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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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性別:
女性
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地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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純愛偏差値 未来編 一人称版 73話

《ラルク》

恋は盲目と言うが、実際そうなのかもしれない。ナミネが泣きそうになりながら、ナルホさんから死んでもいいと言われたって言った時は正直驚いた。恋愛には少しも興味なさそうなナルホさんが、心奪われたミネスさんを失いたくないあまりに、前を見失ってしまうだなんて、信じられなかった。
でも、僕もセレナール先輩に本気だった頃はナミネのことを傷付けてしまっていた。セレナール先輩の本性を知ってからは、すっかり目が覚めてしまったけれど。今となっては物凄く後悔している。僕は、セレナール先輩には確かに一目惚れしたけれど、本当に好きだったのは、ずっと僕に寄り添ってくれていたナミネだと気付かされた。でも、その頃にはもう遅かった。
せっかく僕を好きでいてくれたナミネはヨルクお兄様と交際してしまった。

そんな僕は今、二度目の桜木町のカフェにいる。
二度目。そう、僕らは一度ここに来て、キクスケさんに今朝の7時に時間を巻き戻してもらったのだ。

「最初は恩人であるセナ王女を心から愛してた。けれど、だんだん交際当初のようには見れなくなって、はじめてミネスを見た時、恋に落ちた。このような感情を抱いたのははじめてだ。ミネスのことが好きで好きでたまらない」
もういっそのことミネスさんと交際すればいいと思う。セナ王女のことは本気かと思っていたのに、結局、時間が経てば飽きてしまったのか。
「でも、それってセナさんはどうなるの?セナさんはミナクとの別れを認めないと思うわ」
いくら認めなくても人の心は縛れない。
「ていうか、甘えセナと別れて、お子ちゃまミネスと交際出来なかったらどうするんだよ」
「それが怖くてセナ王女とは別れるに別れられない。でも、女として見れなくて交際も辛い。早くミネスの温もりに包まれたい」
どれだけ馬鹿なんだ。1人になりたくないから好きでもない女と無理に交際しても続かないし、関係は今よりもっと悪くなる。
「あの、ミネスさんと交際出来る可能性が100%でなければ私はセナ王女とは別れないほうがいいと思うんです」
時間稼ぎか。けれど、どれだけ考えても抜け道などない気がするが。
「いや、それは流石に私のメンタルが持たない」
だったら、どうしろと言うんだよ。その時、落ち武者さんがある映像を見せた。

映像はリアルタイムだろうものだった。
ナルホさんとミネスさんが庭園を歩いている。
『ナルホ……私ナルホと交際したい!』
『分かった』
ナルホさんはすんなりミネスさんの告白を受け入れた。
『でも、ナミネはどうするの?』
『そうだね、今のナミネは君のこと嫌っているし、僕との交際は絶対認めないと思う。本当に死ぬかもしれない。でも、僕は、苦しいのにナミネは無理に生きなくてもいいと思うんだ。死にたいなら死んだらいいと思うんだ。それがナミネの幸せだと思ってる。今は君を支えることに全力を尽くすよ。ナミネのことは気にしなくていいよ』
恋は盲目と言うが、ナルホさんが恋愛でこんなにも残酷になれるなんて、少し痛々しく感じる。ナミネは真剣な表情をして見ている。
『ナルホ、ありがとう!嬉しい!私、ナルホと幸せになる!』
ミネスさんはナルホさんに抱き着いた。
落ち武者さんは一旦ここで映像を止めた。

「ミナク、お子ちゃまミネスはもう平和ボケなナルホの女だ!甘えセナと別れてもお子ちゃまミネスとは交際出来ないからね?」
「そんな……ナルホの野郎、いつの間に口説きやがったんだ。これじゃあ、セナ王女と別れられないじゃないか」
どうしてこんなにも見苦しいのだろう。どれだけ足掻いてもミネスさんとは一緒にはなれないのに。
「じゃ、今からナノハ依存ズルエヌに送るメール文書打つ」
落ち武者さんはズルエヌさんにメールを打ちはじめた。このメールがトドメになるわけか。今日は普通の話し合いのつもりが、人生をかけた話し合いになってしまった。
「じゃ、これ送る」
『ナノハ依存ズルエヌ。今すぐナノハと別れてミドリと付き合え!言わせてもらうけど、あんたの妹、これだけのことしたんだけど?どう償うつもり?まさかこのまま見て見ぬふりして僕の大切な人の人生奪う気じゃないよね?そんなことすると、あんたの大切な妹の映像と画像全て世の中にばら撒くよ?世間の目に晒されるか少年院に入れるか今すぐ答え出せ!』
いきなり知らない人からこれを送られてきたらかなりキツイだろうな。けれど、ミネスさんのしたことは犯罪だし、正直償って欲しいというのが本音。
少しすると返信が来たようだ。
「返信来た」
『妹が多大なご迷惑をおかけして申し訳ありません。ナノハには今別れるメールを送りました。妹は少年院に入れます。近々そちらに謝罪に行きます』
かなり真面目な人だな。まあ、ミネスさんがこのまま少年院で償ってくれるならナミネも安心して毎日を過ごせると思う。
落ち武者さんは続きを再生した。

映像には、地下室の拷問部屋にてナノハさんとレイカさん、ミネスさん、ナルホさん、その他武官がいた。
『ナルホ、今ズルエヌからメール来た。その女との交際は認めないよ』
ナノハさんはそれなりに怒っている様子だった。
『ナノハお姉様、僕は自分の人生は自分で決めます。ミネスとは別れません』
ナノハさんはナルホさんを引っぱたいた。
『レイカさん、お願い出来るかしら』
『ナノハ、本当にいいの?後戻り出来ないわよ?」
「構いません。ナルホがこんな女に騙されナミネを傷付けるなら現実を見せて目を覚まさせます』
『分かったわ』
レイカさんはミネスさんの拘束を解いて、ミネスさんの服を脱がした。
『やってちょうだい』
『ミネス!ナノハお姉様、やめてください!僕はただミネスと交際したいだけです!ナミネはこの世が苦しい子だから死にたいなら死ねばいいと思っただけです!ミネスをここで傷付けたらナノハお姉様に復讐します』
『やれるもんならやってみなさい、ナルホ』
ミネスさんは、悲鳴と共に5人の武官にイヤガラセされた。
『第3破られたのに私生きてる。死にたいのに死ねない!ナルホ、君を一生恨む!』
『ミネス!僕は何もしてない!ミネスのことは一生かけて僕が支える!』
ミネスさんはミドリさんの時同様、無惨な状態なのに、何もなかったかのように動いている。
『ナルホ、よくも私をハメてくれたね!お兄ちゃんに言って、ナルホの今後の幸せ全部奪ってやる!』
『ミネス、僕は本当にミネスを幸せにしたくて交際した!』
ナルホさんは突然の事態についていけないのか、大粒の涙を流した。
あれ、ナルホさんの背中にヘクタナが貼られてある。
落ち武者さんは停止ボタンを押した。

「ラルク、ヘクタナだよ!」
「そうだな。誰かが貼ったのか、自然と貼り付いたのか」
ヘクタナ。貼られた者は、貼った者を主君とし、何がなんでも従い続ける。
「ミネスが、そっとしておいて欲しいと何度も訴えるナミネさんを傷付けてしまったことは本当に申し訳なく思っています。けれど、あんな愚かな子でも僕の妹なんです」
そうだよな。ズームさんからして見れば1番見たくないし、このままにはしないだろう。その時、ヨルクお兄様とダンゴロさんが来た。
「ヨルクさん!」
「ダンゴロさん、正月からナミネさんとミネスが仲違いした部分だけ省いてください」
ズームさんは泣きながら訴えた。
「別にいいけど。それじゃあ、2人が仲違いした場面は別のもので埋めておく。ただ、忠告するなら、今後2人が仲違いしたら、また元に逆戻りだよ。辛いだろうけど、ナミネはミネスに攻撃されても我慢するしかないね」
そんな、またナミネが犠牲になるなんて。どうしてこの世はこれほどまでに理不尽なのだろう。
「分かりました。ズームさんのためにも、私が我慢します!その変わり、ヨルクさんには誰もが手出し出来ないようヨルクさんの身の安全は確保してもらえないでしょうか?」
ナミネはいつも自分のことより、他人を心配する。
「分かった。じゃあ、ヨルクの身の安全の確保はしとく。今言うけど、ヘクタナはカンザシがミネスに貼ろうとして間違えてナルホに貼ったんだよ。それから初代天使村でヨルクを毒殺した中にはミネスもいるよ。だから、ナミネのイライラは簡単には治まらないだろうね」
まさか、ミネスさんがヨルクお兄様の毒殺に協力したのか?もう何がなんだか分からなくなってきた。
「エロじじい、どういうことだ!後、強気なナミネの精神状態の安定も確保しろ!ズームの背中のアザと効力はなくしたままにしろ!」
「カンザシとセレナールがヨルク毒殺計画を立てた時、お金のないカンザシはミネスに計画を打ち明け共犯者にした上で毒草買わせ、何かあれば全てミネスに罪を擦り付けるつもりだった。けれど、ミネスは他の村に逃げた。君の力量ならナミネの精神状態安定の確保は40%だね。ズームの背中のアザと効力が消えてるのはラルクがセレナールと別れないまでね。別れたら元に戻るからね」
ミネスさんは毒草を買っただけ。それでも計画は知っている。いざとなればカンザシさんの味方につくということか。それに40%は低すぎる。ないよりマシだが。何となくミネスさんは元に戻ったに対して、これからはナミネのみ我慢というのは不公平だ。
「じゃあ、頼みは聞いたから戻るね」
ダンゴロさんは女神の湖に戻って行った。
「なあ、ズーム!お子ちゃまミネスは元に戻って今後も強気なナミネイジメるのに対して強気なナミネはそれ我慢して調和保つのは不公平だろ!あんた、自分の妹さえよければ他はどうでもいいのかよ!今すぐセリル呼ぶぞ!」
落ち武者さんもここは出るとこ出るか。
「ミネスのことは本当に申し訳なく思っています。ただ、僕はナミネさんを犠牲にはしません。ミネスがナミネさんを攻撃したら必ず庇います」
「だったら、なんで今まで傍観してた!セリル呼ぶぞ!」
「映像のような事態になるとは思っていませんでした。反省しています。今後はナミネさんを全力で守ります」
僕と落ち武者さんとズームさんでナミネを守ればナミネは壊れずに済むかもしれない。

とりあえず、正月、紅葉神社でヨルクお兄様がイタズラ犯に間違えられたことは偶然通りかかったカナコさんが証拠がないなら連れて行かせないとヨルクお兄様を庇い、ミィミさんは泣きながら諦めて去って行った。
ライオンのオリの鍵のことは、そのまま僕たちがヨルクお兄様を助けた。
グルグル妖精さんのマンションでミネスさんがナミネを叩いたことは、ナミネが泣きながら僕の手を握り、僕と朝までカラオケにいた。
ミネスさんが今日ナミネを襲わせる計画は、そのまま朝早く出て回避して来た。
今のナルホさんとミネスさんの関係は友達と言ったところだろうか。ミネスさんはカンザシさんにベタ惚れで、ズームさんの背中のアザが消えたことも知らずニンジャ妖精さんのマンションの家賃払っている。

過去は微妙に変えられている。問題はこの先だ。
今になって僕はセレナール先輩との恋愛を重視したあまり、伝説武官に辿り着けなかったことを後悔した。
僕が強くなってナミネを守らなければ。

僕は念の為、変えられる前の現実の映像をナヤセスさんとナルホさんにメールした。
『セルファからも同じ内容のメールが来たけど、僕はナミネにあんなこと言ったりはしないよ。確かな確証を掴めるまで待ってもらえるかな?』
『分かりました』
けれど、ナルホさんとミネスさんは誰が見ても惹かれ合っていた。2人が交際するもの時間の問題だろう。

「じゃ、話し合いの続きする」
その時、ヨルクお兄様が泣き崩れた。
「ナミネ……どうして……自分のお願いしないで、私の安全の確保なんて言ったの……もうナミネに犠牲になって欲しくない」
「ヨルクさん、私はヨルクさんに無事でいて欲しいんです」
こういうやり取りは気に食わない。僕がナミネの彼氏だったらナミネは自分のことだけ考えていられたのに。
「顔だけヨルク、今日はミナクと甘えセナのことについて話に来た。だから、泣いてないで、あんたもメニュー注文して話し合いに加われ!」
「ラルク、お腹すいたよ」
そういえば、ここに来てから何も注文していなかった。
「注文しろよ。ほら、ここにトマト妖精のパンケーキあるぞ」
「じゃあ、それにする」
ナミネが注文すると共に、みんなも同じものを注文した。
「言っておくけど、綺麗に別れないと一目惚れカラルリみたいなことになるぞ!」
カラルリ先輩……。あれはもう悲劇としか言いようがない。
「助けて欲しい」
「ミナクさんはセナ王女を女として見れなくなったことが原因で別れたいのですか?それともミネスさんに心変わりしたからですか?」
「分からない。けれど、ミネスに出会ってから毎日毎日ミネスのことが頭から離れない。ミネスの美人さ、ミネスの胸元、ミネスの太もも、全てが美しくて触れたいけれど、触れられないもどかしさが辛い」
遅い一目惚れというわけか。セナ王女のことは恩人というポジションだろうか。散々女遊びしてきたのに、今更初恋で戸惑うだなんてミナクお兄様らしくない。
「でも、ミネスさんとは交際は無理だと思います。いくら時間戻したりしても、これまでの経験で過去は何も変わらないことが証明されています。いずれはミネスさんとナルホお兄様は好き合うでしょう。その上でセナ王女のことはどうしますか?妊娠させてないなら今が別れ時だと思うのですが」
ナミネの言う通り、時間は巻き戻って、過去の一部が書き換えられたが、また同じことは起きるはず。
「セナ王女とはどうやって別れたらいいのか分からない。それにやっぱりミネスと交際出来ないと私はダメになってしまう」
何がダメになってしまうだ。自分の恋愛も自分で処理出来ず次に進めるわけがない。
「じゃ、今夜はお子ちゃまミネスと混浴させてやるよ」
「本当か?」
「ああ、みんないるけどな。そこでお子ちゃまミネス口説け!じゃ、ナノハナ家に戻る」
落ち武者さんは多分、セナ王女の前でミナクお兄様がミネスさんにアプローチしているのを見せつけてカタをつけるつもりだ。
僕たちはユメさんと委員長と解散したらタクシーを拾ってナノハナ家に戻って行った。

ナノハナ家に戻るなりナミネはナルホさんの部屋に行った。
「ナルホお兄様、私はもうナルホお兄様のことを兄とも何とも思っていません。私の兄はナヤセス殿だけです。一言それを言いに来ました」
ナミネは時間を巻き戻す前にナルホさんに死んでもいいと言われたことを確実に根に持っている。
「ナミネ、僕はその時のことを覚えていないし、ミネスに恋愛感情もない。ナミネのことは小さい頃から可愛がってきたし、僕が大切なのはナミネだよ。万が一ミネスと交際することになってナミネが反対したら別れるし、僕は大好きなナミネに嫌われるのは辛いな」
ナルホさんの本音ってどうなっているのだろう。一見これも本心に聞こえるけど、落ち武者さんがフェアリーングでナルホさんの本心を引き出したらどんな答えになるのだろう。
「あんた、もう既に強気なナミネの信用失ってんだよ!」
落ち武者さんはナルホさんにフェアリーングをかけた。
「平和ボケなナルホ、あんたお子ちゃまミネスのことどう思ってんだ?お子ちゃまミネスと強気なナミネ、どっちが大事なんだよ?強気なナミネがあんたとお子ちゃまミネスの交際反対して死ぬって言ったらどうするんだよ?」
「ミネスのことは放っておけない。どれだけミネスが悪いことしても僕はミネスを放っておけないし必ずミネスを助ける。ナミネよりミネスが大事。ミネスと交際することになってナミネが反対して死ぬと言ったら、ナミネは死んでもいいと思うんだ。無理に生きてなくていいと思う。ナミネが死ぬことで楽になれるなら僕も嬉しいよ。死ぬかどうかはナミネの判断だし、僕はミネスとの幸せを選ぶ」
落ち武者さんはフェアリーングを解いた。人は誰しも裏表があると言うが、ここまでの違いが出てくるのものなのだろうか。これではまるで詐欺レベルではないか。
「これがあんたの核心だ。本心ではなく核心なんだよ!せいぜい、ナノハにバレないようにしろよ!バレたらお子ちゃまミネスは死んで、後悔するのあんただから」
「そっか。セルファはこうやって人が眠っている感情らしきものを引き出して人と人とを仲違いさせてるんだね。今となってはナミネとの関係を拗れさせたミネスを憎くさえ感じるよ。大切なのはナミネなのに、ナミネの信用失って、一歩間違えればナノハお姉様に人生奪われて。正直やり切れないよ」
いったい、本心と核心てなんなんだ。核心が変えられない感情なら、ナルホさんはミネスさん意外とは恋愛をしないと言うことになる。天使村の前だってある。そんな昔からナルホさんはミネスさんのみを愛してきたのか?とてもじゃないけど信じられない。
「ナルホお兄様、私は一生ナルホお兄様を恨みます。今のお言葉ナノハお姉様に録音を聞かせます!ミネスさんがそれだけ大事ならミネスさんと心中してくれませんか?」
ナミネの目の色が紫色になっている。
「ナミネ、ナノハお姉様に話すのはやめてくれるかな?今回の件、確証はどこにもないよね?もし、あのような結末になれば、ズームさんにどうお詫びするのかな?僕は何も覚えていないし、ミネスに恋愛感情はないし、大切なのはナミネ。これがどうしても信じられないならナノハお姉様に言うといいよ。あんな形でミネスが死んだらナミネはズームさんの信用を失い、後悔して苦しむのはナミネだよ。その覚悟があるなら好きにするといいよ」
「ナルホお兄様、後悔するのはあなたです。行くよ、ラルク」
ナミネは僕の手を引っ張って窓を開けると折り鶴に乗ってナノハナ家を出た。その後のことはどうなったか、分からない。けれど、念の為、今回のことを僕はズームさんにメールをした。
『セルファさんから同じ報告が来たところです。ナミネさんのことを守ると言って守れなかったからミネスがナルホさんと交際したらミネスはレイカさんの拷問で無惨な形で死ぬだろうと言われました。ただ、僕はナルホさんがナミネさんを見捨てるとは思えないんです。でも、ナミネさんは誰が何を言わなくてもナルホさんがミネスを好きな限り、いずれミネスはまた同じ形で死んでしまうと言っていました。僕自身行き詰まっています。決して自分とミネスさえよければいいわけではありません。それでも結局はミネスが助かればナミネさんが傷付いてしまう。でも、僕はミネスのあんな無惨な姿は見たくありません。ラルクさん、僕はアザを背負います。だからセレナールさんとは別れてください』
ナルホさんもズームさんもミネスさんをナミネを見捨ててミネスさんを守りたいのならナミネが孤立してしまう。結局は恋人又は家族がよければ他人のことはどうでもいい。それが人なのだ。
ナミネはナルホさんのパンツに名前、住所、証明写真を貼って町にばらまいている。
「ナミネ、キクスケさんに、ミネスさん、ナルホさん、ズームさんの3人を死ねない身体にしてもらえ!」
「うん、分かった」
ナミネはキクスケさんにメールし、3人を死ねない身体にしてもらった。もう手段は選べない。この3人が死にたいくらい負いつまった時に生きてもらうしかない。ナミネのためにも。
『そうですか。ナルホさんはナミネを死なせてミネスさんと一緒になると言っている。ズームさんはナミネが傷付いてでもミネスさん優先すると言っている。ナミネのことなんだと思っているんですか!セレナール先輩とは別れません!お2人がナミネを大切にしないと、僕はナミネと2人で転生します。その後のことはあなた方で楽しく生きてください』
『待ってください!ナミネさんに会わせてもらえませんか?転生だけはどうかやめてください』
ぼくはこのやり取りをナルホさんと落ち武者さんに転送した。
『ラルク、そのことなんだけど、平和ボケなナルホはいきなり強気なナミネに嫌われてかなり滅入っている。セリル呼んでフェアリーングかけてもらったら、ナミネが死ぬくらいならミネスとは交際しないって言うんだ。もうわけが分からない』
いったいどういうことなんだ。まるで誰かが裏で糸を引いているような展開じゃないか。お武家連盟会議にかけてナミネを傷付けた人たちに罪を負わせたい。けれど、今それをするとナミネが恨まれ余計にナミネが傷付いてしまう。
『ズームさん、ひとつお聞きします。もし、あなたがナミネの彼氏ならどうしていましたか?』
『もし、僕がナミネさんと交際していたならミネスよりナミネさんを選んだと思います。けれど、今はそうではないので、やはりミネスの命を無駄にすることは出来ません。すみません。ただ、ナミネさんに会わせてもらえませんか?』
ナルホさん、ズームさん共に彼女を選ぶということか。けれど、ナミネはナミネでちゃんと生きている。ナミネを見捨てることは僕が許さない。
『ラルク、キクスケから聞いたんだが、いくらお子ちゃまミネスを死なせたくなくても、強気なナミネが傷付けばどの道お子ちゃまミネスは死ぬらしい。ズームも平和ボケなナルホも十分反省してる。戻ってこい』
誰が裏で糸を引いているのか分からないが、もうミネスさんは既に死ねない身体になっている。だとしたら、ナミネを会わせる必要はない。けれど、神様呼び出しカードを持っているヨルクお兄様がナノハナ家にいる。不利な種は詰んでおかないと。
「ナミネ、神様ブロック出来る番人呼び出せ!」

……

あとがき。

久々のラルク視点です。
ここまで来てラルクが本当に愛している人が分かりましたね。

2人のすれ違いが切ないです。

……

この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
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