日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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地主(土地貸してます)
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漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
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ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
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X @kigenzen1874
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けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
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〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月04日
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
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〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
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指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
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2025年01月20日
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〈資格証明バナー〉

純愛偏差値 未来編 一人称版 32話
《ヨルク》
紅葉町動物園のレストランにてセレナールさんが伝説初級武官に襲われた時、ラルクはナミネに『囮になれ』と言った。あれだけナミネと仲良くしていたラルクの言葉とは思えなかったし、表面上は明るく振舞っていてもナミネも相当傷付いていると思う。
ラルクがセレナールさんを助けるためにナミネを犠牲にすると言うならば、ナミネのことは私が守り抜く。
また、ナミネがセレナールさんを救った後、カナエさんが皇室の廃位された第1王子に襲われて、アルフォンス王子との仲に亀裂が入ってしまった。レオナルド王子は強いなんてものじゃない。あんなの右に出る者なんていないだろう。
カナエさんに拒絶されたアルフォンス王子は酷くショックを受けている。
ナミネによると、遠い前世もレオナルド王子はカナエさんを襲ったらしい。
ちなみにセナ王女は、ミナクお兄様の見つけて来た医者によって、第2と流産した手術の時に傷付いた子宮が修復したらしい。こういうことだけはミナクお兄様はアザトイ。けれど、セナ王女の心の傷は簡単には修復されないと思う。
昨日の今日だけれど、落ち武者さんの提案で私たちは新しく出来た紅葉町ショッピングモールにいる。
ナミネは長い髪を三つ編みにして、レトロで民族っぽい赤ずきんちゃん風ワンピースを着ている。可愛すぎる。
そういえば、ミナクお兄様は金髪から黒髪に戻したんだっけ。ピアスもしていない。心境の変化というヤツだろうか。
「じゃ、まずは2階の洋服屋、雑貨屋を端から端まで見る。極力、固まって行動しろ!」
「ねえ、落ち武者さん、カナエさん、あんな状態なのにどうして今日集まったの?」
「あんた馬鹿か?男尽くしカナエは自分の意思で来たんだろうが!来たくなければ来ないだろ!」
落ち武者さんて気が強いというか強引的というか……。グイグイ引っ張っていく人は私は苦手だ。
そういえば、昨日!ナノハナ家のお母様がクレナイ家に着ていた。ナノハナ家とクレナイ家の両親は学友で、元々仲が良いらしい。お母様が子育てに病んで虐待するようになった時とか、私たちはよくナノハナ家に行っていたし、お母様はナノハナ家のお母様に相談していた。ミドリさんが亡くなった時、お母様はナノハナ家のお母様を励ましたりもしていたと思う。
2人は仲が良い。なんだかんだで、ナノハナ家がクレナイ家に請求した慰謝料も、後からクレナイ家に戻しているらしいし。
私のお母様とナノハナ家のお母様は今でも励ましあっている。
「ナミネ、元の関係に戻りたい」
ナミネは何も言わなかった。あれからナミネはずっとラルクを無視し続けている。私も、もうラルクにはナミネと関わって欲しくないと思っている。
「ナミネ、カナエがアルフォンス王子と別れなかったばかりに犠牲にさせてしまってごめんなさい」
また、カナエさんに責任転嫁。セレナールさんは狡い。いざとなれば、セリルさんと落ち武者さんの力借りれるし。ナミネは、ミドリさんのことだってたった1人で耐えてきたというのに。
「カナエのせいにしないでください!弱いセレナールが悪いのです!」
「何ですって!もう一度言ってみなさいよ!」
セレナールさんはカナエさんの髪を掴んだ。その瞬間、カナエさんはセレナールさんを扇子で遠くまで飛ばした。
「今のは姉さんが悪いけど、あんた、あんま調子に乗んなよ」
「あなた方はまるで鬼ですね。ロクな前世を送って来なかったのでしょう」
「あんた、もう一度言ってみろ!」
「落ち武者さん、やめて!話し合いはもうお武家連盟会議で決着着いたし、今更覆せないし、まずはカナエさんが回復しないと」
あの後、お武家連盟会議では、カナコさんがナミネを囮にしたラルクが1番悪いと主張し、クレナイ家は他の武家がする任務を全てすることになった。また、ナノハナ家のお母様は、その場にいたカラン王子以外の人間は傍観者だと言い、キクリ家とセレナールさんに800万円の慰謝料、王室には1億の慰謝料を請求した。
昔はなかった法律でも現代は法律が厳しくなって、助長や傍観も犯罪としてカウントされる。キクリ家と王室からは既にナミネの口座に慰謝料が入っているらしい。落ち武者さんは家族にお金は渡さなかったらしい。
いつかナミネが言っていた。
『どんな状況でも仲間を見捨てたらミドリお姉様を見捨てた4人と同じになります。私はあの4人と同じにはなりたくありません。誰も見殺しにはしません』
もし、ミドリさんのことがなければ、ナミネも自分を守るという概念を持てていただろうか。ナミネには絶対傷付いて欲しくない。あの時、ナミネに何かあれば私は生きていけなかったと思う。
セレナールさんが戻ってきた。かと、思うとセレナールさんは熱い飲み物をカナエさんにかけた。
「セレナール!やめてくれないか!カナエは何もしてないだろ!どうしてカナエにばかり攻撃するんだ!」
アルフォンス王子は強くセレナールさんを突き飛ばした。
「痛い!!」
セレナールさんは大声をあげた。
「ナミネ、もし、セレナール先輩と別れたら元に戻ってくれる?」
何言ってるの?セレナールさんを助けるためにナミネを囮にしたのラルクじゃない。
「ラルク!お願い!別れるなんて言わないで!ナミネも些細なことで無視とか子供じみたことはやめなさいよ!兄さんに言いつけるわよ!」
その瞬間、ナミネは扇子でセレナールさんをガラの悪い男子高生に思いっきりぶつけた。
「ご、ごめんなさい」
「ぶつかったんだから、償えよ」
セレナールさんが、イタズラされそうになった時、落ち武者さんは、扇子で男子高生を吹き飛ばした。その瞬間、ナミネはセレナールさんの脇腹を思いっきり蹴った。
「いやぁあああああ!!!」
セレナールさんは悲鳴と共にその場に蹲った。ナミネ、相当怒ってる。ラルクとは小さい頃からずっと一緒にいただけに、裏切られた悲しみが憎しみと化されているのだろうか。
「ナミネ、本当に悪かったと思ってる。ナミネを失いたくない。セレナール先輩とは別れるから、元の関係に戻って欲しい」
「ラルク……!」
セレナールさんが何か言いかけた瞬間、ナミネは扇子でセレナールさんを宙に浮かせると、そのままセレナールさんを1階へ落とした。このショッピングモールの作りは、真ん中が空白になっていて、その周りを1mくらいのガラスが囲っているのである。
セレナールさんは中年男性の上に落ち、中年男性は大怪我をして救急車で運ばれて行った。中年男性がクッションとなったセレナールさんは無傷で起き上がるなり2階へ走りながら向かっている。しかし後に、セレナールさんは中年男性の奥さんから慰謝料を請求されることになる。
「じゃ、今から歩く」
「ナミネ、行こうか」
「はい」
私はナミネと手を繋いだ。
「あのさ、女性にとってイジワルがどれだけ苦痛かラルクは分からないのか?」
そうだよね。クラフはサユリさんにユメさんを傷付けられ、ユメさんは飛び降り自殺をして死んだから、囮だなんて許せないね。
「本当に申し訳なかったと思ってる。ナミネには一生かけて償うつもりだ」
ナミネはフェアリーガールというお店に入るとワンピースを見始めた。最初、ナミネはオシャレをしている。前まではオシャレなんて少しもしていなかったのに。ナミネも年頃なのだろうか。
「ナミネ、それ買う?去年とはサイズも変わってるだろうし、冬物も買おっか」
「はい」
ナミネは大量の服をレジに持っていこうとした。私は慌てて服を元のところに戻した。
「ナミネ、来年になったら、またサイズ変わるんだし、いっぱい買っても損しちゃうよ。今日は5着までにしようね」
「はい」
ナミネは白いワンピースコートを手に取った。
「ナミネ、それ買おっか。他はどれにする?」
「コートだけでいいです」
「うーん、でも、冬物の服今買っておいた方がいいと思う」
すると、ナミネは淡いオレンジのフリルのニットワンピースと淡いブルーの3段スカートのワンピース、白いカーディガンを持って来た。
「じゃあ、これにしようか。念の為試着しようね」
「はい」
ナミネは試着室に入って一着試着するごとにカーテンを開いた。ナミネ、可愛すぎる。私はナミネを写真に撮った。そしてカップル日記に投稿した。
『ナミネ可愛い』
コートもピッタリだし、とりあえず、4点買おう。ナミネが試着室から出てくると私はナミネの選んだ服を持って、レジに行き、クリスタルカードで購入した。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
「全部ナミネに似合ってたよ」
私はナミネの頭を撫でた。
「ミナク〜、これとこれとこれとこれと(省略)これ買って」
「分かりました、セナ王女」
セナ王女ってやっぱりワガママ。それにしても、よく不良のミナクお兄様を元に戻せたよな。ある意味恐ろしい。
「落ち武者さんも何か買いますか?」
「あんた、ここ女物だろうが」
その時セレナールさんが来た。
「セレナール、あなたのせいでナミネが暴れるのは迷惑なの。大人しくしててくれる?」
「わ、分かったわ、セナさん」
女性陣を仕切るのはやはり王室生まれのセナ王女か。
「カナエ……」
「アルフォンス王子様!カナエに近付かないでください!!」
「アルフォンス様、カナエのことは私とクラフで見てるから、カナエの精神状態が落ち着くまでは待ってくれないかしら」
「分かった……」
アルフォンス王子と別れた時のユメさんは随分と荒れていたけれど、クラフと交際してからは随分と落ち着いている。
「ユメは服いいの?」
「ええ、別荘にいっぱい持ってきたから買わないわ」
カナエさん、ココアかけられたのか。私はユメさんにウエットティッシュを渡すとワンピースを一つ買った。
「カナエさん、このワンピースに着替えてください」
「ありがとうございます、ヨルク」
カナエさんは私からワンピースを受け取ると試着室を借りて着替えた。
「カナエって……」
「セレナール」
「ごめんなさい、セナさん」
「じゃ、次は天然石のお店に行く」
みんなは落ち武者さんに着いて行った。
「ユメ、ペアリング買おう」
「ええ、そうね」
そっか。ここで買っていれば、カラルリさんもローン地獄に陥らなかったのかもしれない。でも、カナエさんがフェアリーウィンラサッヴァ持ってた時点でセナ王女は何がなんでもフェアリーウィンラサッヴァかそれ同等のブランドをねだっていただろうな。
ユメさんとクラフは互いの誕生日のペアリングを購入していた。
「ナミネ、青いお星様の指輪があるね」
「はい」
その瞬間、セレナールさんは私とナミネが見ていた青い星型の指輪を手に取った。
「ラルク、これが欲しいわ!」
「セレナール。確かにカナエが悪いわ。狡くて卑怯でいざとなれば仲間を見捨てる汚い人間。でも、セレナールもこれ以上は騒ぎを起こさないで欲しいわ」
「わ、分かったわ」
「どうしてみんなカナエに責任転嫁するのですか!」
確かにカナエさんはセレナールさんがアルフォンス王子と別れてと叫んだ時は別れないと言ったのに、セレナールさんと同じ立場になればラルクと別れるよう言ったけれど、そんなの実際経験してみないと分からないじゃない。
アルフォンス王子を拒絶している今、標的はカナエさんというわけか。
「ナミネ、他にも青いお星様探そうか」
「はい」
デパートの宝石ショップと違ってモールの天然石店はデザインが豊富である。星型の宝石もたくさんある。
「ミナク、この馬蹄のネックレス可愛いわ」
「セナ王女、私はあまり馬には乗りません。ペアで持つなら他のにしませんか?」
「そう。じゃあ、ここでは買わないわ。今度デパートでフェアリーウィンラサッヴァの指輪買ってよ」
「分かりました」
セナ王女、またカラルリさんの時みたいに高いの買わせるのだろうか。その時、ナミネがここで購入しただろう箱を持ってきた。
「ナミネ、買ったの?」
「ヨルクさんにあげます」
「えっ、くれるの?」
私は箱を開けた。スフェーン……私の誕生石。でも、ルビーのほうがサファイアと番になっているように思えるけど、どうしてスフェーンなのだろう。
「ヨルクさんは赤いのは似合いません」
「そっか。ありがとう、ナミネ」
私はスフェーンのネックレスを箱に戻し、ショルダーバッグに入れた。
その後、午前中に全ては回れないと判断した落ち武者さんは先に昼食にし、午後から続きを回るとみんなに伝えた。
私たちはレストランに入った。
「ナミネ、どれにする?」
その時、1人の女の子がこっちに近付いてきた。私と同年代くらいだろうか。そして、女の子は落ち武者さんの隣の席に座った。
「久しぶりね、セルファ」
「久しぶりー、エルナ」
その人がエルナさん……。落ち武者さんとは番になるような金髪。って、リリカお姉様も金髪か。
「元気にしてた?」
「うん、元気だよー!」
「エルナさんと落ち武者さんは恋人ですか?」
「かつてはそうだったわ。ね?落ち武者さん」
「ちょっと覚えてないなー!」
その時、落ち武者さんからメールが来た。
『顔だけヨルク助けろ!』
え、どうして私が……?
「えっと、エルナさんもこの辺に住んでるの?」
「いいえ、桜木町よ。でも、妖精村学園に転校するわ」
「え、引っ越すの?」
「家はそのままよ」
どうして急に転校するのだろう。やっぱり落ち武者さんを探していたのだろうか。
「エルナさんも2年生?」
「そうよ、落ち武者さんと同じ2年生よ。ちなみに、妖精村学園は既に見学済みで2年5組に転校するわ」
私と落ち武者さんのクラス。私は話題が続かず黙り込んでしまった。
「これからは一緒ね、落ち武者さん」
「どうかなー、僕たちいつもこのグループで行動してるからね?」
『おい、顔だけヨルク、早く何とかしろ!』
え、これ以上話題思い出せない。そもそも、どうしてエルナさんがここにいるの?
「エルナさんと落ち武者さんは結婚はしましたか?」
「してないわ。落ち武者さんが浮気したのよ」
「落ち武者さんも隅に置けませんな」
もう、どうして嘘つくの。浮気したのエルナさんじゃない。
「ねえ、浮気したのエルナさんだよね!どうして嘘つくの!」
「あら、あなたは何も知らないのね」
何それ。何も知らないって何?
「エルナさんは貴族ですか?」
「そうよ。落ち武者さんとは身分違いの恋だったの」
「ふむふむ、1つの小説が出来上がりそうですな」
「そうね、書いてくれるかしら?」
「じゃ、注文する」
落ち武者さんはみんなの選んだものを注文した。
「エルナさんはこれ見てどう思いますか?」
え、どうして、どうして、ここにあるの?
「ダサイわね。少なくとも落ち武者さんはそんなパンツ履かないわ」
「落ち武者さんはどんなパンツですか?」
「ねえ、ナミネ、洗濯カゴから取ってきたの?どうしてそんなことするの?これないと困るんだよ」
本当、何なの?どうして、わざわざ持ってくるの。意味分かんない。え、ミナクお兄様とセナ王女笑ってる?
「流石にダサすぎだろ。ありえねえな」
「まあ、私は下着には拘らないけどね」
「ナミネ、どうしてくれるの!今日履くのないじゃない!もう返して!」
私はナミネから不本意に盗まれた下着を取り戻した。
「ヨルクさんは固いですな。2日くらい同じ下着履くなんて何ともないでしょうに」
「そういう問題じゃないよね!もういい!ここで同じ下着買う!」
「ナミネ、学校と全然違うね」
「えっ、そんなことないよ、委員長。私は私だよ」
ナミネは学校では別のキャラなのか?全く気づかなかった。
「ねえ、ミナクってラブリーフェアリーとか見るの?」
「それは何でしょうか?」
セナ王女はカラルリさんが見ていたサイトをミナクお兄様に見せた。
「何だか少々微妙ですね。正直私はこのようなサイトは見たことがありません。セナ王女のような美しい彼女がいて、どうしてこのようなものが必要でしょう」
よくぬけぬけと息を吐くかのように嘘付けるよね。こういう嘘、私は嫌いだ。いずれバレるし、相手を傷付けることだってあるのに。
「じゃあ、チューリップ妖精は?」
セナ王女はチューリップ妖精のホームページを見せた。
「まだ駆け出しですか。こういうのを俗にサイボークと言うのですよ。私はこういうミュージシャンには全く興味ありません。昔からずっと、フェアリー地平線という有名な歌手の曲を聴いてます」
そういえば、ミナクお兄様って、ずっとフェアリー地平線聴いてたな。セナ王女は検索して、イヤホンを付けてフェアリーチューブに投稿されたフェアリー地平線の曲を聴いた。
「何だか不思議な曲ね。アルバム全部買うわ!」
「エルナさんは好きなミュージシャンはいますか?」
「特にいないわ」
「チューリップ妖精さんをどう思いますか?」
「ナミネ、写真撮ったから早く食べて」
私はナミネにキノコ妖精のパスタを食べさせた。
「ハッキリ言って下品だわ。貴族だったらこんな真似したら恥晒しよ」
そっか、水着で歌って踊るって貴族からしたらありえないことなのか。
「エルナさんは、この中だったら誰が1番イケメンだと思いますか?」
「そうね、カラン王子もいいけれど、ヨルクかしら」
どうして私の名前知っているのだろう。落ち武者さんが教えたのだろうか。
「どうしてですか?」
「親ガチャってヤツよ。あなたも容姿には恵まれているわ」
そう、ナミネは今も可愛いけど成長すると共にもっと可愛くなる。
「でも、みんなセレナールさんが好きなんです」
「そうね、それも親ガチャってとこかしら。でも、世の中に綺麗な人なんていくらでもいるわ」
「ナミネって、学校では何でも出来て気配り上手で学年1の美少女って言われてるのに、プライベート違いすぎて正直ビックリした」
「えー、そんなことないよう。普通だよう。委員長の勘違いだよう」
ナミネもミナクお兄様みたいに演じているのだろうか。人って分からないな。でも、私は小さい頃からありのままのナミネをずっと見てきたから。
そして、エルナさんは居座ったままナミネの質問に答え続け、みんなはデザートを注文しはじめた。
……
あとがき。
文字数かなりあるので一旦区切ります。
次の話も続きとは限らないけど。
前回のことあって、相当落ち込んでいるナミネ。
ラルクと仲直り出来るのだろうか。
まだ出さなければいけないキャラは色々いるのですが、小説軸の年内に出せるかどうか。でも、年を越えてもキャラは必ず出します。
《ヨルク》
紅葉町動物園のレストランにてセレナールさんが伝説初級武官に襲われた時、ラルクはナミネに『囮になれ』と言った。あれだけナミネと仲良くしていたラルクの言葉とは思えなかったし、表面上は明るく振舞っていてもナミネも相当傷付いていると思う。
ラルクがセレナールさんを助けるためにナミネを犠牲にすると言うならば、ナミネのことは私が守り抜く。
また、ナミネがセレナールさんを救った後、カナエさんが皇室の廃位された第1王子に襲われて、アルフォンス王子との仲に亀裂が入ってしまった。レオナルド王子は強いなんてものじゃない。あんなの右に出る者なんていないだろう。
カナエさんに拒絶されたアルフォンス王子は酷くショックを受けている。
ナミネによると、遠い前世もレオナルド王子はカナエさんを襲ったらしい。
ちなみにセナ王女は、ミナクお兄様の見つけて来た医者によって、第2と流産した手術の時に傷付いた子宮が修復したらしい。こういうことだけはミナクお兄様はアザトイ。けれど、セナ王女の心の傷は簡単には修復されないと思う。
昨日の今日だけれど、落ち武者さんの提案で私たちは新しく出来た紅葉町ショッピングモールにいる。
ナミネは長い髪を三つ編みにして、レトロで民族っぽい赤ずきんちゃん風ワンピースを着ている。可愛すぎる。
そういえば、ミナクお兄様は金髪から黒髪に戻したんだっけ。ピアスもしていない。心境の変化というヤツだろうか。
「じゃ、まずは2階の洋服屋、雑貨屋を端から端まで見る。極力、固まって行動しろ!」
「ねえ、落ち武者さん、カナエさん、あんな状態なのにどうして今日集まったの?」
「あんた馬鹿か?男尽くしカナエは自分の意思で来たんだろうが!来たくなければ来ないだろ!」
落ち武者さんて気が強いというか強引的というか……。グイグイ引っ張っていく人は私は苦手だ。
そういえば、昨日!ナノハナ家のお母様がクレナイ家に着ていた。ナノハナ家とクレナイ家の両親は学友で、元々仲が良いらしい。お母様が子育てに病んで虐待するようになった時とか、私たちはよくナノハナ家に行っていたし、お母様はナノハナ家のお母様に相談していた。ミドリさんが亡くなった時、お母様はナノハナ家のお母様を励ましたりもしていたと思う。
2人は仲が良い。なんだかんだで、ナノハナ家がクレナイ家に請求した慰謝料も、後からクレナイ家に戻しているらしいし。
私のお母様とナノハナ家のお母様は今でも励ましあっている。
「ナミネ、元の関係に戻りたい」
ナミネは何も言わなかった。あれからナミネはずっとラルクを無視し続けている。私も、もうラルクにはナミネと関わって欲しくないと思っている。
「ナミネ、カナエがアルフォンス王子と別れなかったばかりに犠牲にさせてしまってごめんなさい」
また、カナエさんに責任転嫁。セレナールさんは狡い。いざとなれば、セリルさんと落ち武者さんの力借りれるし。ナミネは、ミドリさんのことだってたった1人で耐えてきたというのに。
「カナエのせいにしないでください!弱いセレナールが悪いのです!」
「何ですって!もう一度言ってみなさいよ!」
セレナールさんはカナエさんの髪を掴んだ。その瞬間、カナエさんはセレナールさんを扇子で遠くまで飛ばした。
「今のは姉さんが悪いけど、あんた、あんま調子に乗んなよ」
「あなた方はまるで鬼ですね。ロクな前世を送って来なかったのでしょう」
「あんた、もう一度言ってみろ!」
「落ち武者さん、やめて!話し合いはもうお武家連盟会議で決着着いたし、今更覆せないし、まずはカナエさんが回復しないと」
あの後、お武家連盟会議では、カナコさんがナミネを囮にしたラルクが1番悪いと主張し、クレナイ家は他の武家がする任務を全てすることになった。また、ナノハナ家のお母様は、その場にいたカラン王子以外の人間は傍観者だと言い、キクリ家とセレナールさんに800万円の慰謝料、王室には1億の慰謝料を請求した。
昔はなかった法律でも現代は法律が厳しくなって、助長や傍観も犯罪としてカウントされる。キクリ家と王室からは既にナミネの口座に慰謝料が入っているらしい。落ち武者さんは家族にお金は渡さなかったらしい。
いつかナミネが言っていた。
『どんな状況でも仲間を見捨てたらミドリお姉様を見捨てた4人と同じになります。私はあの4人と同じにはなりたくありません。誰も見殺しにはしません』
もし、ミドリさんのことがなければ、ナミネも自分を守るという概念を持てていただろうか。ナミネには絶対傷付いて欲しくない。あの時、ナミネに何かあれば私は生きていけなかったと思う。
セレナールさんが戻ってきた。かと、思うとセレナールさんは熱い飲み物をカナエさんにかけた。
「セレナール!やめてくれないか!カナエは何もしてないだろ!どうしてカナエにばかり攻撃するんだ!」
アルフォンス王子は強くセレナールさんを突き飛ばした。
「痛い!!」
セレナールさんは大声をあげた。
「ナミネ、もし、セレナール先輩と別れたら元に戻ってくれる?」
何言ってるの?セレナールさんを助けるためにナミネを囮にしたのラルクじゃない。
「ラルク!お願い!別れるなんて言わないで!ナミネも些細なことで無視とか子供じみたことはやめなさいよ!兄さんに言いつけるわよ!」
その瞬間、ナミネは扇子でセレナールさんをガラの悪い男子高生に思いっきりぶつけた。
「ご、ごめんなさい」
「ぶつかったんだから、償えよ」
セレナールさんが、イタズラされそうになった時、落ち武者さんは、扇子で男子高生を吹き飛ばした。その瞬間、ナミネはセレナールさんの脇腹を思いっきり蹴った。
「いやぁあああああ!!!」
セレナールさんは悲鳴と共にその場に蹲った。ナミネ、相当怒ってる。ラルクとは小さい頃からずっと一緒にいただけに、裏切られた悲しみが憎しみと化されているのだろうか。
「ナミネ、本当に悪かったと思ってる。ナミネを失いたくない。セレナール先輩とは別れるから、元の関係に戻って欲しい」
「ラルク……!」
セレナールさんが何か言いかけた瞬間、ナミネは扇子でセレナールさんを宙に浮かせると、そのままセレナールさんを1階へ落とした。このショッピングモールの作りは、真ん中が空白になっていて、その周りを1mくらいのガラスが囲っているのである。
セレナールさんは中年男性の上に落ち、中年男性は大怪我をして救急車で運ばれて行った。中年男性がクッションとなったセレナールさんは無傷で起き上がるなり2階へ走りながら向かっている。しかし後に、セレナールさんは中年男性の奥さんから慰謝料を請求されることになる。
「じゃ、今から歩く」
「ナミネ、行こうか」
「はい」
私はナミネと手を繋いだ。
「あのさ、女性にとってイジワルがどれだけ苦痛かラルクは分からないのか?」
そうだよね。クラフはサユリさんにユメさんを傷付けられ、ユメさんは飛び降り自殺をして死んだから、囮だなんて許せないね。
「本当に申し訳なかったと思ってる。ナミネには一生かけて償うつもりだ」
ナミネはフェアリーガールというお店に入るとワンピースを見始めた。最初、ナミネはオシャレをしている。前まではオシャレなんて少しもしていなかったのに。ナミネも年頃なのだろうか。
「ナミネ、それ買う?去年とはサイズも変わってるだろうし、冬物も買おっか」
「はい」
ナミネは大量の服をレジに持っていこうとした。私は慌てて服を元のところに戻した。
「ナミネ、来年になったら、またサイズ変わるんだし、いっぱい買っても損しちゃうよ。今日は5着までにしようね」
「はい」
ナミネは白いワンピースコートを手に取った。
「ナミネ、それ買おっか。他はどれにする?」
「コートだけでいいです」
「うーん、でも、冬物の服今買っておいた方がいいと思う」
すると、ナミネは淡いオレンジのフリルのニットワンピースと淡いブルーの3段スカートのワンピース、白いカーディガンを持って来た。
「じゃあ、これにしようか。念の為試着しようね」
「はい」
ナミネは試着室に入って一着試着するごとにカーテンを開いた。ナミネ、可愛すぎる。私はナミネを写真に撮った。そしてカップル日記に投稿した。
『ナミネ可愛い』
コートもピッタリだし、とりあえず、4点買おう。ナミネが試着室から出てくると私はナミネの選んだ服を持って、レジに行き、クリスタルカードで購入した。
「ありがとうございます、ヨルクさん」
「全部ナミネに似合ってたよ」
私はナミネの頭を撫でた。
「ミナク〜、これとこれとこれとこれと(省略)これ買って」
「分かりました、セナ王女」
セナ王女ってやっぱりワガママ。それにしても、よく不良のミナクお兄様を元に戻せたよな。ある意味恐ろしい。
「落ち武者さんも何か買いますか?」
「あんた、ここ女物だろうが」
その時セレナールさんが来た。
「セレナール、あなたのせいでナミネが暴れるのは迷惑なの。大人しくしててくれる?」
「わ、分かったわ、セナさん」
女性陣を仕切るのはやはり王室生まれのセナ王女か。
「カナエ……」
「アルフォンス王子様!カナエに近付かないでください!!」
「アルフォンス様、カナエのことは私とクラフで見てるから、カナエの精神状態が落ち着くまでは待ってくれないかしら」
「分かった……」
アルフォンス王子と別れた時のユメさんは随分と荒れていたけれど、クラフと交際してからは随分と落ち着いている。
「ユメは服いいの?」
「ええ、別荘にいっぱい持ってきたから買わないわ」
カナエさん、ココアかけられたのか。私はユメさんにウエットティッシュを渡すとワンピースを一つ買った。
「カナエさん、このワンピースに着替えてください」
「ありがとうございます、ヨルク」
カナエさんは私からワンピースを受け取ると試着室を借りて着替えた。
「カナエって……」
「セレナール」
「ごめんなさい、セナさん」
「じゃ、次は天然石のお店に行く」
みんなは落ち武者さんに着いて行った。
「ユメ、ペアリング買おう」
「ええ、そうね」
そっか。ここで買っていれば、カラルリさんもローン地獄に陥らなかったのかもしれない。でも、カナエさんがフェアリーウィンラサッヴァ持ってた時点でセナ王女は何がなんでもフェアリーウィンラサッヴァかそれ同等のブランドをねだっていただろうな。
ユメさんとクラフは互いの誕生日のペアリングを購入していた。
「ナミネ、青いお星様の指輪があるね」
「はい」
その瞬間、セレナールさんは私とナミネが見ていた青い星型の指輪を手に取った。
「ラルク、これが欲しいわ!」
「セレナール。確かにカナエが悪いわ。狡くて卑怯でいざとなれば仲間を見捨てる汚い人間。でも、セレナールもこれ以上は騒ぎを起こさないで欲しいわ」
「わ、分かったわ」
「どうしてみんなカナエに責任転嫁するのですか!」
確かにカナエさんはセレナールさんがアルフォンス王子と別れてと叫んだ時は別れないと言ったのに、セレナールさんと同じ立場になればラルクと別れるよう言ったけれど、そんなの実際経験してみないと分からないじゃない。
アルフォンス王子を拒絶している今、標的はカナエさんというわけか。
「ナミネ、他にも青いお星様探そうか」
「はい」
デパートの宝石ショップと違ってモールの天然石店はデザインが豊富である。星型の宝石もたくさんある。
「ミナク、この馬蹄のネックレス可愛いわ」
「セナ王女、私はあまり馬には乗りません。ペアで持つなら他のにしませんか?」
「そう。じゃあ、ここでは買わないわ。今度デパートでフェアリーウィンラサッヴァの指輪買ってよ」
「分かりました」
セナ王女、またカラルリさんの時みたいに高いの買わせるのだろうか。その時、ナミネがここで購入しただろう箱を持ってきた。
「ナミネ、買ったの?」
「ヨルクさんにあげます」
「えっ、くれるの?」
私は箱を開けた。スフェーン……私の誕生石。でも、ルビーのほうがサファイアと番になっているように思えるけど、どうしてスフェーンなのだろう。
「ヨルクさんは赤いのは似合いません」
「そっか。ありがとう、ナミネ」
私はスフェーンのネックレスを箱に戻し、ショルダーバッグに入れた。
その後、午前中に全ては回れないと判断した落ち武者さんは先に昼食にし、午後から続きを回るとみんなに伝えた。
私たちはレストランに入った。
「ナミネ、どれにする?」
その時、1人の女の子がこっちに近付いてきた。私と同年代くらいだろうか。そして、女の子は落ち武者さんの隣の席に座った。
「久しぶりね、セルファ」
「久しぶりー、エルナ」
その人がエルナさん……。落ち武者さんとは番になるような金髪。って、リリカお姉様も金髪か。
「元気にしてた?」
「うん、元気だよー!」
「エルナさんと落ち武者さんは恋人ですか?」
「かつてはそうだったわ。ね?落ち武者さん」
「ちょっと覚えてないなー!」
その時、落ち武者さんからメールが来た。
『顔だけヨルク助けろ!』
え、どうして私が……?
「えっと、エルナさんもこの辺に住んでるの?」
「いいえ、桜木町よ。でも、妖精村学園に転校するわ」
「え、引っ越すの?」
「家はそのままよ」
どうして急に転校するのだろう。やっぱり落ち武者さんを探していたのだろうか。
「エルナさんも2年生?」
「そうよ、落ち武者さんと同じ2年生よ。ちなみに、妖精村学園は既に見学済みで2年5組に転校するわ」
私と落ち武者さんのクラス。私は話題が続かず黙り込んでしまった。
「これからは一緒ね、落ち武者さん」
「どうかなー、僕たちいつもこのグループで行動してるからね?」
『おい、顔だけヨルク、早く何とかしろ!』
え、これ以上話題思い出せない。そもそも、どうしてエルナさんがここにいるの?
「エルナさんと落ち武者さんは結婚はしましたか?」
「してないわ。落ち武者さんが浮気したのよ」
「落ち武者さんも隅に置けませんな」
もう、どうして嘘つくの。浮気したのエルナさんじゃない。
「ねえ、浮気したのエルナさんだよね!どうして嘘つくの!」
「あら、あなたは何も知らないのね」
何それ。何も知らないって何?
「エルナさんは貴族ですか?」
「そうよ。落ち武者さんとは身分違いの恋だったの」
「ふむふむ、1つの小説が出来上がりそうですな」
「そうね、書いてくれるかしら?」
「じゃ、注文する」
落ち武者さんはみんなの選んだものを注文した。
「エルナさんはこれ見てどう思いますか?」
え、どうして、どうして、ここにあるの?
「ダサイわね。少なくとも落ち武者さんはそんなパンツ履かないわ」
「落ち武者さんはどんなパンツですか?」
「ねえ、ナミネ、洗濯カゴから取ってきたの?どうしてそんなことするの?これないと困るんだよ」
本当、何なの?どうして、わざわざ持ってくるの。意味分かんない。え、ミナクお兄様とセナ王女笑ってる?
「流石にダサすぎだろ。ありえねえな」
「まあ、私は下着には拘らないけどね」
「ナミネ、どうしてくれるの!今日履くのないじゃない!もう返して!」
私はナミネから不本意に盗まれた下着を取り戻した。
「ヨルクさんは固いですな。2日くらい同じ下着履くなんて何ともないでしょうに」
「そういう問題じゃないよね!もういい!ここで同じ下着買う!」
「ナミネ、学校と全然違うね」
「えっ、そんなことないよ、委員長。私は私だよ」
ナミネは学校では別のキャラなのか?全く気づかなかった。
「ねえ、ミナクってラブリーフェアリーとか見るの?」
「それは何でしょうか?」
セナ王女はカラルリさんが見ていたサイトをミナクお兄様に見せた。
「何だか少々微妙ですね。正直私はこのようなサイトは見たことがありません。セナ王女のような美しい彼女がいて、どうしてこのようなものが必要でしょう」
よくぬけぬけと息を吐くかのように嘘付けるよね。こういう嘘、私は嫌いだ。いずれバレるし、相手を傷付けることだってあるのに。
「じゃあ、チューリップ妖精は?」
セナ王女はチューリップ妖精のホームページを見せた。
「まだ駆け出しですか。こういうのを俗にサイボークと言うのですよ。私はこういうミュージシャンには全く興味ありません。昔からずっと、フェアリー地平線という有名な歌手の曲を聴いてます」
そういえば、ミナクお兄様って、ずっとフェアリー地平線聴いてたな。セナ王女は検索して、イヤホンを付けてフェアリーチューブに投稿されたフェアリー地平線の曲を聴いた。
「何だか不思議な曲ね。アルバム全部買うわ!」
「エルナさんは好きなミュージシャンはいますか?」
「特にいないわ」
「チューリップ妖精さんをどう思いますか?」
「ナミネ、写真撮ったから早く食べて」
私はナミネにキノコ妖精のパスタを食べさせた。
「ハッキリ言って下品だわ。貴族だったらこんな真似したら恥晒しよ」
そっか、水着で歌って踊るって貴族からしたらありえないことなのか。
「エルナさんは、この中だったら誰が1番イケメンだと思いますか?」
「そうね、カラン王子もいいけれど、ヨルクかしら」
どうして私の名前知っているのだろう。落ち武者さんが教えたのだろうか。
「どうしてですか?」
「親ガチャってヤツよ。あなたも容姿には恵まれているわ」
そう、ナミネは今も可愛いけど成長すると共にもっと可愛くなる。
「でも、みんなセレナールさんが好きなんです」
「そうね、それも親ガチャってとこかしら。でも、世の中に綺麗な人なんていくらでもいるわ」
「ナミネって、学校では何でも出来て気配り上手で学年1の美少女って言われてるのに、プライベート違いすぎて正直ビックリした」
「えー、そんなことないよう。普通だよう。委員長の勘違いだよう」
ナミネもミナクお兄様みたいに演じているのだろうか。人って分からないな。でも、私は小さい頃からありのままのナミネをずっと見てきたから。
そして、エルナさんは居座ったままナミネの質問に答え続け、みんなはデザートを注文しはじめた。
……
あとがき。
文字数かなりあるので一旦区切ります。
次の話も続きとは限らないけど。
前回のことあって、相当落ち込んでいるナミネ。
ラルクと仲直り出来るのだろうか。
まだ出さなければいけないキャラは色々いるのですが、小説軸の年内に出せるかどうか。でも、年を越えてもキャラは必ず出します。
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