日常のこととかオリジナル小説のこととか。
カレンダー
プロフィール
HN:
ashita
Webサイト:
性別:
女性
職業:
地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブログ、もう書かないと思ってました。
けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。
小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。
純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。
元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。
ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。
小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。
よろしくお願い致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ。
イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。
また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚
フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。
ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
X @kigenzen1874
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カテゴリー
最新記事
アーカイブ
ブログ内検索
フリーエリア
〈資格履歴〉
2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈資格証明バナー〉














いつも近くに 1話(修正後)
-----------------------------
『はじめに』
これは《時間と時間を繋ぐ恋の物語》のサイドストーリーです。こちらをお読みになる前に《時間と時間を繋ぐ恋の物語》を読まれることをオススメします。
-----------------------------
「登場人物」
里見省吾(17) 物語の主人公。高校2年生。ある出来事から酷く心を病むようになる。
月城ハル(17)省吾のクラスメイト。
白川春美(23) 省吾たちの元担任。ある事件にあって命を落とす。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
1.ただ自責
あの出来事は、俺以外の誰のせいでもない。
悔やんでも悔やみきれない。
けれど、皮肉にも俺だけが生き残ってしまった。
あの日、俺がちゃんと春美の傍にいれてば春美は死なずに済んだ。
なんでこんなことに……。
家に帰ったオレは明かりもつけず自分の部屋に籠もったまま毎日のように魘された気分に陥った。
食事の時間になっても降りてこないのを気にかけて親はしつこくドアを叩くけど、今の俺には返事をする気力すらも残ってはいなかった。
PPPPPPP----!!
携帯の着信音にビクッとなったオレは表示画面を見て電話に出た。
「はい……」
『あ、省吾?』
委員長……。
「ああ」
けれど、本当は、もう誰とも話す気力がない。
『省吾、白川先生のことは俺だって……いや、みんな落ち込んでいる。やり切れない気持ちでいる。
でも、省吾のせいなんかじゃない! こんなこと言ったって今のお前には戯言に過ぎないだろうけど。
俺は……』
俺は、みんなの担任の命を奪ってしまった。
交際になんか憧れるんじゃなかった。春美を好きになんかなるんじゃなかった。
「俺は死を持って償いたい(償い切れないけれどそれでも)」
死だけでは済まされないだろう。それでも、俺自身もう生きている意味などないと思っている。生きる理由もなければ希望も何もない。それだけ、春美は俺にとってかけがえのない存在だった。
『何言ってんだよ! お前が死んだって白川先生は戻って来ないんだぞ?
それにそんなの俺も白川先生も望んでない!!』
そんなこと分かっている。
それでも、皮肉にも春美が死んだ後も世界は当たり前のように回っている。俺が死んだって同じでしかないわけで。寧ろ、それ以下だろう。
「もう何もかも終わりなんだ! オレが全部悪いんだ!!!
死んで償うしか残されてないんだ!!!
他に何が出来るっていうんだよ!!!」
他に何も出来ない。
それだけ、人ひとり……いや、失いたくない身内の命は重たくて、死んだ者は生き返らないことを、何度も何度も責められている気持ちになってしまう。
『落ち着け、省吾!
そんなこと言ったら、あの日、桐島を連れて、お前と白川先生について行かなかった俺だって責任がある』
委員長は、いつもそうだ。
本当は、そっとしておいたほうがいい人間の壁を壊そうとする。良くも悪くも。
そんな委員長が委員長で良かったと想っている。
けれど、はじめて愛した恋人を失った俺は、あの日から前に進めないままだった。
「……」
どうしたらいい?
誰かに聞いたって答えなど返ってこない。自分が、止まった時間を動かすまでは。
そんな術あるわけないじゃないか。
『授業は受けなくてもいい。卒業出来なくたってかまわない。
でも、省吾。10分だけでも保健室登校してみないか?』
また、委員長らしい言葉。
本心なのだろうけど……。委員長には梨花ちゃんがいる。俺とは違って大切な人を失っていない!
そんなこと、委員長にぶつけられるわけもなく……。
「かんがえとく……」
俺は、心ここに在らずな返答をした。
『かんがえとくって、そんな適当に返事しなくても……。
本当、俺もみんなも心配してるんだよ。だからさ……少しでいいから顔見せろって。
……な?』
何も失っていない人間と大きな何かを失った人間とでは、住む世界が違う。
あの日、友達だった委員長さえも今の俺から遠ざかっているようにさえ感じてしまう。
「……」
せめて……せめて……春美がいてくれれば。
植物状態だってかまわない。
生きてほしかった。
『俺の言ってることもお節介で、余計に省吾を追い詰めていることは分かる。
俺だって時間を戻せるなら戻したい!省吾が幸せになれるなら今ある全て手放したって構わない!』
それこそ戯言だ。
梨花ちゃんまで手放せるわけがない。
「……」
今、誰かに会うと当たってしまいそうで……怖い。
『元気じゃなくたっていい……あの日のままでいい。ただ、24時間のうち5分だけでも俺に分けてほしいんだ』
やっぱり戯言だ。
ごめん、委員長。
「……」
本当なら、春美が生きてて、みんな笑顔で……。ダメだ、頭が回らない。
『……? 省吾、聴いてるか?』
委員長、無理だ。
全て終わったんだよ。
「……」
死んだ人は生き返ることはない。
『省吾? 省吾?』
分かっていないけど分かっている。
何もかも取り戻せないことを。
『おい、省吾?』
何も考えたくない一心か、オレは携帯の電源を切った。
腕が真っ赤に染まってもオレの心は錆び付いたままで何一つ得るものなんてなかった。
それでも、切って切って切って傷を負わなければ自分が自分でなくなりそうで恐かった。
ポタポタと腕から落ちた血が床のカーペットに染み込んでいった。
「春美……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
去年の夏冬だった。春美が死んだのは。
教師である春美を好きになって、少し距離をおく春美に何度も何度もアタックして
やっとの想いで恋人という関係になれたのに。
初めてのデートであんなことになるなんて……。
俺が、俺があの場を離れなければ……暴走族に絡まれずに済んだんだ。
俺が戻ってきたときにはもうすでに春美は息絶えかけていた。
顔や体に何カ所も殴られた跡があり、傷口からは大量の血が流れついさっきまでオレに微笑んでいた春美とは別人のように顔や手足全てが青ざめていた。
すぐに救急車を呼んだけど春美は病院に着くと同時に息を引き取った。
腕の中で冷たくなっていく春美を目の当たりにして何度も何度も叫んだ。
病院から家に帰っていくときの空は真っ赤に染まっていて、まるで流れる血を表しているかのようだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれ以来オレは、自殺を考えるようになった。
大量の睡眠薬を飲んだり、腕を何度も切ったりした。
デパートの屋上から下を見下ろしたり、
冷たい川の中へ入っていったりもした。
だけど、いつもあとちょっとというところでとどまってしまうんだ。
というか、何かが俺の自殺を邪魔してるようにも思えた。
何故か、いつも寸前のところで意識を失って気がついたら軽い傷で済んでるんだ。
オレは腕の傷にそっと触れてみた。
切っているときは痛みなんて少しも感じないのに、切った後にいつも痛みが走っていた。
傷口が塞がるまでは1,2週間てとこだろうか……。
傷口が消えた頃には何事もなかったかのように再び腕を切り刻んでいる。
ずっとそんな風に過ごしながらオレは時間という時間を持て余してきた。
もちろん明日だって明後日だってどう死のうか考えるつもりだ。
そんなことを思いながらオレは無意識に眠っていた。
-----------------------------
~あとがき~
2006年に書いた小説を少し手直ししました。
2006年版もそのまま残しておきます。
川村君からハルに変えたのは、本編『時間と時間を繋ぐ恋の物語』が原因です。
そこに川村君は出てこないから。
でも、この小説がなければ『時間と時間を繋ぐ恋の物語』もなかったでしょう。
省吾のせいじゃない。
そんな言葉意味ないんです。
誰が悪くても省吾の苦しみは消せないんです。
人は死んだら生き返りません。
私は、そのことを伝えたかったのでしょう。
誰の幸せも奪われないそんな世の中であってほしかった。
だから、書いたのだと思います。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
-----------------------------
『はじめに』
これは《時間と時間を繋ぐ恋の物語》のサイドストーリーです。こちらをお読みになる前に《時間と時間を繋ぐ恋の物語》を読まれることをオススメします。
-----------------------------
「登場人物」
里見省吾(17) 物語の主人公。高校2年生。ある出来事から酷く心を病むようになる。
月城ハル(17)省吾のクラスメイト。
白川春美(23) 省吾たちの元担任。ある事件にあって命を落とす。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
1.ただ自責
あの出来事は、俺以外の誰のせいでもない。
悔やんでも悔やみきれない。
けれど、皮肉にも俺だけが生き残ってしまった。
あの日、俺がちゃんと春美の傍にいれてば春美は死なずに済んだ。
なんでこんなことに……。
家に帰ったオレは明かりもつけず自分の部屋に籠もったまま毎日のように魘された気分に陥った。
食事の時間になっても降りてこないのを気にかけて親はしつこくドアを叩くけど、今の俺には返事をする気力すらも残ってはいなかった。
PPPPPPP----!!
携帯の着信音にビクッとなったオレは表示画面を見て電話に出た。
「はい……」
『あ、省吾?』
委員長……。
「ああ」
けれど、本当は、もう誰とも話す気力がない。
『省吾、白川先生のことは俺だって……いや、みんな落ち込んでいる。やり切れない気持ちでいる。
でも、省吾のせいなんかじゃない! こんなこと言ったって今のお前には戯言に過ぎないだろうけど。
俺は……』
俺は、みんなの担任の命を奪ってしまった。
交際になんか憧れるんじゃなかった。春美を好きになんかなるんじゃなかった。
「俺は死を持って償いたい(償い切れないけれどそれでも)」
死だけでは済まされないだろう。それでも、俺自身もう生きている意味などないと思っている。生きる理由もなければ希望も何もない。それだけ、春美は俺にとってかけがえのない存在だった。
『何言ってんだよ! お前が死んだって白川先生は戻って来ないんだぞ?
それにそんなの俺も白川先生も望んでない!!』
そんなこと分かっている。
それでも、皮肉にも春美が死んだ後も世界は当たり前のように回っている。俺が死んだって同じでしかないわけで。寧ろ、それ以下だろう。
「もう何もかも終わりなんだ! オレが全部悪いんだ!!!
死んで償うしか残されてないんだ!!!
他に何が出来るっていうんだよ!!!」
他に何も出来ない。
それだけ、人ひとり……いや、失いたくない身内の命は重たくて、死んだ者は生き返らないことを、何度も何度も責められている気持ちになってしまう。
『落ち着け、省吾!
そんなこと言ったら、あの日、桐島を連れて、お前と白川先生について行かなかった俺だって責任がある』
委員長は、いつもそうだ。
本当は、そっとしておいたほうがいい人間の壁を壊そうとする。良くも悪くも。
そんな委員長が委員長で良かったと想っている。
けれど、はじめて愛した恋人を失った俺は、あの日から前に進めないままだった。
「……」
どうしたらいい?
誰かに聞いたって答えなど返ってこない。自分が、止まった時間を動かすまでは。
そんな術あるわけないじゃないか。
『授業は受けなくてもいい。卒業出来なくたってかまわない。
でも、省吾。10分だけでも保健室登校してみないか?』
また、委員長らしい言葉。
本心なのだろうけど……。委員長には梨花ちゃんがいる。俺とは違って大切な人を失っていない!
そんなこと、委員長にぶつけられるわけもなく……。
「かんがえとく……」
俺は、心ここに在らずな返答をした。
『かんがえとくって、そんな適当に返事しなくても……。
本当、俺もみんなも心配してるんだよ。だからさ……少しでいいから顔見せろって。
……な?』
何も失っていない人間と大きな何かを失った人間とでは、住む世界が違う。
あの日、友達だった委員長さえも今の俺から遠ざかっているようにさえ感じてしまう。
「……」
せめて……せめて……春美がいてくれれば。
植物状態だってかまわない。
生きてほしかった。
『俺の言ってることもお節介で、余計に省吾を追い詰めていることは分かる。
俺だって時間を戻せるなら戻したい!省吾が幸せになれるなら今ある全て手放したって構わない!』
それこそ戯言だ。
梨花ちゃんまで手放せるわけがない。
「……」
今、誰かに会うと当たってしまいそうで……怖い。
『元気じゃなくたっていい……あの日のままでいい。ただ、24時間のうち5分だけでも俺に分けてほしいんだ』
やっぱり戯言だ。
ごめん、委員長。
「……」
本当なら、春美が生きてて、みんな笑顔で……。ダメだ、頭が回らない。
『……? 省吾、聴いてるか?』
委員長、無理だ。
全て終わったんだよ。
「……」
死んだ人は生き返ることはない。
『省吾? 省吾?』
分かっていないけど分かっている。
何もかも取り戻せないことを。
『おい、省吾?』
何も考えたくない一心か、オレは携帯の電源を切った。
腕が真っ赤に染まってもオレの心は錆び付いたままで何一つ得るものなんてなかった。
それでも、切って切って切って傷を負わなければ自分が自分でなくなりそうで恐かった。
ポタポタと腕から落ちた血が床のカーペットに染み込んでいった。
「春美……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
去年の夏冬だった。春美が死んだのは。
教師である春美を好きになって、少し距離をおく春美に何度も何度もアタックして
やっとの想いで恋人という関係になれたのに。
初めてのデートであんなことになるなんて……。
俺が、俺があの場を離れなければ……暴走族に絡まれずに済んだんだ。
俺が戻ってきたときにはもうすでに春美は息絶えかけていた。
顔や体に何カ所も殴られた跡があり、傷口からは大量の血が流れついさっきまでオレに微笑んでいた春美とは別人のように顔や手足全てが青ざめていた。
すぐに救急車を呼んだけど春美は病院に着くと同時に息を引き取った。
腕の中で冷たくなっていく春美を目の当たりにして何度も何度も叫んだ。
病院から家に帰っていくときの空は真っ赤に染まっていて、まるで流れる血を表しているかのようだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれ以来オレは、自殺を考えるようになった。
大量の睡眠薬を飲んだり、腕を何度も切ったりした。
デパートの屋上から下を見下ろしたり、
冷たい川の中へ入っていったりもした。
だけど、いつもあとちょっとというところでとどまってしまうんだ。
というか、何かが俺の自殺を邪魔してるようにも思えた。
何故か、いつも寸前のところで意識を失って気がついたら軽い傷で済んでるんだ。
オレは腕の傷にそっと触れてみた。
切っているときは痛みなんて少しも感じないのに、切った後にいつも痛みが走っていた。
傷口が塞がるまでは1,2週間てとこだろうか……。
傷口が消えた頃には何事もなかったかのように再び腕を切り刻んでいる。
ずっとそんな風に過ごしながらオレは時間という時間を持て余してきた。
もちろん明日だって明後日だってどう死のうか考えるつもりだ。
そんなことを思いながらオレは無意識に眠っていた。
-----------------------------
~あとがき~
2006年に書いた小説を少し手直ししました。
2006年版もそのまま残しておきます。
川村君からハルに変えたのは、本編『時間と時間を繋ぐ恋の物語』が原因です。
そこに川村君は出てこないから。
でも、この小説がなければ『時間と時間を繋ぐ恋の物語』もなかったでしょう。
省吾のせいじゃない。
そんな言葉意味ないんです。
誰が悪くても省吾の苦しみは消せないんです。
人は死んだら生き返りません。
私は、そのことを伝えたかったのでしょう。
誰の幸せも奪われないそんな世の中であってほしかった。
だから、書いたのだと思います。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
PR
いつも近くに 3話(修正前)
前回のあらすじ。
省吾の自殺をとめる春美はいつもいつも
省吾を見守ってきた。
絶対に死なせたりはしない、そう強く願う春美。
今回は省吾サイドでどうぞ。
-----------------
3.戻る時間
「春美……?」
目を開けていくとここにいるはずのない春美が何故かオレの目には映った。
まさかと思い、目をこすってみたが、目の前の人物は春美以外の何者でもなかった。
オレは春美に引き上げられ、重みに耐えられなくなったせいかその場に倒れ込む形になった。
「なんでここに……」
もう一度口を開くと春美は何故か目を丸くしてこっちを見ていた。
《里見君……? 私が見えるの?》
「見えるも何も今現在ここに……。って、え……?」
《見えるのね。やっと、やっと逢えたのね》
春美はそう言ってオレを抱きしめた。
オレは、何がなんだかわからなかった。
《里見君、良く聴いて》
春美は我に返ったように言った。
《私にはもう時間がないの》
「時間がないって……?」
《去年の夏、私が息絶えた時、私は魂だけ残されたの。
それから、里見君に何度か声をかけたけれど、幽霊である私の存在は生きている里見君には見えなくて、それでも、私は里見君のそばにいたかった。だから、ずっと里見君を近くで見守っていたの。
里見君に自殺なんてしてほしくなかったから……。
ちゃんと生きて欲しかったから……。
だから、今までずっと里見君の自殺を止めてきたの》
「春美……」
《だけど、肉体を失って魂だけになった私の存在はそう長くはこの世にいられないの。
もうすぐ天からの迎えが来るわ。私にはわかるの。
お願い、里見君。自殺なんて止めて。
私は、里見君に生きて欲しい……。だから……お願い……》
「だ、だけど、春美はオレの所為で……」
《違う、違うのよ里見君。貴方の所為なんかじゃないわ。私が死ぬ運命だった、ただそれだけなの。
それに、里見君は必死に私を助けようとしてくれた。だから、里見君は何も悪くないわ》
「でも……。春美はオレの事恨んでるんじゃないのか……?」
《私が里見君を……? そんな馬鹿なことあるわけないでしょ。
私はずっと、ずっと、今でも里見君、貴方のことを愛してる。本当よ》
「春美……。オレも……オレも愛してる。だけど、もう……」
狼狽えるオレを春美は再び優しく抱きしめてくれた。
《里見君。確かに私はもうすぐこの世からは消えてしまうわ。
でもね、傍にいたい気持ちは私だって同じなの。
もっと、傍にいれたらなっていつだって強く願ってる。
だけど、形のある物はどんな物もいつかは消えて亡くなってしまうわ。
でも、でも、形がなくなったって私の心はいつまでもずっと里見君の元にあるわ。
形に惑わされる愛なんて本当の愛じゃない。そうでしょ?》
「ふっ……」
オレは思わず微笑んだ。
《里見君?》
「本当、変わってねぇよな。春美は。『形に惑わされる愛なんて本当の愛じゃない』か……。
物にこだわるオレに何度も言ってくれたよな。だけど、今ここでそんな言葉がでるなんて、
やっぱり春美は強いよ。オレよりもずっとずっと大人じみてるぜ。って実際大人か……」
からかうつもりはなくても、春美が目の前にいることで、オレは無意識に現在(いま)という状況をすっかり忘れていた。
目の前にいる春美が、幽霊ということも。
《良かった》
「え?」
《いつもの里見君だね》
「え? あ、ああ……。そうかもな」
《里見君》
「ん?」
《生きてね》
「ああ」
観念したかのようにオレは穏やかに肯定をした。
にしても、こんなに和んで人と話せるのは本当何ヶ月ぶりだろう。
あの日以来、親ともロクに会話してなかったからな。
でも、想像もつかなかった。春美がこんなに近くにいたなんて。
無駄だと思った時間は……たぶん……って、え!!!???
「は、春美!?!?」
前を見ると少しずつ春美の姿が薄れていくのがわかった。
《もっと傍にいたかったけど、そうもいかないみたい。ごめんね》
「はるっ」
春美の名前を叫ぼうとしてオレは口をつぐんだ。
本当オレって状況にのまれやすいタイプ。
オレは春美が安心して姿を消せるように、穏やかな微笑みを見せた。
春美もオレに微笑んで、こちらに歩み寄った。
そして、顔を近づけオレの唇に春美の唇が触れると同時に春美の姿は完全に消えてしまった。
地面を見ると春美がつけていたクロスペンダントが落ちていた。
---------------
~あとがき~
省吾君と白川先生ご対面~。
白川先生は心から省吾君を愛していたんですよ。
自分の力精一杯使ってまで省吾君を助けようとした。
その想いが省吾君にも伝わったんですよね。
実は、次回もあります(予定)
省吾君に学校行ってもらわないとね。
今回もここまで読んでくれたお方、どうもありがとうございます★
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき。
うーん、やっぱり私らしくない。
後の作品たちは、こんな終わり方出来なかった。今は詳しくは言えないけれど、『天からカランコエ』も残ってますし、『いつも近くに』は修正して投稿したいです。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
前回のあらすじ。
省吾の自殺をとめる春美はいつもいつも
省吾を見守ってきた。
絶対に死なせたりはしない、そう強く願う春美。
今回は省吾サイドでどうぞ。
-----------------
3.戻る時間
「春美……?」
目を開けていくとここにいるはずのない春美が何故かオレの目には映った。
まさかと思い、目をこすってみたが、目の前の人物は春美以外の何者でもなかった。
オレは春美に引き上げられ、重みに耐えられなくなったせいかその場に倒れ込む形になった。
「なんでここに……」
もう一度口を開くと春美は何故か目を丸くしてこっちを見ていた。
《里見君……? 私が見えるの?》
「見えるも何も今現在ここに……。って、え……?」
《見えるのね。やっと、やっと逢えたのね》
春美はそう言ってオレを抱きしめた。
オレは、何がなんだかわからなかった。
《里見君、良く聴いて》
春美は我に返ったように言った。
《私にはもう時間がないの》
「時間がないって……?」
《去年の夏、私が息絶えた時、私は魂だけ残されたの。
それから、里見君に何度か声をかけたけれど、幽霊である私の存在は生きている里見君には見えなくて、それでも、私は里見君のそばにいたかった。だから、ずっと里見君を近くで見守っていたの。
里見君に自殺なんてしてほしくなかったから……。
ちゃんと生きて欲しかったから……。
だから、今までずっと里見君の自殺を止めてきたの》
「春美……」
《だけど、肉体を失って魂だけになった私の存在はそう長くはこの世にいられないの。
もうすぐ天からの迎えが来るわ。私にはわかるの。
お願い、里見君。自殺なんて止めて。
私は、里見君に生きて欲しい……。だから……お願い……》
「だ、だけど、春美はオレの所為で……」
《違う、違うのよ里見君。貴方の所為なんかじゃないわ。私が死ぬ運命だった、ただそれだけなの。
それに、里見君は必死に私を助けようとしてくれた。だから、里見君は何も悪くないわ》
「でも……。春美はオレの事恨んでるんじゃないのか……?」
《私が里見君を……? そんな馬鹿なことあるわけないでしょ。
私はずっと、ずっと、今でも里見君、貴方のことを愛してる。本当よ》
「春美……。オレも……オレも愛してる。だけど、もう……」
狼狽えるオレを春美は再び優しく抱きしめてくれた。
《里見君。確かに私はもうすぐこの世からは消えてしまうわ。
でもね、傍にいたい気持ちは私だって同じなの。
もっと、傍にいれたらなっていつだって強く願ってる。
だけど、形のある物はどんな物もいつかは消えて亡くなってしまうわ。
でも、でも、形がなくなったって私の心はいつまでもずっと里見君の元にあるわ。
形に惑わされる愛なんて本当の愛じゃない。そうでしょ?》
「ふっ……」
オレは思わず微笑んだ。
《里見君?》
「本当、変わってねぇよな。春美は。『形に惑わされる愛なんて本当の愛じゃない』か……。
物にこだわるオレに何度も言ってくれたよな。だけど、今ここでそんな言葉がでるなんて、
やっぱり春美は強いよ。オレよりもずっとずっと大人じみてるぜ。って実際大人か……」
からかうつもりはなくても、春美が目の前にいることで、オレは無意識に現在(いま)という状況をすっかり忘れていた。
目の前にいる春美が、幽霊ということも。
《良かった》
「え?」
《いつもの里見君だね》
「え? あ、ああ……。そうかもな」
《里見君》
「ん?」
《生きてね》
「ああ」
観念したかのようにオレは穏やかに肯定をした。
にしても、こんなに和んで人と話せるのは本当何ヶ月ぶりだろう。
あの日以来、親ともロクに会話してなかったからな。
でも、想像もつかなかった。春美がこんなに近くにいたなんて。
無駄だと思った時間は……たぶん……って、え!!!???
「は、春美!?!?」
前を見ると少しずつ春美の姿が薄れていくのがわかった。
《もっと傍にいたかったけど、そうもいかないみたい。ごめんね》
「はるっ」
春美の名前を叫ぼうとしてオレは口をつぐんだ。
本当オレって状況にのまれやすいタイプ。
オレは春美が安心して姿を消せるように、穏やかな微笑みを見せた。
春美もオレに微笑んで、こちらに歩み寄った。
そして、顔を近づけオレの唇に春美の唇が触れると同時に春美の姿は完全に消えてしまった。
地面を見ると春美がつけていたクロスペンダントが落ちていた。
---------------
~あとがき~
省吾君と白川先生ご対面~。
白川先生は心から省吾君を愛していたんですよ。
自分の力精一杯使ってまで省吾君を助けようとした。
その想いが省吾君にも伝わったんですよね。
実は、次回もあります(予定)
省吾君に学校行ってもらわないとね。
今回もここまで読んでくれたお方、どうもありがとうございます★
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき。
うーん、やっぱり私らしくない。
後の作品たちは、こんな終わり方出来なかった。今は詳しくは言えないけれど、『天からカランコエ』も残ってますし、『いつも近くに』は修正して投稿したいです。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
いつも近くに 2話(修正前)
前回のあらすじ。
ある事件で恋人を失った主人公、里見省吾は自殺をはかるようになる。
ところが、何故かいつも未遂に終わってしまう。
それでも自殺未遂を繰り返す省吾は……。
前回が省吾サイドに続いて、今回は、春美サイドで書きました。
-----
2.見守る存在
私が死んだのは貴方の所為ではないわ。
里見君、お願い自殺なんて止めて。
私の姿は里見君には一切見えないけれど、
こうやって私はいつも里見君を近くで見ている。
以前のように直接里見君に触れることは出来ないけれど。
だけど、今の私には里見君の前で姿を現せないから。
それでも、魂だけは残ってる。それがせめてもの救いかもしれない。
朝が来て、里見君が起きると共に私の一日も始まった。
里見君が自殺しないようにしっかり監視しないと。
布団から出ると里見君は服を着替えて食事もとらずに家を出た。
行き先が私にはなんとなく予想できた。
私は里見君について行く形で後ろを歩いた。
里見君の手にはカバンではなく、紙の入った一枚の封筒を握りしめていた。
恐らく、遺書だろう。
数日前にそれらしきものを見てしまった記憶があるから。
内容をはっきりとは覚えていないけれど、
私宛のメッセージであることは確かだった。
街を行き交う人はみんな清々しい顔をしていて、
今の里見君には比べようのないくらい生き生きしている。
桜の木は満開で今の季節が見頃だろうか。
去年、里見君やクラスメイトのみんなとお花見したっけな。
あのときは、みんな子供のようにはしゃいじゃって高校生とは思えないくらい幼く感じたな。
私もみんなと一緒になって騒いだりしてたけどね。
もし、もしもあの頃に戻れるのなら……。
ふと、頭の中を駆けめぐる想い出に気を取られ、一瞬私の心は揺らめいた。
私は手を握りしめた。
こんなことでは里見君を救うことなんてできやしない。
予想通り里見君はデパートに足を踏み入れた。
開店と同時だったから定員さんが両側に一列に並んで元気よく「いらっしゃいませ」と声を揃えて挨拶をした。
里見君は迷わずエレベータに乗り、屋上ボタンを押した。
と、同時に一人で呟き始めた。
「今日こそ、今日こそ死ぬんだ」
黒い瞳の先にはもはや何も映ってはいないかのようだった。
〈絶対に死なせたりはしないわ〉
里見君には届いてないだろうけど私は里見君に強いまなざしを向けた。
「あの世(あっち)に行けば、オレは春美に会えるんだ」
〈自分で身を投げたら天国へはいけないわ……里見君〉
「もうこの世にオレの居場所なんてないんだ」
〈そんなことない。今ここでこうして生きてるじゃない〉
「春美のいない世界なんてオレのいる所じゃない」
〈里見君……〉
「絶対、絶対死んでやる!!」
〈絶対、絶対そんなことさせない!!〉
エレベータを降りると誰もいない屋上を目の当たりにした。
里見君は何のためらいもなく、ゆっくりゆっくりフェンスに近づいていく。
まさに自殺を決意した者の姿だった。
大抵の人はこういう状況を選んだとしても未遂で終わるのが普通だ。
なぜなら、生きるか死ぬかの選択で死に直面しようとしたとき、ふと、やり残したこと、またはこれからやろうとしていることが頭の中を駆けめぐるからだ。つまり、希望が与えられるのだ。
人それぞれ理由はあるだろうけど、想像で死を選んだとしても実際の死とは違うことが明らかになる。
それに、そんな勇気がある者は自殺志願者の中ではそれほど多くはないだろう。
止められるのを待つ者もいれば、寸前で止める者もいる。
生きられるのなら生きたい。本当は誰もがそう思っているはず。
だけど、今の里見君には死ぬことしか残されていない。
そんな風に思えた。
里見君は遺書の入った封筒を地面に置き、脱いだ靴をその上に置いた。
そして、ゆっくりとフェンスの外側に移動した。
死の決意からか、顔には一つの恐怖心も感じ取れなかった。
〈神さま。お願いします。私に力を与えてください〉
私は首につるした十字架を手に持ち、空へ翳した。
その時だった。
空がピカッと光り、そのまま光の帯が降りてきた。
そして、私と里見君は強い光に包まれた。
「うわっ、眩しい」
里見君は一瞬にして開いていた目を閉じた。
私はゆっくりと里見君に歩み寄り、フェンスから手を伸ばし
里見君を引き上げようとした。
しばらくして、里見君は思いっきり閉じた目を少しずつ開いた。
「春美……?」
-------------
~あとがき~
不自然な点がいくつかございますが、その辺はまぁ気にせず(ぉぃ)
(時間設定うまくできねぇんだ)
白川先生はいつも省吾君を見守っていたんですよね。
その想いが通じたのでしょうか、いつもは省吾君には見えない白川先生ですが、
今回はどうやら姿を現せたもようで……。
自殺に関しては省吾君、本気だったみたいですね。
私だったらそんな勇気ないけどなぁ~。
そんな思いから勝手に死に直面したときの事を想像で書いちゃいました。
まぁ、当てにはしないでください。(あくまで練習ですから)
というか、元自殺志願者からみた自殺というか自殺未遂?がこんなもんなんかなぁ~程度ですわ(でたらめな)
と、話がそれてしまいましたが、
とにかく無事で良かった。だって、省吾君が悪いわけじゃないし、こんなにまで追いつめてしまうのはかわいそうだよ。
悪いのはアイツだアイツ。暴走族だよ。(名前設定してたけど忘れた)
だけど、白川先生はいい人だから悪を恨んだりはしないんだよなぁ~。
て、ことで、
次回は省吾君と白川先生とのご対面であります。
(まだ続くのかよ)
ここまで読んでくれたお方、本当に本当にありがとう。
こんな、わけのわからん文を読んでくださるなんて、本当とても感謝感謝ですわ。
これからもっと練習していきますので、よろしくお願いします★
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき。
この時の若さに戻れたら私は何をしていたのだろう。多分、今より自分の時間を急いでいたと思う。
でも、結局ここに戻って来ちゃったね。
私の、やり残したことなのでしょうか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
前回のあらすじ。
ある事件で恋人を失った主人公、里見省吾は自殺をはかるようになる。
ところが、何故かいつも未遂に終わってしまう。
それでも自殺未遂を繰り返す省吾は……。
前回が省吾サイドに続いて、今回は、春美サイドで書きました。
-----
2.見守る存在
私が死んだのは貴方の所為ではないわ。
里見君、お願い自殺なんて止めて。
私の姿は里見君には一切見えないけれど、
こうやって私はいつも里見君を近くで見ている。
以前のように直接里見君に触れることは出来ないけれど。
だけど、今の私には里見君の前で姿を現せないから。
それでも、魂だけは残ってる。それがせめてもの救いかもしれない。
朝が来て、里見君が起きると共に私の一日も始まった。
里見君が自殺しないようにしっかり監視しないと。
布団から出ると里見君は服を着替えて食事もとらずに家を出た。
行き先が私にはなんとなく予想できた。
私は里見君について行く形で後ろを歩いた。
里見君の手にはカバンではなく、紙の入った一枚の封筒を握りしめていた。
恐らく、遺書だろう。
数日前にそれらしきものを見てしまった記憶があるから。
内容をはっきりとは覚えていないけれど、
私宛のメッセージであることは確かだった。
街を行き交う人はみんな清々しい顔をしていて、
今の里見君には比べようのないくらい生き生きしている。
桜の木は満開で今の季節が見頃だろうか。
去年、里見君やクラスメイトのみんなとお花見したっけな。
あのときは、みんな子供のようにはしゃいじゃって高校生とは思えないくらい幼く感じたな。
私もみんなと一緒になって騒いだりしてたけどね。
もし、もしもあの頃に戻れるのなら……。
ふと、頭の中を駆けめぐる想い出に気を取られ、一瞬私の心は揺らめいた。
私は手を握りしめた。
こんなことでは里見君を救うことなんてできやしない。
予想通り里見君はデパートに足を踏み入れた。
開店と同時だったから定員さんが両側に一列に並んで元気よく「いらっしゃいませ」と声を揃えて挨拶をした。
里見君は迷わずエレベータに乗り、屋上ボタンを押した。
と、同時に一人で呟き始めた。
「今日こそ、今日こそ死ぬんだ」
黒い瞳の先にはもはや何も映ってはいないかのようだった。
〈絶対に死なせたりはしないわ〉
里見君には届いてないだろうけど私は里見君に強いまなざしを向けた。
「あの世(あっち)に行けば、オレは春美に会えるんだ」
〈自分で身を投げたら天国へはいけないわ……里見君〉
「もうこの世にオレの居場所なんてないんだ」
〈そんなことない。今ここでこうして生きてるじゃない〉
「春美のいない世界なんてオレのいる所じゃない」
〈里見君……〉
「絶対、絶対死んでやる!!」
〈絶対、絶対そんなことさせない!!〉
エレベータを降りると誰もいない屋上を目の当たりにした。
里見君は何のためらいもなく、ゆっくりゆっくりフェンスに近づいていく。
まさに自殺を決意した者の姿だった。
大抵の人はこういう状況を選んだとしても未遂で終わるのが普通だ。
なぜなら、生きるか死ぬかの選択で死に直面しようとしたとき、ふと、やり残したこと、またはこれからやろうとしていることが頭の中を駆けめぐるからだ。つまり、希望が与えられるのだ。
人それぞれ理由はあるだろうけど、想像で死を選んだとしても実際の死とは違うことが明らかになる。
それに、そんな勇気がある者は自殺志願者の中ではそれほど多くはないだろう。
止められるのを待つ者もいれば、寸前で止める者もいる。
生きられるのなら生きたい。本当は誰もがそう思っているはず。
だけど、今の里見君には死ぬことしか残されていない。
そんな風に思えた。
里見君は遺書の入った封筒を地面に置き、脱いだ靴をその上に置いた。
そして、ゆっくりとフェンスの外側に移動した。
死の決意からか、顔には一つの恐怖心も感じ取れなかった。
〈神さま。お願いします。私に力を与えてください〉
私は首につるした十字架を手に持ち、空へ翳した。
その時だった。
空がピカッと光り、そのまま光の帯が降りてきた。
そして、私と里見君は強い光に包まれた。
「うわっ、眩しい」
里見君は一瞬にして開いていた目を閉じた。
私はゆっくりと里見君に歩み寄り、フェンスから手を伸ばし
里見君を引き上げようとした。
しばらくして、里見君は思いっきり閉じた目を少しずつ開いた。
「春美……?」
-------------
~あとがき~
不自然な点がいくつかございますが、その辺はまぁ気にせず(ぉぃ)
(時間設定うまくできねぇんだ)
白川先生はいつも省吾君を見守っていたんですよね。
その想いが通じたのでしょうか、いつもは省吾君には見えない白川先生ですが、
今回はどうやら姿を現せたもようで……。
自殺に関しては省吾君、本気だったみたいですね。
私だったらそんな勇気ないけどなぁ~。
そんな思いから勝手に死に直面したときの事を想像で書いちゃいました。
まぁ、当てにはしないでください。(あくまで練習ですから)
というか、元自殺志願者からみた自殺というか自殺未遂?がこんなもんなんかなぁ~程度ですわ(でたらめな)
と、話がそれてしまいましたが、
とにかく無事で良かった。だって、省吾君が悪いわけじゃないし、こんなにまで追いつめてしまうのはかわいそうだよ。
悪いのはアイツだアイツ。暴走族だよ。(名前設定してたけど忘れた)
だけど、白川先生はいい人だから悪を恨んだりはしないんだよなぁ~。
て、ことで、
次回は省吾君と白川先生とのご対面であります。
(まだ続くのかよ)
ここまで読んでくれたお方、本当に本当にありがとう。
こんな、わけのわからん文を読んでくださるなんて、本当とても感謝感謝ですわ。
これからもっと練習していきますので、よろしくお願いします★
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき。
この時の若さに戻れたら私は何をしていたのだろう。多分、今より自分の時間を急いでいたと思う。
でも、結局ここに戻って来ちゃったね。
私の、やり残したことなのでしょうか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
いつも近くに 1話(修正前)
-----------------------------
『はじめに』
これは《時間と時間を繋ぐ恋の物語》のサイドストーリーです。こちらをお読みになる前に《時間と時間を繋ぐ恋の物語》を読まれることをオススメします。
-----------------------------
「登場人物」
里見省吾(18) 物語の主人公。高校3年生である出来事から自殺を考えるようになる。
川村允(18)省吾のクラスメイト。
白川春美(23) 省吾たちの元担任。ある事件にあって命を落とす。
-----
1.死を考える少年
オレの所為だ。
オレの所為だ。
オレの所為だ。
オレがちゃんと春美の傍にいれてば春美は死なずにすんだんだ。
なんでこんなことに……。
家に帰ったオレは明かりもつけず自分の部屋に籠もったまま
毎日のように魘された気分に陥った。
食事の時間になっても降りてこないのを気にかけて親はしつこくドアを叩くけど、今のオレには返事をする気力すらも残ってはいなかった。
PPPPPPP----!!
携帯の着信音にビクッとなったオレは表示画面を見て電話に出た。
「はい……」
『あ、省吾?』
「ああ」
『なんだ、まだ落ち込んでんのか? そりゃあ白川先生があんなことになって俺もみんなもそうとう落ち込んだけどさ。でも、省吾。そうやって毎日毎日自殺未遂繰り返してたらそのうちお前まで……』
「オレは死ぬ」
『何言ってんだよ! お前が死んだって白川先生は戻って来ないんだぞ?
それにそんなの俺も白川先生も望んでないよ!!』
「もう何もかも終わりなんだ! オレが全部悪いんだ!!!
死んで償うしか残されてないんだ!!!
他に何が出来るっていうんだよ!!!!!!!!」
『お、落ち付けって。誰もお前の所為とか思ってないからさ。
まぁ、あの日一緒にいたのはお前だけど……。
でも、お前が死んだってどうこうなるわけじゃないだろ』
「……」
『なぁ、そろそろ学校に来いよ。お前来なくなってから俺結構無口になったんだぜ。
話合うのお前だけだしさー。それに、お前がそんなだとみんな心配するだろ』
「かんがえとく……」
『かんがえとくって、そんな適当に返事しなくても……。
本当、俺もみんなも心配してんだよ。だからさ……少しでいいから顔見せろって。
……な?』
「……」
『そりゃすぐには立ち直れないだろうけど、俺だって出来ることあれば何かしてあげたいって
思うから。だからさ、顔出せよ』
「……」
『お前いないと学校つまんねぇんだよ』
「……」
『……? 省吾、聴いてるか?』
「……」
『省吾? 省吾?』
わかってる。わかってるよ……。オレが死んだって春美が戻るわけでもないことくらい。
『おい、省吾?』
何も考えたくない一心か、オレは携帯の電源を切った。
腕が真っ赤に染まってもオレの心は錆び付いたままで何一つ得るモノなんてなかった。
それでも、切って切って切って傷を負わなければ自分が自分でなくなりそうで恐かった。
ポタポタと腕から落ちた血が床のカーペットに染み込んでいった。
「春美……」
去年の夏だった。春美が死んだのは。
教師である春美を好きになって、少し距離をおく春美に何度も何度もアタックして
やっとの思いで恋人という関係になれたのに。
初めてのデートであんなことになるなんて……。
オレが、オレがあの場を離れなければ……暴走族に絡まれずにすんだんだ。
オレが戻ってきたときにはもうすでに春美は息絶えかけていた。
顔や体に何カ所も殴られた跡があり、傷口からは大量の血が流れついさっきまでオレに微笑んでいた春美とは別人のように顔や手足全てが青ざめていた。
すぐに救急車を呼んだけど春美は病院に着くと同時に息を引き取った。
腕の中で冷たくなっていく春美を目の当たりにして何度も何度も叫んだ。
病院から家に帰っていくときの空は真っ赤に染まっていて、まるで流れる血を表しているかのようだった。
あれ以来オレは、自殺を考えるようになった。
大量の睡眠薬を飲んだり、腕を何度も切ったりした。
デパートの屋上から下を見下ろしたり、
冷たい川の中へ入っていったりもした。
だけど、いつもあとちょっとというところでとどまってしまうんだ。
というか、何かがオレの自殺を邪魔してるようにも思えた。
何故か、いつも寸前のところで意識を失って気がついたら軽い傷ですんでるんだ。
オレは腕の傷にそっと触れてみた。
切っているときは痛みなんて少しも感じないのに、切った後にいつも痛みが走るんだ。
傷口が塞がるまでは1,2週間てとこだろうか……。
傷口が消えた頃には何事もなかったかのように再び腕を切り刻んでいる。
ずっとそんな風に過ごしながらオレは時間という時間を持て余してきた。
もちろん明日だって明後日だってどう死のうか考えるつもりだ。
そんなことを思いながらオレは無意識に眠っていた。
-----------------------------
~あとがき~
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
まぁ、あくまで練習ですから!!!(必死に言い訳)
なんか、一話にまとめられなかったので続く形で、
今日はこれだけUPしました。
学園パラレルのつもりが、出だしからブラックになってしまいました。
最初は春美と省吾が出会った頃から書き始めようと思ったのですが、
短編ということでカットさせてもらいました(それじゃあワケワカメだろ)
この後どうなることやら。
省吾くんは本当に自殺しちゃうのかな……それとも……。
けど、私だったらこんな状況は耐えられないかな。
2006年作
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき
2006年……か。
そんなに遡るんですね。
これをきっかけに、本編である《時間と時間を繋ぐ恋の物語》が生まれたんだっけ。
変わらないなあ。
20年も経てば、文体はともかく主観は変わると思ってた。
でも、私の中の消せない何かがあるのだと思う。
出来れば、早急に修正後も投稿したいと思っています。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪
-----------------------------
『はじめに』
これは《時間と時間を繋ぐ恋の物語》のサイドストーリーです。こちらをお読みになる前に《時間と時間を繋ぐ恋の物語》を読まれることをオススメします。
-----------------------------
「登場人物」
里見省吾(18) 物語の主人公。高校3年生である出来事から自殺を考えるようになる。
川村允(18)省吾のクラスメイト。
白川春美(23) 省吾たちの元担任。ある事件にあって命を落とす。
-----
1.死を考える少年
オレの所為だ。
オレの所為だ。
オレの所為だ。
オレがちゃんと春美の傍にいれてば春美は死なずにすんだんだ。
なんでこんなことに……。
家に帰ったオレは明かりもつけず自分の部屋に籠もったまま
毎日のように魘された気分に陥った。
食事の時間になっても降りてこないのを気にかけて親はしつこくドアを叩くけど、今のオレには返事をする気力すらも残ってはいなかった。
PPPPPPP----!!
携帯の着信音にビクッとなったオレは表示画面を見て電話に出た。
「はい……」
『あ、省吾?』
「ああ」
『なんだ、まだ落ち込んでんのか? そりゃあ白川先生があんなことになって俺もみんなもそうとう落ち込んだけどさ。でも、省吾。そうやって毎日毎日自殺未遂繰り返してたらそのうちお前まで……』
「オレは死ぬ」
『何言ってんだよ! お前が死んだって白川先生は戻って来ないんだぞ?
それにそんなの俺も白川先生も望んでないよ!!』
「もう何もかも終わりなんだ! オレが全部悪いんだ!!!
死んで償うしか残されてないんだ!!!
他に何が出来るっていうんだよ!!!!!!!!」
『お、落ち付けって。誰もお前の所為とか思ってないからさ。
まぁ、あの日一緒にいたのはお前だけど……。
でも、お前が死んだってどうこうなるわけじゃないだろ』
「……」
『なぁ、そろそろ学校に来いよ。お前来なくなってから俺結構無口になったんだぜ。
話合うのお前だけだしさー。それに、お前がそんなだとみんな心配するだろ』
「かんがえとく……」
『かんがえとくって、そんな適当に返事しなくても……。
本当、俺もみんなも心配してんだよ。だからさ……少しでいいから顔見せろって。
……な?』
「……」
『そりゃすぐには立ち直れないだろうけど、俺だって出来ることあれば何かしてあげたいって
思うから。だからさ、顔出せよ』
「……」
『お前いないと学校つまんねぇんだよ』
「……」
『……? 省吾、聴いてるか?』
「……」
『省吾? 省吾?』
わかってる。わかってるよ……。オレが死んだって春美が戻るわけでもないことくらい。
『おい、省吾?』
何も考えたくない一心か、オレは携帯の電源を切った。
腕が真っ赤に染まってもオレの心は錆び付いたままで何一つ得るモノなんてなかった。
それでも、切って切って切って傷を負わなければ自分が自分でなくなりそうで恐かった。
ポタポタと腕から落ちた血が床のカーペットに染み込んでいった。
「春美……」
去年の夏だった。春美が死んだのは。
教師である春美を好きになって、少し距離をおく春美に何度も何度もアタックして
やっとの思いで恋人という関係になれたのに。
初めてのデートであんなことになるなんて……。
オレが、オレがあの場を離れなければ……暴走族に絡まれずにすんだんだ。
オレが戻ってきたときにはもうすでに春美は息絶えかけていた。
顔や体に何カ所も殴られた跡があり、傷口からは大量の血が流れついさっきまでオレに微笑んでいた春美とは別人のように顔や手足全てが青ざめていた。
すぐに救急車を呼んだけど春美は病院に着くと同時に息を引き取った。
腕の中で冷たくなっていく春美を目の当たりにして何度も何度も叫んだ。
病院から家に帰っていくときの空は真っ赤に染まっていて、まるで流れる血を表しているかのようだった。
あれ以来オレは、自殺を考えるようになった。
大量の睡眠薬を飲んだり、腕を何度も切ったりした。
デパートの屋上から下を見下ろしたり、
冷たい川の中へ入っていったりもした。
だけど、いつもあとちょっとというところでとどまってしまうんだ。
というか、何かがオレの自殺を邪魔してるようにも思えた。
何故か、いつも寸前のところで意識を失って気がついたら軽い傷ですんでるんだ。
オレは腕の傷にそっと触れてみた。
切っているときは痛みなんて少しも感じないのに、切った後にいつも痛みが走るんだ。
傷口が塞がるまでは1,2週間てとこだろうか……。
傷口が消えた頃には何事もなかったかのように再び腕を切り刻んでいる。
ずっとそんな風に過ごしながらオレは時間という時間を持て余してきた。
もちろん明日だって明後日だってどう死のうか考えるつもりだ。
そんなことを思いながらオレは無意識に眠っていた。
-----------------------------
~あとがき~
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
まぁ、あくまで練習ですから!!!(必死に言い訳)
なんか、一話にまとめられなかったので続く形で、
今日はこれだけUPしました。
学園パラレルのつもりが、出だしからブラックになってしまいました。
最初は春美と省吾が出会った頃から書き始めようと思ったのですが、
短編ということでカットさせてもらいました(それじゃあワケワカメだろ)
この後どうなることやら。
省吾くんは本当に自殺しちゃうのかな……それとも……。
けど、私だったらこんな状況は耐えられないかな。
2006年作
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現代のあとがき
2006年……か。
そんなに遡るんですね。
これをきっかけに、本編である《時間と時間を繋ぐ恋の物語》が生まれたんだっけ。
変わらないなあ。
20年も経てば、文体はともかく主観は変わると思ってた。
でも、私の中の消せない何かがあるのだと思う。
出来れば、早急に修正後も投稿したいと思っています。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。
また、程度によりますが模倣はご遠慮願います。
詳しくは《カテゴリ》→《説明事項》→《模倣のご遠慮願います》をご覧ください。
小説の無断転載もご遠慮くださいませ〜♪