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日常のこととかオリジナル小説のこととか。
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ashita
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女性
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地主(土地貸してます)
趣味:
漫画やアニメを見るのが好きです。最推しはフーディーニ ♡
自己紹介:
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ブログ、もう書かないと思ってました。

けれど、去年から書き始めた小説によって、過去に書いてた小説も書き始め、ここに載せることにしたのです。

小説は、主に『時間と時間を繋ぐ恋の物語』と『妖精村と愉快な仲間たち』をメインに書いています。
現在は、中高生の武家・貴族・王族が過去を遡るジャンルはダークファンタジーの『純愛偏差値』という小説に力入れています。
純愛偏差値は私の人生を描いた自伝です。
終わることのない小説として書き続ける予定です。

純愛偏差値は今年100話を迎えました。
私にとって、はじめての長編です。キャラクターも気に入っています。
が、走り書きに走り書きしてしまったので、1話から書き直すことにしました。これまで書いたものは鍵付けて残しています。

元々このブログは病気の記録用として立ち上げたものですが、小説載せるようになってからは、ここは出来るだけ趣味的なことを綴りたいと思っております。
病気の記録や様々な思いを綴るブログは移転済みなのです。

ただ、今は日記は個人的な徒然、或いはお知らせとして綴ることが多いかと思います。

小説、ぼちぼちマイペースに書いてゆきます。

よろしくお願い致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お知らせ。

イラストは現在「ナノハナ家の日常」に載せております。サイドバーにリンクあります。

また、「カラクリよろずや」にて無料のフリーイラスト素材配布もはじめました✩.*˚

フリーイラスト素材も増やしていく予定です(*'ᴗ'*)

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模倣・無断転載などは、ご遠慮ください。

ブログの小説はフィクションであり、登場人物・団体名などは全て架空です。

小説・純愛偏差値に関しましては、武家名・貴族名(程度による) / 及び、武官の階級 / 扇子・羽子板・花札・百人一首・紙飛行機などのアイテム使用方法の模倣の一切を禁じております。

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X @kigenzen1874

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〈資格履歴〉

2008年09月09日
→さし絵ライター3級 合格
2010年02月10日
→セルフ・カウンセリング
ステップ2 合格
2011年05月28日
→セルフ・カウンセリング
指導講師資格審査 合格
2012年10月25日
→環境カオリスタ検定 合格
2025年01月20日
→鉛筆デッサンマスター 合格
→絵画インストラクター 合格
2025年03月07日
→宝石鑑定アドバイザー 合格
→鉱石セラピスト 合格
2025年04月07日
→茶道アドバイザー 合格
→お点前インストラクター 合格
2025年04月17日
→着物マイスター 合格
→着付け方インストラクター 合格
2025年05月19日
→サイキックアドバイザー 合格
→サイキックヒーラー 合格
2025年07月01日
→アンガーカウンセラー 合格
→アンガーコントロール士 合格
2025年08月
→漢方コーディネーター 合格
→薬膳調整師 合格

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〈資格証明バナー〉

鉛筆デッサンマスター®認定試験資格取得証明
絵画インストラクター資格資格認定証
宝石鑑定アドバイザー資格認定試験資格取得証明
鉱石セラピスト資格資格保持証明
茶道アドバイザー資格認定試験資格取得証明
お点前インストラクター資格資格認定証
着物マイスター®資格認定試験資格取得証明
着付け方インストラクター資格資格認定証
サイキックアドバイザー®資格資格証明
サイキックヒーラー資格資格保持証明
アンガーカウンセラー®資格資格保持証明
アンガーコントロール士資格資格認定証
漢方コーディネーター®資格認定試験資格保持証明
薬膳調整師®資格認定試験資格保持証明
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Make Laveは偽り!? 2話

……

はじめに

Make Laveは偽り!? を、書き始めた時は、ほのぼの学園恋愛小説にするつもりだった。
昔は、今と違って、恋愛ものを書いていたからだ。
けれど、時は流れ、いつしか、ほのぼの学園恋愛小説は書けなくなっていた。
それが、この小説を中断する理由となってしまった。
更に、2話〜4話を紛失してしまっている。
当時は、主人公の視点だけでなく、複数の視点で書いていた。
しかし、今はそのような書き方はしていない。(トイレ代理人はまた別)
でも、1話だけで放置というのも、なんだかな……と思っていた。
だから、今の自分の文体で繋げていこうと思う。

時間空いてしまいましたが、またよろしくお願いします。

……

登場人物。

影村ひろし(18)…物語の主人公。さゆりに想いを寄せている。

光野さゆり(18)…ひろしの想い人。いつも明るく可愛い少女。

雲風やまと(18)…ひろしと同じくさゆりに想いをよせている。

……

「俺、さゆりちゃんと付き合うことになった」
教室に入るなり、やまとが話しかけて来た。
僕は、考えて言葉を選ぶよりも先に、顔でリアクションしていただろう。いや、そうに違いない。
けれど、落ち着いて考えてみれば、それは有り得ないことだった。あの日、光野さんは確かに惚れ薬を飲んでいる。僕はこの目でそれを確認した。
「それっていつから……いつから光野さんと付き合い始めたの?」
ただし、光野さんに既に恋人がいる場合は、惚れ薬の効果は現れない。不思議屋のおばあさんが言っていた。
つまり、僕が光野さんに惚れ薬を渡す前に、光野さんがやまとと付き合っていたならば、惚れ薬の効果は全くないということだ。
「一昨日の放課後、告白したらOKもらえちゃった」
一昨日。おかしい。僕が、惚れ薬を渡したのは一週間前。だったら、光野さんは、どうして僕を好きにならならず、やまとを好きになったのだろう。
元々やまとに想いを寄せていたのか?
いや、不思議屋のおばあさんは、既に恋人がいる場合としか言ってはいなかった。
だったら、どうして……。
「さゆりちゃんに、告白した男子、結構いるらしいけど、全然振られてるらしいぜ。つまり、告白してOKもらえたのは俺がはじめてってわけ。俺とさゆりちゃん、結構前から相思相愛だったのかもな」
「僕、今日は早退する」
ちょっと待てよ。そういうやまとの声なんか耳には入らず、僕は教室を出ていた。
やまとの自慢話を聞くことに耐えられなかったし、何より、不思議屋で騙された苛立ちが僕の心の中で爆発していた。

学校を出た僕は、迷わず不思議屋へ向かった。
「いらっしゃいませ」
「あれ、いつものおばあさんは?」
「先代なら、去年亡くなられています」
「去年って……。僕は一週間前会って話したんですけど。それにまだ元気そうでしたし……」
「お客様の生きている世界と、この店の世界では時空が異なります。お客様が、一週間前に見た先代というのは、過去の先代なのだと思います。この店では、時々、時空の狭間というものが存在するのです。お客様は、一時的にその時空狭間に入り込んでいたのでしょう」
「言っている意味が分かりません。そもそも、あなた誰なんです?」
「申し遅れました。私(わたくし)は、菊助と申します。先代から、この店を引き継ぎました。以後、お見知り置きを」
「はあ……」
「で、本日来店されたご要件をお伺いいたしましょうか」
「あのですね、一週間前、おばあさんから、惚れ薬買って、好きな子に渡して、その子飲んだんですけど、今、他の人と付き合ってるんです! 効き目がなかったんです! 僕は不良品掴まされたんです!」
「そうですか。殆どの物事が、理想通りにはいかない。むしろ、理想とは真逆の道を歩んでしまう。人の世とはそういうものです」
「いや、あなたの説教を聞きに来たんじゃなくて、僕は今すぐどうにかしたいんですよ! 効き目のある何かを売ってください!」
「お気持ちは分かりますが、あなたは、既に先代から惚れ薬を買っています。先代が、効果の現れないものなど売ったりはしません」
「いや、でも、実際、全く効果なかったんで! お願いします! 僕、本当に必死なんです! お金ならいくらでもあるんで、とにかく効き目の出る何かを売ってください!」
「影村さん、お言葉を返すようで申し訳ないですが、先程も言ったように、先代は、効果の現れないものなど売ったりはしません。効果は既に現れていたのですよ。効果が現れないと思い込んでいるのは影村さんです。僕が言っている意味が分からないのでしたら、日を改めてお越しください。では」
「いや、ちょっと待っ……」

話している途中だった。
けれど、気づいたら僕は店にはいなく、自分の家の前にいた。何が起きたのか分からない。そして、何を言われたのかも分からなかった。
効果が出ている? おばあさんは確かなものを売っていた? 効き目がないと勘違いしているのは僕?
ふざけるな! 僕の心は、怒り狂っていた。けれど、この怒りをどこにぶつけたら良いのか分からなかった。この怒りをどう沈めたら良いのかその方法も見つからなかった。
僕は、家に入るなり、ベッドに潜り込んで泣いていた。

……

あとがき

この小説を読んでくれている人は、「菊助……?どこかで聞いたような」と思ったかもしれません。
そう、あの未来望遠鏡の菊助です!
「菊助は生きていたの? それとも昔の菊助?」と、疑問に持たれる方もいるかもしれませんが、それに関しては、お答えすることは出来ません。
菊助を登場させる。
未来望遠鏡とやんわりコラボする。
そうすることによって、Make Laveは偽り!? を再開することが出来たのだと思います。
最初に、描いていた内容とは多分異なりますが、今の書ける範囲で続けていこうと思います。
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Make Laveは偽り!? 1話

……

登場人物。

影村ひろし(18)…物語の主人公。さゆりに想いを寄せている。

光野さゆり(18)…ひろしの想い人。いつも明るく可愛い少女。

雲風やまと(18)…ひろしと同じくさゆりに想いをよせている。

……

僕は誰が見ても女ウケしない男子高校生で、普段女子とは殆ど話さない。話しかけたらところでつまらなさそうにされるのがオチだろうし、僕もそんなふうにはなりたくなかったのだ。
ただ、3年生になって、僕は一目惚れをした。相手は同じクラスの光野さん。見ているだけで幸せで、見ているだけで学校に来る意味があると思う。そんな僕は今日も光野さんに話しかけることはなく、光野さんを見つめていた。
「可愛いよなあ、さゆりちゃん」
突然後ろから話しかけられ、僕は咄嗟に席を立ってしまった。振り返ると、同じクラスで幼なじみのやまとだった。
「なんだ、やまとかよ。びっくりさせるなよ」
「今、さゆりちゃんのこと見てただろ」
「見てないって」
「ふぅん、俺、今日さゆりちゃんに告白する」
突然のやまとの言葉に僕は頭が真っ白になった。
「え、急にどうして!?」
「そんなもん決まってるだろ。好きだからだよ」
「でも、突然すぎないか?僕にはそんなこと何も言ってなかったよね?」
僕の態度はやまとにバレていただろうか。それでも僕は焦ることしか出来なかった。
「まあ、それは置いといて、俺がさゆりちゃんにOKもらったら祝福してくれよな」
そう言うとやまとは教室を出た。僕はいても経ってもいられなくなり、学校を出て町を駆け出した。

学校を出て、そんなに時間は経っていないはずだ。しかし、僕は知らない町に来てしまったような、普段見かけない風景に包まれていた。そして、目の前を見ると、何もない場所に1件お店が経っていたのだ。僕は吸い込まれるようにお店に入った。
「何の用じゃ?」
中から店主だろうおばあさんが出てきた。
「あ、あの……」
僕は言葉が続かなかった。すると、店主のおばあさんはある物を僕に渡した。見ると、スポーツドリンクのパッケージだった。
「お代はいらん。好きな者に飲ませるといい。必ず両想いになれる。しかし、相手の女子に既に好きな人がいる場合や、既に恋人がいる場合は効果は全くない。相手の女子が完全にフリーの時のみに効果を発揮するのじゃ」
「あ、ありがとうございます!」
僕は何も聞かないまま店を出た。すると、さっきまで確かに僕が入っていた店は廃墟となっていて、町並みも僕の知っているものに戻っていた。
僕はやまとが光野さんに告白する前に光野さんに飲ませなければと、焦って学校に向かって走って行った。

学校に戻ると、何故か放課後になっていた。店主が僕に渡したのは、恐らく惚れ薬だろう。こんなやり方で光野さんの気持ちを得られても上手くいくかどうかも分からない。それでも、僕はやまとにだけは光野さんを取られたくなくて考えている余裕などなかったのだ。
僕は部活に向かう途中の光野さんに近づくと、店主からもらったスポーツドリンクに似た惚れ薬を渡した。
「あ、あの、これ良かったらもらって」
「ありがとう。暑くて喉が渇いていたから助かるわ」
そう言うと光野さんは僕の目の前で不思議屋の惚れ薬を飲んだ。
僕は思わず心の中でガッツポーズをした。

……
あとがき。

紛失してしまった1話。思い出しながら書いてみたけれど、最初に書いたものとはやっぱり違う。それでも、気分的に2話へと繋げたかった。
恋愛って難しいですよね。惚れ薬の効果で相手を振り向かせるのはいいことか悪いことなのか。そんなの誰にも分からない。それでも、書きたかったんです。キャラクターが私が小説を書くと共にどのように動いていくのか。キャラクターを泳がせることで私は私の真実を知りたいと思った。
でも、もう何年も前の小説だし(多分10年は経ってる?)、あの頃と今の思いは多分違っているんですよね。最後まで続けられたらいいなと思います。

時間を急げ! 1話

……

はじめに

時間を急げ! は、時間と時間を繋ぐ恋の物語の続編となります。
時間と時間を繋ぐ恋の物語を読まれていないと、内容が分からないと思うので、読まれていない方は本編から読むことをオススメします。

時間と時間を繋ぐ恋の物語でも書いたように、僕は、2006年の時点で続編を書くことを決めていました。
けれど、小説を書けなかった時期があり、かなり時間が空いてしまいました。
でも、続編を書くと決めていた以上はやはり書きたいです。
本編の中途半端なままでは終わらせたくないです。

私の未熟な小説にお付き合い頂ける方はよろしくお願い致します。

……

短期大学を卒業した後、俺は、母校である桜野学園の教師になった。
学生時代勉強の出来なかった俺が教師という教える立場になっているなんて、あの頃の俺には想像もつかなかったと思う。けれど、俺には教師という道しかなかった。周りからは、進学はまず無理だからと何度も就職を勧められた。俺だって分かっていた。全教科赤点しか取れない俺に入れる大学なんかない。就職したほうが人生の近道であると。
でも、俺には遠回りしかなかった。近道なんて用意されていなかった。

「遅かったな、省吾」
予約していた店に入ると、当時同じクラスだった同級生が既に何人か来ていた。最初に俺に声をかけたのは、当時クラスの委員長をしていた月城ハルである。
「変わんねえな、委員長」
俺は、ハルの隣に座った。
「今は、院長だ」
ハルの父親は、総合病院の院長をしていた。去年の春に、父親が倒れ、今は、ハルが総合病院の院長をしている。
「それはそれは、立派なご出世だことで」
「出世? それはこっちのセリフだ。まさか、省吾が桜野学園の教師をしてるとは。世の中分からないな」
「全部、お前のお陰だろ」
そう。進学が不可能と言われ、諦めたくなくても道は閉ざされ途方に暮れていた俺にハルは必死になって勉強を教えてくれた。ハルがいなければ、今の俺はなかった。いや、存在さえしていなかっただろう。
「省吾に礼を言われるなんて。今夜は霙かな」
ハルは微笑んでいた。そして、乾杯の音頭が始まった。
「省吾、無理しなくていいよ。今日は……」
「友里架、彼氏いない歴更新しちゃってたり?」
「バカっ! 彼氏くらいいるわよ! 私、モテるんだから、馬鹿にしないでよね!」
友里架は、俺の幼馴染みで、学生時代に告白されたことがある。あの時は、色々大変だったけれど、大人になった今でも、こうしてたまに集まってはふざけ合っている。
「で、委員長は? おっと、院長だった。梨花ちゃんの姿見えないけど?」
「別れた」
「え?」
「大学卒業した4年後に。それからは、誰とも付き合ってはいない」
「ちょっと待てよ! 委員長と梨花ちゃんあんなに仲良かったじゃないか! 何があったんだよ!」
最後まで言えたのだろうか。いや、言い切る前だったのだろうか。気づいたら俺は水浸しになっていた。
「止めなよ、省吾! 誰のために今日集まってると……」
どうやら、俺は、友里架に水をかけられたようだ。友里架は、怒っていた。
「いいんだ、南野さん。省吾に話さなかった俺が悪い。梨花に言われたんだ。変わったと。俺は、そんなつもりはなかった。けれど、家を継ぐって甘いもんじゃなかった。気づいたら俺は仕事のことばかりで、梨花の話一つ聞いてやれなかった」
「そんな……それって、一時的なすれ違いで委員長のせいじゃねえじゃん! 謝ろ、梨花ちゃんに。そして、話し合お? 今からだって遅くはない! 俺、着いていくからさ」
「最低」
水浸しになったあげく、俺は、梨花に右の頬をぶたれた。
「どこまで無神経なの? 私達もう29だよ? 社会人にもなれば、皆それぞれ抱えるものってのがあるじゃない! 何、自分だけ傷ついた振り装って、現実から逃げて、いつまでも学生気分でいてさ! あんたのせいで白川先生は死んだのよ!!」
「ごめん。そうだよな、全部俺が悪い。帰るわ」
友里架の言葉に言い返せない自分に腹が立ったわけではない。友里架の言ったことは全部本当なのだ。表面上、ニコニコ笑いながら毎日を過ごしていても、やっぱりどこかやり切れなかった。
席を立つ俺を、委員長が止めたが、「ごめん」と言い残し、俺は店を出た。

11年前の今日、クリスマスイブに春美は死んだ
今日は、春美の命日だった。

……

あとがき

「今は、院長だ」
このセリフ、とにかく入れたかったんです。
すみません。

多分、第一章より、書くのが困難になってくると思う。第一章を書いていた時の気持ちも思い出さないといけないし、主人公たちの動作に食い違いがないか気をつけていかなければならない。
それでも、2006年みたいに繋がりのない文章になってしまったとしても、書きたい。
ずっとそう思っていたから。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
石山家でない者


明治時代のことでしょうか。
石山家という大きなお屋敷がありました。
石山家の代表、石山次郎は人柄も良く優しい父親です。その妻である靖子も夫同様優しく子供たちからも慕われています。
長男の誠司は、顔が整っていて勉強が良く出来て思いやりのある大学生です。次男の早人は、サバサバした性格が特徴的で人に対してあまり情けをかけない人物です。誠司と早人の妹である花は、ひとたび街を歩けば振り返らない人はいないくらいの整った容姿の持ち主で着物が良く似合う髪の長い高校生です。

「お嬢様、お出かけですか」
誠司は言いました。
「ええ、街に買い物に行くところですの」
「だったら、私(わたくし)もお供致します」
「ええ、是非」
花が言うと同時に早人がやって来ました。
「なんだ、まだ使用人ごっこしてるのか」
「やめてください、早人兄様、誠司さんは…」
花が言いかけると早人は
「分かった分かった、気をつけて行ってきてください、お嬢様」
と嫌味っぽい口調でにんまり笑いながら去っていきました。
「もうっ…早人兄様ったら…。気になさらないでくださいね、誠司さん」
「はい」

長男の誠司は半年前に記憶を失くし、花の使用人として石山家に仕えています。本来なら、長男が使用人になるなどありえないことですが、記憶が戻るまでは誠司の過ごしやすい形で見守っていこうと石山家の皆が決めたのです。
そして、何より次郎と靖子は誠司の記憶が戻って花と結婚することを待ち望んでいました。それは、婚約者である花が誰よりも強く望んでいることでしょう。
しかしながら、血の繋がった兄妹が結婚などと今思うと変な話です。誠司と花は紛れもなく次郎と靖子の実の子供なのです。

呉服屋へ行くと花は何着か着物を選び、そのうちの一着に着替え
「今日はこれを着ていくわ。他の着物は家に送ってちょうだい」
と言いました。
呉服屋の女将は
「ええ、分かりました。花ちゃんは日に日に可愛くなっていくわね」
と笑顔を見せました。
「またまた女将さんたらっ」
クスッと笑いながら花は店を出ました。

花が喫茶店へ入ると、人々の視線は真っ先に花へ向かいました。みんな、花の美しさに釘付けです。
「花ちゃん、それ新しい着物?」
紅茶を渡しながらマスターが言いました。
「ええ、今日呉服屋で選んできたものなの」
「花ちゃんは何着ても似合ってるねえ」
マスターは微笑んでいました。

花は、この行き着けの喫茶店でよく勉強をしています。
誠司が記憶を失くす前は、花一人で来ていたのですが誠司が記憶を失くしてからは花の外出する際にはいつも誠司が付き添うようになりました。
記憶を失っても、花のことを守りたい気持ちがどこかにあるのかもしれません。

家に帰ると、早人は両親と留学話を進めていました。
「早人兄様、留学なさるの?」
両親たちの会話に突如花は入り込みました。
「ああ、2日後に発つ」
早人は言いました。
「まあ、そんな早くに」
花は悲しそうな顔をしました。

早人がアメリカへ発った次の日のことでした。
前の晩はいつもより暑く、蝉の鳴き声も煩く、寝づらい夜だったかもしれません。
医者によると熱中症とのことでした。
花は両親の突然の死に言葉も出ません。
そして、涙も出ませんでした。

次郎と靖子が亡くなってからは、誠司が花を気遣い励ましたりもしていました。
花は
「誠司さん、私にはもうあなたしかいない」
そう言いました。
「私は何があってもお嬢様をお守りします」

そして、その晩のことでした。
使用人の芽衣子が謎の死を遂げたのです。
芽衣子は花にとって親友のような存在でした。

両親を失くし、使用人の芽衣子までいなくなってしまい、花は寝込みました。
花は気づいたら眠ってしまっていました。
夢の中で誠司は病院のベッドに横たわっていました。
誠司は結核を患っていて長くはありませんでした。
「ごめんね、花。僕が身体弱いばかりに花に悲しい思いをさせて」
「誠司さん、きっと良くなるわ、誠司さん」
涙を流しながら花は誠司の手を握ります。
「花…」
言いかけて誠司は血を吐きました。
「誠司さん、誠司さん! しっかりして!!」

「誠司さん…しっかりして…」
花は目を覚ましました。
同時に花は全てを思い出しました。
兄の誠司は二年前に病で亡くなっていたのです。
記憶を失くしていたのは花の方でした。
その事に気がついた花は、これまでずっと傍にいた誠司と名乗る男性を疑い始めます。

「両親を失くし、芽衣子まで失い、私にはもう誠司さんだけが頼りです」
喫茶店で花は言いました。
「早人坊っちゃまに送ったお手紙はどうなりました? 返事は来ましたか?」
「いいえ、早人兄様からは何の連絡もありませんの」
花は悲しそうでした。
不幸ばかり続く中、花の悲しそうな顔を誠司と名乗る人物はどのように見ていたのでしょう。

喫茶店を出るなり、警察が待ち構えていました。
「木曽太郎! 石山夫妻、そして使用人殺害の疑いで逮捕する!」
咄嗟に誠司と名乗ったいた太郎という人物は逃げました。

太郎は数年前、整形をして誠司そっくりの顔になったのです。
そして、誠司と入れ替わるように石山家へ入り込み誠司に成りすましていたのです。
誠司が亡くなったことは花しか知りません。
誠司が病気だったことは花しか知らなく、誠司に付き添っていたのもまた花だけです。
誠司の死のショックで花は記憶を失っていました。
両親や早人は太郎を本物の誠司だと思い疑いもしていませんでした。

警察は太郎を追いかけ捕まえました。
「あなた、何者なの。どうして誠司さんに成りすましていたの。何故、両親や芽衣子を殺したの!」
花は涙をポロポロ流しながら太郎に訴えかけました。
「何とか言いなさいよ! あなたのことだけは絶対絶対許さない!」
花が言った瞬間、太郎は警察を振り払い花の髪を掴みました。
「ムカつくんだよ」


終。


あとがき。

中途半端ですが、夢はここで終わっています。
太郎が誠司に成りすましていたこと、最後に太郎が花の髪を掴んだ場面は非常にリアルでした。
太郎が何故、誠司に成りすまして石川家に乗り込んだかは分かりません。
太郎が石山家に恨みがあったかも分かりません。
太郎が花を好きだったかというとそうではないと思います。
自分でもよく分からない夢でした。


去年の暮れから具合悪く、殆ど起き上がれない日々。
あまり良くない形で新年を迎えてしまったと思う。
今日も今日とて……(՞߹ - ߹՞)

去年はクラブハリエだったけれど、今年はポケモンチョコ。
ずっと、GODIVAとかBVLGARI、神戸フランツ、銀座千疋屋などハイブランドだったから、少し不思議な感じ(笑)
でもでもポケモンチョコも1つのブランドだから高いよー( * ॑꒳ ॑ )??

ちなみに、パッケージは紙の箱かと思ったら缶だった。
何かの入れ物に使えそう(^_^)

今年は具合悪いので療養します(՞っ ̫ _՞)

早く回復したいです(՞߹ - ߹՞)
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