日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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地主(土地貸してます)
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
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→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 20話
《カラルリ》
イルカのショーの後、レストランに来た。
この場所、今でもよく覚えている。
遠い前世、この場所には博物館が建っていた。今は移転しているけど。そこで、私は襲われているセナさんを放置してセレナールを優先し、セナさんと別れの危機に陥った。
そんな時、アルフォンス王子が私に言った。
『もうここまで来たらこれが最後のチャンスだと思う。セレナールとはキッパリ縁を切る。彼女であるセナを1番に優先する。これを守るならセナを説得する』
私はセナさんと別れたくなくて、セレナールを見捨てた。セナさんとはその後、復縁出来て、幸せに暮らせた。
そして、現世で、セレナールとセナさんが体育館で同時に捕まった時、その時はセナさんとはまだ交際していなかったものの、私はかつてのアルフォンス王子の言葉を思い出し、真っ先にセナさんを救った。無論、その後にセレナールも救うつもりだったけれど。
遠い前世もそうだった。21にして、セナさんが初恋の人だった。現世でもそうだ。これは運命としか言いようがない。
殆どの男女は交際から一定の期間が経つと交際当初の相手への気遣いなどがなくなってしまう。オマケに異性として見れなくなる人もいるとか。
けれど、私はセナさんとは交際当初の関係のままだとハッキリ言える。いつかの前世、あれだけ愛し合って来た仲なわけだから。そんなに簡単に崩れるような関係ではない。
一方、ナミネとヨルクは今は仲良くしているけれど、ナミネはワガママだし、すぐにヤキモチも妬くし、あんなのが彼女だと正直やっていられない。
ヨルクが何故ナミネとの交際を望んでいたかは分からないが、そのうちナミネのことがいやになって別れるに決まっている。
人間というのは表あれば裏もあるもの。交際となれば、相手の裏も暗黙に知ってしまう。それでも、喧嘩せず冷静に話し合って対処するのが大人の恋愛だと私は思う。
セナさんは、美人だしワガママも言わないし私の全てを受け入れてくれているし、セナさんといると癒される。私とセナさんは必ず結婚する。
ヨルクとナミネは私とセレナールのように幼なじみで、互いの家を行き来していたようだが、ヨルクならナミネでなくてもいっぱいいるだろう。
ナミネは成績も学年トップだし、学年1可愛い子と言われているみたいだけど、交際当初は相手のいやな面も可愛く見えてしまうものだ。ヨルクはいっときの感情でナミネと交際したのだろう。
正直、今から2人の別れは目に見えている。
今日はセナさんの別荘でお泊まり。セナさんと一緒にお風呂に入って、その後はセナさんとFメモリイ。ナミネとヨルクはまだまだ子供だから、大人の交際なんて分からないだろうな。ヨルクほどのイケメンなら、こんなに早くに縁談を決めてしまうことなんてないのに。
「ねえ、ラルク、ここメニュー変わったよね」
「そうだな。小さい頃来た時は、レトロでキャラクターものなんてなかったしな」
「ナミネ、どれ食べたい?」
ナミネは幼すぎる。とてもじゃないけど女としては見れない。ヨルクのナミネへの想いも次第に薄くなっていくかと思うと少しだけ同情してしまった。
「ジンベイザメのオムライス食べたいです」
「じゃあ、そうしよっか。券買ってくるね」
何でもかんでもヨルクに任せ切り。中学生ならまだいいけど、高校生になっても、あれなら誰からも相手にされないだろう。
「アルフォンス王子様はどれにしますか?」
「ハート型イルカのクリームシチューがいい」
「では、カナエが券を買ってきます」
「私も一緒に行く」
アルフォンス王子は顔はヨルクほどイケメンではないが、容姿端麗だし、モテるし、強い。カナエの婿にしては合格だろう。
「セナさん、どれにする?」
「私もハート型イルカのクリームシチューがいいわ」
「じゃあ、一緒に買いに行こう」
「ええ」
私とセナさんは手を繋いだ。
料理が運ばれて来ると、みんな写真を撮り始めた。
私はカップル日記を見た。
『やっぱり、ここに来たらこれかなって。
恋人になってからラルクと初シェア。
ハート型のイルカのクリームシチュー可愛いꯁꯧ』
セレナールらしい。ラルクと知り合ってからセレナールはすっかり明るくなった。
『カナエとの愛の想い出』
カナエとアルフォンス王子にも結婚まで仲良くしてほしい。
『カラルリとハート型イルカのクリームシチューをシェア。この後、カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのペアリング買ってもらいます♡』
セナさん、私とのペアリングをよっぽど楽しみにしてるんだな。おねだりするセナさん魅力的。
『ナミネが選んだジンベイザメのオムライスをシェア。ナミネとの大切な想い出。
色褪せてもきっと思い出すように今日も綴る』
ヨルクはドラマの見すぎだろうか。どんな前世だったかは知らないが、来世でも見つけ出すみたいな書き方、まるで恋に恋をしているみたいだな。
『ジンベイザメのオムライスを眺めるヨルクさん』
ナミネはやっぱり子供だな。大人の恋愛をまるで知らない。こんなことでヨルクと交際続けられるのだろうか?
「ねえ、セレナールは初Fメモリイどうだったの?」
「正直結構痛かった。でも、大人になれた気がする」
「私も第2の時なんか激痛だった。でも、カラルリと繋がれてるって思うと幸せを感じられたわ」
やっぱり、こういうところセナさん可愛すぎる。セナさんとは避妊はしていないけど、今の時代は第3が条件だから妊娠なんてしないだろう。それにセナさんも生のほうが感じるって言ってるし。
「セレナールは刺激はどうなの?」
「刺激はあるんだけど、よく分からないの」
「そう。刺激はあるけど上手く終われないのね。でも、みんなそうよ。私はすぐに終わってばかりだけど」
「いいなあ。羨ましい」
セナさんとは相性も抜群だし、絶対に回数は今のままだし、セナさんとの相性は一生続くだろう。
「カナエはどうなの?」
「カナエはプライベートなことは話しません」
てことはカナエも既にアルフォンス王子と……。カナエには出来るだけ早く結婚して欲しいから、妊娠でもしてくれないだろうか。
「あの、皆さん、そういうの迂闊にして怖くありませんか?大量出血、或いは妊娠したらどうするんですか?」
ナミネは分かっちゃいないな。第2で妊娠するわけないだろ。
「ナミネって子供ね。第3Fメモリイじゃないと妊娠しないわよ」
「私はラルクに言われて避妊してるわ」
「けれど、第1第2で妊娠する古代の体質の人もいますし、避妊しても3%の確率で妊娠します。また、排卵期間にすると第1でも妊娠の可能性が高まるそうです」
全くナミネは分かっていないな。勉強しすぎだと逆に色んなこと恐れるようになるんだな。
「ナミネは危険を恐れてるんじゃなくて、大人の階段を上がることを恐れているんじゃないのか?まだ子供だな。ヨルクとはお預けだな」
「子供なのは、お花畑Fメモリイなあんたらだ。強気なナミネが言うように、何ごとにもリスクはある。大人の階段上がるだ?妊娠甘く見てると痛い目にあうぞ」
彼女いないだけに幸せな私たちを妬んでいるのだろうか。中学生はまだまだ子供だな。
「ナミネ、本当に古代の体質の人もいるのですか?」
「はい、少ないですが、古代の遺伝子引き継いでいるそうですよ」
その瞬間カナエはしばらく考え込んだ。全くナミネが変なこと言うせいでカナエの将来が上手くいかなかったらどうしてくれるんだ。
「ナミネ、人を脅かすのはやめてくれないか?」
私が言うとナミネは黙り込んだ。
「ねえ、ラルク、ヨルクさん、変なサイト見てるの」
「どんなサイトだよ!」
「あのね、妖精ラブ通信の中のグラドルカテゴリ」
ナミネはラルクに携帯を見せていた。
「水着着てるだけまだいいだろ!」
やっぱりナミネはまだまだ子供だな。その程度で、とやかく言うなんて。セナさんなら快く受け入れてくれるに決まってる。
「顔だけヨルク、あんた気を付けろよ」
セルファは何やらヨルクに映像を見せているようだった。私は後ろに回って映像を見た。映像は現世のものだった。
『ヨルクってクールそうだけど、ちょっと誘惑すればチョロそうじゃない?』
『私、ヨルクに《間違って送っちゃったから消して》って言って下着姿送っちゃった』
『えー、どんなの?』
ヨルクのクラスメイトは画像を見せていた。
中学2年生でこんなにスタイルいいのか。ヨルクはいいな。勝手に可愛い子から送って来てくれるんだもんな。正直、ラブリーフェアリーでは物足りない。
『ちょっと際どくない?』
『私はこれ送っちゃった』
嘘だろ。寝転んで花びらのみで隠しているのか。やっぱりネットより身近な人のほうが満たされるな。
『私はこれ』
『みんな勘違いしてない?ヨルクと付き合うのは私なの。横取りしたら許さないから』
『わ、分かってるわ。ミィミに誘惑されたらヨルクもイチコロよ』
その後、ミィミのいないメンバーで集まっていた。
『ミィミって対して可愛くもないのに調子に乗り過ぎよね』
『本当ウザイ。ねえ、このメンバーでヨルクのファンクラブ作りましょうよ』
『そうね、誰がヨルクを落としても恨みっこなしってことで』
数人の女の子たちはヨルクのファンクラブを作りはじめた。けれど、それは裏のもので表には出されていなかった。でも、ファンクラブに入る人は多く、いかにヨルクと交際するかを話し合うグループになっていた。
映像はそこで途切れていた。
「あんた送られてきてるだろ?保存してないよな?」
「送られてきてるけど保存はしてない。てか、こういうの気持ち悪い。私はナミネだけなのに」
私からしてみれば羨ましいけどな。
「ねえ、妖精ラブ通信て何?」
「このサイトです」
ナミネはセナさんにアドレスを送ったようだ。セナさんはサイトを開いた。
「え、ありえない。彼女いるのに、こんなサイト見るなんて浮気じゃない!」
え、セナさんはアウトなのか。堂々とは見られないな。まあ、そっか。女って自分がいるのに概念強いからな。
「カナエも、このようなサイト見られるのは裏切られた気持ちになるのでいやです!」
「ねえ、ナミネはどうなの?彼氏がこういうの見てるのよ!」
「私は課金しなければ仕方ないと思っています」
ヨルクはかなり気まずそうだった。一応追い討ちかけておくか。
「セナさん、私はこんなサイト一切見てないよ。セナさんいるから、こんなサイト必要ないよ」
「カラルリ……。私、カラルリを信じてる」
まあ、これくらいはいいよな。浮気してるわけでもあるまいし。それに古代では、痴漢防止に雑誌が作られたとも言われている。
「カナエ、私もこんなサイト全く興味ないよ」
「カナエもアルフォンス王子様を信じます!」
ヨルクも簡単にバレるなんて、昔から守りが甘いな。
「僕も見ないな。正直気持ち悪い」
「あー、ラルクはそうだったよね」
ん?ナミネとラルクにしか知らない何かがあるのだろうか。正直、ナミネはヨルクよりラルクのほうが似合っている気もする。
「僕も見ないね」
「本当、彼女いるのに、こんなサイト見るだなんて私もセナさんが言うように浮気同然だと思う。彼女がいるなら、私は一切こんなサイト必要ないし、一生見ない。彼女を裏切るくらいなら最初から付き合うなって思うけどな」
「カラルリの言う通りだわ!彼女いるのにこんなサイト見るだなんて彼女に本気じゃない証拠よ!私、軽い気持ちで告白して交際して、いかにもいい彼氏ですーって人どうかと思うの。そういうモラハラってあるわよね」
「ヨルクには悪いが、私もカナエがいるからこんなの必要ないし、カナエを泣かせるような真似はしない!これは立派な浮気だ。ナミネを裏切るならとっとと別れて欲しい!見てるこっちが迷惑だ!」
セナさんにアルフォンス王子、ここまで叩かれたらヨルクも居場所がないだろう。クレナイ家で何の苦労もせず生きてきた罰だ。
「あの、学生向きのサイトですし、そこまで言わなくてもいいのではないでしょうか?私は別に何とも思っていません。グラビアアイドルもキュート女優も仕事でしているわけですし」
ナミネは何のサイトか分からないようだな。けれど、普通は隠れて見るものだし、バレている時点でアウトだと思うが。
「ねえ、ハッキリ言ってナミネのしてることストーカー。本当何なの?私を陥れて楽しいわけ?」
「ヨルクさん、私じゃありません。同級生から送られてきました。それにヨルクさんの同級生からも嫌がらせのメールが来ています」
そういえば、夏休み前、カナエがアルフォンス王子と仲良くしていたら、黒板に色々書かれたり、体操着がゴミ箱に入れられていたっけ。モテるヤツと付き合うってある意味過酷だな。
「えっ、どうして言ってくれなかったの?」
「ヨルクさん、どうして最初に私の話を聞かずに、いきなり怒るんですか!誓約書を破ったことにもなりますし、お母様に話して破談にします!」
「ナミネ、待って!許して欲しい!」
「顔だけヨルク、誓約書は誓約書だ!どんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。ならば、例え、ハッキングされても浮気されても侮辱されても、どんなに理不尽なことでも強気なナミネのことは何でも受け入れろ!それが、強気なナミネと交際するってことだ!さっきみたいに思い込みで怒鳴るなら、別れろ!強気なナミネはミドリのことでいっぱいいっぱいなんだよ!暇人なあんたと違ってな!」
あんな誓約書守れるわけがないのに。それでもヨルクはナミネと交際を続けるのだろうか?
「分かった。私が間違っていた。今後はナミネのする全てのことを受け入れる」
ヨルクは泣き崩れていた。
その瞬間、ナミネが扇子を取り出したかと思うと、セルファが扇子を取り出し、扇子を使いヨルクを隣の机にぶつけ、隣の人の料理を台無しにした。そして、セルファはヨルクのせいにして料理の代金を支払ってその場を収めたのである。
「二度と強気なナミネをイジメんな!次、誓約書破ったら、これ以上のことで、あんたを戒める!」
「二度と同じ過ちは繰り返さない!必ず誓う!」
「破った時は破談にしろ!」
「分かった。そうならないよう誓約書は全て守る!」
ヨルクも馬鹿だな。あんな誓約書守るなんて無理にもほどがあるだろうに。
「では、本当にヨルクさんが誓約書を破らないのか、これから毎日確認しますがいいですか?私のすることには一切口を挟まないでください!それに加え、何かあればヨルクさんが責任を負う項目も追加されました!」
「分かった。ナミネと交際出来るなら全てナミネに合わせるし、ナミネを言葉で攻撃しない!」
その瞬間、ナミネは近くにいる人のスカートを捲りヨルクのせいにした。ヨルクは見知らぬ女性に謝った。
次にナミネは近くの女性にヨルクがブサイクと言っていると罵った。またヨルクは見知らぬ女性に謝った。
その後もナミネは、扇子でヨルクにガラの悪い男子高生を殴らせたり、見知らぬ女性に抱き着かせたり、ヨルクの携帯からあのサイトのチャットでAV女優を侮辱したり、出会い系サイトにヨルクの顔写真を登録し複数の女子高生に交際を迫ったり、ホストのサイトにアクセスするとバイトの登録などをした。ヨルクは、一つ一つをただただ謝り続けた。
「強気なナミネ、あんた、それくらいにしとけ!」
セルファは、ヨルクの携帯を取ると、チャット履歴を消し、ご縁系サイトのチャット履歴の削除と退会、ホストのバイトの登録解除をし、ヨルクに携帯を戻した。
「ラルク、ヨルクさんって身勝手だよね。誓約書守るどころか私ヨルクさんのこと庇ってヨルクさんに怒られたんだよ」
「あんなキズモノ放っておけ。交際続けるとまた因縁付けられるぞ」
「そうだね。別れることも考えてるよ。でも、ヨルクさん、いつまでもつかな?」
「2日ももたないな。ナミネ、安心しろ!あのキズモノと別れても、僕がナミネと一緒になるから!」
その瞬間、セレナールがヨルクに「人殺し!」と水をかけた。
馬鹿げている。こんな交際続くはずがない。
「ナミネ、ごめんね。もうナミネを責めたりしないからね」
ヨルクはボロボロになっていた。
「ねえ、ハッキリ言って迷惑なんだけど。ヨルクが見てるサイトここにいる誰も見てないのに、そんな汚らわしい浮気をナミネは許してヨルクを庇ったのに、どうしてヨルクはナミネ責めたの?」
「すみません……ハッキングされたと思いました……」
「でも、誓約書にはどんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。って書いてあるんでしょ?ナミネと交際続けるなら守るのが筋だよね?守れないなら別れてくれない?」
「すみません……二度と誓約書を破りません」
「聞こえなかった?別れてって言ってるの!みんなで楽しく遊びに来たのに、ヨルクのせいで台無しじゃん!」
「本当にすみませんでした」
正直見ているといい気味だ。これまで、その完璧な容姿で何の苦労もせず生きてきたのだから。少しは世の中の苦労を知ってもらいたい。
「言葉が通じないなら仕方ないね」
アルフォンス王子はヨルクに殴る蹴るを繰り返した。
「別れて!迷惑だから!」
「別れません……」
「じゃ、そこまで」
セルファが止めるものの、アルフォンス王子は止めなかった。その瞬間、セルファは扇子でアルフォンス王子を周りの机3つにぶつけさせ、全ての料理を台無しにさせた。
「そこまでと言ってんだろうが!聞こえなかったのかよ!」
セレナールに弟がいたなんて全く知らなかったけど、アルフォンス王子より強いだなんて……。また、アルフォンス王子は慌ててF938を出し、その場を免れた。
ナミネはアルフォンス王子とヨルクの脇腹を思いっきり蹴った。
「ねえ、ラルク、私のお婿さん情けないね。きっとまた誓約書破るよ」
「まあ、キズモノだからな」
クレナイ家は兄弟仲が悪いのだろうか?けれど、ヨルクは終わった、ナミネとは別れる運命だ。そう私は悟ったし、とっとと別れて欲しい。苦労知らずで容姿のみで楽して生きてきて、もっと苦しめばいいのに。私は、心のどこかでヨルクを妬んでいた。
……
あとがき。
ミドリの事件で普通には生きられなくなったナミネ。そんなナミネはラルク並の力量を持ち合わせている。
ヨルクはナミネの全てを許してしまうから、いつも傷付くんです。ナミネを傷付ける度にヨルクも傷付くんです。
けれど、他のメンバーは都合の悪いことには目を背け自分を守り、世渡りをする。そういう生き方もまた傷付くのです。
純愛偏差値はどこまでも悲しい。
《カラルリ》
イルカのショーの後、レストランに来た。
この場所、今でもよく覚えている。
遠い前世、この場所には博物館が建っていた。今は移転しているけど。そこで、私は襲われているセナさんを放置してセレナールを優先し、セナさんと別れの危機に陥った。
そんな時、アルフォンス王子が私に言った。
『もうここまで来たらこれが最後のチャンスだと思う。セレナールとはキッパリ縁を切る。彼女であるセナを1番に優先する。これを守るならセナを説得する』
私はセナさんと別れたくなくて、セレナールを見捨てた。セナさんとはその後、復縁出来て、幸せに暮らせた。
そして、現世で、セレナールとセナさんが体育館で同時に捕まった時、その時はセナさんとはまだ交際していなかったものの、私はかつてのアルフォンス王子の言葉を思い出し、真っ先にセナさんを救った。無論、その後にセレナールも救うつもりだったけれど。
遠い前世もそうだった。21にして、セナさんが初恋の人だった。現世でもそうだ。これは運命としか言いようがない。
殆どの男女は交際から一定の期間が経つと交際当初の相手への気遣いなどがなくなってしまう。オマケに異性として見れなくなる人もいるとか。
けれど、私はセナさんとは交際当初の関係のままだとハッキリ言える。いつかの前世、あれだけ愛し合って来た仲なわけだから。そんなに簡単に崩れるような関係ではない。
一方、ナミネとヨルクは今は仲良くしているけれど、ナミネはワガママだし、すぐにヤキモチも妬くし、あんなのが彼女だと正直やっていられない。
ヨルクが何故ナミネとの交際を望んでいたかは分からないが、そのうちナミネのことがいやになって別れるに決まっている。
人間というのは表あれば裏もあるもの。交際となれば、相手の裏も暗黙に知ってしまう。それでも、喧嘩せず冷静に話し合って対処するのが大人の恋愛だと私は思う。
セナさんは、美人だしワガママも言わないし私の全てを受け入れてくれているし、セナさんといると癒される。私とセナさんは必ず結婚する。
ヨルクとナミネは私とセレナールのように幼なじみで、互いの家を行き来していたようだが、ヨルクならナミネでなくてもいっぱいいるだろう。
ナミネは成績も学年トップだし、学年1可愛い子と言われているみたいだけど、交際当初は相手のいやな面も可愛く見えてしまうものだ。ヨルクはいっときの感情でナミネと交際したのだろう。
正直、今から2人の別れは目に見えている。
今日はセナさんの別荘でお泊まり。セナさんと一緒にお風呂に入って、その後はセナさんとFメモリイ。ナミネとヨルクはまだまだ子供だから、大人の交際なんて分からないだろうな。ヨルクほどのイケメンなら、こんなに早くに縁談を決めてしまうことなんてないのに。
「ねえ、ラルク、ここメニュー変わったよね」
「そうだな。小さい頃来た時は、レトロでキャラクターものなんてなかったしな」
「ナミネ、どれ食べたい?」
ナミネは幼すぎる。とてもじゃないけど女としては見れない。ヨルクのナミネへの想いも次第に薄くなっていくかと思うと少しだけ同情してしまった。
「ジンベイザメのオムライス食べたいです」
「じゃあ、そうしよっか。券買ってくるね」
何でもかんでもヨルクに任せ切り。中学生ならまだいいけど、高校生になっても、あれなら誰からも相手にされないだろう。
「アルフォンス王子様はどれにしますか?」
「ハート型イルカのクリームシチューがいい」
「では、カナエが券を買ってきます」
「私も一緒に行く」
アルフォンス王子は顔はヨルクほどイケメンではないが、容姿端麗だし、モテるし、強い。カナエの婿にしては合格だろう。
「セナさん、どれにする?」
「私もハート型イルカのクリームシチューがいいわ」
「じゃあ、一緒に買いに行こう」
「ええ」
私とセナさんは手を繋いだ。
料理が運ばれて来ると、みんな写真を撮り始めた。
私はカップル日記を見た。
『やっぱり、ここに来たらこれかなって。
恋人になってからラルクと初シェア。
ハート型のイルカのクリームシチュー可愛いꯁꯧ』
セレナールらしい。ラルクと知り合ってからセレナールはすっかり明るくなった。
『カナエとの愛の想い出』
カナエとアルフォンス王子にも結婚まで仲良くしてほしい。
『カラルリとハート型イルカのクリームシチューをシェア。この後、カラルリにフェアリーウィンラサッヴァのペアリング買ってもらいます♡』
セナさん、私とのペアリングをよっぽど楽しみにしてるんだな。おねだりするセナさん魅力的。
『ナミネが選んだジンベイザメのオムライスをシェア。ナミネとの大切な想い出。
色褪せてもきっと思い出すように今日も綴る』
ヨルクはドラマの見すぎだろうか。どんな前世だったかは知らないが、来世でも見つけ出すみたいな書き方、まるで恋に恋をしているみたいだな。
『ジンベイザメのオムライスを眺めるヨルクさん』
ナミネはやっぱり子供だな。大人の恋愛をまるで知らない。こんなことでヨルクと交際続けられるのだろうか?
「ねえ、セレナールは初Fメモリイどうだったの?」
「正直結構痛かった。でも、大人になれた気がする」
「私も第2の時なんか激痛だった。でも、カラルリと繋がれてるって思うと幸せを感じられたわ」
やっぱり、こういうところセナさん可愛すぎる。セナさんとは避妊はしていないけど、今の時代は第3が条件だから妊娠なんてしないだろう。それにセナさんも生のほうが感じるって言ってるし。
「セレナールは刺激はどうなの?」
「刺激はあるんだけど、よく分からないの」
「そう。刺激はあるけど上手く終われないのね。でも、みんなそうよ。私はすぐに終わってばかりだけど」
「いいなあ。羨ましい」
セナさんとは相性も抜群だし、絶対に回数は今のままだし、セナさんとの相性は一生続くだろう。
「カナエはどうなの?」
「カナエはプライベートなことは話しません」
てことはカナエも既にアルフォンス王子と……。カナエには出来るだけ早く結婚して欲しいから、妊娠でもしてくれないだろうか。
「あの、皆さん、そういうの迂闊にして怖くありませんか?大量出血、或いは妊娠したらどうするんですか?」
ナミネは分かっちゃいないな。第2で妊娠するわけないだろ。
「ナミネって子供ね。第3Fメモリイじゃないと妊娠しないわよ」
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「けれど、第1第2で妊娠する古代の体質の人もいますし、避妊しても3%の確率で妊娠します。また、排卵期間にすると第1でも妊娠の可能性が高まるそうです」
全くナミネは分かっていないな。勉強しすぎだと逆に色んなこと恐れるようになるんだな。
「ナミネは危険を恐れてるんじゃなくて、大人の階段を上がることを恐れているんじゃないのか?まだ子供だな。ヨルクとはお預けだな」
「子供なのは、お花畑Fメモリイなあんたらだ。強気なナミネが言うように、何ごとにもリスクはある。大人の階段上がるだ?妊娠甘く見てると痛い目にあうぞ」
彼女いないだけに幸せな私たちを妬んでいるのだろうか。中学生はまだまだ子供だな。
「ナミネ、本当に古代の体質の人もいるのですか?」
「はい、少ないですが、古代の遺伝子引き継いでいるそうですよ」
その瞬間カナエはしばらく考え込んだ。全くナミネが変なこと言うせいでカナエの将来が上手くいかなかったらどうしてくれるんだ。
「ナミネ、人を脅かすのはやめてくれないか?」
私が言うとナミネは黙り込んだ。
「ねえ、ラルク、ヨルクさん、変なサイト見てるの」
「どんなサイトだよ!」
「あのね、妖精ラブ通信の中のグラドルカテゴリ」
ナミネはラルクに携帯を見せていた。
「水着着てるだけまだいいだろ!」
やっぱりナミネはまだまだ子供だな。その程度で、とやかく言うなんて。セナさんなら快く受け入れてくれるに決まってる。
「顔だけヨルク、あんた気を付けろよ」
セルファは何やらヨルクに映像を見せているようだった。私は後ろに回って映像を見た。映像は現世のものだった。
『ヨルクってクールそうだけど、ちょっと誘惑すればチョロそうじゃない?』
『私、ヨルクに《間違って送っちゃったから消して》って言って下着姿送っちゃった』
『えー、どんなの?』
ヨルクのクラスメイトは画像を見せていた。
中学2年生でこんなにスタイルいいのか。ヨルクはいいな。勝手に可愛い子から送って来てくれるんだもんな。正直、ラブリーフェアリーでは物足りない。
『ちょっと際どくない?』
『私はこれ送っちゃった』
嘘だろ。寝転んで花びらのみで隠しているのか。やっぱりネットより身近な人のほうが満たされるな。
『私はこれ』
『みんな勘違いしてない?ヨルクと付き合うのは私なの。横取りしたら許さないから』
『わ、分かってるわ。ミィミに誘惑されたらヨルクもイチコロよ』
その後、ミィミのいないメンバーで集まっていた。
『ミィミって対して可愛くもないのに調子に乗り過ぎよね』
『本当ウザイ。ねえ、このメンバーでヨルクのファンクラブ作りましょうよ』
『そうね、誰がヨルクを落としても恨みっこなしってことで』
数人の女の子たちはヨルクのファンクラブを作りはじめた。けれど、それは裏のもので表には出されていなかった。でも、ファンクラブに入る人は多く、いかにヨルクと交際するかを話し合うグループになっていた。
映像はそこで途切れていた。
「あんた送られてきてるだろ?保存してないよな?」
「送られてきてるけど保存はしてない。てか、こういうの気持ち悪い。私はナミネだけなのに」
私からしてみれば羨ましいけどな。
「ねえ、妖精ラブ通信て何?」
「このサイトです」
ナミネはセナさんにアドレスを送ったようだ。セナさんはサイトを開いた。
「え、ありえない。彼女いるのに、こんなサイト見るなんて浮気じゃない!」
え、セナさんはアウトなのか。堂々とは見られないな。まあ、そっか。女って自分がいるのに概念強いからな。
「カナエも、このようなサイト見られるのは裏切られた気持ちになるのでいやです!」
「ねえ、ナミネはどうなの?彼氏がこういうの見てるのよ!」
「私は課金しなければ仕方ないと思っています」
ヨルクはかなり気まずそうだった。一応追い討ちかけておくか。
「セナさん、私はこんなサイト一切見てないよ。セナさんいるから、こんなサイト必要ないよ」
「カラルリ……。私、カラルリを信じてる」
まあ、これくらいはいいよな。浮気してるわけでもあるまいし。それに古代では、痴漢防止に雑誌が作られたとも言われている。
「カナエ、私もこんなサイト全く興味ないよ」
「カナエもアルフォンス王子様を信じます!」
ヨルクも簡単にバレるなんて、昔から守りが甘いな。
「僕も見ないな。正直気持ち悪い」
「あー、ラルクはそうだったよね」
ん?ナミネとラルクにしか知らない何かがあるのだろうか。正直、ナミネはヨルクよりラルクのほうが似合っている気もする。
「僕も見ないね」
「本当、彼女いるのに、こんなサイト見るだなんて私もセナさんが言うように浮気同然だと思う。彼女がいるなら、私は一切こんなサイト必要ないし、一生見ない。彼女を裏切るくらいなら最初から付き合うなって思うけどな」
「カラルリの言う通りだわ!彼女いるのにこんなサイト見るだなんて彼女に本気じゃない証拠よ!私、軽い気持ちで告白して交際して、いかにもいい彼氏ですーって人どうかと思うの。そういうモラハラってあるわよね」
「ヨルクには悪いが、私もカナエがいるからこんなの必要ないし、カナエを泣かせるような真似はしない!これは立派な浮気だ。ナミネを裏切るならとっとと別れて欲しい!見てるこっちが迷惑だ!」
セナさんにアルフォンス王子、ここまで叩かれたらヨルクも居場所がないだろう。クレナイ家で何の苦労もせず生きてきた罰だ。
「あの、学生向きのサイトですし、そこまで言わなくてもいいのではないでしょうか?私は別に何とも思っていません。グラビアアイドルもキュート女優も仕事でしているわけですし」
ナミネは何のサイトか分からないようだな。けれど、普通は隠れて見るものだし、バレている時点でアウトだと思うが。
「ねえ、ハッキリ言ってナミネのしてることストーカー。本当何なの?私を陥れて楽しいわけ?」
「ヨルクさん、私じゃありません。同級生から送られてきました。それにヨルクさんの同級生からも嫌がらせのメールが来ています」
そういえば、夏休み前、カナエがアルフォンス王子と仲良くしていたら、黒板に色々書かれたり、体操着がゴミ箱に入れられていたっけ。モテるヤツと付き合うってある意味過酷だな。
「えっ、どうして言ってくれなかったの?」
「ヨルクさん、どうして最初に私の話を聞かずに、いきなり怒るんですか!誓約書を破ったことにもなりますし、お母様に話して破談にします!」
「ナミネ、待って!許して欲しい!」
「顔だけヨルク、誓約書は誓約書だ!どんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。ならば、例え、ハッキングされても浮気されても侮辱されても、どんなに理不尽なことでも強気なナミネのことは何でも受け入れろ!それが、強気なナミネと交際するってことだ!さっきみたいに思い込みで怒鳴るなら、別れろ!強気なナミネはミドリのことでいっぱいいっぱいなんだよ!暇人なあんたと違ってな!」
あんな誓約書守れるわけがないのに。それでもヨルクはナミネと交際を続けるのだろうか?
「分かった。私が間違っていた。今後はナミネのする全てのことを受け入れる」
ヨルクは泣き崩れていた。
その瞬間、ナミネが扇子を取り出したかと思うと、セルファが扇子を取り出し、扇子を使いヨルクを隣の机にぶつけ、隣の人の料理を台無しにした。そして、セルファはヨルクのせいにして料理の代金を支払ってその場を収めたのである。
「二度と強気なナミネをイジメんな!次、誓約書破ったら、これ以上のことで、あんたを戒める!」
「二度と同じ過ちは繰り返さない!必ず誓う!」
「破った時は破談にしろ!」
「分かった。そうならないよう誓約書は全て守る!」
ヨルクも馬鹿だな。あんな誓約書守るなんて無理にもほどがあるだろうに。
「では、本当にヨルクさんが誓約書を破らないのか、これから毎日確認しますがいいですか?私のすることには一切口を挟まないでください!それに加え、何かあればヨルクさんが責任を負う項目も追加されました!」
「分かった。ナミネと交際出来るなら全てナミネに合わせるし、ナミネを言葉で攻撃しない!」
その瞬間、ナミネは近くにいる人のスカートを捲りヨルクのせいにした。ヨルクは見知らぬ女性に謝った。
次にナミネは近くの女性にヨルクがブサイクと言っていると罵った。またヨルクは見知らぬ女性に謝った。
その後もナミネは、扇子でヨルクにガラの悪い男子高生を殴らせたり、見知らぬ女性に抱き着かせたり、ヨルクの携帯からあのサイトのチャットでAV女優を侮辱したり、出会い系サイトにヨルクの顔写真を登録し複数の女子高生に交際を迫ったり、ホストのサイトにアクセスするとバイトの登録などをした。ヨルクは、一つ一つをただただ謝り続けた。
「強気なナミネ、あんた、それくらいにしとけ!」
セルファは、ヨルクの携帯を取ると、チャット履歴を消し、ご縁系サイトのチャット履歴の削除と退会、ホストのバイトの登録解除をし、ヨルクに携帯を戻した。
「ラルク、ヨルクさんって身勝手だよね。誓約書守るどころか私ヨルクさんのこと庇ってヨルクさんに怒られたんだよ」
「あんなキズモノ放っておけ。交際続けるとまた因縁付けられるぞ」
「そうだね。別れることも考えてるよ。でも、ヨルクさん、いつまでもつかな?」
「2日ももたないな。ナミネ、安心しろ!あのキズモノと別れても、僕がナミネと一緒になるから!」
その瞬間、セレナールがヨルクに「人殺し!」と水をかけた。
馬鹿げている。こんな交際続くはずがない。
「ナミネ、ごめんね。もうナミネを責めたりしないからね」
ヨルクはボロボロになっていた。
「ねえ、ハッキリ言って迷惑なんだけど。ヨルクが見てるサイトここにいる誰も見てないのに、そんな汚らわしい浮気をナミネは許してヨルクを庇ったのに、どうしてヨルクはナミネ責めたの?」
「すみません……ハッキングされたと思いました……」
「でも、誓約書にはどんな理不尽なことであれナミネの自由にさせる。ナミネのすることには一切口を挟まない。って書いてあるんでしょ?ナミネと交際続けるなら守るのが筋だよね?守れないなら別れてくれない?」
「すみません……二度と誓約書を破りません」
「聞こえなかった?別れてって言ってるの!みんなで楽しく遊びに来たのに、ヨルクのせいで台無しじゃん!」
「本当にすみませんでした」
正直見ているといい気味だ。これまで、その完璧な容姿で何の苦労もせず生きてきたのだから。少しは世の中の苦労を知ってもらいたい。
「言葉が通じないなら仕方ないね」
アルフォンス王子はヨルクに殴る蹴るを繰り返した。
「別れて!迷惑だから!」
「別れません……」
「じゃ、そこまで」
セルファが止めるものの、アルフォンス王子は止めなかった。その瞬間、セルファは扇子でアルフォンス王子を周りの机3つにぶつけさせ、全ての料理を台無しにさせた。
「そこまでと言ってんだろうが!聞こえなかったのかよ!」
セレナールに弟がいたなんて全く知らなかったけど、アルフォンス王子より強いだなんて……。また、アルフォンス王子は慌ててF938を出し、その場を免れた。
ナミネはアルフォンス王子とヨルクの脇腹を思いっきり蹴った。
「ねえ、ラルク、私のお婿さん情けないね。きっとまた誓約書破るよ」
「まあ、キズモノだからな」
クレナイ家は兄弟仲が悪いのだろうか?けれど、ヨルクは終わった、ナミネとは別れる運命だ。そう私は悟ったし、とっとと別れて欲しい。苦労知らずで容姿のみで楽して生きてきて、もっと苦しめばいいのに。私は、心のどこかでヨルクを妬んでいた。
……
あとがき。
ミドリの事件で普通には生きられなくなったナミネ。そんなナミネはラルク並の力量を持ち合わせている。
ヨルクはナミネの全てを許してしまうから、いつも傷付くんです。ナミネを傷付ける度にヨルクも傷付くんです。
けれど、他のメンバーは都合の悪いことには目を背け自分を守り、世渡りをする。そういう生き方もまた傷付くのです。
純愛偏差値はどこまでも悲しい。
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