3500万円のペアリング♡
すっごく幸せ♡
一生愛してるわ♡』
セナ王女、強引……。カラルリさん、払い切れるのかな。
『このタイプのペアリングははじめてだと思う。
でも、ナミネとペアリングが持ててとても嬉しい。
ナミネ、次は婚約する時に一緒に指輪見に行こうね』
ヨルクさん……。好き……。
あれ、また投稿?
『カラルリとFメモリイしちゃった♡』
え、まだここに来たばかりなのに……。
『ラルクと繋がる幸せꯁꯧ
セナ王女の別荘でFメモリイꯁꯧ』
え、ラルクとセレナールさんも……。
『こんなこと書いたらカナエに怒られるかもしれないけど、美しすぎるカナエの姿にトキメキが止まらない』
やっぱり、カナエさんとアルフォンス王子もそうなんだ……。
はあ……私もヨルクさんと……。
ううん、ダメ。
流されないようにしなきゃ。
私は部屋を出てリビングに向かった。
リビングでは、みんな何事もなかったかのように過ごしていた。何だか疎外感……。
「ラルク、またセレナールさんとしたの?」
「まあな」
「どうだった?」
「普通って言うか、何かパッとしない」
何それ。あんなにも愛し合ってたくせに。
あーあ、私、ラルクにも先越されちゃったのか。
この日はカナエさんの作った夕ご飯を食べると、私はヨルクさんとの相部屋で眠ることになった。
「ナミネ、これに着替えて」
「はい」
私は服を脱いだ。
「あ、ヨルクさん」
「どうしたの?ナミネ?」
ヨルクさんはすぐに後ろを向いた。そっか、私まだルームウェア着てなかった。ヨルクさんに見られちゃったかな。でも、汗かいちゃったし。
「ヨルクさん、汗かいたんです。拭くだけボディシートないですか?」
「うん、ある。ここ置いとくね」
私はヨルクさんの置いたボディシートを取って身体を吹いた。そして、ヨルクさんから渡されたルームウェアに着替えた。
「着替えました」
「うん、布団敷くね」
私とヨルクさんは布団の中で眠った。
夏休みもあっという間に過ぎ、9月も半ばに差し掛かろうとしていた。本当に月日の流れは早い。
クラスでは文化祭の話しになっていた。
私とヨルクさんはクレナイ家とナノハナ家を行き来していたのであった。
ある日の休みに私はクレナイ家に行ってヨルクさんと色んな話をした。ヨルクさんと他愛ない話を何時間もするのは小学生以来かも。でも、とても幸せな時間だった。
私はカップル日記に投稿した。
『小学生ぶりにヨルクさんと他愛のない話を数時間していた。何だか幸せ』
私はぼんやりオレンジに染まる夕焼けを見ていた。
「あ、ヨルクさん、一緒にお風呂入りませんか?」
返事はすぐには帰ってこなかった。やっぱり小学生の時とは違うのかな。1人で入ろうかな。
「入る!ナミネと入る!」
「はい」
私とヨルクさんはお風呂へ向かった。
お風呂に入ると、ヨルクさんは不透明の入浴剤を入れた。紅葉の香り。
私はヨルクさんに近付いた。
「ヨルクさんは毎日買い出しに行ってるんですよね?」
「うん、そうだよ。ナミネのお弁当も作りたいから」
「あ、いつもすみません」
「私がナミネに出来ることしたいから」
ヨルクさん……。交際して2ヶ月も経ってないけど、好きだなあ。
「こうやってヨルクさんと一緒にお風呂に入るの久しぶりですね」
「うん……」
「ヨルクさんはいつも1人でお風呂に入っているのですか?」
「そうだよ」
あれ、ヨルクさん、口数少ない?私といても楽しくないのかな。
「あ、カップル日記見てみましょう!」
私はカップル日記を開いた。
『カナエは夏休みの後半から別荘で暮らしてて、今は私と一緒に登校をしている。
いつも、手料理を作ってくれる。
まるで新婚生活みたいだ。
たまらなく幸せである。
愛しいカナエと今夜も永遠の愛を誓う』
『二学期からキクリ家から登校。
カラルリとは相変わらず毎日Fメモリイ♡
もう新婚夫婦も同然。
私たちほど愛し合ってるカップルいるかしら?』
『新学期からたまにクレナイ家から登校をしている。こうやってラルクと一緒にいられる時間が長いのはとても嬉しいꯁꯧ
泊まりの日は必ずFメモリイꯁꯧ』
みんな同棲してるんだ。そうだよね。仲良いし、一緒にいて、当たり前って感じだもんな。
「3組とも同棲してますね」
「ナミネ、私たちは私たちのペースでゆっくり親睦を深めたいと思っている」
「は、はい。私もです。でも、セナ王女とカラルリさんは来年3年生ですし、今の時間が慈しいでしょうね」
「どうだろう。私はあまり上手くいっているようには見えないが」
どうして?こんなに仲良しで、同じ家で寝泊まりしているのに。ヨルクさんはどうして上手くいってるように見えないだなんて言うのだろう。
「どうしてですか?」
「何となく」
「そうですか」
「ナミネ、そろそろ出よう。ナミネは後から来て」
「えっ、でも……」
ヨルクさんは先に出てしまった。私は慌ててお風呂を出た。ヨルクさんはもういなかった。
ヨルクさんの部屋に行くとヨルクさんは机に手料理を並べていた。私は嬉しくって思わず写真に撮った。そして、カップル日記に投稿をした。
『クレナイ家にてヨルクさんの手料理食べます。
ありがとう、ヨルクさん』
ヨルクさんと私はツーショットも撮った。
「この浴衣、まだあったんですね」
「うん」
また口数が少ない。私はテレビを見ながら無言で夕飯を食べた。すると、今流行りのサムライ妖精が出ていた。
「サムライ妖精、今人気らしいですね」
「そっか」
どうして口数少ないの?昼間はあんなに話し込んだのに。
この夜、私とヨルクさんは同じ布団で眠った。
翌朝、私が目を覚ますと私もヨルクさんも下着姿だった。
えええええ!どういうこと?
混乱したものの昨夜の記憶が蘇った。
そっか、私たち……。
でも、どうしよう。そんなつもりじゃなかったのに。ヨルクさんが目を覚ましたら気まずすぎる。私は下着姿のままヨルクさんの部屋を出ようとした。
「待って、ナミネ!」
布団の中でヨルクさんは私の手を掴んだ。
「その、私帰ります」
「このまま返せない。ナミネ、いやだった?そうだったら、もうしない」
「い、いやじゃないです!誘ったの私ですし」
そう、昨夜ヨルクさんに口付けしているうちに……。
「ナミネ、体調はどう?」
「あ、えっと、ここだと話しづらいので食べながら話してもいいですか?」
「分かった」
ヨルクさんはジャージを着ると朝食を作りに行った。私は下着姿のままヨルクさんの布団でゴロゴロしていた。
20分ほどするとヨルクさんが朝食を持って来た。
「わー、美味しそうなフレンチトースト」
私は写真に撮った。
「誰にも話さない」
「わ、私も話しません!」
「ごめんね、ナミネのこと大切にするつもりだったのに。ナミネ、痛くなかった?」
ヨルクさんは私を抱き締めた。
「え、全然痛くなかったです。皆さんFメモリイって投稿していましたが、何も考えられなくなるくらい幸せになるんですね。はじめて知りました」
……。この間は何。めちゃくちゃ気まずい。どうしたらいいの。私は頭の中ヨルクさんでいっぱいだったけど、ヨルクさんは違うの?
「私も幸せだった。でも、ナミネが思うほど、他のメンバーは違うかも」
「え?どういうことですか?」
「セレナールさんがラルクに文句言ってるの聞こえてきてたから」
「そうですか。私はヨルクさんのことしか考えられなかったですし……ダメだ恥ずかしい。本当に誰にも言わないでくださいね。カップル日記にも書かないでくださいね」
私はしばらくヨルクさんのジャージに顔を埋めていた。ヨルクさんからは、いつも紅葉の香りがする。幸せの香り。私はいつもこの香りが好きだった。
「誰にも言わないし書かない。私は真剣だった。ナミネのこと愛おしく感じたし、終わってもずっとナミネのこと抱き締めてた」
「わ、私もです!頭の中ヨルクさんのことでいっぱいで、凄く幸せで、とても満たされました!皆さんのFメモリイが分かった気がします」
とは言ったものの、正直恥ずかしい。でも、ヨルクさんは突然笑顔になっていた。
「良かった。ナミネがいやだったり、何も感じていなかったらどうしようかと不安だった」
ヨルクさんは涙を零した。その時、落ち武者さんが入ってきた。
「顔だけヨルク〜朝食……って、あんたら何してんのさ」
「落ち武者さん、ナミネの下着姿見ないで!」
ヨルクさんは慌てて私に浴衣を着せた。
「落ち武者さん、誰にも言わないでください」
私も突然落ち武者さんが来てかなり焦ってしまった。クレナイ家によく来ているのだろうか。
「りょーかい」
「あの、皆さんはFメモリイの相性どうなんでしょうか?夏休みにラルクがパッとしないとか言ってたんです」
「みたいだね?姉さんは色々半減されるの不満らしいし、甘えセナは運命の人が間近にいるのは幸せだけどあんま満たされないらしいし、一目惚れカラルリは最初だけで甘えセナから近寄られるのいやらしいし、平凡アルフォンスは全然らしいけど?」
「えええええ!カップル日記に書いてあるのと全然違うじゃないですか!」
みんなあれだけFメモリイFメモリイ書いていたのに、実際はそこまで満たされていなかったの?だったらどうしてセナ王女とかいっぱいFメモリイとか書いているのだろう。
「日記はみんなヒロイン気取りでいたいんじゃない?てか、あんたはどうだったのさ?」
「全て満たされました。前よりヨルクさんに近付けた気がするし、ヨルクさんのこと好きなんだって再確認出来たし、これからもいっぱいヨルクさんと過ごしたいと思うようになったと思います」
「へえ、あんたらは変わんないな。飯食ったら、久しぶりにみんなで出かけるぞ!」
私がフレンチトーストをカップル日記に投稿しようとしたら既にヨルクさんが投稿していた。
『ナミネとの朝食』
私も投稿した。
『ヨルクさんが作ったフレンチトースト』
朝食を食べ終わると落ち武者さんが指定した場所にみんなは向かいはじめているようだった。ヨルクさんとのことは本当予定外だったけど、少なくとも私は、あの時、ヨルクさんの優しい愛情に包まれていた。
その後、私は、突然現れたキクスケさんによって、遠い遠い前世、伝説最上級武官をしていた時の記憶を思い出し、80%の力量を取り戻した。そして、キクスケさんの番人部屋で初級武官の試験から順番に受け、伝説最上級武官の資格を取得した。
キクスケさんからは番人呼び出しカードをもらった。妖精村はカナエさんの時以外は全て私が2番目の番人だったらしく、今でも番人をしている人なら誰でも呼び出せるらしい。
ちなみに、2番目の番人はラルクから私に変わって、すぐにヨルクさんに変更となったのであった。
そんなこんなで、二学期の幕開けとなった。
……
あとがき。
時間軸が走り書きと違うけど、内容はやっぱり走り書きに近くなっちゃうかな。
走り書きでは、ナミネがサムライ妖精と会っていたけれど、こっちではどうなるのだろう。
色々辻褄合わないことも出てきたし、書き直しも考えたけれど、やっぱりせっかくここまで書いたから、このまま続けようかなあとか思ったり。優柔不断。
小説を書くって難しい。
《ナミネ》
私はセナ王女の別荘に着くなり、3階の客室でヨルクさんに泣き付いた。
「ヨルクさん、ごめんなさい」
「ナミネ、私は大丈夫だから」
「私、ヨルクさんいないと死んじゃう……なのに……普通になれないの……」
「うん、ナミネのご両親にも、ちゃんと聞いた上でナミネとの交際選んだから。ゆっくりやっていこうね」
ヨルクさんは普通の幸せ得られなくていいの?どうして私に告白したの?
このままだとミイラ取りがミイラになってしまう。ヨルクさんの幸せを考えると1人で生きないと。
「ヨルクさん、お別れしましょう。ヨルクさんなら、いい人見付けて幸せになれます。私なんかといることないよ」
「そんなこと言わないで。私、ナミネが好きなの。ずっと好きでやっと交際出来たから別れたくない。私はナミネと結婚する」
「ヨルクさんは普通に幸せになりたくないのですか?」
「私が好きなのはナミネだから。好きでもない人と一緒になっても幸せになんかなれない。ナミネを支えてナミネを幸せにする」
どうして私なの?前世の記憶があるから?
けれど、私は自信がなかった。今、ヨルクさんを手放せば、そんなに傷つかない気がする。そもそも、告白断れば良かった。
「でも、私、自信ないです」
「ナミネのことは私が全て受け入れるから」
「でも、今別れないとお互い立ち直れなくなっちゃう」
「別れるだなんて言わないで……やっと、やっとの想いでナミネと付き合えたのに……ナミネがいないと生きていけない……ナミネのこと何でも受け入れるし、必ずナミネを幸せにするから、捨てないで……」
どうしてヨルクさんが泣くの?泣かないでよ。私は普通じゃないのに、ヨルクさんは別れたくないと言う。どうしたらいいの。でも、私もヨルクさんと離れたくなかった。
「私も別れたくないよ」
私は大粒の涙を零していた。
「ナミネとは別れない!そんな簡単な気持ちで告白したわけじゃないし、ずっと縁談渡しに行ってたから!」
「ヨルクさん……」
ダメだ、もう離れられない。ヨルクさんが好き。私とヨルクさんはしばらく抱き締め合っていた。
そして、手を重ね合わせ指輪の写真を撮った。
「あ、ヨルクさん、先にお風呂に入ってきてください」
「分かった。ナミネ、リビングに行く?」
「はい」
「じゃあ、リビングで待ってる」
ヨルクさんは部屋を出てお風呂に向かって行った。
私はリビングの前にカップル日記を開いた。
『アルフォンス王子様から大きなダイヤモンドの指輪を頂きました。
カナエは、アルフォンス王子様に誠心誠意尽くすのです』
カナエさん、愛されてるなあ。それにしても、ダイヤモンド大っきい。
『カナエに捧げる永遠の愛』
アルフォンス王子って、本当にカナエさんのこと好きなんだ。
『ラルクとペアリング。
FW。
とても綺麗なダイヤモンド。
大好きよ、ラルクꯁꯧ』
セレナールさんとラルクってお似合い。遠い前世もそうだったのかな。あまり思い出せないけど、ラルクがどうしようもなく愛した人だもんな。
『カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのエタニティリング買ってもらった♡
3500万円のペアリング♡
すっごく幸せ♡
一生愛してるわ♡』
セナ王女、強引……。カラルリさん、払い切れるのかな。
『このタイプのペアリングははじめてだと思う。
でも、ナミネとペアリングが持ててとても嬉しい。
ナミネ、次は婚約する時に一緒に指輪見に行こうね』
ヨルクさん……。好き……。
あれ、また投稿?
『カラルリとFメモリイしちゃった♡』
え、まだここに来たばかりなのに……。
『ラルクと繋がる幸せꯁꯧ
セナ王女の別荘でFメモリイꯁꯧ』
え、ラルクとセレナールさんも……。
『こんなこと書いたらカナエに怒られるかもしれないけど、美しすぎるカナエの姿にトキメキが止まらない』
やっぱり、カナエさんとアルフォンス王子もそうなんだ……。
はあ……私もヨルクさんと……。
ううん、ダメ。
流されないようにしなきゃ。
私は部屋を出てリビングに向かった。
リビングでは、みんな何事もなかったかのように過ごしていた。何だか疎外感……。
「ラルク、またセレナールさんとしたの?」
「まあな」
「どうだった?」
「普通って言うか、何かパッとしない」
何それ。あんなにも愛し合ってたくせに。
あーあ、私、ラルクにも先越されちゃったのか。
この日はカナエさんの作った夕ご飯を食べると、私はヨルクさんとの相部屋で眠ることになった。
「ナミネ、これに着替えて」
「はい」
私は服を脱いだ。
「あ、ヨルクさん」
「どうしたの?ナミネ?」
ヨルクさんはすぐに後ろを向いた。そっか、私まだルームウェア着てなかった。ヨルクさんに見られちゃったかな。でも、汗かいちゃったし。
「ヨルクさん、汗かいたんです。拭くだけボディシートないですか?」
「うん、ある。ここ置いとくね」
私はヨルクさんの置いたボディシートを取って身体を吹いた。そして、ヨルクさんから渡されたルームウェアに着替えた。
「着替えました」
「うん、布団敷くね」
私とヨルクさんは布団の中で眠った。
夏休みもあっという間に過ぎ、9月も半ばに差し掛かろうとしていた。本当に月日の流れは早い。
クラスでは文化祭の話しになっていた。
私とヨルクさんはクレナイ家とナノハナ家を行き来していたのであった。
ある日の休みに私はクレナイ家に行ってヨルクさんと色んな話をした。ヨルクさんと他愛ない話を何時間もするのは小学生以来かも。でも、とても幸せな時間だった。
私はカップル日記に投稿した。
『小学生ぶりにヨルクさんと他愛のない話を数時間していた。何だか幸せ』
私はぼんやりオレンジに染まる夕焼けを見ていた。
「あ、ヨルクさん、一緒にお風呂入りませんか?」
返事はすぐには帰ってこなかった。やっぱり小学生の時とは違うのかな。1人で入ろうかな。
「入る!ナミネと入る!」
「はい」
私とヨルクさんはお風呂へ向かった。
お風呂に入ると、ヨルクさんは不透明の入浴剤を入れた。紅葉の香り。
私はヨルクさんに近付いた。
「ヨルクさんは毎日買い出しに行ってるんですよね?」
「うん、そうだよ。ナミネのお弁当も作りたいから」
「あ、いつもすみません」
「私がナミネに出来ることしたいから」
ヨルクさん……。交際して2ヶ月も経ってないけど、好きだなあ。
「こうやってヨルクさんと一緒にお風呂に入るの久しぶりですね」
「うん……」
「ヨルクさんはいつも1人でお風呂に入っているのですか?」
「そうだよ」
あれ、ヨルクさん、口数少ない?私といても楽しくないのかな。
「あ、カップル日記見てみましょう!」
私はカップル日記を開いた。
『カナエは夏休みの後半から別荘で暮らしてて、今は私と一緒に登校をしている。
いつも、手料理を作ってくれる。
まるで新婚生活みたいだ。
たまらなく幸せである。
愛しいカナエと今夜も永遠の愛を誓う』
『二学期からキクリ家から登校。
カラルリとは相変わらず毎日Fメモリイ♡
もう新婚夫婦も同然。
私たちほど愛し合ってるカップルいるかしら?』
『新学期からたまにクレナイ家から登校をしている。こうやってラルクと一緒にいられる時間が長いのはとても嬉しいꯁꯧ
泊まりの日は必ずFメモリイꯁꯧ』
みんな同棲してるんだ。そうだよね。仲良いし、一緒にいて、当たり前って感じだもんな。
「3組とも同棲してますね」
「ナミネ、私たちは私たちのペースでゆっくり親睦を深めたいと思っている」
「は、はい。私もです。でも、セナ王女とカラルリさんは来年3年生ですし、今の時間が慈しいでしょうね」
「どうだろう。私はあまり上手くいっているようには見えないが」
どうして?こんなに仲良しで、同じ家で寝泊まりしているのに。ヨルクさんはどうして上手くいってるように見えないだなんて言うのだろう。
「どうしてですか?」
「何となく」
「そうですか」
「ナミネ、そろそろ出よう。ナミネは後から来て」
「えっ、でも……」
ヨルクさんは先に出てしまった。私は慌ててお風呂を出た。ヨルクさんはもういなかった。
ヨルクさんの部屋に行くとヨルクさんは机に手料理を並べていた。私は嬉しくって思わず写真に撮った。そして、カップル日記に投稿をした。
『クレナイ家にてヨルクさんの手料理食べます。
ありがとう、ヨルクさん』
ヨルクさんと私はツーショットも撮った。
「この浴衣、まだあったんですね」
「うん」
また口数が少ない。私はテレビを見ながら無言で夕飯を食べた。すると、今流行りのサムライ妖精が出ていた。
「サムライ妖精、今人気らしいですね」
「そっか」
どうして口数少ないの?昼間はあんなに話し込んだのに。
この夜、私とヨルクさんは同じ布団で眠った。
翌朝、私が目を覚ますと私もヨルクさんも下着姿だった。
えええええ!どういうこと?
混乱したものの昨夜の記憶が蘇った。
そっか、私たち……。
でも、どうしよう。そんなつもりじゃなかったのに。ヨルクさんが目を覚ましたら気まずすぎる。私は下着姿のままヨルクさんの部屋を出ようとした。
「待って、ナミネ!」
布団の中でヨルクさんは私の手を掴んだ。
「その、私帰ります」
「このまま返せない。ナミネ、いやだった?そうだったら、もうしない」
「い、いやじゃないです!誘ったの私ですし」
そう、昨夜ヨルクさんに口付けしているうちに……。
「ナミネ、体調はどう?」
「あ、えっと、ここだと話しづらいので食べながら話してもいいですか?」
「分かった」
ヨルクさんはジャージを着ると朝食を作りに行った。私は下着姿のままヨルクさんの布団でゴロゴロしていた。
20分ほどするとヨルクさんが朝食を持って来た。
「わー、美味しそうなフレンチトースト」
私は写真に撮った。
「誰にも話さない」
「わ、私も話しません!」
「ごめんね、ナミネのこと大切にするつもりだったのに。ナミネ、痛くなかった?」
ヨルクさんは私を抱き締めた。
「え、全然痛くなかったです。皆さんFメモリイって投稿していましたが、何も考えられなくなるくらい幸せになるんですね。はじめて知りました」
……。この間は何。めちゃくちゃ気まずい。どうしたらいいの。私は頭の中ヨルクさんでいっぱいだったけど、ヨルクさんは違うの?
「私も幸せだった。でも、ナミネが思うほど、他のメンバーは違うかも」
「え?どういうことですか?」
「セレナールさんがラルクに文句言ってるの聞こえてきてたから」
「そうですか。私はヨルクさんのことしか考えられなかったですし……ダメだ恥ずかしい。本当に誰にも言わないでくださいね。カップル日記にも書かないでくださいね」
私はしばらくヨルクさんのジャージに顔を埋めていた。ヨルクさんからは、いつも紅葉の香りがする。幸せの香り。私はいつもこの香りが好きだった。
「誰にも言わないし書かない。私は真剣だった。ナミネのこと愛おしく感じたし、終わってもずっとナミネのこと抱き締めてた」
「わ、私もです!頭の中ヨルクさんのことでいっぱいで、凄く幸せで、とても満たされました!皆さんのFメモリイが分かった気がします」
とは言ったものの、正直恥ずかしい。でも、ヨルクさんは突然笑顔になっていた。
「良かった。ナミネがいやだったり、何も感じていなかったらどうしようかと不安だった」
ヨルクさんは涙を零した。その時、落ち武者さんが入ってきた。
「顔だけヨルク〜朝食……って、あんたら何してんのさ」
「落ち武者さん、ナミネの下着姿見ないで!」
ヨルクさんは慌てて私に浴衣を着せた。
「落ち武者さん、誰にも言わないでください」
私も突然落ち武者さんが来てかなり焦ってしまった。クレナイ家によく来ているのだろうか。
「りょーかい」
「あの、皆さんはFメモリイの相性どうなんでしょうか?夏休みにラルクがパッとしないとか言ってたんです」
「みたいだね?姉さんは色々半減されるの不満らしいし、甘えセナは運命の人が間近にいるのは幸せだけどあんま満たされないらしいし、一目惚れカラルリは最初だけで甘えセナから近寄られるのいやらしいし、平凡アルフォンスは全然らしいけど?」
「えええええ!カップル日記に書いてあるのと全然違うじゃないですか!」
みんなあれだけFメモリイFメモリイ書いていたのに、実際はそこまで満たされていなかったの?だったらどうしてセナ王女とかいっぱいFメモリイとか書いているのだろう。
「日記はみんなヒロイン気取りでいたいんじゃない?てか、あんたはどうだったのさ?」
「全て満たされました。前よりヨルクさんに近付けた気がするし、ヨルクさんのこと好きなんだって再確認出来たし、これからもいっぱいヨルクさんと過ごしたいと思うようになったと思います」
「へえ、あんたらは変わんないな。飯食ったら、久しぶりにみんなで出かけるぞ!」
私がフレンチトーストをカップル日記に投稿しようとしたら既にヨルクさんが投稿していた。
『ナミネとの朝食』
私も投稿した。
『ヨルクさんが作ったフレンチトースト』
朝食を食べ終わると落ち武者さんが指定した場所にみんなは向かいはじめているようだった。ヨルクさんとのことは本当予定外だったけど、少なくとも私は、あの時、ヨルクさんの優しい愛情に包まれていた。
その後、私は、突然現れたキクスケさんによって、遠い遠い前世、伝説最上級武官をしていた時の記憶を思い出し、80%の力量を取り戻した。そして、キクスケさんの番人部屋で初級武官の試験から順番に受け、伝説最上級武官の資格を取得した。
キクスケさんからは番人呼び出しカードをもらった。妖精村はカナエさんの時以外は全て私が2番目の番人だったらしく、今でも番人をしている人なら誰でも呼び出せるらしい。
ちなみに、2番目の番人はラルクから私に変わって、すぐにヨルクさんに変更となったのであった。
そんなこんなで、二学期の幕開けとなった。
……
あとがき。
時間軸が走り書きと違うけど、内容はやっぱり走り書きに近くなっちゃうかな。
走り書きでは、ナミネがサムライ妖精と会っていたけれど、こっちではどうなるのだろう。
色々辻褄合わないことも出てきたし、書き直しも考えたけれど、やっぱりせっかくここまで書いたから、このまま続けようかなあとか思ったり。優柔不断。
小説を書くって難しい。
PR
純愛偏差値 未来編 一人称版 21話
《ヨルク》
ナミネはミドリさんのことがあってから、普通には生きられなくなってしまった。ミドリさんの死後も、ナノハナ家に縁談を持って行ったが、ナミネのご両親からは何度も『ナミネと交際するのは無理だから諦めて欲しい』と言われている。それでも、諦め切れなかった私はナミネへの縁談を持って行った。すると、『ナミネと交際するなら、少しもナミネを傷付けたり怒らせたりしてはいけない。どんなナミネでも受け入れなければならないし、どんな理不尽なことでも常にナミネを優先し、常にナミネを励ます必要がある。ミドリが死んでナミネまでも失いたくない。ナミネは一生ナノハナ家で面倒を見ようと思う』と言われた。
それでも、私はナミネのことが好きだったし、何がなんでもナミネと交際したかった。ナミネが私の告白を受け入れてくれた時はとても嬉しかった。
けれど、現実は甘くなかった。
私の些細な行動で、私はキズモノと呼ばれクレナイ家は3ヶ月、お武家連盟から外されることになり、副委員長は生活保護暮らしとなった。
私の些細な言動で、ナミネを傷付け、メンバーをいやな気持ちにさせ、アルフォンス王子からナミネと別れろと迫られた。
ナノハナ家 ご両親の言っていたように、ナミネとの交際は無理な等しい。あの誓約書も私がナミネと別れるように書かれたものなのだろう。
ナミネと別れて別の道を進むことも出来る。そうすれば、無理な誓約書に縛られることもなくなる。けれど、私はやっと交際まで辿り着けたナミネを失いたくない。ナミネのことが好きだ。だから、ナミネを救いたい、守りたい、幸せにしたい、元気になってもらいたい。
私にナミネと別れるなんて選択肢はない。周りにどう言われようと、どう軽蔑されようと、私はナミネと交際し続ける。
ナミネに脇腹を蹴られた私はどうにか立ち上がった。
「あの、皆さんは妖精ラブ通信は見ていないんですよね?見ているヨルクさんをどう思いますか?」
「正直気持ち悪いわ!カラルリもアルフォンスもカランも見てないのに!あんなの浮気じゃない!浮気する者は宦官になればいいと思うわ!」
「本当セナさんの言う通り。彼女さえいれば、あんなの見るはずないのに、よっぽどナミネに不満があるんだね。ブスなナミネより綺麗な人見たさに浮気するんだろうね。不満があるなら別れればいいのにって思う」
「私もカナエを裏切るなんて絶対に出来ない。交際して日が浅いのに浮気されているナミネが可哀想で仕方ないし、ヨルクは文句ばかりだし、とっとと別れて欲しい」
メンバーの私に対する対応はかなり厳しい。無理もないか。みんなは良くも悪くも上手くやっているのだから。でも、パートナーにバレずに一生を過ごすことなんて出来るのだろうか。
けれど、あの時私を庇ってくれたナミネをストーカーだと侮辱したことは本当に反省してもしきれない。どうしてナミネを責めてしまったのだろう。
もし、今後ナミネを責めれば確実に破談に持ち込まれてしまう。それだけは絶対に避けたい。
「ということですので、ヨルクさんは浮気サイト一生見ないでください。グループは決してヨルクさんのワガママを言う場所ではありません。もし、見たらこちらにも通知がいくように設定しました。一度でも開いたら、それが類似サイトでも、誓約書を破ったと見なし、お母様に話して破談します」
そっか。後の祭りというわけか。あの時、ナミネが私を庇ってくれた時に、ナミネを責めたりしなければ、こんなことにはなっていなかった。けれど、否定してしまえば、破談されてしまう。
「うん、分かった。履歴消してもう二度と見ないようにするね」
私は閲覧履歴を全て消した。
「皆さん、ヨルクさん、もう見ないそうです!」
「そんなの嘘に決まってるじゃない。ナミネ、浮気癖ってのは一生治らないのよ。あんなの見てる男なんて汚らわしいわ」
「ナミネ、彼女がいたら普通は見ないんだよ。浮気サイトを見る男と結婚したらDVの毎日だし、結果、離婚だよ」
「悪いけど、あんなサイト見るなんて交際が上手くいっているとは思えない。ヨルクはナミネを裏切ることでしか憂さ晴らし出来ないんだと思う」
なるほど。こうまで、私が侮辱されるのは、私がみんなより弱いからか。だんだん、このメンバーの仕組みが分かってきた。けれど、嘘を一生付き続けることなど出来るはずがない。カナエさんはともかくとして、セナ王女にバレた時、カラルリさんはどうするのだろう。人を侮辱すれば、侮辱で返ってくる。今は我慢するしかない。
「ねえ、ラルク、私のお婿さんが誓約書破ったら、ラルクが私と結婚してね」
「ああ、そうする。あれだけ散々な目にあったナミネを現世では不幸にしない!」
その瞬間、私はセレナールさんに急所を蹴られた。私は痛みに蹲った。ナミネは、私の発言を許していない。まだ恨んでいるんだ。
「姉さん、やめろ!我が家とクレナイ家では全然違うだろ!そのうち慰謝料請求されるぞ!次、似たようなことしたらラルクと別れさせるからな!」
「酷い!ヨルクのせいで、私飛び降りたのに!ヨルクが憎くて仕方ないわ!切り刻みたいくらい憎くて憎くて仕方ない!!」
副委員長を泊めた。たったそれだけで、ラルクはセレナールさんを捨てて、ナミネを慰めた。カップル日記も退会していたし。だったら、私もナミネに落ち武者さんをナノハナ家に泊めることを許せば良かったのだろうか。
私たちはお土産屋さんに来た。
「ナミネ、どれが欲しい?」
私が聞くと、ナミネは扇子で商品を持ち上げると私の手のひらに乗せ、次々に私に商品を投げさせた。私は店主にひたすら謝った。
「ラルク、お揃いでジンベイザメのストラップ買おうよ!」
「そうだな、携帯に付けるか」
ナミネとラルクはジンベイザメのストラップを購入した。その瞬間、セレナールさんは私に熱い飲み物をかけた。苛立った私はセレナールさんの腕を掴んだ。
「訴えますよ?」
「やってみなさいよ!ほら、やってみなさいよ!」
「分かりました。先程の映像と共に、クレナイ家 顧問弁護士に、そちらのご両親に書類を持っていかせます。慰謝料は950万円です」
「卑怯じゃない!やめてよ!被害者は私なのよ!」
カナエさんの次は私が標的というわけか。本当に腹が立つ。ラルクをバックに付けて散々人を攻撃して。
「では、同じようにあなたに飲み物かけていいですか?私のみでは不公平でしょう」
「何言ってるの?加害者にそんな権利ないわ!離してよ!」
セレナールさんは私が掴んだ腕を振り払った瞬間、勝手に転んだ。私はセレナールさんが叫ぶ前にその場から立ち去った。
ナミネはラルクとお揃いのストラップを携帯に付けると、温泉で買った私とのストラップを外し、ゴミ箱に放り投げた。私は泣きながら、ゴミ箱からナミネが捨てたお揃いのモルモット妖精のストラップを拾った。ナミネに冷たくされ続けていることが、悲しくて私はその場に泣き崩れた。
その時、ナミネからメールが来た。
『ヨルクさん、助けて……』
咄嗟に私はナミネに駆け寄った。
「ナミネ、大丈夫?どこか痛むの?」
「ヨルクさん、私生きてても意味ないの。誰からも愛されないし。ヨルクさんも、私じゃなくて他の人と幸せになって」
「私はナミネと一緒にいたい!ナミネのことは私が幸せにする!」
ナミネは私が握っているストラップを取り、再び携帯に付けた。私は泣きながらナミネを抱き締めた。
「ヨルクさん、少し待っててください」
「ナミネ!」
私はナミネを追いかけた。するとナミネはお土産屋さんで、イルカのTシャツを買った。
「ヨルクさん、これ着てください」
「ありがとう、ナミネ」
私はTシャツを受け取りトイレに向かった。
トイレでナミネが買ってくれたTシャツに着替えるとトイレから出た。
「ヨルクさん、今からデパート行くそうです」
「そっか、分かった」
私は走るナミネに着いて行った。
タクシーから降りるとみんなはデパートに入るなり、宝石売り場に向かった。
「ナミネはどうする?」
「いらないです」
「うーん、でも、みんな買うみたいだし、私たちも買わない?」
私は少しでも多くナミネとの想い出が欲しかった。もう二度と見失わないように。来世でもナミネを見付けられるように。
「ラルク、私これがいいわ」
エタニティリングか。まるで婚約指輪だな。
「分かりました」
え、2つで600万円はするのに。なのに、ラルクはクリスタルカードで一括払いした。セレナールさんのは丸いダイヤモンドのエタニティリングで、ラルクのは四角いダイヤモンドのエタニティリングだった。
2人はその場で身に付け、箱は袋に入れてもらっていた。
ナミネは隣の宝石売り場に行った。
ナミネは画像でも見せていた、あの何もないシンプルなペアリングを見ていた。
「ナミネ、それがいいの?」
「見てるだけです」
2つで25万円か。フェアリーウィンラサッヴァとは随分と値段が違う。
「ナミネ、買おう」
私はナミネの返事を待たずにホワイトゴールドのプラチナリング2つをクリスタルカードで購入した。ラルクと同じように箱は袋に入れてもらった。私はナミネの右手の薬指にペアリングをはめた。ナミネも私の右手の薬指にペアリングをはめるとニッコリ微笑んだ。ナミネ……。
私は無意識に涙が零れていた。
ナミネはまたみんなのところに戻って行った。
「私、これがいいわ!」
えっ、2つで3500万円!?ラルクとセレナールさんのより高い。カラルリさん、そんなに貯金あるのだろうか。
「セナさん、もう少し値段落とせない?」
「いやよ、それがいいもの」
人にとやかく言っておいて、結局セナ王女って、彼氏に高いのねだるトンデモさんじゃない。
「あ、私、2つで25万円のペアリング買ってもらいました」
ナミネはさっき私が買った指輪を見せた。
「何もないし、ノーブランドなんていやだわ」
「なんか、子供っぽい」
セナ王女とセレナールさんてめんどくさい。付き合ったら、あれこれ命令されて別れそう。そもそも、私たち未成年で買っているのに。
「カナエはどうする?」
「アルフォンス王子様からは既にネックレスを頂いているので、これ以上は頂けません」
「カナエ、いいよ。これとかどう?」
え、2つで5000万円。セレナールのエタニティリングよりダイヤモンドが大きい。
「カラルリ、アルフォンス王子は5000万円よ!」
「一目惚れカラルリ、あんた彼女に指輪一つ買ってあげないなんてケチだな」
そっか、落ち武者さんが私に見せた映像の指輪も高価そうだったな。アルフォンス王子大きなダイヤモンドのエタニティリングと大きなダイヤモンドのカットリングをレインボーカードで一括払いした。
「カナエ」
アルフォンス王子はカナエさんの右手の薬指にエタニティリングをはめた。
「アルフォンス王子様……カナエは、アルフォンス王子様に誠心誠意お尽くしします」
何だかもう、ナミネが言っていたお金で買収に見えてきた。と言っても、王族なら当たり前なのだろうか。だったら、普通セナ王女が買うべきだと思う。武士はそんなにお金持ってないのに。
「カラルリィ、買ってよ」
10秒ほど間があった。
「う、うん、買う。セナさんとは運命だし、結婚もするし、一生この気持ち変わらないから」
え、さっきの間は何?カラルリさんも買えないなら買えないで、ハッキリ言えばいいのに。
「ねえ、ラルク、金ないならないでハッキリ言ったほうがいいよね」
「ナミネ、変な言い方すんなよ。男はこういうところでカッコつけたいんだよ」
「変なの。恋人なのに言いたいことも言えないなんて」
「仕方ないだろ!アルフォンス王子が高いもん買ったんだから」
カナエさんを羨んだというわけか。けれど、お金のない人に、というか、身の丈の合わないものを買わせるなんて鬼。
「セナ王女、カラルリさん金ないそうです」
「だったら、分割で買ってよ」
え、ないって言ってるのに買えって、どこまで図々しいの。だんだん分かってきた。私とナミネも大変だけど、みんな隠しているだけで、交際している以上は大なり小なり何かしらあるんだ。ラルクがカップル日記殆ど書かないのも変だし、カラルリさんがセナ王女に言い返せないことも。カップル日記のラブラブさは現実なのだろうか。
「あ、悩んでいるなら、私たちゲーセン行ってきていいですか?」
「ねえ、カラルリィ!!」
「買う!買う!」
そう言うと、カラルリさんはウェーブのエタニティリングとウェーブの上に一つダイヤモンドがある指輪を分割で購入した。1000万円を先に払い、残りは10年ローンで契約をしていた。10年ローン。月々20万円以上は払わないといけないのに。払い切れるのだろうか。それとも、親御さんにお金もらうのかな。
カラルリさんはセナ王女の右手の薬指に指輪をはめた。
「ありがとう、カラルリ!一生愛してるわ!」
2人は抱き締め合った。
ゲームセンターに着くと、みんなプリクラを取り始めた。ナミネと私もプリクラを撮ることにした。
はじめてとのナミネとのプリクラ。私は画面を進ませナミネとプリクラを撮った。撮り終わると、外で出てくるのを待って、出てきたら、真ん中の線で切って、1つをナミネに渡した。
「ナミネ、携帯に貼ろうか」
「はい」
私とナミネは携帯にプリクラを貼った。
ナミネはクレーンゲームのほうへ行った。
「ナミネ、待って!」
「ヨルクさん、私、あのジンベイザメが欲しいです」
「うん、分かった」
私は何度か挑戦したものの、全く取れなかったのである。
「カラルリ、私、あの大きなイルカのぬいぐるみ欲しいわ!」
「セナさん、今挑戦するね」
ナミネはセナ王女たちのところへ行った。
カラルリさんも全く取れない様子だった。それに引き換え、アルフォンス王子は次々にカナエさんにぬいぐるみを取っていた。
「ラルク、勝負だよ!」
「やるか!」
「じゃ、スタート!」
落ち武者さんの声と共に2人は走り出した。そして、次々にぬいぐるみを取り始めた。
「ナミネ、ラルク、そんなに取ったら他のお客さんに迷惑だよ」
「また補充されるだろ」
ナミネとラルクはひたすらクレーンゲームに夢中になっていた。
「じゃ、そこまで」
カウントは落ち武者さんがした。
「ラルク52。強気なナミネ48。勝者ラルク!」
「あー、負けちゃった」
「私、このイルカもらうわ!」
「待って!それ私が先に目をつけてたの」
「そ、そう、じゃあ、セナさんに譲るわ」
「ありがとう」
ナミネとラルクが取った分なのに、どうしてセナ王女とセレナールさんが選ぶのだろう。その時、ナミネは大きなネコ妖精のぬいぐるみと中くらいのジンベイザメのぬいぐるみを私に渡した。
「くれるの?」
「はい」
「ありがとう、ナミネ」
「じゃ、僕はこれとこれもらう。余った分はその辺の小学生らに渡しとけ!」
ナミネとラルクは小さい子供たちにぬいぐるみを渡しはじめた。渡し終わると、私たちはセナ王女たちの別荘へ向かった。
……
あとがき。
何だか、純愛偏差値は他の小説とは違って長くなってしまう。どうしてだろう。
フェアリーウィンラサッヴァ。
どうして、そんなに高いんでしょうね。
高校生なのに10年ローンとか、キツイな〜!
カラルリは払い切れるのだろうか。
《ヨルク》
ナミネはミドリさんのことがあってから、普通には生きられなくなってしまった。ミドリさんの死後も、ナノハナ家に縁談を持って行ったが、ナミネのご両親からは何度も『ナミネと交際するのは無理だから諦めて欲しい』と言われている。それでも、諦め切れなかった私はナミネへの縁談を持って行った。すると、『ナミネと交際するなら、少しもナミネを傷付けたり怒らせたりしてはいけない。どんなナミネでも受け入れなければならないし、どんな理不尽なことでも常にナミネを優先し、常にナミネを励ます必要がある。ミドリが死んでナミネまでも失いたくない。ナミネは一生ナノハナ家で面倒を見ようと思う』と言われた。
それでも、私はナミネのことが好きだったし、何がなんでもナミネと交際したかった。ナミネが私の告白を受け入れてくれた時はとても嬉しかった。
けれど、現実は甘くなかった。
私の些細な行動で、私はキズモノと呼ばれクレナイ家は3ヶ月、お武家連盟から外されることになり、副委員長は生活保護暮らしとなった。
私の些細な言動で、ナミネを傷付け、メンバーをいやな気持ちにさせ、アルフォンス王子からナミネと別れろと迫られた。
ナノハナ家 ご両親の言っていたように、ナミネとの交際は無理な等しい。あの誓約書も私がナミネと別れるように書かれたものなのだろう。
ナミネと別れて別の道を進むことも出来る。そうすれば、無理な誓約書に縛られることもなくなる。けれど、私はやっと交際まで辿り着けたナミネを失いたくない。ナミネのことが好きだ。だから、ナミネを救いたい、守りたい、幸せにしたい、元気になってもらいたい。
私にナミネと別れるなんて選択肢はない。周りにどう言われようと、どう軽蔑されようと、私はナミネと交際し続ける。
ナミネに脇腹を蹴られた私はどうにか立ち上がった。
「あの、皆さんは妖精ラブ通信は見ていないんですよね?見ているヨルクさんをどう思いますか?」
「正直気持ち悪いわ!カラルリもアルフォンスもカランも見てないのに!あんなの浮気じゃない!浮気する者は宦官になればいいと思うわ!」
「本当セナさんの言う通り。彼女さえいれば、あんなの見るはずないのに、よっぽどナミネに不満があるんだね。ブスなナミネより綺麗な人見たさに浮気するんだろうね。不満があるなら別れればいいのにって思う」
「私もカナエを裏切るなんて絶対に出来ない。交際して日が浅いのに浮気されているナミネが可哀想で仕方ないし、ヨルクは文句ばかりだし、とっとと別れて欲しい」
メンバーの私に対する対応はかなり厳しい。無理もないか。みんなは良くも悪くも上手くやっているのだから。でも、パートナーにバレずに一生を過ごすことなんて出来るのだろうか。
けれど、あの時私を庇ってくれたナミネをストーカーだと侮辱したことは本当に反省してもしきれない。どうしてナミネを責めてしまったのだろう。
もし、今後ナミネを責めれば確実に破談に持ち込まれてしまう。それだけは絶対に避けたい。
「ということですので、ヨルクさんは浮気サイト一生見ないでください。グループは決してヨルクさんのワガママを言う場所ではありません。もし、見たらこちらにも通知がいくように設定しました。一度でも開いたら、それが類似サイトでも、誓約書を破ったと見なし、お母様に話して破談します」
そっか。後の祭りというわけか。あの時、ナミネが私を庇ってくれた時に、ナミネを責めたりしなければ、こんなことにはなっていなかった。けれど、否定してしまえば、破談されてしまう。
「うん、分かった。履歴消してもう二度と見ないようにするね」
私は閲覧履歴を全て消した。
「皆さん、ヨルクさん、もう見ないそうです!」
「そんなの嘘に決まってるじゃない。ナミネ、浮気癖ってのは一生治らないのよ。あんなの見てる男なんて汚らわしいわ」
「ナミネ、彼女がいたら普通は見ないんだよ。浮気サイトを見る男と結婚したらDVの毎日だし、結果、離婚だよ」
「悪いけど、あんなサイト見るなんて交際が上手くいっているとは思えない。ヨルクはナミネを裏切ることでしか憂さ晴らし出来ないんだと思う」
なるほど。こうまで、私が侮辱されるのは、私がみんなより弱いからか。だんだん、このメンバーの仕組みが分かってきた。けれど、嘘を一生付き続けることなど出来るはずがない。カナエさんはともかくとして、セナ王女にバレた時、カラルリさんはどうするのだろう。人を侮辱すれば、侮辱で返ってくる。今は我慢するしかない。
「ねえ、ラルク、私のお婿さんが誓約書破ったら、ラルクが私と結婚してね」
「ああ、そうする。あれだけ散々な目にあったナミネを現世では不幸にしない!」
その瞬間、私はセレナールさんに急所を蹴られた。私は痛みに蹲った。ナミネは、私の発言を許していない。まだ恨んでいるんだ。
「姉さん、やめろ!我が家とクレナイ家では全然違うだろ!そのうち慰謝料請求されるぞ!次、似たようなことしたらラルクと別れさせるからな!」
「酷い!ヨルクのせいで、私飛び降りたのに!ヨルクが憎くて仕方ないわ!切り刻みたいくらい憎くて憎くて仕方ない!!」
副委員長を泊めた。たったそれだけで、ラルクはセレナールさんを捨てて、ナミネを慰めた。カップル日記も退会していたし。だったら、私もナミネに落ち武者さんをナノハナ家に泊めることを許せば良かったのだろうか。
私たちはお土産屋さんに来た。
「ナミネ、どれが欲しい?」
私が聞くと、ナミネは扇子で商品を持ち上げると私の手のひらに乗せ、次々に私に商品を投げさせた。私は店主にひたすら謝った。
「ラルク、お揃いでジンベイザメのストラップ買おうよ!」
「そうだな、携帯に付けるか」
ナミネとラルクはジンベイザメのストラップを購入した。その瞬間、セレナールさんは私に熱い飲み物をかけた。苛立った私はセレナールさんの腕を掴んだ。
「訴えますよ?」
「やってみなさいよ!ほら、やってみなさいよ!」
「分かりました。先程の映像と共に、クレナイ家 顧問弁護士に、そちらのご両親に書類を持っていかせます。慰謝料は950万円です」
「卑怯じゃない!やめてよ!被害者は私なのよ!」
カナエさんの次は私が標的というわけか。本当に腹が立つ。ラルクをバックに付けて散々人を攻撃して。
「では、同じようにあなたに飲み物かけていいですか?私のみでは不公平でしょう」
「何言ってるの?加害者にそんな権利ないわ!離してよ!」
セレナールさんは私が掴んだ腕を振り払った瞬間、勝手に転んだ。私はセレナールさんが叫ぶ前にその場から立ち去った。
ナミネはラルクとお揃いのストラップを携帯に付けると、温泉で買った私とのストラップを外し、ゴミ箱に放り投げた。私は泣きながら、ゴミ箱からナミネが捨てたお揃いのモルモット妖精のストラップを拾った。ナミネに冷たくされ続けていることが、悲しくて私はその場に泣き崩れた。
その時、ナミネからメールが来た。
『ヨルクさん、助けて……』
咄嗟に私はナミネに駆け寄った。
「ナミネ、大丈夫?どこか痛むの?」
「ヨルクさん、私生きてても意味ないの。誰からも愛されないし。ヨルクさんも、私じゃなくて他の人と幸せになって」
「私はナミネと一緒にいたい!ナミネのことは私が幸せにする!」
ナミネは私が握っているストラップを取り、再び携帯に付けた。私は泣きながらナミネを抱き締めた。
「ヨルクさん、少し待っててください」
「ナミネ!」
私はナミネを追いかけた。するとナミネはお土産屋さんで、イルカのTシャツを買った。
「ヨルクさん、これ着てください」
「ありがとう、ナミネ」
私はTシャツを受け取りトイレに向かった。
トイレでナミネが買ってくれたTシャツに着替えるとトイレから出た。
「ヨルクさん、今からデパート行くそうです」
「そっか、分かった」
私は走るナミネに着いて行った。
タクシーから降りるとみんなはデパートに入るなり、宝石売り場に向かった。
「ナミネはどうする?」
「いらないです」
「うーん、でも、みんな買うみたいだし、私たちも買わない?」
私は少しでも多くナミネとの想い出が欲しかった。もう二度と見失わないように。来世でもナミネを見付けられるように。
「ラルク、私これがいいわ」
エタニティリングか。まるで婚約指輪だな。
「分かりました」
え、2つで600万円はするのに。なのに、ラルクはクリスタルカードで一括払いした。セレナールさんのは丸いダイヤモンドのエタニティリングで、ラルクのは四角いダイヤモンドのエタニティリングだった。
2人はその場で身に付け、箱は袋に入れてもらっていた。
ナミネは隣の宝石売り場に行った。
ナミネは画像でも見せていた、あの何もないシンプルなペアリングを見ていた。
「ナミネ、それがいいの?」
「見てるだけです」
2つで25万円か。フェアリーウィンラサッヴァとは随分と値段が違う。
「ナミネ、買おう」
私はナミネの返事を待たずにホワイトゴールドのプラチナリング2つをクリスタルカードで購入した。ラルクと同じように箱は袋に入れてもらった。私はナミネの右手の薬指にペアリングをはめた。ナミネも私の右手の薬指にペアリングをはめるとニッコリ微笑んだ。ナミネ……。
私は無意識に涙が零れていた。
ナミネはまたみんなのところに戻って行った。
「私、これがいいわ!」
えっ、2つで3500万円!?ラルクとセレナールさんのより高い。カラルリさん、そんなに貯金あるのだろうか。
「セナさん、もう少し値段落とせない?」
「いやよ、それがいいもの」
人にとやかく言っておいて、結局セナ王女って、彼氏に高いのねだるトンデモさんじゃない。
「あ、私、2つで25万円のペアリング買ってもらいました」
ナミネはさっき私が買った指輪を見せた。
「何もないし、ノーブランドなんていやだわ」
「なんか、子供っぽい」
セナ王女とセレナールさんてめんどくさい。付き合ったら、あれこれ命令されて別れそう。そもそも、私たち未成年で買っているのに。
「カナエはどうする?」
「アルフォンス王子様からは既にネックレスを頂いているので、これ以上は頂けません」
「カナエ、いいよ。これとかどう?」
え、2つで5000万円。セレナールのエタニティリングよりダイヤモンドが大きい。
「カラルリ、アルフォンス王子は5000万円よ!」
「一目惚れカラルリ、あんた彼女に指輪一つ買ってあげないなんてケチだな」
そっか、落ち武者さんが私に見せた映像の指輪も高価そうだったな。アルフォンス王子大きなダイヤモンドのエタニティリングと大きなダイヤモンドのカットリングをレインボーカードで一括払いした。
「カナエ」
アルフォンス王子はカナエさんの右手の薬指にエタニティリングをはめた。
「アルフォンス王子様……カナエは、アルフォンス王子様に誠心誠意お尽くしします」
何だかもう、ナミネが言っていたお金で買収に見えてきた。と言っても、王族なら当たり前なのだろうか。だったら、普通セナ王女が買うべきだと思う。武士はそんなにお金持ってないのに。
「カラルリィ、買ってよ」
10秒ほど間があった。
「う、うん、買う。セナさんとは運命だし、結婚もするし、一生この気持ち変わらないから」
え、さっきの間は何?カラルリさんも買えないなら買えないで、ハッキリ言えばいいのに。
「ねえ、ラルク、金ないならないでハッキリ言ったほうがいいよね」
「ナミネ、変な言い方すんなよ。男はこういうところでカッコつけたいんだよ」
「変なの。恋人なのに言いたいことも言えないなんて」
「仕方ないだろ!アルフォンス王子が高いもん買ったんだから」
カナエさんを羨んだというわけか。けれど、お金のない人に、というか、身の丈の合わないものを買わせるなんて鬼。
「セナ王女、カラルリさん金ないそうです」
「だったら、分割で買ってよ」
え、ないって言ってるのに買えって、どこまで図々しいの。だんだん分かってきた。私とナミネも大変だけど、みんな隠しているだけで、交際している以上は大なり小なり何かしらあるんだ。ラルクがカップル日記殆ど書かないのも変だし、カラルリさんがセナ王女に言い返せないことも。カップル日記のラブラブさは現実なのだろうか。
「あ、悩んでいるなら、私たちゲーセン行ってきていいですか?」
「ねえ、カラルリィ!!」
「買う!買う!」
そう言うと、カラルリさんはウェーブのエタニティリングとウェーブの上に一つダイヤモンドがある指輪を分割で購入した。1000万円を先に払い、残りは10年ローンで契約をしていた。10年ローン。月々20万円以上は払わないといけないのに。払い切れるのだろうか。それとも、親御さんにお金もらうのかな。
カラルリさんはセナ王女の右手の薬指に指輪をはめた。
「ありがとう、カラルリ!一生愛してるわ!」
2人は抱き締め合った。
ゲームセンターに着くと、みんなプリクラを取り始めた。ナミネと私もプリクラを撮ることにした。
はじめてとのナミネとのプリクラ。私は画面を進ませナミネとプリクラを撮った。撮り終わると、外で出てくるのを待って、出てきたら、真ん中の線で切って、1つをナミネに渡した。
「ナミネ、携帯に貼ろうか」
「はい」
私とナミネは携帯にプリクラを貼った。
ナミネはクレーンゲームのほうへ行った。
「ナミネ、待って!」
「ヨルクさん、私、あのジンベイザメが欲しいです」
「うん、分かった」
私は何度か挑戦したものの、全く取れなかったのである。
「カラルリ、私、あの大きなイルカのぬいぐるみ欲しいわ!」
「セナさん、今挑戦するね」
ナミネはセナ王女たちのところへ行った。
カラルリさんも全く取れない様子だった。それに引き換え、アルフォンス王子は次々にカナエさんにぬいぐるみを取っていた。
「ラルク、勝負だよ!」
「やるか!」
「じゃ、スタート!」
落ち武者さんの声と共に2人は走り出した。そして、次々にぬいぐるみを取り始めた。
「ナミネ、ラルク、そんなに取ったら他のお客さんに迷惑だよ」
「また補充されるだろ」
ナミネとラルクはひたすらクレーンゲームに夢中になっていた。
「じゃ、そこまで」
カウントは落ち武者さんがした。
「ラルク52。強気なナミネ48。勝者ラルク!」
「あー、負けちゃった」
「私、このイルカもらうわ!」
「待って!それ私が先に目をつけてたの」
「そ、そう、じゃあ、セナさんに譲るわ」
「ありがとう」
ナミネとラルクが取った分なのに、どうしてセナ王女とセレナールさんが選ぶのだろう。その時、ナミネは大きなネコ妖精のぬいぐるみと中くらいのジンベイザメのぬいぐるみを私に渡した。
「くれるの?」
「はい」
「ありがとう、ナミネ」
「じゃ、僕はこれとこれもらう。余った分はその辺の小学生らに渡しとけ!」
ナミネとラルクは小さい子供たちにぬいぐるみを渡しはじめた。渡し終わると、私たちはセナ王女たちの別荘へ向かった。
……
あとがき。
何だか、純愛偏差値は他の小説とは違って長くなってしまう。どうしてだろう。
フェアリーウィンラサッヴァ。
どうして、そんなに高いんでしょうね。
高校生なのに10年ローンとか、キツイな〜!
カラルリは払い切れるのだろうか。
純愛偏差値 未来編 一人称版 20話
《カラルリ》
イルカのショーの後、レストランに来た。
この場所、今でもよく覚えている。
遠い前世、この場所には博物館が建っていた。今は移転しているけど。そこで、私は襲われているセナさんを放置してセレナールを優先し、セナさんと別れの危機に陥った。
そんな時、アルフォンス王子が私に言った。
『もうここまで来たらこれが最後のチャンスだと思う。セレナールとはキッパリ縁を切る。彼女であるセナを1番に優先する。これを守るならセナを説得する』
私はセナさんと別れたくなくて、セレナールを見捨てた。セナさんとはその後、復縁出来て、幸せに暮らせた。
そして、現世で、セレナールとセナさんが体育館で同時に捕まった時、その時はセナさんとはまだ交際していなかったものの、私はかつてのアルフォンス王子の言葉を思い出し、真っ先にセナさんを救った。無論、その後にセレナールも救うつもりだったけれど。
遠い前世もそうだった。21にして、セナさんが初恋の人だった。現世でもそうだ。これは運命としか言いようがない。
殆どの男女は交際から一定の期間が経つと交際当初の相手への気遣いなどがなくなってしまう。オマケに異性として見れなくなる人もいるとか。
けれど、私はセナさんとは交際当初の関係のままだとハッキリ言える。いつかの前世、あれだけ愛し合って来た仲なわけだから。そんなに簡単に崩れるような関係ではない。
一方、ナミネとヨルクは今は仲良くしているけれど、ナミネはワガママだし、すぐにヤキモチも妬くし、あんなのが彼女だと正直やっていられない。
ヨルクが何故ナミネとの交際を望んでいたかは分からないが、そのうちナミネのことがいやになって別れるに決まっている。
人間というのは表あれば裏もあるもの。交際となれば、相手の裏も暗黙に知ってしまう。それでも、喧嘩せず冷静に話し合って対処するのが大人の恋愛だと私は思う。
セナさんは、美人だしワガママも言わないし私の全てを受け入れてくれているし、セナさんといると癒される。私とセナさんは必ず結婚する。
ヨルクとナミネは私とセレナールのように幼なじみで、互いの家を行き来していたようだが、ヨルクならナミネでなくてもいっぱいいるだろう。
ナミネは成績も学年トップだし、学年1可愛い子と言われているみたいだけど、交際当初は相手のいやな面も可愛く見えてしまうものだ。ヨルクはいっときの感情でナミネと交際したのだろう。
正直、今から2人の別れは目に見えている。
今日はセナさんの別荘でお泊まり。セナさんと一緒にお風呂に入って、その後はセナさんとFメモリイ。ナミネとヨルクはまだまだ子供だから、大人の交際なんて分からないだろうな。ヨルクほどのイケメンなら、こんなに早くに縁談を決めてしまうことなんてないのに。
「ねえ、ラルク、ここメニュー変わったよね」
「そうだな。小さい頃来た時は、レトロでキャラクターものなんてなかったしな」
「ナミネ、どれ食べたい?」
ナミネは幼すぎる。とてもじゃないけど女としては見れない。ヨルクのナミネへの想いも次第に薄くなっていくかと思うと少しだけ同情してしまった。
「ジンベイザメのオムライス食べたいです」
「じゃあ、そうしよっか。券買ってくるね」
何でもかんでもヨルクに任せ切り。中学生ならまだいいけど、高校生になっても、あれなら誰からも相手にされないだろう。
「アルフォンス王子様はどれにしますか?」
「ハート型イルカのクリームシチューがいい」
「では、カナエが券を買ってきます」
「私も一緒に行く」
アルフォンス王子は顔はヨルクほどイケメンではないが、容姿端麗だし、モテるし、強い。カナエの婿にしては合格だろう。
「セナさん、どれにする?」
「私もハート型イルカのクリームシチューがいいわ」
「じゃあ、一緒に買いに行こう」
「ええ」
私とセナさんは手を繋いだ。
料理が運ばれて来ると、みんな写真を撮り始めた。
私はカップル日記を見た。
『やっぱり、ここに来たらこれかなって。
恋人になってからラルクと初シェア。
ハート型のイルカのクリームシチュー可愛いꯁꯧ』
セレナールらしい。ラルクと知り合ってからセレナールはすっかり明るくなった。
『カナエとの愛の想い出』
カナエとアルフォンス王子にも結婚まで仲良くしてほしい。
『カラルリとハート型イルカのクリームシチューをシェア。この後、カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのペアリング買ってもらいます♡』
セナさん、私とのペアリングをよっぽど楽しみにしてるんだな。おねだりするセナさん魅力的。
『ナミネが選んだジンベイザメのオムライスをシェア。ナミネとの大切な想い出。
色褪せてもきっと思い出すように今日も綴る』
ヨルクはドラマの見すぎだろうか。どんな前世だったかは知らないが、来世でも見つけ出すみたいな書き方、まるで恋に恋をしているみたいだな。
『ジンベイザメのオムライスを眺めるヨルクさん』
ナミネはやっぱり子供だな。大人の恋愛をまるで知らない。こんなことでヨルクと交際続けられるのだろうか?
「ねえ、セレナールは初Fメモリイどうだったの?」
「正直結構痛かった。でも、大人になれた気がする」
「私も第2の時なんか激痛だった。でも、カラルリと繋がれてるって思うと幸せを感じられたわ」
やっぱり、こういうところセナさん可愛すぎる。セナさんとは避妊はしていないけど、今の時代は第3が条件だから妊娠なんてしないだろう。それにセナさんも生のほうが感じるって言ってるし。
「セレナールは刺激はどうなの?」
「刺激はあるんだけど、よく分からないの」
「そう。刺激はあるけど上手く終われないのね。でも、みんなそうよ。私はすぐに終わってばかりだけど」
「いいなあ。羨ましい」
セナさんとは相性も抜群だし、絶対に回数は今のままだし、セナさんとの相性は一生続くだろう。
「カナエはどうなの?」
「カナエはプライベートなことは話しません」
てことはカナエも既にアルフォンス王子と……。カナエには出来るだけ早く結婚して欲しいから、妊娠でもしてくれないだろうか。
「あの、皆さん、そういうの迂闊にして怖くありませんか?大量出血、或いは妊娠したらどうするんですか?」
ナミネは分かっちゃいないな。第2で妊娠するわけないだろ。
「ナミネって子供ね。第3Fメモリイじゃないと妊娠しないわよ」
「私はラルクに言われて避妊してるわ」
「けれど、第1第2で妊娠する古代の体質の人もいますし、避妊しても3%の確率で妊娠します。また、排卵期間にすると第1でも妊娠の可能性が高まるそうです」
全くナミネは分かっていないな。勉強しすぎだと逆に色んなこと恐れるようになるんだな。
「ナミネは危険を恐れてるんじゃなくて、大人の階段を上がることを恐れているんじゃないのか?まだ子供だな。ヨルクとはお預けだな」
「子供なのは、お花畑Fメモリイなあんたらだ。強気なナミネが言うように、何ごとにもリスクはある。大人の階段上がるだ?妊娠甘く見てると痛い目にあうぞ」
彼女いないだけに幸せな私たちを妬んでいるのだろうか。中学生はまだまだ子供だな。
「ナミネ、本当に古代の体質の人もいるのですか?」
「はい、少ないですが、古代の遺伝子引き継いでいるそうですよ」
その瞬間カナエはしばらく考え込んだ。全くナミネが変なこと言うせいでカナエの将来が上手くいかなかったらどうしてくれるんだ。
「ナミネ、人を脅かすのはやめてくれないか?」
私が言うとナミネは黙り込んだ。
「ねえ、ラルク、ヨルクさん、変なサイト見てるの」
「どんなサイトだよ!」
「あのね、妖精ラブ通信の中のグラドルカテゴリ」
ナミネはラルクに携帯を見せていた。
「水着着てるだけまだいいだろ!」
やっぱりナミネはまだまだ子供だな。その程度で、とやかく言うなんて。セナさんなら快く受け入れてくれるに決まってる。
「顔だけヨルク、あんた気を付けろよ」
セルファは何やらヨルクに映像を見せているようだった。私は後ろに回って映像を見た。映像は現世のものだった。
『ヨルクってクールそうだけど、ちょっと誘惑すればチョロそうじゃない?』
『私、ヨルクに《間違って送っちゃったから消して》って言って下着姿送っちゃった』
『えー、どんなの?』
ヨルクのクラスメイトは画像を見せていた。
中学2年生でこんなにスタイルいいのか。ヨルクはいいな。勝手に可愛い子から送って来てくれるんだもんな。正直、ラブリーフェアリーでは物足りない。
『ちょっと際どくない?』
『私はこれ送っちゃった』
嘘だろ。寝転んで花びらのみで隠しているのか。やっぱりネットより身近な人のほうが満たされるな。
『私はこれ』
『みんな勘違いしてない?ヨルクと付き合うのは私なの。横取りしたら許さないから』
『わ、分かってるわ。ミィミに誘惑されたらヨルクもイチコロよ』
その後、ミィミのいないメンバーで集まっていた。
『ミィミって対して可愛くもないのに調子に乗り過ぎよね』
『本当ウザイ。ねえ、このメンバーでヨルクのファンクラブ作りましょうよ』
『そうね、誰がヨルクを落としても恨みっこなしってことで』
数人の女の子たちはヨルクのファンクラブを作りはじめた。けれど、それは裏のもので表には出されていなかった。でも、ファンクラブに入る人は多く、いかにヨルクと交際するかを話し合うグループになっていた。
映像はそこで途切れていた。
「あんた送られてきてるだろ?保存してないよな?」
「送られてきてるけど保存はしてない。てか、こういうの気持ち悪い。私はナミネだけなのに」
私からしてみれば羨ましいけどな。
「ねえ、妖精ラブ通信て何?」
「このサイトです」
ナミネはセナさんにアドレスを送ったようだ。セナさんはサイトを開いた。
「え、ありえない。彼女いるのに、こんなサイト見るなんて浮気じゃない!」
え、セナさんはアウトなのか。堂々とは見られないな。まあ、そっか。女って自分がいるのに概念強いからな。
「カナエも、このようなサイト見られるのは裏切られた気持ちになるのでいやです!」
「ねえ、ナミネはどうなの?彼氏がこういうの見てるのよ!」
「私は課金しなければ仕方ないと思っています」
ヨルクはかなり気まずそうだった。一応追い討ちかけておくか。
「セナさん、私はこんなサイト一切見てないよ。セナさんいるから、こんなサイト必要ないよ」
「カラルリ……。私、カラルリを信じてる」
まあ、これくらいはいいよな。浮気してるわけでもあるまいし。それに古代では、痴漢防止に雑誌が作られたとも言われている。
「カナエ、私もこんなサイト全く興味ないよ」
「カナエもアルフォンス王子様を信じます!」
ヨルクも簡単にバレるなんて、昔から守りが甘いな。
「僕も見ないな。正直気持ち悪い」
「あー、ラルクはそうだったよね」
ん?ナミネとラルクにしか知らない何かがあるのだろうか。正直、ナミネはヨルクよりラルクのほうが似合っている気もする。
「僕も見ないね」
「本当、彼女いるのに、こんなサイト見るだなんて私もセナさんが言うように浮気同然だと思う。彼女がいるなら、私は一切こんなサイト必要ないし、一生見ない。彼女を裏切るくらいなら最初から付き合うなって思うけどな」
「カラルリの言う通りだわ!彼女いるのにこんなサイト見るだなんて彼女に本気じゃない証拠よ!私、軽い気持ちで告白して交際して、いかにもいい彼氏ですーって人どうかと思うの。そういうモラハラってあるわよね」
「ヨルクには悪いが、私もカナエがいるからこんなの必要ないし、カナエを泣かせるような真似はしない!これは立派な浮気だ。ナミネを裏切るならとっとと別れて欲しい!見てるこっちが迷惑だ!」
セナさんにアルフォンス王子、ここまで叩かれたらヨルクも居場所がないだろう。クレナイ家で何の苦労もせず生きてきた罰だ。
「あの、学生向きのサイトですし、そこまで言わなくてもいいのではないでしょうか?私は別に何とも思っていません。グラビアアイドルもキュート女優も仕事でしているわけですし」
ナミネは何のサイトか分からないようだな。けれど、普通は隠れて見るものだし、バレている時点でアウトだと思うが。
「ねえ、ハッキリ言ってナミネのしてることストーカー。本当何なの?私を陥れて楽しいわけ?」
「ヨルクさん、私じゃありません。同級生から送られてきました。それにヨルクさんの同級生からも嫌がらせのメールが来ています」
そういえば、夏休み前、カナエがアルフォンス王子と仲良くしていたら、黒板に色々書かれたり、体操着がゴミ箱に入れられていたっけ。モテるヤツと付き合うってある意味過酷だな。
「えっ、どうして言ってくれなかったの?」
「ヨルクさん、どうして最初に私の話を聞かずに、いきなり怒るんですか!誓約書を破ったことにもなりますし、お母様に話して破談にします!」
「ナミネ、待って!許して欲しい!」
「顔だけヨルク、誓約書は誓約書だ!どんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。ならば、例え、ハッキングされても浮気されても侮辱されても、どんなに理不尽なことでも強気なナミネのことは何でも受け入れろ!それが、強気なナミネと交際するってことだ!さっきみたいに思い込みで怒鳴るなら、別れろ!強気なナミネはミドリのことでいっぱいいっぱいなんだよ!暇人なあんたと違ってな!」
あんな誓約書守れるわけがないのに。それでもヨルクはナミネと交際を続けるのだろうか?
「分かった。私が間違っていた。今後はナミネのする全てのことを受け入れる」
ヨルクは泣き崩れていた。
その瞬間、ナミネが扇子を取り出したかと思うと、セルファが扇子を取り出し、扇子を使いヨルクを隣の机にぶつけ、隣の人の料理を台無しにした。そして、セルファはヨルクのせいにして料理の代金を支払ってその場を収めたのである。
「二度と強気なナミネをイジメんな!次、誓約書破ったら、これ以上のことで、あんたを戒める!」
「二度と同じ過ちは繰り返さない!必ず誓う!」
「破った時は破談にしろ!」
「分かった。そうならないよう誓約書は全て守る!」
ヨルクも馬鹿だな。あんな誓約書守るなんて無理にもほどがあるだろうに。
「では、本当にヨルクさんが誓約書を破らないのか、これから毎日確認しますがいいですか?私のすることには一切口を挟まないでください!それに加え、何かあればヨルクさんが責任を負う項目も追加されました!」
「分かった。ナミネと交際出来るなら全てナミネに合わせるし、ナミネを言葉で攻撃しない!」
その瞬間、ナミネは近くにいる人のスカートを捲りヨルクのせいにした。ヨルクは見知らぬ女性に謝った。
次にナミネは近くの女性にヨルクがブサイクと言っていると罵った。またヨルクは見知らぬ女性に謝った。
その後もナミネは、扇子でヨルクにガラの悪い男子高生を殴らせたり、見知らぬ女性に抱き着かせたり、ヨルクの携帯からあのサイトのチャットでAV女優を侮辱したり、出会い系サイトにヨルクの顔写真を登録し複数の女子高生に交際を迫ったり、ホストのサイトにアクセスするとバイトの登録などをした。ヨルクは、一つ一つをただただ謝り続けた。
「強気なナミネ、あんた、それくらいにしとけ!」
セルファは、ヨルクの携帯を取ると、チャット履歴を消し、ご縁系サイトのチャット履歴の削除と退会、ホストのバイトの登録解除をし、ヨルクに携帯を戻した。
「ラルク、ヨルクさんって身勝手だよね。誓約書守るどころか私ヨルクさんのこと庇ってヨルクさんに怒られたんだよ」
「あんなキズモノ放っておけ。交際続けるとまた因縁付けられるぞ」
「そうだね。別れることも考えてるよ。でも、ヨルクさん、いつまでもつかな?」
「2日ももたないな。ナミネ、安心しろ!あのキズモノと別れても、僕がナミネと一緒になるから!」
その瞬間、セレナールがヨルクに「人殺し!」と水をかけた。
馬鹿げている。こんな交際続くはずがない。
「ナミネ、ごめんね。もうナミネを責めたりしないからね」
ヨルクはボロボロになっていた。
「ねえ、ハッキリ言って迷惑なんだけど。ヨルクが見てるサイトここにいる誰も見てないのに、そんな汚らわしい浮気をナミネは許してヨルクを庇ったのに、どうしてヨルクはナミネ責めたの?」
「すみません……ハッキングされたと思いました……」
「でも、誓約書にはどんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。って書いてあるんでしょ?ナミネと交際続けるなら守るのが筋だよね?守れないなら別れてくれない?」
「すみません……二度と誓約書を破りません」
「聞こえなかった?別れてって言ってるの!みんなで楽しく遊びに来たのに、ヨルクのせいで台無しじゃん!」
「本当にすみませんでした」
正直見ているといい気味だ。これまで、その完璧な容姿で何の苦労もせず生きてきたのだから。少しは世の中の苦労を知ってもらいたい。
「言葉が通じないなら仕方ないね」
アルフォンス王子はヨルクに殴る蹴るを繰り返した。
「別れて!迷惑だから!」
「別れません……」
「じゃ、そこまで」
セルファが止めるものの、アルフォンス王子は止めなかった。その瞬間、セルファは扇子でアルフォンス王子を周りの机3つにぶつけさせ、全ての料理を台無しにさせた。
「そこまでと言ってんだろうが!聞こえなかったのかよ!」
セレナールに弟がいたなんて全く知らなかったけど、アルフォンス王子より強いだなんて……。また、アルフォンス王子は慌ててF938を出し、その場を免れた。
ナミネはアルフォンス王子とヨルクの脇腹を思いっきり蹴った。
「ねえ、ラルク、私のお婿さん情けないね。きっとまた誓約書破るよ」
「まあ、キズモノだからな」
クレナイ家は兄弟仲が悪いのだろうか?けれど、ヨルクは終わった、ナミネとは別れる運命だ。そう私は悟ったし、とっとと別れて欲しい。苦労知らずで容姿のみで楽して生きてきて、もっと苦しめばいいのに。私は、心のどこかでヨルクを妬んでいた。
……
あとがき。
ミドリの事件で普通には生きられなくなったナミネ。そんなナミネはラルク並の力量を持ち合わせている。
ヨルクはナミネの全てを許してしまうから、いつも傷付くんです。ナミネを傷付ける度にヨルクも傷付くんです。
けれど、他のメンバーは都合の悪いことには目を背け自分を守り、世渡りをする。そういう生き方もまた傷付くのです。
純愛偏差値はどこまでも悲しい。
《カラルリ》
イルカのショーの後、レストランに来た。
この場所、今でもよく覚えている。
遠い前世、この場所には博物館が建っていた。今は移転しているけど。そこで、私は襲われているセナさんを放置してセレナールを優先し、セナさんと別れの危機に陥った。
そんな時、アルフォンス王子が私に言った。
『もうここまで来たらこれが最後のチャンスだと思う。セレナールとはキッパリ縁を切る。彼女であるセナを1番に優先する。これを守るならセナを説得する』
私はセナさんと別れたくなくて、セレナールを見捨てた。セナさんとはその後、復縁出来て、幸せに暮らせた。
そして、現世で、セレナールとセナさんが体育館で同時に捕まった時、その時はセナさんとはまだ交際していなかったものの、私はかつてのアルフォンス王子の言葉を思い出し、真っ先にセナさんを救った。無論、その後にセレナールも救うつもりだったけれど。
遠い前世もそうだった。21にして、セナさんが初恋の人だった。現世でもそうだ。これは運命としか言いようがない。
殆どの男女は交際から一定の期間が経つと交際当初の相手への気遣いなどがなくなってしまう。オマケに異性として見れなくなる人もいるとか。
けれど、私はセナさんとは交際当初の関係のままだとハッキリ言える。いつかの前世、あれだけ愛し合って来た仲なわけだから。そんなに簡単に崩れるような関係ではない。
一方、ナミネとヨルクは今は仲良くしているけれど、ナミネはワガママだし、すぐにヤキモチも妬くし、あんなのが彼女だと正直やっていられない。
ヨルクが何故ナミネとの交際を望んでいたかは分からないが、そのうちナミネのことがいやになって別れるに決まっている。
人間というのは表あれば裏もあるもの。交際となれば、相手の裏も暗黙に知ってしまう。それでも、喧嘩せず冷静に話し合って対処するのが大人の恋愛だと私は思う。
セナさんは、美人だしワガママも言わないし私の全てを受け入れてくれているし、セナさんといると癒される。私とセナさんは必ず結婚する。
ヨルクとナミネは私とセレナールのように幼なじみで、互いの家を行き来していたようだが、ヨルクならナミネでなくてもいっぱいいるだろう。
ナミネは成績も学年トップだし、学年1可愛い子と言われているみたいだけど、交際当初は相手のいやな面も可愛く見えてしまうものだ。ヨルクはいっときの感情でナミネと交際したのだろう。
正直、今から2人の別れは目に見えている。
今日はセナさんの別荘でお泊まり。セナさんと一緒にお風呂に入って、その後はセナさんとFメモリイ。ナミネとヨルクはまだまだ子供だから、大人の交際なんて分からないだろうな。ヨルクほどのイケメンなら、こんなに早くに縁談を決めてしまうことなんてないのに。
「ねえ、ラルク、ここメニュー変わったよね」
「そうだな。小さい頃来た時は、レトロでキャラクターものなんてなかったしな」
「ナミネ、どれ食べたい?」
ナミネは幼すぎる。とてもじゃないけど女としては見れない。ヨルクのナミネへの想いも次第に薄くなっていくかと思うと少しだけ同情してしまった。
「ジンベイザメのオムライス食べたいです」
「じゃあ、そうしよっか。券買ってくるね」
何でもかんでもヨルクに任せ切り。中学生ならまだいいけど、高校生になっても、あれなら誰からも相手にされないだろう。
「アルフォンス王子様はどれにしますか?」
「ハート型イルカのクリームシチューがいい」
「では、カナエが券を買ってきます」
「私も一緒に行く」
アルフォンス王子は顔はヨルクほどイケメンではないが、容姿端麗だし、モテるし、強い。カナエの婿にしては合格だろう。
「セナさん、どれにする?」
「私もハート型イルカのクリームシチューがいいわ」
「じゃあ、一緒に買いに行こう」
「ええ」
私とセナさんは手を繋いだ。
料理が運ばれて来ると、みんな写真を撮り始めた。
私はカップル日記を見た。
『やっぱり、ここに来たらこれかなって。
恋人になってからラルクと初シェア。
ハート型のイルカのクリームシチュー可愛いꯁꯧ』
セレナールらしい。ラルクと知り合ってからセレナールはすっかり明るくなった。
『カナエとの愛の想い出』
カナエとアルフォンス王子にも結婚まで仲良くしてほしい。
『カラルリとハート型イルカのクリームシチューをシェア。この後、カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのペアリング買ってもらいます♡』
セナさん、私とのペアリングをよっぽど楽しみにしてるんだな。おねだりするセナさん魅力的。
『ナミネが選んだジンベイザメのオムライスをシェア。ナミネとの大切な想い出。
色褪せてもきっと思い出すように今日も綴る』
ヨルクはドラマの見すぎだろうか。どんな前世だったかは知らないが、来世でも見つけ出すみたいな書き方、まるで恋に恋をしているみたいだな。
『ジンベイザメのオムライスを眺めるヨルクさん』
ナミネはやっぱり子供だな。大人の恋愛をまるで知らない。こんなことでヨルクと交際続けられるのだろうか?
「ねえ、セレナールは初Fメモリイどうだったの?」
「正直結構痛かった。でも、大人になれた気がする」
「私も第2の時なんか激痛だった。でも、カラルリと繋がれてるって思うと幸せを感じられたわ」
やっぱり、こういうところセナさん可愛すぎる。セナさんとは避妊はしていないけど、今の時代は第3が条件だから妊娠なんてしないだろう。それにセナさんも生のほうが感じるって言ってるし。
「セレナールは刺激はどうなの?」
「刺激はあるんだけど、よく分からないの」
「そう。刺激はあるけど上手く終われないのね。でも、みんなそうよ。私はすぐに終わってばかりだけど」
「いいなあ。羨ましい」
セナさんとは相性も抜群だし、絶対に回数は今のままだし、セナさんとの相性は一生続くだろう。
「カナエはどうなの?」
「カナエはプライベートなことは話しません」
てことはカナエも既にアルフォンス王子と……。カナエには出来るだけ早く結婚して欲しいから、妊娠でもしてくれないだろうか。
「あの、皆さん、そういうの迂闊にして怖くありませんか?大量出血、或いは妊娠したらどうするんですか?」
ナミネは分かっちゃいないな。第2で妊娠するわけないだろ。
「ナミネって子供ね。第3Fメモリイじゃないと妊娠しないわよ」
「私はラルクに言われて避妊してるわ」
「けれど、第1第2で妊娠する古代の体質の人もいますし、避妊しても3%の確率で妊娠します。また、排卵期間にすると第1でも妊娠の可能性が高まるそうです」
全くナミネは分かっていないな。勉強しすぎだと逆に色んなこと恐れるようになるんだな。
「ナミネは危険を恐れてるんじゃなくて、大人の階段を上がることを恐れているんじゃないのか?まだ子供だな。ヨルクとはお預けだな」
「子供なのは、お花畑Fメモリイなあんたらだ。強気なナミネが言うように、何ごとにもリスクはある。大人の階段上がるだ?妊娠甘く見てると痛い目にあうぞ」
彼女いないだけに幸せな私たちを妬んでいるのだろうか。中学生はまだまだ子供だな。
「ナミネ、本当に古代の体質の人もいるのですか?」
「はい、少ないですが、古代の遺伝子引き継いでいるそうですよ」
その瞬間カナエはしばらく考え込んだ。全くナミネが変なこと言うせいでカナエの将来が上手くいかなかったらどうしてくれるんだ。
「ナミネ、人を脅かすのはやめてくれないか?」
私が言うとナミネは黙り込んだ。
「ねえ、ラルク、ヨルクさん、変なサイト見てるの」
「どんなサイトだよ!」
「あのね、妖精ラブ通信の中のグラドルカテゴリ」
ナミネはラルクに携帯を見せていた。
「水着着てるだけまだいいだろ!」
やっぱりナミネはまだまだ子供だな。その程度で、とやかく言うなんて。セナさんなら快く受け入れてくれるに決まってる。
「顔だけヨルク、あんた気を付けろよ」
セルファは何やらヨルクに映像を見せているようだった。私は後ろに回って映像を見た。映像は現世のものだった。
『ヨルクってクールそうだけど、ちょっと誘惑すればチョロそうじゃない?』
『私、ヨルクに《間違って送っちゃったから消して》って言って下着姿送っちゃった』
『えー、どんなの?』
ヨルクのクラスメイトは画像を見せていた。
中学2年生でこんなにスタイルいいのか。ヨルクはいいな。勝手に可愛い子から送って来てくれるんだもんな。正直、ラブリーフェアリーでは物足りない。
『ちょっと際どくない?』
『私はこれ送っちゃった』
嘘だろ。寝転んで花びらのみで隠しているのか。やっぱりネットより身近な人のほうが満たされるな。
『私はこれ』
『みんな勘違いしてない?ヨルクと付き合うのは私なの。横取りしたら許さないから』
『わ、分かってるわ。ミィミに誘惑されたらヨルクもイチコロよ』
その後、ミィミのいないメンバーで集まっていた。
『ミィミって対して可愛くもないのに調子に乗り過ぎよね』
『本当ウザイ。ねえ、このメンバーでヨルクのファンクラブ作りましょうよ』
『そうね、誰がヨルクを落としても恨みっこなしってことで』
数人の女の子たちはヨルクのファンクラブを作りはじめた。けれど、それは裏のもので表には出されていなかった。でも、ファンクラブに入る人は多く、いかにヨルクと交際するかを話し合うグループになっていた。
映像はそこで途切れていた。
「あんた送られてきてるだろ?保存してないよな?」
「送られてきてるけど保存はしてない。てか、こういうの気持ち悪い。私はナミネだけなのに」
私からしてみれば羨ましいけどな。
「ねえ、妖精ラブ通信て何?」
「このサイトです」
ナミネはセナさんにアドレスを送ったようだ。セナさんはサイトを開いた。
「え、ありえない。彼女いるのに、こんなサイト見るなんて浮気じゃない!」
え、セナさんはアウトなのか。堂々とは見られないな。まあ、そっか。女って自分がいるのに概念強いからな。
「カナエも、このようなサイト見られるのは裏切られた気持ちになるのでいやです!」
「ねえ、ナミネはどうなの?彼氏がこういうの見てるのよ!」
「私は課金しなければ仕方ないと思っています」
ヨルクはかなり気まずそうだった。一応追い討ちかけておくか。
「セナさん、私はこんなサイト一切見てないよ。セナさんいるから、こんなサイト必要ないよ」
「カラルリ……。私、カラルリを信じてる」
まあ、これくらいはいいよな。浮気してるわけでもあるまいし。それに古代では、痴漢防止に雑誌が作られたとも言われている。
「カナエ、私もこんなサイト全く興味ないよ」
「カナエもアルフォンス王子様を信じます!」
ヨルクも簡単にバレるなんて、昔から守りが甘いな。
「僕も見ないな。正直気持ち悪い」
「あー、ラルクはそうだったよね」
ん?ナミネとラルクにしか知らない何かがあるのだろうか。正直、ナミネはヨルクよりラルクのほうが似合っている気もする。
「僕も見ないね」
「本当、彼女いるのに、こんなサイト見るだなんて私もセナさんが言うように浮気同然だと思う。彼女がいるなら、私は一切こんなサイト必要ないし、一生見ない。彼女を裏切るくらいなら最初から付き合うなって思うけどな」
「カラルリの言う通りだわ!彼女いるのにこんなサイト見るだなんて彼女に本気じゃない証拠よ!私、軽い気持ちで告白して交際して、いかにもいい彼氏ですーって人どうかと思うの。そういうモラハラってあるわよね」
「ヨルクには悪いが、私もカナエがいるからこんなの必要ないし、カナエを泣かせるような真似はしない!これは立派な浮気だ。ナミネを裏切るならとっとと別れて欲しい!見てるこっちが迷惑だ!」
セナさんにアルフォンス王子、ここまで叩かれたらヨルクも居場所がないだろう。クレナイ家で何の苦労もせず生きてきた罰だ。
「あの、学生向きのサイトですし、そこまで言わなくてもいいのではないでしょうか?私は別に何とも思っていません。グラビアアイドルもキュート女優も仕事でしているわけですし」
ナミネは何のサイトか分からないようだな。けれど、普通は隠れて見るものだし、バレている時点でアウトだと思うが。
「ねえ、ハッキリ言ってナミネのしてることストーカー。本当何なの?私を陥れて楽しいわけ?」
「ヨルクさん、私じゃありません。同級生から送られてきました。それにヨルクさんの同級生からも嫌がらせのメールが来ています」
そういえば、夏休み前、カナエがアルフォンス王子と仲良くしていたら、黒板に色々書かれたり、体操着がゴミ箱に入れられていたっけ。モテるヤツと付き合うってある意味過酷だな。
「えっ、どうして言ってくれなかったの?」
「ヨルクさん、どうして最初に私の話を聞かずに、いきなり怒るんですか!誓約書を破ったことにもなりますし、お母様に話して破談にします!」
「ナミネ、待って!許して欲しい!」
「顔だけヨルク、誓約書は誓約書だ!どんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。ならば、例え、ハッキングされても浮気されても侮辱されても、どんなに理不尽なことでも強気なナミネのことは何でも受け入れろ!それが、強気なナミネと交際するってことだ!さっきみたいに思い込みで怒鳴るなら、別れろ!強気なナミネはミドリのことでいっぱいいっぱいなんだよ!暇人なあんたと違ってな!」
あんな誓約書守れるわけがないのに。それでもヨルクはナミネと交際を続けるのだろうか?
「分かった。私が間違っていた。今後はナミネのする全てのことを受け入れる」
ヨルクは泣き崩れていた。
その瞬間、ナミネが扇子を取り出したかと思うと、セルファが扇子を取り出し、扇子を使いヨルクを隣の机にぶつけ、隣の人の料理を台無しにした。そして、セルファはヨルクのせいにして料理の代金を支払ってその場を収めたのである。
「二度と強気なナミネをイジメんな!次、誓約書破ったら、これ以上のことで、あんたを戒める!」
「二度と同じ過ちは繰り返さない!必ず誓う!」
「破った時は破談にしろ!」
「分かった。そうならないよう誓約書は全て守る!」
ヨルクも馬鹿だな。あんな誓約書守るなんて無理にもほどがあるだろうに。
「では、本当にヨルクさんが誓約書を破らないのか、これから毎日確認しますがいいですか?私のすることには一切口を挟まないでください!それに加え、何かあればヨルクさんが責任を負う項目も追加されました!」
「分かった。ナミネと交際出来るなら全てナミネに合わせるし、ナミネを言葉で攻撃しない!」
その瞬間、ナミネは近くにいる人のスカートを捲りヨルクのせいにした。ヨルクは見知らぬ女性に謝った。
次にナミネは近くの女性にヨルクがブサイクと言っていると罵った。またヨルクは見知らぬ女性に謝った。
その後もナミネは、扇子でヨルクにガラの悪い男子高生を殴らせたり、見知らぬ女性に抱き着かせたり、ヨルクの携帯からあのサイトのチャットでAV女優を侮辱したり、出会い系サイトにヨルクの顔写真を登録し複数の女子高生に交際を迫ったり、ホストのサイトにアクセスするとバイトの登録などをした。ヨルクは、一つ一つをただただ謝り続けた。
「強気なナミネ、あんた、それくらいにしとけ!」
セルファは、ヨルクの携帯を取ると、チャット履歴を消し、ご縁系サイトのチャット履歴の削除と退会、ホストのバイトの登録解除をし、ヨルクに携帯を戻した。
「ラルク、ヨルクさんって身勝手だよね。誓約書守るどころか私ヨルクさんのこと庇ってヨルクさんに怒られたんだよ」
「あんなキズモノ放っておけ。交際続けるとまた因縁付けられるぞ」
「そうだね。別れることも考えてるよ。でも、ヨルクさん、いつまでもつかな?」
「2日ももたないな。ナミネ、安心しろ!あのキズモノと別れても、僕がナミネと一緒になるから!」
その瞬間、セレナールがヨルクに「人殺し!」と水をかけた。
馬鹿げている。こんな交際続くはずがない。
「ナミネ、ごめんね。もうナミネを責めたりしないからね」
ヨルクはボロボロになっていた。
「ねえ、ハッキリ言って迷惑なんだけど。ヨルクが見てるサイトここにいる誰も見てないのに、そんな汚らわしい浮気をナミネは許してヨルクを庇ったのに、どうしてヨルクはナミネ責めたの?」
「すみません……ハッキングされたと思いました……」
「でも、誓約書にはどんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。って書いてあるんでしょ?ナミネと交際続けるなら守るのが筋だよね?守れないなら別れてくれない?」
「すみません……二度と誓約書を破りません」
「聞こえなかった?別れてって言ってるの!みんなで楽しく遊びに来たのに、ヨルクのせいで台無しじゃん!」
「本当にすみませんでした」
正直見ているといい気味だ。これまで、その完璧な容姿で何の苦労もせず生きてきたのだから。少しは世の中の苦労を知ってもらいたい。
「言葉が通じないなら仕方ないね」
アルフォンス王子はヨルクに殴る蹴るを繰り返した。
「別れて!迷惑だから!」
「別れません……」
「じゃ、そこまで」
セルファが止めるものの、アルフォンス王子は止めなかった。その瞬間、セルファは扇子でアルフォンス王子を周りの机3つにぶつけさせ、全ての料理を台無しにさせた。
「そこまでと言ってんだろうが!聞こえなかったのかよ!」
セレナールに弟がいたなんて全く知らなかったけど、アルフォンス王子より強いだなんて……。また、アルフォンス王子は慌ててF938を出し、その場を免れた。
ナミネはアルフォンス王子とヨルクの脇腹を思いっきり蹴った。
「ねえ、ラルク、私のお婿さん情けないね。きっとまた誓約書破るよ」
「まあ、キズモノだからな」
クレナイ家は兄弟仲が悪いのだろうか?けれど、ヨルクは終わった、ナミネとは別れる運命だ。そう私は悟ったし、とっとと別れて欲しい。苦労知らずで容姿のみで楽して生きてきて、もっと苦しめばいいのに。私は、心のどこかでヨルクを妬んでいた。
……
あとがき。
ミドリの事件で普通には生きられなくなったナミネ。そんなナミネはラルク並の力量を持ち合わせている。
ヨルクはナミネの全てを許してしまうから、いつも傷付くんです。ナミネを傷付ける度にヨルクも傷付くんです。
けれど、他のメンバーは都合の悪いことには目を背け自分を守り、世渡りをする。そういう生き方もまた傷付くのです。
純愛偏差値はどこまでも悲しい。
純愛偏差値 未来編 一人称版 19話
《ナミネ》
8月ももう後半。
夏休み終わっちゃうよ。
今日は、水族館の後、セナ王女の別荘で泊まることになった。
朝起きたらヨルクさんがいて、ヨルクさんは私の忘れ物がないか確認すると、クレナイ家 運転手の車で待ち合わせ場所の水族館まで行った。
すると珍しくもユメさんがいた。
「ラルク!ユメさん来てるよ!」
「だな。いわゆるお暇の日ってわけか」
そっか、ミナクさん、浮気してるんだ。それにしても、こんなに暑いのに長袖にロングスカートだなんて、やっぱりユメさんDV受けてるの?
私はユメさんに駆け寄った。
「ユメさん、久しぶりですね」
「え、ええ」
「ミナクさんとはどうですか?」
「順調よ」
ユメさんの目の周りにはアザが出来ていた。やっぱり、ミナクさんからDV受けているんだ。
「あ、皆さんカップル日記してるんですけど、ユメさんもしませんか?」
私はユメさんにカップル日記を見せた。あの後、私は再度登録して再びヨルクさんと連携したのである。
「うーん、彼に聞かないと」
「そうですか」
私はみんなの投稿を見た。
『毎日カラルリとFメモリイ♡』
『女の子の日には休ませてくれる優しい彼氏♡』
『カラルリがロキソニンくれた♡』
『カラルリと勉強した後Fメモリイ♡』
(以下略)
セナ王女は相変わらずだった。
こういうの恥ずかしくて載せられないや。
『セナさん、愛してる』
『今日はセナさんとFメモリイ出来ないけど、一緒にいるだけで幸せ』
『早く大人になってセナさんと結婚したい』
カラルリさんも相変わらず。
ロキソニンって結構強いけど、高校生なら普通なのかな。
『カナエに毎朝手料理作ってもらってる。
カナエの料理はどのシェフの料理より美味しいし幸せだ』
『今日はキクリ家でカナエと勉強』
『私の部屋でカナエとDVDを観た』
そっか。カナエさんとアルフォンス王子も互いの家、行き来してたんだ。私とヨルクさんも仲直りした後は、私がよくクレナイ家に行ってたな。
『アルフォンス王子様と一緒に食べる朝食』
『アルフォンス王子様がカナエにプレゼントしてくれました。大切にするのです』
えっ、フェアリーウィンラサッヴァ!?やっぱり、王子って違うんだなあ。
「なんだ、あんたも欲しいのかよ?」
「え?あ、落ち武者さん。いえ、私は高いのはいらないです」
そっか、星空レストランで知り合ってからメンバーに加わってたんだっけ?
その時、ヨルクさんが来た。何か持ってる……?
「ナミネ、もうすぐ生理でしょ」
え、えぇええええええ!待って!みんないるのに、そういうこと言わないで。私は一瞬で気まずくなってしまった。横にいる落ち武者さんは笑っている。
「ナミネ、このポーチの中にショーツとビニール袋とナプキンと痛み止め入ってるから」
めちゃくちゃ気まずいし恥ずかしい。だったら、どうして、朝私の部屋に来た時に言ってくれなかったの?でも、猫のポーチ可愛い。私はヨルクさんからポーチを受け取った。
「あ、ありがとうございます」
私は少しずつヨルクさんから遠ざかった。
「ねえ、カナエってアルフォンスからフェアリーウィンラサッヴァもらったの?」
「はい、とても高価なものを頂いたので、カナエもアルフォンス王子様に何かプレゼントしたいと思っています」
カナエさんって、何でも出来るからハイスペ男子からモテるんだなあ。赤いルビーの花のネックレス似合ってる。
「カラルリ、私もフェアリーウィンラサッヴァのペアリングが欲しいわ!」
「セナさんが欲しいなら、水族館の後、デパートにみな行こうよ」
えっ、カラルリさん、そんなお金あるの?
「ラルク、私も欲しいわ」
「分かりました」
ラルクは、特殊任務でそれなりの貯金貯めてるんだっけ。それにしても、みんなフェアリーウィンラサッヴァなんだ。ブルゥナルとかカルィタァヒエは興味無いのだろうか。
「ねえ、ラルク、フェアリーウィンラサッヴァ人気なの?テイルヮナァとかブルゥナル、カルィタァヒエよりも?」
「まあ、女性の憧れだからな」
「ナミネも欲しいの?」
「私、そんな高いのいりません!それに、このネックレスだけで十分です」
ヨルクさんって、任務あんまりしてなさそうだし、貯金もあまりなさそう。
「ナミネはどういう指輪が好みなの?」
「強いて言うなら、こういうのです」
私はヨルクさんに指輪の画像を見せた。
「えっ、これ何もないよね。このブランド聞いたこともないし。ナミネは本当にフェアリーウィンラサッヴァいらないの?」
「そんな高いのはいらないと言っているでしょう!」
もう何なの。もうすぐ生理とか言ってきたり、みんながフェアリーウィンラサッヴァで盛り上がってるからって無理に会話に入って来たり。
「皆さんは、フェアリーウィンラサッヴァのペアリングはどのように購入するのですか?一括払いですか?それとも分割払いですか?」
「私は場合によっては分割払いかなあ」
「僕は一括払いだと思う」
やっぱり、ラルク、そこそこ貯金あるんだ。私も、特殊武官までは資格取っておこうかな。それにしても、カラルリさん、少し無理してるように見えるけど気のせいだろうか。
「じゃ、水族館入る」
あ、水族館の前ですっかり立ち話してしまってた。みんなは、落ち武者さんに続いてチケットを購入し、水族館の中に入って行った。
何だかお腹痛い。気のせいだろうか。
「ナミネ、イルカさんいるよ。可愛いね」
「あ、はい」
やってしまった。こんなことならヨルクさんからもらった時に使っていればよかった。私はトイレに走った。
やっぱり汚れてる。私はヨルクさんからもらったポーチを開いてショーツに履き替えて汚れたのはビニール袋に入れた。ナプキンを付けるとトイレから出た。
「ナミネ、大丈夫?」
「え、は、はい。大丈夫です」
でも、何だか頭が痛い。
「ナミネ、顔色悪いよ。向こうの椅子に座ろう」
「大丈夫です!」
「うーん、痛みはあるの?」
「少し頭痛がします」
「だったら薬飲もう」
ヨルクさんは、ポーチを手に取り、中にある薬を取り出した。
「はい、お水」
「あ、ありがとうございます」
私は、ヨルクさんから渡されたお水で薬を飲んだ。
「カラルリ、私また女の子の日かも」
「でも、セナさん、この前あったよね?」
「あんた、それ排卵痛なんじゃないの?」
「そうかも」
排卵痛かあ。ある人はあるのかな。薬とかあまり見かけないけど、どうするんだろう。
「カナエのオリジナル漢方飲みますか?」
「ええ、飲むわ」
セナ王女、ちょっと顔色良くないな。
「あんたらFメモリイなお花畑みたいだけど、気を付けろよ。第3でなくても、100万分の1の可能性らしいけど、排卵日が妊娠のきっかけになってるケースもあるみたいだからさ」
そうなんだ。今でも第2で妊娠する古代の身体の人もいるみたいだし、何が起きてもおかしくないよね。
「カラルリ、もし私が妊娠したらどうする?」
「もちろん責任取るよ、セナさん」
「カラルリ愛してる」
この2人大丈夫かな。遥か昔はこういう心配なかったのに。現代は色々進化してきたからなあ。
「ナミネが妊娠したら、すぐに入籍してナミネを支えるからね」
どうしてそんなこと言うの?私たちまだ中学生じゃない。私はセナ王女やカラルリさんみたいな迂闊なことするつもりないし。それに、ヨルクさんとなんて想像出来ないよ。
「何もしてないのに妊娠するわけないでしょう!」
「ヨルクって奥手そうだものね」
「カナエはどうなの?アルフォンス王子とFメモリイなのかしら?」
「セレナール!カナエはアルフォンス王子様とはゆっくり愛を育みたいと思っています!」
カナエさんって真面目。でも、そうだよね。
セナ王女の排卵痛が治まるまで、みんなはソファーで休むことになった。私はカップル日記を見た。
『2019年8月22日
ラルクと交際しちゃった』
『ラルクと初Fメモリイꯁꯧ』
ぇええええええ!ラルクとセレナールさんって交際してたの!?それもFメモリイって……。
「ねえ、ラルク、セレナールさんと交際したの?」
「うん、そうだけど。ナミネにメールしたはずだけどな」
私は受信ボックスを確認した。日付通りではないものの、バグなのか、遅くに来ていた。
『セレナール先輩と交際することになった』
『セレナール先輩と寝た』
そっか。ラルクとセレナールさんが……。つまり、私だけ取り残されたってこと?私は複雑な気持ちになってしまった。何だかんだで、カナエさんとアルフォンス王子も怪しいし、何だか疎外感。
「ナミネ、私はナミネとする時はちゃんと避妊するからね」
ちょっと待って!どうしてそんなこと言うの!みんなが話題で盛り上がってるからって、ヨルクさんが、どうして私に言うの?
「ハッキリ言います!生理のことといい、避妊するとか、セクハラです!私、ヨルクさんとそんなことするつもりありませんし、全く想像つかないです!」
私は走ってトイレに駆け込んだ。ヨルクさんからメールが来た。
『ナミネ、ごめんね。ナミネのこと心配だったから基礎体温アプリ取ってナミネの付けてた。でも、ナミネがいやならもうやめるね。ナミネが私と関係持ちたくないならナミネには何もしないでおく。だから、出て来て』
ヨルクさん……。私のこと気遣ってくれてるのに、私酷いこと言っちゃった。謝らなきゃ。
『ヨルクさん、ごめんなさい!ポーチ嬉しかったです!大切にします!基礎体温もいやじゃないです!少し驚いただけです。ショーツも可愛いし、痛め止めも飲みやすいし、今日生理だったので助かりました!ヨルクさんの気遣い嬉しいです!
でも、みんなの言うFメモリイがよく分からないんです。決してヨルクさんのこと拒んでるわけではありません!』
ヨルクさん、機嫌直してくれたかな。
『そっか、ナミネがいやじゃないならよかった。じゃあ、これからも今まで通りにするね。うーん、私もFメモリイは分からない。でも、天の川村では、カップル同士ある薬を飲むだけで妊娠するかの被験もしてるみたいだし正直現代医学は進んでると思う。ナミネが妊娠したら、働いてナミネ養うし、ナミネのこと大切にする!』
ヨルクさん……。私はトイレを出てトイレで待ってくれているヨルクさんに抱き着いた。
「ナミネ……」
「私、ヨルクさんのこと大切にします!」
カナエさんの薬でセナ王女も落ち着いたみたいだし、みんなはまた歩きはじめた。
「ナミネ、イルカさんのカップルだよ。仲良さそうだよね」
「交尾を求めてますな。所詮、人間も動物も求めることは変わりありませんな」
「ナミネ、そういう言い方良くないよ。お土産買わないからね」
そういえばカップル日記、一度退会しちゃったから、また最初からなんだ。写真撮っておこ。私は写真を撮ってカップル日記に投稿をした。
『イルカを眺めるヨルクさん』
「ねえ、ラルク、大きなジンベイザメいるよ」
「そうだな。水族館のメインて感じだな」
「あんた、顔だけヨルクと撮ってやるよ」
落ち武者さんはジンベイザメを背景に私とヨルクさんを撮ってメールで送ってきてくれた。ヨルクさんは早速カップル日記に投稿していた。
『みんなで水族館行き。
ナミネとの想い出』
一度退会しなければ良かったな。あの時、本気で別れるつもりとかなかったし。それとも、投稿出来そうなのだけ投稿しようかな。何気にラルクとのカップル日記残ってるし。ラルクが消さないなら私も消さないでおこう。
「そういえば、落ち武者さんは彼女いるんですか?」
「いないけど?」
「そうですか」
「顔だけヨルクと別れたら、あんたなら交際してやってもいいけど?」
「ナミネとは別れないから!私の彼女口説かないで!」
落ち武者さん彼女いないんだ。前世で交際してた人はいるのかな。
それにしても、やっぱり私だけ疎外感。あれだけニュースで危険知らせてるのに、どうしてみんな……。
イルカのショーがはじまった。私はヨルクさんが買ったレインコートを着た。
「ナミネ、イルカさん頑張ってるね」
「人間による洗脳ですな」
「ナミネ、どうしてそういうこと言うの!ナミネは、もっと女の子らしいかと思ってたのに」
そんなのヨルクさんの先入観だよ。私、少しも女の子らしくないし、対して可愛くもないし。
「そうですか」
一応、イルカのショーの写真だけ撮っておこう。その時、ヨルクさんが写真を撮った。あ、イルカさんハート型になってる。
「ラルク、イルカさん、ハート型になってるね」
「ショーの定番て感じだな」
「ラルクってカップル日記あまり投稿しないの?」
「頻繁にするほどのことでもないと思うから」
そうなのかな。ラルクとセレナールさんは、遠い前世の記憶で結ばれてるから、それだけで強い絆持っているのだろうか。カップル日記を見ると、セナ王女とセレナールさん、アルフォンス王子が投稿してる。
『カラルリと恋人繋ぎしながらハート型とイルカを見れた。凄く運命を感じる。いつまでも大好き♡』
『初カレのラルクと一緒にハート型のイルカが見れたꯁꯧ』
『カナエと永遠の愛を』
そっか、みんなこういうの逃さないんだ。よく見るとヨルクさんも投稿している。
『ナミネと恋人として再び見ることが出来た。
とても嬉しい。
あれから何千年経ったのだろう。
ハート型のイルカ記念日』
ヨルクさんも、少しずつ思い出しはじめているのかな。
イルカのショーが終わるとみんなはお昼のレストランに向かい始めた。
……
あとがき。
文字数のため、一旦ここで切ります。
小説の中の一日って思ったより長いんだなあ……。
走り書きでは全く別のシーンだし、色々登場していくものが早いなあとは思ってます。
それでも、走り書きでも、ナミネとヨルクが完全に恋人らしくなるまでにはそれなりの時間かかってますし。
セナとカラルリやカナエとアルフォンス、セレナールとラルクの関係も変わってくるかもしれません。
《ナミネ》
8月ももう後半。
夏休み終わっちゃうよ。
今日は、水族館の後、セナ王女の別荘で泊まることになった。
朝起きたらヨルクさんがいて、ヨルクさんは私の忘れ物がないか確認すると、クレナイ家 運転手の車で待ち合わせ場所の水族館まで行った。
すると珍しくもユメさんがいた。
「ラルク!ユメさん来てるよ!」
「だな。いわゆるお暇の日ってわけか」
そっか、ミナクさん、浮気してるんだ。それにしても、こんなに暑いのに長袖にロングスカートだなんて、やっぱりユメさんDV受けてるの?
私はユメさんに駆け寄った。
「ユメさん、久しぶりですね」
「え、ええ」
「ミナクさんとはどうですか?」
「順調よ」
ユメさんの目の周りにはアザが出来ていた。やっぱり、ミナクさんからDV受けているんだ。
「あ、皆さんカップル日記してるんですけど、ユメさんもしませんか?」
私はユメさんにカップル日記を見せた。あの後、私は再度登録して再びヨルクさんと連携したのである。
「うーん、彼に聞かないと」
「そうですか」
私はみんなの投稿を見た。
『毎日カラルリとFメモリイ♡』
『女の子の日には休ませてくれる優しい彼氏♡』
『カラルリがロキソニンくれた♡』
『カラルリと勉強した後Fメモリイ♡』
(以下略)
セナ王女は相変わらずだった。
こういうの恥ずかしくて載せられないや。
『セナさん、愛してる』
『今日はセナさんとFメモリイ出来ないけど、一緒にいるだけで幸せ』
『早く大人になってセナさんと結婚したい』
カラルリさんも相変わらず。
ロキソニンって結構強いけど、高校生なら普通なのかな。
『カナエに毎朝手料理作ってもらってる。
カナエの料理はどのシェフの料理より美味しいし幸せだ』
『今日はキクリ家でカナエと勉強』
『私の部屋でカナエとDVDを観た』
そっか。カナエさんとアルフォンス王子も互いの家、行き来してたんだ。私とヨルクさんも仲直りした後は、私がよくクレナイ家に行ってたな。
『アルフォンス王子様と一緒に食べる朝食』
『アルフォンス王子様がカナエにプレゼントしてくれました。大切にするのです』
えっ、フェアリーウィンラサッヴァ!?やっぱり、王子って違うんだなあ。
「なんだ、あんたも欲しいのかよ?」
「え?あ、落ち武者さん。いえ、私は高いのはいらないです」
そっか、星空レストランで知り合ってからメンバーに加わってたんだっけ?
その時、ヨルクさんが来た。何か持ってる……?
「ナミネ、もうすぐ生理でしょ」
え、えぇええええええ!待って!みんないるのに、そういうこと言わないで。私は一瞬で気まずくなってしまった。横にいる落ち武者さんは笑っている。
「ナミネ、このポーチの中にショーツとビニール袋とナプキンと痛み止め入ってるから」
めちゃくちゃ気まずいし恥ずかしい。だったら、どうして、朝私の部屋に来た時に言ってくれなかったの?でも、猫のポーチ可愛い。私はヨルクさんからポーチを受け取った。
「あ、ありがとうございます」
私は少しずつヨルクさんから遠ざかった。
「ねえ、カナエってアルフォンスからフェアリーウィンラサッヴァもらったの?」
「はい、とても高価なものを頂いたので、カナエもアルフォンス王子様に何かプレゼントしたいと思っています」
カナエさんって、何でも出来るからハイスペ男子からモテるんだなあ。赤いルビーの花のネックレス似合ってる。
「カラルリ、私もフェアリーウィンラサッヴァのペアリングが欲しいわ!」
「セナさんが欲しいなら、水族館の後、デパートにみな行こうよ」
えっ、カラルリさん、そんなお金あるの?
「ラルク、私も欲しいわ」
「分かりました」
ラルクは、特殊任務でそれなりの貯金貯めてるんだっけ。それにしても、みんなフェアリーウィンラサッヴァなんだ。ブルゥナルとかカルィタァヒエは興味無いのだろうか。
「ねえ、ラルク、フェアリーウィンラサッヴァ人気なの?テイルヮナァとかブルゥナル、カルィタァヒエよりも?」
「まあ、女性の憧れだからな」
「ナミネも欲しいの?」
「私、そんな高いのいりません!それに、このネックレスだけで十分です」
ヨルクさんって、任務あんまりしてなさそうだし、貯金もあまりなさそう。
「ナミネはどういう指輪が好みなの?」
「強いて言うなら、こういうのです」
私はヨルクさんに指輪の画像を見せた。
「えっ、これ何もないよね。このブランド聞いたこともないし。ナミネは本当にフェアリーウィンラサッヴァいらないの?」
「そんな高いのはいらないと言っているでしょう!」
もう何なの。もうすぐ生理とか言ってきたり、みんながフェアリーウィンラサッヴァで盛り上がってるからって無理に会話に入って来たり。
「皆さんは、フェアリーウィンラサッヴァのペアリングはどのように購入するのですか?一括払いですか?それとも分割払いですか?」
「私は場合によっては分割払いかなあ」
「僕は一括払いだと思う」
やっぱり、ラルク、そこそこ貯金あるんだ。私も、特殊武官までは資格取っておこうかな。それにしても、カラルリさん、少し無理してるように見えるけど気のせいだろうか。
「じゃ、水族館入る」
あ、水族館の前ですっかり立ち話してしまってた。みんなは、落ち武者さんに続いてチケットを購入し、水族館の中に入って行った。
何だかお腹痛い。気のせいだろうか。
「ナミネ、イルカさんいるよ。可愛いね」
「あ、はい」
やってしまった。こんなことならヨルクさんからもらった時に使っていればよかった。私はトイレに走った。
やっぱり汚れてる。私はヨルクさんからもらったポーチを開いてショーツに履き替えて汚れたのはビニール袋に入れた。ナプキンを付けるとトイレから出た。
「ナミネ、大丈夫?」
「え、は、はい。大丈夫です」
でも、何だか頭が痛い。
「ナミネ、顔色悪いよ。向こうの椅子に座ろう」
「大丈夫です!」
「うーん、痛みはあるの?」
「少し頭痛がします」
「だったら薬飲もう」
ヨルクさんは、ポーチを手に取り、中にある薬を取り出した。
「はい、お水」
「あ、ありがとうございます」
私は、ヨルクさんから渡されたお水で薬を飲んだ。
「カラルリ、私また女の子の日かも」
「でも、セナさん、この前あったよね?」
「あんた、それ排卵痛なんじゃないの?」
「そうかも」
排卵痛かあ。ある人はあるのかな。薬とかあまり見かけないけど、どうするんだろう。
「カナエのオリジナル漢方飲みますか?」
「ええ、飲むわ」
セナ王女、ちょっと顔色良くないな。
「あんたらFメモリイなお花畑みたいだけど、気を付けろよ。第3でなくても、100万分の1の可能性らしいけど、排卵日が妊娠のきっかけになってるケースもあるみたいだからさ」
そうなんだ。今でも第2で妊娠する古代の身体の人もいるみたいだし、何が起きてもおかしくないよね。
「カラルリ、もし私が妊娠したらどうする?」
「もちろん責任取るよ、セナさん」
「カラルリ愛してる」
この2人大丈夫かな。遥か昔はこういう心配なかったのに。現代は色々進化してきたからなあ。
「ナミネが妊娠したら、すぐに入籍してナミネを支えるからね」
どうしてそんなこと言うの?私たちまだ中学生じゃない。私はセナ王女やカラルリさんみたいな迂闊なことするつもりないし。それに、ヨルクさんとなんて想像出来ないよ。
「何もしてないのに妊娠するわけないでしょう!」
「ヨルクって奥手そうだものね」
「カナエはどうなの?アルフォンス王子とFメモリイなのかしら?」
「セレナール!カナエはアルフォンス王子様とはゆっくり愛を育みたいと思っています!」
カナエさんって真面目。でも、そうだよね。
セナ王女の排卵痛が治まるまで、みんなはソファーで休むことになった。私はカップル日記を見た。
『2019年8月22日
ラルクと交際しちゃった』
『ラルクと初Fメモリイꯁꯧ』
ぇええええええ!ラルクとセレナールさんって交際してたの!?それもFメモリイって……。
「ねえ、ラルク、セレナールさんと交際したの?」
「うん、そうだけど。ナミネにメールしたはずだけどな」
私は受信ボックスを確認した。日付通りではないものの、バグなのか、遅くに来ていた。
『セレナール先輩と交際することになった』
『セレナール先輩と寝た』
そっか。ラルクとセレナールさんが……。つまり、私だけ取り残されたってこと?私は複雑な気持ちになってしまった。何だかんだで、カナエさんとアルフォンス王子も怪しいし、何だか疎外感。
「ナミネ、私はナミネとする時はちゃんと避妊するからね」
ちょっと待って!どうしてそんなこと言うの!みんなが話題で盛り上がってるからって、ヨルクさんが、どうして私に言うの?
「ハッキリ言います!生理のことといい、避妊するとか、セクハラです!私、ヨルクさんとそんなことするつもりありませんし、全く想像つかないです!」
私は走ってトイレに駆け込んだ。ヨルクさんからメールが来た。
『ナミネ、ごめんね。ナミネのこと心配だったから基礎体温アプリ取ってナミネの付けてた。でも、ナミネがいやならもうやめるね。ナミネが私と関係持ちたくないならナミネには何もしないでおく。だから、出て来て』
ヨルクさん……。私のこと気遣ってくれてるのに、私酷いこと言っちゃった。謝らなきゃ。
『ヨルクさん、ごめんなさい!ポーチ嬉しかったです!大切にします!基礎体温もいやじゃないです!少し驚いただけです。ショーツも可愛いし、痛め止めも飲みやすいし、今日生理だったので助かりました!ヨルクさんの気遣い嬉しいです!
でも、みんなの言うFメモリイがよく分からないんです。決してヨルクさんのこと拒んでるわけではありません!』
ヨルクさん、機嫌直してくれたかな。
『そっか、ナミネがいやじゃないならよかった。じゃあ、これからも今まで通りにするね。うーん、私もFメモリイは分からない。でも、天の川村では、カップル同士ある薬を飲むだけで妊娠するかの被験もしてるみたいだし正直現代医学は進んでると思う。ナミネが妊娠したら、働いてナミネ養うし、ナミネのこと大切にする!』
ヨルクさん……。私はトイレを出てトイレで待ってくれているヨルクさんに抱き着いた。
「ナミネ……」
「私、ヨルクさんのこと大切にします!」
カナエさんの薬でセナ王女も落ち着いたみたいだし、みんなはまた歩きはじめた。
「ナミネ、イルカさんのカップルだよ。仲良さそうだよね」
「交尾を求めてますな。所詮、人間も動物も求めることは変わりありませんな」
「ナミネ、そういう言い方良くないよ。お土産買わないからね」
そういえばカップル日記、一度退会しちゃったから、また最初からなんだ。写真撮っておこ。私は写真を撮ってカップル日記に投稿をした。
『イルカを眺めるヨルクさん』
「ねえ、ラルク、大きなジンベイザメいるよ」
「そうだな。水族館のメインて感じだな」
「あんた、顔だけヨルクと撮ってやるよ」
落ち武者さんはジンベイザメを背景に私とヨルクさんを撮ってメールで送ってきてくれた。ヨルクさんは早速カップル日記に投稿していた。
『みんなで水族館行き。
ナミネとの想い出』
一度退会しなければ良かったな。あの時、本気で別れるつもりとかなかったし。それとも、投稿出来そうなのだけ投稿しようかな。何気にラルクとのカップル日記残ってるし。ラルクが消さないなら私も消さないでおこう。
「そういえば、落ち武者さんは彼女いるんですか?」
「いないけど?」
「そうですか」
「顔だけヨルクと別れたら、あんたなら交際してやってもいいけど?」
「ナミネとは別れないから!私の彼女口説かないで!」
落ち武者さん彼女いないんだ。前世で交際してた人はいるのかな。
それにしても、やっぱり私だけ疎外感。あれだけニュースで危険知らせてるのに、どうしてみんな……。
イルカのショーがはじまった。私はヨルクさんが買ったレインコートを着た。
「ナミネ、イルカさん頑張ってるね」
「人間による洗脳ですな」
「ナミネ、どうしてそういうこと言うの!ナミネは、もっと女の子らしいかと思ってたのに」
そんなのヨルクさんの先入観だよ。私、少しも女の子らしくないし、対して可愛くもないし。
「そうですか」
一応、イルカのショーの写真だけ撮っておこう。その時、ヨルクさんが写真を撮った。あ、イルカさんハート型になってる。
「ラルク、イルカさん、ハート型になってるね」
「ショーの定番て感じだな」
「ラルクってカップル日記あまり投稿しないの?」
「頻繁にするほどのことでもないと思うから」
そうなのかな。ラルクとセレナールさんは、遠い前世の記憶で結ばれてるから、それだけで強い絆持っているのだろうか。カップル日記を見ると、セナ王女とセレナールさん、アルフォンス王子が投稿してる。
『カラルリと恋人繋ぎしながらハート型とイルカを見れた。凄く運命を感じる。いつまでも大好き♡』
『初カレのラルクと一緒にハート型のイルカが見れたꯁꯧ』
『カナエと永遠の愛を』
そっか、みんなこういうの逃さないんだ。よく見るとヨルクさんも投稿している。
『ナミネと恋人として再び見ることが出来た。
とても嬉しい。
あれから何千年経ったのだろう。
ハート型のイルカ記念日』
ヨルクさんも、少しずつ思い出しはじめているのかな。
イルカのショーが終わるとみんなはお昼のレストランに向かい始めた。
……
あとがき。
文字数のため、一旦ここで切ります。
小説の中の一日って思ったより長いんだなあ……。
走り書きでは全く別のシーンだし、色々登場していくものが早いなあとは思ってます。
それでも、走り書きでも、ナミネとヨルクが完全に恋人らしくなるまでにはそれなりの時間かかってますし。
セナとカラルリやカナエとアルフォンス、セレナールとラルクの関係も変わってくるかもしれません。
純愛偏差値 未来編 一人称版 18話
《ヨルク》
セレナールさんが飛び降りた日から数日が経った。ナミネと仲直りしてからはナミネは毎日私のいない時にクレナイ家に来ては私の部屋の畳で寝ていた。
今日もナミネは来るだろうか。
私がお昼ご飯を作って部屋に入ると、落ち武者さんがいた。対して仲良くもないのに勝手に人の部屋入って何だかいやな感じ。
「何?」
「来てやった」
「呼んだ覚えばない」
私はお昼ご飯を机に置いた。すると落ち武者さんが食べはじめた。
「ちょっと!これ私の分なんだけど!」
「あんた、自分で作ってんのか?」
「だったら何?何の用事で来たの?」
「顔だけヨルク、いいものを見せてやろう」
落ち武者さんは、ノートパソコンにメモリーを入れると、ある映像を再生した。
映像はカラーだけど、制服からしてかなり古い気がする。高校生くらいの落ち武者さんが、貴族の女の子と会っていた。
『エルナ、交際して欲しい』
『セルファ、嬉しい!私、交際するわ!』
エルナさんは落ち武者さんからの薔薇の花束を受け取った。
『じゃ、今日から恋人ってことで』
2人は誰が見ても幸せそうなカップルだった。
落ち武者さんはエルナさんに勉強を教えたり、毎日お弁当を作ったり、エルナさんから電話があればすぐに駆け付けて話を聞いたり、とにかく彼女に尽くしていた。
『エルナ、これからいっぱい想い出作りたいと思ってる』
落ち武者さんはエルナさんに、1月から12月までの予定表をイラスト付きで見せた。
『まあ、素敵!』
2人は頻繁に会っては重なることがないデートをしていた。そして、互いに求め合い心の底から愛し合っていた。その関係は、いつまでも続くと2人は誓い合っていた。
季節は流れ、5年が経った。
落ち武者さんは、花束と高価な婚約指輪の入った小さな箱を持って、プロポーズするレストランに行く前にエルナさんを迎えに行っていた。しかし、落ち武者さんがエルナさんの部屋に入ると、エルナさんはベッドの中で見知らぬ男といた。
「そゆこと、で、いつから?」
落ち武者さんが、声をかけるなり、エルナさんは咄嗟にベッドから出た。
『なあ、コイツ誰だよ?』
『ク、クラスメイト』
『どこの誰か分かんないけど、出てってくれないか?』
落ち武者さんはエルナさんを見た。
『で、いつから?』
『エルナとは3年前から付き合いはじめてる。とっとと出てってくれ!』
男が答えた。
落ち武者さんは、あれほど愛し合ったエルナさんから、まさか3年も前から裏切られていたとは全く知らず呆れ返っていた。
『じゃ、交際は白紙ってことで。2人仲良くねー!』
落ち武者さんは、婚約指輪の箱と花束をエルナさんの部屋に置き、部屋を出ようとした。
『待って!裏切るつもりはなかった!いっときの迷いだった!セルファしか愛してない?』
『ですって?2番手さん』
『エルナ!どういうことだ!二股かけていたのか!』
男も何も知らなかったらしく、エルナを責めはじめた。
『違う!ヌカイスヌとは本当にいっときの迷いだった!許して!セルファ!』
『3年……随分と長いいっときの迷いだねー!』
『セルファ、お願い許して!』
『交際は白紙に戻したから僕は帰るよー!』
エルナさんが落ち武者さんの置いていった箱を開けると婚約指輪が入っていた。エルナさんは、落ち武者さんなら、何でも許してくれるとヌカイスヌさんの他に一夜限りの人もいるようだった。
エルナさんは、その後、落ち武者さんとの話し合いを求めた。
『話って?』
『今すぐ元の関係に戻って欲しいとは言わない。せめて、友達からはじめたい』
『でもさ、エルナのしたことって完全アウトだよね?』
『お願い!友達にだけにでも戻って!』
『いいよー!あくまで友達ね。もうそれ以上の関係にはなれないし、今後は相談にも乗らないし、2人でも会わない。話は終わったし、これからは友達として接するねー!』
エルナさんが引き止める中、落ち武者さんは家に戻った。その後、大学では落ち武者さんはエルナさんとは友達として接した。エルナさんは、いつか落ち武者さんが許してくれると思い、それを待っていたのである。
しかし、落ち武者さんはある数式10個を10枚の紙に書いて、今後のエルナさんの幸せを全て奪い取ったのだ。
ヌカイスヌさんも失い、誰からも相手にされなくなったエルナさんは、落ち武者さんに復縁を求めた。
『友達以上にはなれないって言ったよね?』
そう言うと落ち武者さんは立ち上がった。
『本当に悪かったと思ってる!反省してる!一度だけチャンスが欲しい!』
『ダメだね。交際は白紙に戻したんだから、後は自分の問題は自分で解決したら?』
『セルファ!本当にもう無理なの!これ以上生きていけない!社交界からは追放され、誰からも相手にされず、もうセルファしかいないの』
『そっか、じゃ、今のとこ友達は僕しかいないわけね』
『お願い、一度だけチャンスを与えて欲しい』
エルナさんは何度も落ち武者さんに縋った。
『じゃ、お友達作る努力すれば?』
『セルファ、このままだと自殺してしまう』
『だったらカウンセリング受けたら?』
それだけ言うと落ち武者さんはクラスに戻って行った。
その後、エルナさんは落ち武者さんに何度も謝罪の手紙を送ったが、落ち武者さんはあくまで友達としか返事をしなかった。
そして、月日は流れ、ある日、エルナさんは部屋で首吊り自殺を図り、一命は取り留めたものの、エルナさんはすっかり心を病んで入院をしたのであった。
それを知った落ち武者さんはエルナさんの見舞いに行った。
『セルファ……許して……』
『とりあえず、病気治すことから考えたら?』
落ち武者さんは差し入れを置いて病室を出た。
その後、落ち武者さんは何度かエルナさんのお見舞いに行ったものの、いつしかエルナさんに会わなくなっていた。
そして、適当に縁談を選んで落ち武者さんに干渉しない1番有能な人を数式で割り出し、その人と結婚したのである。しかし、結婚生活は落ち着いていたものの、落ち武者さんはエルナさんにエルナさんから裏切られた時点で、二度と恋愛はしないと決断したのであった。来世もその次の来世も、落ち武者さんは、自分にとって気楽な相手を選んでは、その人との交際後、結婚をしていた。
映像はそこで途切れていた。
まさか、落ち武者さんにここような過去があったことは驚いたが、何故……
「何故、私だけに見せた」
「ヨルク、仲良くしようよ」
落ち武者さんは私が作った昼ご飯を全て食べていた。
「私は仲良くするつもりなどない」
そして、落ち武者さんは夕方まで居座って帰って行った。その後、ナミネが来て私の心はパァッと明るくなった。
けれど、どうして落ち武者さんはわざわざ、私に映像を見せに来たのだろう。この時の私には何も分からずにいた。
……
あとがき。
走り書きでセルファがカラクリ家で見せた映像のシーンです。ここでは、ヨルクの部屋で見せていましたが。
最も愛する人に3年も知らないところで浮気をされていたって、あまりに残酷ですよね。
次回、夏休みラストかな?
《ヨルク》
セレナールさんが飛び降りた日から数日が経った。ナミネと仲直りしてからはナミネは毎日私のいない時にクレナイ家に来ては私の部屋の畳で寝ていた。
今日もナミネは来るだろうか。
私がお昼ご飯を作って部屋に入ると、落ち武者さんがいた。対して仲良くもないのに勝手に人の部屋入って何だかいやな感じ。
「何?」
「来てやった」
「呼んだ覚えばない」
私はお昼ご飯を机に置いた。すると落ち武者さんが食べはじめた。
「ちょっと!これ私の分なんだけど!」
「あんた、自分で作ってんのか?」
「だったら何?何の用事で来たの?」
「顔だけヨルク、いいものを見せてやろう」
落ち武者さんは、ノートパソコンにメモリーを入れると、ある映像を再生した。
映像はカラーだけど、制服からしてかなり古い気がする。高校生くらいの落ち武者さんが、貴族の女の子と会っていた。
『エルナ、交際して欲しい』
『セルファ、嬉しい!私、交際するわ!』
エルナさんは落ち武者さんからの薔薇の花束を受け取った。
『じゃ、今日から恋人ってことで』
2人は誰が見ても幸せそうなカップルだった。
落ち武者さんはエルナさんに勉強を教えたり、毎日お弁当を作ったり、エルナさんから電話があればすぐに駆け付けて話を聞いたり、とにかく彼女に尽くしていた。
『エルナ、これからいっぱい想い出作りたいと思ってる』
落ち武者さんはエルナさんに、1月から12月までの予定表をイラスト付きで見せた。
『まあ、素敵!』
2人は頻繁に会っては重なることがないデートをしていた。そして、互いに求め合い心の底から愛し合っていた。その関係は、いつまでも続くと2人は誓い合っていた。
季節は流れ、5年が経った。
落ち武者さんは、花束と高価な婚約指輪の入った小さな箱を持って、プロポーズするレストランに行く前にエルナさんを迎えに行っていた。しかし、落ち武者さんがエルナさんの部屋に入ると、エルナさんはベッドの中で見知らぬ男といた。
「そゆこと、で、いつから?」
落ち武者さんが、声をかけるなり、エルナさんは咄嗟にベッドから出た。
『なあ、コイツ誰だよ?』
『ク、クラスメイト』
『どこの誰か分かんないけど、出てってくれないか?』
落ち武者さんはエルナさんを見た。
『で、いつから?』
『エルナとは3年前から付き合いはじめてる。とっとと出てってくれ!』
男が答えた。
落ち武者さんは、あれほど愛し合ったエルナさんから、まさか3年も前から裏切られていたとは全く知らず呆れ返っていた。
『じゃ、交際は白紙ってことで。2人仲良くねー!』
落ち武者さんは、婚約指輪の箱と花束をエルナさんの部屋に置き、部屋を出ようとした。
『待って!裏切るつもりはなかった!いっときの迷いだった!セルファしか愛してない?』
『ですって?2番手さん』
『エルナ!どういうことだ!二股かけていたのか!』
男も何も知らなかったらしく、エルナを責めはじめた。
『違う!ヌカイスヌとは本当にいっときの迷いだった!許して!セルファ!』
『3年……随分と長いいっときの迷いだねー!』
『セルファ、お願い許して!』
『交際は白紙に戻したから僕は帰るよー!』
エルナさんが落ち武者さんの置いていった箱を開けると婚約指輪が入っていた。エルナさんは、落ち武者さんなら、何でも許してくれるとヌカイスヌさんの他に一夜限りの人もいるようだった。
エルナさんは、その後、落ち武者さんとの話し合いを求めた。
『話って?』
『今すぐ元の関係に戻って欲しいとは言わない。せめて、友達からはじめたい』
『でもさ、エルナのしたことって完全アウトだよね?』
『お願い!友達にだけにでも戻って!』
『いいよー!あくまで友達ね。もうそれ以上の関係にはなれないし、今後は相談にも乗らないし、2人でも会わない。話は終わったし、これからは友達として接するねー!』
エルナさんが引き止める中、落ち武者さんは家に戻った。その後、大学では落ち武者さんはエルナさんとは友達として接した。エルナさんは、いつか落ち武者さんが許してくれると思い、それを待っていたのである。
しかし、落ち武者さんはある数式10個を10枚の紙に書いて、今後のエルナさんの幸せを全て奪い取ったのだ。
ヌカイスヌさんも失い、誰からも相手にされなくなったエルナさんは、落ち武者さんに復縁を求めた。
『友達以上にはなれないって言ったよね?』
そう言うと落ち武者さんは立ち上がった。
『本当に悪かったと思ってる!反省してる!一度だけチャンスが欲しい!』
『ダメだね。交際は白紙に戻したんだから、後は自分の問題は自分で解決したら?』
『セルファ!本当にもう無理なの!これ以上生きていけない!社交界からは追放され、誰からも相手にされず、もうセルファしかいないの』
『そっか、じゃ、今のとこ友達は僕しかいないわけね』
『お願い、一度だけチャンスを与えて欲しい』
エルナさんは何度も落ち武者さんに縋った。
『じゃ、お友達作る努力すれば?』
『セルファ、このままだと自殺してしまう』
『だったらカウンセリング受けたら?』
それだけ言うと落ち武者さんはクラスに戻って行った。
その後、エルナさんは落ち武者さんに何度も謝罪の手紙を送ったが、落ち武者さんはあくまで友達としか返事をしなかった。
そして、月日は流れ、ある日、エルナさんは部屋で首吊り自殺を図り、一命は取り留めたものの、エルナさんはすっかり心を病んで入院をしたのであった。
それを知った落ち武者さんはエルナさんの見舞いに行った。
『セルファ……許して……』
『とりあえず、病気治すことから考えたら?』
落ち武者さんは差し入れを置いて病室を出た。
その後、落ち武者さんは何度かエルナさんのお見舞いに行ったものの、いつしかエルナさんに会わなくなっていた。
そして、適当に縁談を選んで落ち武者さんに干渉しない1番有能な人を数式で割り出し、その人と結婚したのである。しかし、結婚生活は落ち着いていたものの、落ち武者さんはエルナさんにエルナさんから裏切られた時点で、二度と恋愛はしないと決断したのであった。来世もその次の来世も、落ち武者さんは、自分にとって気楽な相手を選んでは、その人との交際後、結婚をしていた。
映像はそこで途切れていた。
まさか、落ち武者さんにここような過去があったことは驚いたが、何故……
「何故、私だけに見せた」
「ヨルク、仲良くしようよ」
落ち武者さんは私が作った昼ご飯を全て食べていた。
「私は仲良くするつもりなどない」
そして、落ち武者さんは夕方まで居座って帰って行った。その後、ナミネが来て私の心はパァッと明るくなった。
けれど、どうして落ち武者さんはわざわざ、私に映像を見せに来たのだろう。この時の私には何も分からずにいた。
……
あとがき。
走り書きでセルファがカラクリ家で見せた映像のシーンです。ここでは、ヨルクの部屋で見せていましたが。
最も愛する人に3年も知らないところで浮気をされていたって、あまりに残酷ですよね。
次回、夏休みラストかな?