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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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女性
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地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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純愛偏差値 未来編 一人称版 7話

《ラルク》

セナ王女の別荘のパーティーからナミネは10日ほど学校を休んでいる。見舞いに行った時は元気そうにしていたけど、いったいナミネに何があったのだろう。僕はナミネのことが心配で仕方なかった。

みんなで博物館には来てみたものの、ナミネがいないとやはり心細い。何かあれば、僕が全員を救うしかない。
「ラルク、迷子にならないよう手を繋ぎましょうね」
セレナール先輩は笑顔だった。そして、恐らく、僕との遠い前世を覚えている。僕は殆ど確信していた。

以前、セレナール先輩は、『この博物館で襲われたのだけど、カナエに敵ごと岩の結界をかけられ、逃げられたくなったの』と話してくれたことがある。
前世とか現世などは言わなかったが、確かにこの博物館だと言っていた。
カナエ先輩はどうしてセレナール先輩ごと結界に閉じ込めたのだろう。セレナール先輩が孤立していた話が本当なら、やはり、力の強い者同士で結託している可能性も高い。だったら、尚更僕がセレナール先輩を守らないと。

「ラルク、恐竜よ。大きいわね」
「はい、僕、恐竜好きです!」
セナ王女とカラルリ先輩は交際したこともあってか、仲良く手を繋いでいた。アルフォンス王子もユメ先輩よりカナエ先輩のことを気遣っているし、何だかユメ先輩が可哀想になってくる。

セレナール先輩が恐竜を見ていると、上級武官が現れた。ナミネがいないこんな時に。僕は真っ先にセレナール先輩を安全な場所に避難させた。
カラルリ先輩は真っ先にセナ王女をアルフォンス王子は真っ先にカナエ先輩に駆け寄った。またもやユメ先輩が孤立してしまったのである。
遠い前世のセレナール先輩は、今のユメ先輩と同じような状況だったかと思うと胸が痛んだ。
僕とセレナール先輩は、しばらく様子を伺っていた。カラルリ先輩は上級武官から取り押さえられる中、セナ王女は素早く脱出し、カラルリ先輩の拘束を解いた。アルフォンス王子もカナエ先輩を救出した後、ギリギリのユメさんを救出した。
そして、上級武官は警備員に引き渡されたのである。
これで一安心と思いきや、ユメ先輩が泣きはじめた。
「どうしていつも私ばかり後回しするのよ!アルフォンス様の彼女は私じゃない!どうしてカナエから助けるのよ!」
「私はカナエのこともユメさんのことも平等に救ったつもりだ」
「あら、明らかユメさんが後だったじゃない。普通彼女より他の女の子を先に助けるかしら?」
遠い前世のセレナール先輩は虫一匹殺せない優しい人だと噂に聞いていたが、どうやら現世ではそうではないらしい。セレナール先輩は、ひたすらアルフォンス王子とカナエ先輩を攻撃していた。
「僕も、彼女を放置するのはおかしいと思います」
「ラルク、セレナールにも何度も話しているが、私はユメさんを放置したつもりはない」
そんな戯言通るとでも思っているのだろうか。誰が見てもカナエ先輩とアルフォンス王子は両想いなのに。ユメ先輩はカナエ先輩を引っぱたいた。
「この泥棒猫!」
「ユメさん、やめてくれない?カナエに落ち度はない」
「どうしてカナエなのよ!どうしてアルフォンス様はいつも私を先に助けてくれないのよ!」
「私もユメさんが可哀想だと思うわ。アルフォンス、ハッキリして!ユメさんを本当に好きなの?」
アルフォンス王子は黙り込んだ。ここでカナエ先輩が好きだと言ったほうが、これ以上ユメ先輩を傷つけることはないだろうに。
そして、この日はユメ先輩の精神面も考え、早めに切り上げた。

数日後、ナミネは登校した。
放課後、僕たちは教壇の下にいた。
「ねえ、ラルク、恋愛感情ってどんなものなの?」
「うーん、セレナール先輩に対しては、一目惚れだったから、心の春が来たというか、セレナール先輩(先生)を見ているだけで幸せだった」
「ドキドキするの?」
「そりゃあ、恋愛感情だからな。てか、なんでここなんだよ!」
ナミネは購買で買ったアンパンを食べ始めた。正直、ナミネって恋愛とは無縁だったし、好きな人もいなさそうだし、恋愛を知らないのだと僕は思った。
「ナミネはさ、ドキドキする人とかいないのかよ?」
「ラルク」
「なんで僕なんだよ!」
「あのね、ラルク、私も前世思い出したよ。妖精村半ばの遠い前世。ラルクが好きで、少しでもラルクと一緒にいたくて、ミナクさんに嫁いだのだけど、生活費は1円ももらえず、毎日殴る蹴るのDV受けてたの」
まさか、前世を覚えていないと言っていたナミネが前世を思い出したのか?きっかけは?ナミネの突然の発言に僕はかなり混乱した。
ミナクお兄様は確かに今もDVをしている。けれど、少なくとも現世ではナミネのことは実の妹のように可愛がっていたはずなのだけど。
「ナミネ、夢でも見てたんじゃないのか?」
僕はナミネに前世を思い出して欲しくなかった。ナミネにこれ以上は苦しんで欲しくなかったからだ。
「ううん、前世なの。セナ王女の別荘のパーティーで誰かが私に菜の花とかすみ草の花束を渡したの。私、遠い前世でヨルクさんから全く同じもの渡されてる。ね、このメッセージカードの筆跡見て。ヨルクさんの筆跡と全く同じじゃない?」
「確かに、ヨルクお兄様の筆跡だ」
だとしたら、ヨルクお兄様は、あのパーティーに来たのか?全然姿見えなかったぞ。
「ねえ、ラルク。ラルクがね流行病で35歳で死んだ後、私、その7年後に川に身を投げて自殺したんだよ」
享年35歳。そこまで知っているのか。やはり、ナミネも前世を思い出しはじめているのかもしれない。けれど、どうして、あの日、あのパーティーてヨルクお兄様がナミネに菜の花とかすみ草の花束を渡したのかはさっぱり分からない。
「ナミネは今でも僕のこと好きなのか?」
「うーん、好きは好きだけど、ラルクのことライバルっていうか、そんな感じだよ。あのね、死ぬほど好きな人がいるのに、他の人にドキドキすることってある?」
「そりゃあ、綺麗な人、イケメンな人見りゃあ、誰だって多少はドキドキするんじゃないか?」
「そっか、そうだよね」
ナミネは何となく、まだ納得していないようだった。まさか、ナミネに好きな人がいるのだろうか?僕はセレナール先輩しか見てないはずなのに、小さい頃からずっと一緒だったナミネのことを心配せざるを得なかった。

僕はセレナール先輩を家に送り届けるため、ナミネといつもの集合場所に向かった。

……

あとがき。

ちょいネタバレ……やっぱり辞めておきます。ラルクをずっと想い続けるナミネ。その一方で、ラルクはセレナールのことしか見ていない。それを知っていながら、ナミネはどこまでもラルクを助けるのである。

けれど、ナミネはどうしてヨルクのことを気にするのだろう?ヨルクはどうして小学生の時に、ナミネに縁談を持っていったのだろう。

まだまだ純愛偏差値ははじまったばかり。色んなところ省略しちゃってるけど、走り書きと並行しながら、一人称版も書くよ!

けれど、レストランでナミネは好きな人がいるとハッキリ言っているのに、それに気づかないラルクって、どこか鈍い笑
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純愛偏差値 未来編 一人称版 6話

《ナミネ》

パーティー会場を抜け出し駆け出した私は、紅葉橋まで来ていた。その瞬間、ある記憶が私の頭の中を駆け巡った。
記憶はかなり古いものだった。
私とヨルクさんはかなりの頻度でデートをしていた。私はいつも嬉しそうにヨルクさんの隣で歩いていた。
レストランでオムライスを注文した私は口元にケチャップを付けていた。ヨルクさんは微笑みながらハンカチで私のケチャップを拭き取った。
『ナミネ、今日が最後のデートだよ。もし、少しでも私を好きな気持ちがあるなら今日の17時に紅葉橋に来て。ずっと待ってる』
最後の……デート……?
私はヨルクさんが何を言っているのか分からなかった。けれど、ヨルクさんと離れたくなかった私は17時に紅葉橋に駆け出した。紅葉橋に付くと私は、現代では化石と化された結界である、外から中が見えなくなる霧の結界を自分にかけ、ヨルクさんに近づいた。すると、ヨルクさんは菜の花とかすみ草の花束と婚約指輪の入った小さな箱を持って私を待っていた。私は姿を現すことはなく、ヨルクさんは明け方の4時になるとクレナイ家に戻って行った。これがヨルクさんと私の最後の別れとなった。

その後の記憶は一部抜けているが、ラルクと少しでも一緒にいたかった私は、クレナイ家長男のミナクさんに嫁いだ。けれど、ミナクさんとの結婚生活は悲惨なものであった。生活費は1円も入れてくれず、毎日殴る蹴るのDVを私はミナクさんから受けていたのであった。今のように何の力もなかった私は、ミナクさんのDVに対抗出来ず、毎日毎日顔と身体にアザが出来ていた。
それでも、私はクレナイ家にい続けた。
その後、セレナールさんを失ったラルクは教師は続けるものの生き甲斐を失い、もぬけの殻になっていた。そして、流行病で亡くなった。享年35歳だった。ラルクという生きる希望を失った私は、その7年後に川に身を投げ自殺をした。享年42歳であった。
時代は飛んでもっと古い時代になって、私とヨルクさんは結婚式を挙げていた。
記憶はそこで途切れていた。

ヨルクさん……!ヨルクさん……!
一部の前世か何か分からない記憶を思い出した私はクレナイ家に走った。

クレナイ家に入ると、私は真っ先にヨルクさんの部屋に行った。けれど、ヨルクさんはいなかった。私は眠くなり畳の上で眠ってしまった。

夢の中は小さい頃の現世の私がいた。
『ナミネ、クレナイ家のヨルクから縁談が来てるけどどうする?』
ヨルクさんが……?どうして……?
ヨルクさんのことは嫌いではないし、寧ろ好きなほうである。けれど、私はラルクのことが好き。ラルクを死ぬほど愛してる。
なのに、小学2年生の私はヨルクさんの縁談を簡単に断れずにいた。
『すぐには決められません。ヨルクさんとの縁談は保留にしてください』
その後、私はクレナイ家に泊まる時にヨルクさんの部屋に行った。
『ヨルクさんは私のこと好きですか?』
『うん、好き!凄く好き!ナミネと結婚したい!』
小学3年生のヨルクさんは、とても真剣そうだった。ヨルクさんを見ると私の鼓動は高鳴っていた。
どうして……?私、ラルクのことが好きなのに……。
『そうですか。ラルクのとこへ行きます』
『ナミネ待って!』
ヨルクさんは私の腕を掴んだ。
『返事はすぐでなくていい!ずっと待ってる!』
『分かりました』
私はラルクのところへ行き、ラルクと同じ布団で寝た。

目を覚ますと私は布団の中にいた。
そして、私は思い出したのだ。小学生の頃、ヨルクさんは何度か私に縁談を直接ナノハナ家に持って来ていた。ラルクの言っていた前世とやらが絡んでいるのだろうか?ヨルクさんも前世とやらを覚えているの?だから私に菜の花とかすみ草の花束をくれたの?
私は布団から出て、読書をしているヨルクさんに近付いた。
「この花束、ヨルクさんですか?セナ王女のパーティーに来たのですか?」
「何のことか分からないけど、いきなり人の部屋入らないでくれる?」
記憶の中のヨルクさんと違って、今のヨルクさんは素っ気なかった。けれど、畳で寝ていた私を布団の中に入れてくれたのは恐らくヨルクさんだろう。
「すみません、誰もいなくて気づいたら寝ていました」
「だったら、とっとと帰ってくれる?」
ヨルクさんからは紅葉の香りがする。遠い遠い前世、この香りが好きだった気がする。でも、どうして?私、ラルクが好きなのにヨルクさんといるとドキドキする。私はヨルクさんをボーっと見つめていた。
「聞こえなかった?とっとと帰ってくれる?」
「はい」
私は素っ気ないヨルクさんにかける言葉が見つからず、扉に向かった。すると、本棚にダザフさんの人間脱落があった。私は思わず人間脱落を手に取った。
「ヨウヘイさんが本当に好きだったのは誰だろう」
「私はヨシカさんだと思う」
「どうしてですか?ヨウヘイさんはヨシカさんを見捨てたではありませんか!」
「ねえ、帰ってって言ってるの分からないの?」
ヨルクさんは私の手を掴み、クレナイ家を出た。そして、ナノハナ家に向かい始めた。
「あ、ヨルクさん、ここで結構です」
「暗いから送ってく」
私とヨルクさんは手を繋いだまま歩いた。
ヨルクさんの手は温かい。そして、やっぱりヨルクさんにドキドキしてしまう。私はどうしてか分からず混乱した。
「あ、ヨルクさん、今年も紅葉橋で花火見れるらしいですね」
「興味ない」
そして、ナノハナ家の前でヨルクさんは私の手を離した。
「あ、送っていただきありがとうございました」
ヨルクさんは無言でクレナイ家に戻って行った。私の鼓動はしばらく高鳴ったままだった。

……

あとがき。

このシーン、走り書きには存在しません。けれど、純愛偏差値はあくまで、ナミネとヨルクが主人公。ヨルクがいないでは、話が進まないので、登場させました。今後も、走り書きのストーリーから殆ど変更となると思います。

古代編では、セリルとカナコが主人公かっていうくらい登場していたのに、未来編では殆ど登場しないんですよね。

早く、走り書きに追いつきたいし、何気にナミネ視点で古代編も書いてみたい!!
純愛偏差値 未来編 一人称版 5話

《ナミネ》

気が付けばセレナールさんがかけたフェアリーングはセリルさんによって解かれていた。セリルさんはセレナールさんのお兄様でセナ王女やカラルリさんのクラスメイトなのである。
「兄さん!どうしてよ!」
「セレナール、どうしてこんな重要なことをナミネの許可なしでやったのかな?」
「ナミネを救いたいからに決まってるからじゃない!」
「それはセレナールが決めることではないよね?ナミネはどうしたいかな?4人から真相を聞き出したい?それともやめておく?」
突然、ミドリお姉様を裏切った4人が現れ、私は混乱し、セレナールさんが真相を聞き出しているところに、セリルさんが現れ、私はまた混乱した。
「ラルク、私どうしたらいいか分からないよ……」
「ナミネ、辛いだろうけど、今ここで白黒ハッキリさせておいたほうがいいと思う」
私はしばらく考えた。ミドリお姉様の件は私1人が復讐するつもりだった。けれど、今、ここで4人を見逃してしまうより、4人だけでもセリルさんに真相を聞き出してもらったほうがいいのかもしれない。
「そうだね。私、ちゃんと聞くよ!3年前の真相をここで知る!セリルさん、お願いします」
「分かったよ。じゃあ、はじめるよ」
そう言うとセリルさんは女子大生4人にフェアリーングをかけた。
「まず、左から順番に名前言ってくれるかな?」
女子大生の名前は、タミリンリ、カタサツリ、メイメイナ、ユカンヤムだそうだ。
「ミドリさんと君たちはどんな仲だったのかな?」
「いつも仲良くて、お弁当も一緒に食べてて、ミドリに勉強教わって、5人集まれば会話は途切れず、とにかく5人で1つというか、とても楽しかった」
タミリンリさんが言うと、他の3人も切なそうな顔をしていた。
「君たちが同級生の男子に囲まれた時、どんな状況だったのかな?どうしてミドリさん1人を置いて逃げたのかな?」
「5人で帰っていると、突然、不良と呼ばれている同級生5人に囲まれて、私たちはパニックになった。その時に、私は助かりたい思いに駆られ、周りが見えなくなっていたと思う。タミリンリから小声でミドリを差し出そうと言われ、私は咄嗟に紙に伝言を書いてミドリに握らせた」
カタサツリさんは当時を思い出したのか少しだけ涙が零れていた。
「紙には何て書いたのかな?」
「助けを呼びに行く。その間、時間を稼いでいて欲しい。ミドリは、分かった、待ってると言って、私たち4人はミドリを置いてその場から逃げた。あの言葉がミドリの最後の言葉になるなんて思ってなかった」
私は、ミドリお姉様を殺した以上、4人がどんな言葉を並べても信じられないし、言い訳にしか聞こえないし、一生許すことはない。そう確信した。
「助けは呼びに行ったのかな?」
「行かなかった。助かった、その思いが強くてミドリのことを忘れてしまっていた」
「後から思い出して4人で、あの場所に行ったけれど、ミドリはいなくて、道路には大量の血が染み付いていた」
自分らが助かったから、ミドリお姉様を忘れていた。その言葉に私は暴れそうになるのを必死に堪えた。死んだ人は生き返らない。あの時のことをいくら責めてもミドリお姉様は帰ってこない。私はただ涙を流すしかなかった。
「今、君たちは本当の意味で大学生活を満喫しているのかな?」
「100%というわけではない。寧ろ、ついていけない勉強に苦しむ毎日でどうしようもない。でも、ミドリは死んだけど私らは生きている。これからも生きていかないといけないし、就職のことだって考えないといけない。悪かったとは思ってる。でも、今の私には余裕がないんだよ」
タミリンリさんの、勉強に苦しむ毎日だとか、余裕がないの発言には正直苛立った。ミドリお姉様は、大学に進学することも出来ず、高校1年生で命を奪われたというのに。
「私も、勉強についていけなくて毎日が苦痛。でも今、ここで、あの時の話を持ち出されて、どちらかと言えば後悔してる。上手く言葉に出来ないけど、後悔してる」
カタサツリさんの言葉もタミリンリさんとそう変わらなかった。今更後悔してるだなんて、とてもじゃないけど、信じられないし、だったら、どうして、あの時、助けだけでも呼びに言ってくれなかったのか。私は2人を交互に睨みつけた。
「ミドリが死んでから、毎日毎日ミドリが夢に出てきて『助けて。どうして置き去りにしたの』って言うの。そのたびに生きた心地がしなくて、あんなことするべきではなかったと、ずっとあの日のことを忘れられずにいる」
メイメイナさんだって自分だけ助かろうとしたうちの1人。私だってミドリお姉様の夢にうなされている。加害者のくせに、まるで悲劇のヒロイン気取りのメイメイナさんに私は苛立った。
「もう、大学に通うお金が底をつきかけてる。いくらパパ活をしても食事するだけじゃ金にならないし、退学しなきゃいけないかもしれない」
お金がない?退学?だったら、高卒で働けばいいじゃないか。納得いかない、納得いかない、納得いかない!!
「納得行きません!!人を殺しておいて、皆さんは楽しい大学生活!!ミドリお姉様は大学に行くことさえ出来なかったのに!」
私はタミリンリさんに扇子を突き付けていた。
「ナミネ、落ち着け!今ここで、この人ら傷付けてもナミネの傷が余計に深くなるだけだろ!」
ラルクは私の扇子を扇子で弾いた。その瞬間、私にもフェアリーングがかけられた。どうしてだろう。セレナールさんのフェアリーングにはかからなかったのに……。
「ナミネは元の場所に戻ろうか」
ラルクは私を連れて元の場所へ戻した。
「ミドリさんは、もうこの世にはいない。けれど、もし、ミドリさんがここにいたとしたら何を伝えたいかな?」
「真っ先に謝りたい!もう一度、5人で学生生活楽しもうって、そう言いたい!あの時、ミドリを差し出すべきではなかった。なんであんなことしたのか。自分で自分を許せない」
タミリンリさん、私もあなたを許せないです。ミドリお姉様を返して!返してよ!
「もし、ミドリが生きていたらミドリが立ち直るまで付き添うし、ミドリに許してもらえるまで何でもする……何でもする……!」
死んだ人間は戻っては来ない。それなのに、のうのうと何でもするだなんて……!ミドリお姉様を返してよ!
「馬鹿なことをした。ミドリが生きているなら何度でもミドリに謝る。これしか言えないけど、生きてて欲しかった」
生きてて欲しかった……?ミドリお姉様は……ミドリお姉様は……みんなが味わうことのない悲惨な形で死んだのに……。加害者たちの話を聞いていると、私は悔し泣きが止まらなかった。けれど、フェアリーングが原因か心のどこかで、この4人も、あの時のことを反省していることは伝わってきていた。だから、余計に涙が止まらなかった。
「間違ってた。あんなことするべきではなかった。ミドリを犠牲にして私たちだけが助かっても、そんなの偽りの人生。私たちがミドリの人生を奪ってしまった。許して欲しいとは言わない。一生背負って生きていくしかないと思う」
ユカンヤムさん、そんな綺麗事並べられても、もう遅いんだよ。生きていたら辛いこと苦しいこと、いっぱいあるかもしれない。それでも、死んだ人の人生はそこで終わりで、その先の楽しいこと嬉しいことを味わうことは出来ないんだよ。
「4人はこのように言っているけれど、ナミネはどう感じたかな?まだ4人に対する恨みをこれ以上晴らしたいかな?」
「正直許せません。あなた方がミドリお姉様に着いていたら、あんなことにはならなかったじゃないですか!あの後、ミドリお姉様は道路の上で突然死しました。主犯5人がレストランに移動した時に、悲鳴を上げながら苦しみながら死んだんです!けれど、死んだ人間は返ってきません。もう、あなた方に復讐しようとは思いません。せめて、ミドリお姉様のお墓の前で謝罪してください」
その瞬間、4人は私に駆け寄った。
「本当に申し訳なかったと思ってる。ミドリのお墓には必ず行く!君の大切なミドリを奪ってしまってごめんなさい」
「私もミドリのお墓には必ず行く!まだ中学生なのに、大切なお姉さんに酷いことをしてごめんなさい」
「取り返しのつかないとことをしてしまったと思ってる。許して欲しいとは言わない。でも、謝るしかない。ミドリのお墓には必ず行く!本当に申し訳ありませんでした」
「自分のしたことがいかに愚かでミドリの家族を深く傷つけてしまっていたのか考えてなかった。ミドリのお墓には必ず行くし、二度とミドリを忘れて自分だけ人生楽しもうとは思わない。許してもらえなくて当然だと思ってる。すみませんでした」
タミリンリさん、カタサツリさん、メイメイナさん、ユカンヤムさんの謝罪を聞いて、私は許せないものの、心のどこかで、助かることは、力の弱い4人にとってあの時の全てだったのだろう。
今まで、どうしてミドリお姉様のみが置き去りにされたのか分からなかったけれど、ミドリお姉様は4人の『助けを呼びに行く』を信じていたことや、本当は今でも4人は後悔していること、ミドリお姉様に生きていて欲しかったと願っていたことをセリルさんを通して知ることが出来た。
「私は、あなた方を絶対に許しません!けれど、謝罪の言葉だけは受け止めます。あなた方の今後の幸せは応援できませんが、ミドリお姉様が確かに生きていたことを忘れないでください」
私の目は腫れているだろう。それでも、涙が止まらなかった。その時、セリルさんは私にあるものを渡した。
「原本ではなくコピーなんだけど、当時、ミドリさんの事件を担当した記者から、誰もいなくなった後、苦しみながら書いたミドリさんの最後の言葉が書き留められた紙をもらったんだよ」
私は、ミドリお姉様が最後に書き残した手紙のコピーを開いた。
『恨まない
これはうんめい
みんな幸せに
いつか』
ミドリお姉様の最後の言葉を見た私は声を上げてその場に崩れた。
「ミドリお姉様……ミドリお姉様!!!!」
その時、キクリ家の長女のカナコさんがタミリンリさん、カタサツリさん、メイメイナさん、ユカンヤムさんにまミドリお姉様の最後の言葉を渡した。それを見た4人もその場に泣き崩れた。
「ナミネ、辛かったよね、苦しかったよね。小学生の時から1人で抱え込んでいたんだね。生きている限り、その苦しみからは逃れられないかもしれない。けれど、ナミネ、君にはまだ未来がある。時間が進むごとに色んな人と出会い、今日のことは、いずれ薄れて、未来で日常が埋め尽くされる。ただ、僕はナミネに1人で苦しんで欲しくはないよ。話くらいは聞くし、僕に出来ることがあるなら何でもするから。残りの5人のこともナミネが望めば協力するよ」
まだ高校2年生なのに、セリルさんは、とても落ち着いている。セリルさんも、似たような経験をしたのに。あれは5年前だっけ。ラァナさんは助かったけれど、それでも、セリルさんとカナコさんは今でも苦しみ続けている。
私も、前向かないとな。
「セリルさん、ありがとうございます。私の知らなかった真相を4人から聞くことが出来て、恨みを晴らしたい気持ちは前より薄らぎました。それに、ミドリお姉様の最後の言葉……本当にミドリお姉様らしいです。残りの5人のことはまた考えてお答えします。セリルさん、私、生きる……生きるよ!!」
私は涙でボロボロになっていた。
その時、誰かが私の手に何かを握らせた。見ると、菜の花とかすみ草の花束だった。
ヨルクさん……?
「ヨルクさん!ヨルクさん!」
私は何故かヨルクさんの名前を呼びながらパーティー会場を駆け回った。けれど、ヨルクさんはどこにもいなかった。
花束の上にはメッセージカードが添えられていた。私はメッセージカードを開いた。
『ナミネ、泣かないで』
確信なんて何にもない。それでも、私はパーティー会場を抜け出しクレナイ家に向かって走り出した。

……

あとがき。

ちょっと長くなっちゃいましたが、人には人の闇がありますよね。幸せそうに見えても、実のところ大きなものを抱えていたり。
本当は走り書きでは、このシーンにはセナとアルフォンスの弟のカランもいるのですが、なんせ主人公はナミネなもので、この時間軸でカランはまだ出てきません。
ミドリは二度とこの世に戻ってくることはありませんが、この先もナミネは未来に向かって生きてゆきます。恋が叶わなくても、ラルクに想いが伝わらなくても。
最後に、菜の花とかすみ草の花束を渡したのはいったい誰なのでしょうか?
次回、6話!お楽しみに!
純愛偏差値 未来編 一人称版 4話

《セレナール》

私はキクリ家の長男であるカラルリとは兄妹同然の仲だった。そして、私はずっとカラルリに片想いをしていた。けれど、カラルリは突然現れたセナさんに一目惚れをし、あっという間にいつ交際をしてもおかしくない関係になってしまったのである。

私は前世の記憶を持っている。全てではないが、遠い前世の記憶を。
それだけではない。あの時代は土斬りなどが流行っていて、いつもみんなで襲われた時は、みんな自分と自分のパートナーさえ助かればそれで終わったような安心感を覚え、私はいつも後回しにされていた。セナさんやアルフォンス王子、カナエは強いのに、どうして力の弱い私が後回しにされなければならなかったのか。私は何度も理解に苦しんだし、何度もみんなに抗議をしたが、『後回しにしないで欲しい』と言えば『後回しになんかしてない』と言われ、『苦痛だ』と言えば、みんなで無視をされ、『やめて欲しい』と言えば、みんなが私を悪者にした。
あの時の辛さは今でも覚えている。
現世では、あの時のようなことはない。そう思っていたのだけれど。
ある日、体育館で私とセナさんが拘束され、カラルリが1人で助けに来た時、大学生は言った。
『一方を助ければ、もう一方は助からない。助けられるのは1人だけだ。どっちか選べ!』
その瞬間、カラルリは真っ先にセナさんを助けたのだ。私はカラルリに裏切られた気持ちになった。それ以降、私はカラルリに対しての恋愛感情が薄れるようになっていた。
その他にも私は、現世でも、いつかの前世の時のように、いつも後回しで仲間はずれで悪者にされていたのだ。
けれど、今の私にはラルクがいる。ラルクはいつも真っ先に私を助けてくれる。ラルクがいれば何もいらない。

セナさんの別荘のパーティーは、既に多くの貴族たちが集まっていた。
「ラルク、ドレスを着たお姫様がいっぱいいますぞ」
「そうだな。やっぱり王族の付き合いは一般庶民とは違うな」
ナミネとラルクは、私に危害が及ばないよう、交際をしたフリをしている。けれど、私は思うのだ。2人はいつも息がピッタリだし、本当に交際しているみたいで時折不安になってしまう。
ナミネとラルクは机に置かれた料理をお皿に乗せて食べていた。
私は強くて可愛くてみんなから愛されているナミネを心のどこかで嫉妬していたのであった。

その時、突然カラルリがパーティー会場の前に行きマイクを手に取った。
「突然パーティーを遮ってすみません。この場をお借りして、どうしても伝えたいことがあります。セナさん、はじめて会った時から好きです!返事はすぐでなくても構いません。私と交際して頂けないでしょうか?」
セナさんはカラルリの元へ駆け寄った。セナさんはカラルリからマイクを取った。
「私もカラルリが好き!!私、カラルリと交際する!!」
カラルリは事前に受付に預けていただろう50本の薔薇の花束と小さな箱をセナさんに渡した。セナさんはそれを受け取るとカラルリと抱きしめ合った。カラルリはセナさんに渡した小さな箱を開けて、セナさんに四葉のダイヤモンドのネックレスを付けた。そして、カラルリはセナさんをお姫様抱っこしたのである。私にはラルクがいるのに、どうしてか胸が痛んだ。
「えーっと、パーティーを中断させてしまい申し訳ありません。突然のカップルの誕生ですが、良かったら祝福してくださると嬉しいです。引き続き、パーティーをお楽しみください」
突然のハプニングにお詫びを入れたのはアルフォンス王子だった。
パーティー会場にいるみんなはセナさんとカラルリに祝福の拍手を送った。
「セナ王女とカラルリさん、交際したね。セナ王女幸せそう」
「まあ、あの感じだと時間の問題だったかもな」
「前世とやらでも2人は交際していたと思いますかな?ラルク!」
「交際していたわ」
そう、あの時もそうだった。50本の薔薇の花束を持って、祭りを抜けた紅葉神社でカラルリはセナさんに告白をした。
「ふむふむ、2人は運命ですな」
「ナミネは誰とも交際しないの?」
私は意地悪な質問をしてしまったかもしれない。
「しません」
ナミネが歩いていると、1人の女子大学生にぶつかった。その瞬間、ナミネの顔が青冷めた。
「ナミネ、どうしたの!?」
「あの4人です。あの4人がミドリお姉様を差し出した人たちです」
ナミネは見るからに震えていた。普段明るくてラルク並に強いナミネが……!!
私は咄嗟に女子大生4人にフェアリーングをかけた。
「そこの女子大生4人待ちなさい!」
私はフェアリーングの力で4人の女子大生を動けなくした。4人は立ち止まった。
「ナミネのお姉さんをどうしたの?」
「同級生の男5人に差し出した」
「どうしてそんなことしたの?」
「助かりたかった」
「ナミネのお姉さんはどうなったの?」
「知らない。でも、間に合わなかったと思う。あの後、自殺したとは聞いている」
ナミネはポロポロ涙を零していた。
私は指をパチンと鳴らした。フェアリーングはさっきより深まった。
「はい、そこまで!」
振り向くと兄さんが立っていた。そして、私がかけたフェアリーングも解かれていたのだった。

……

あとがき。

ナミネが主人公なら、もう色々変わっちゃうね。走り書きでは、セナとカラルリは同じ7月の体育祭の閉会式に告白をし合うのに。それに、セナの別荘で告白をしたのは別の人物。それでも、走り書きの途中で、私がナミネを主人公にしてしまったから、一人称版でも主人公にすると決めたの。
それにしても、遠い前世でも、カラルリは50本の薔薇をセナに渡し告白をしていただなんて……。何だか奇妙ですね。
純愛偏差値 未来編 一人称版 3話

《ナミネ》

高等部のセナ王女とカラルリさん、いい感じ。ユメさんとアルフォンス王子はぎこちないけれど、アルフォンス王子とカナエさんも互いに見つめ合っているし、恐らく両想いだろう。
私もラルクと……。一瞬頭を過ぎって私は首を横に振った。訓練と恋愛の両立なんか不可能。私は訓練のみに集中し一生1人で生きるのだ。
ふと、ラルクを見るとセレナールさんと仲睦まじげ。前世とやらで余程、愛し合っていたんだな。
正直大好きなラルクがセレナールさんと仲良くしているのは見ているの辛いし、前世って何?そんなもの本当にあるの?
孤立した私は1人オムライスを食べていた。
「アルフォンス様、今度のパーティー楽しみにしています」
「ああ、みんなも気兼ねなく来て欲しい」
今日の集まりはカラルリさんが計画したものだった。セナ王女は転校してきてクラスメイトと仲良く出来ないどころかイジメにあっていた。
王女というだけでも、妬まれるのに、カラルリさんと仲がいいから余計に妬みの的にされてしまっていたのである。
カラルリさんは容姿はそこそこ良く、1年生からも人気があり、休み時間に、よくカナエさんがカラルリさん宛の手紙を2年3組まで持って行っているほどだった。
それだけではない。カナエさんと同じ1年5組のセレナールさんも兄のセリルさん宛の手紙をカナエさんと一緒に持って行っているみたいだ。セリルさんは学年1の美少女と言われているセレナールさんのお兄様なだけに容姿端麗で成績は小学1年生の時から1位をキープしている。
「カナエ、デザートどれにする?」
「カナエは大丈夫です。ユメさんのを選んであげてください」
アルフォンス王子はユメさんという彼女がいるのに、いつもカナエさんに構ってばかり。まるで、前世とやらで2人は愛し合っていたかのように。
誰も彼も恋愛を楽しんでいる。私は居心地が悪かった。
「ナミネ、パーティーに着ていくドレスあるのか?」
「別に私服でいいよ」
パーティーだなんて私には場違い。行きたくないけれど、セレナールさんの護衛をしないといけないから、行くしかない。
「だったら、この後、見に行こう。僕も探すからさ」
「ラルクが選んでくれるなら行くよ」
「ねえ、ナミネって好きな人いないの?学年1可愛いって噂されてるみたいだけど」
突然のセナ王女の問いかけに私は戸惑った。けれど、この際だから私はハッキリ言うことにした。
「好きな人はいます!けれど、相手が全く気付いてくれないんです!」
これだけでは伝わらない。伝わったところでラルクと交際出来るわけでもないのに。それでも、私の心は歳を重ねるごとにラルクへの想いが強くなっていたのであった。
「告白はしないの?」
「したつもりです!でも、相手にはもう彼女もいますし、身を引くしかなかったんです」
「そう。でも、1人に拘らなくても、あなたならいっぱいいるわ」
私はラルクじゃないとダメ!とは言えなかった。
「私は恋人作らないかもしれません」
「ナミネは固いですね。カナエはナミネには必ず素敵な男性が現れると思います」
カナエさんは以前、遠い前世に同じクラスのセイさんと交際していたことがあると言っていた。しかし、セイさんの心はセレナールさんに向いていたとか。
それにしても、アルフォンス王子とカナエさんは明らか両想いなのに、どうしてアルフォンス王子はユメさんと別れてカナエさんと交際しないのだろう。
私は疑問に感じていた。

……

あとがき。

走り書きがかなり進んでいるから、思い出しながら書くというより、かなりのシーンが飛んでしまっている。最初から一人称で書けばよかったのだろうか。けれど、走り書きをしていないと、詳しいことは何も書けなかったと思う。
一人称版は走り書きの整理のために書き始めた。ゆえに、時間軸や設定が大きく異なってくるからもしれない。
本当はナミネが登場するシーンはもっと後で、未来編(現代編だけど、古代編からすれば未来だから)は、古代編の続きである、セナとカラルリの恋愛をメインに書いていくつもりだったものの、キャラクターが勝手に動いて物語が大きく変わってしまったのである。
上手く走り書きに添える内容に出来たらいいのだが。
Copyright (C) 2009 雨の音を聴きながら, All right Resieved.
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